10/06/05 11:36:42 Nw7n6N+x
私が20代のころに脳卒中で片麻痺、言語障害、排泄障害などの症状が出たとき
急に手足が動かなくなり、言葉も出てこない(でもどこも痛くない)自分が不思議でした
その方面の知識がほとんどなかった自分に何が起きたかさっぱりわかりませんでした。
緊急入院後、言語障害、排泄障害はほぼ治癒しましたが、軽い片麻痺が残りました
軽いといってもスキーなどのウィンタースポーツや運転に支障が出る現実に直面し
絶望感に苛まれました。入院している病院も神経内科専門リハビリ病院だったので
私が圧倒的に若く周りは爺婆ばかりで老人ホームにいるようなこともさらに落ち込む原因でした。
入院中、友人がリハビリについて書かれた本を差し入れてくれました。
そこには症状別にどのようなリハビリをしたらいいのかが書かれていました。
脳卒中に関するところには、たいていの麻痺は麻痺は麻痺でも「不」完全麻痺で
脳の可塑性によりリハビリによってはかなり回復すると書かれており希望の光が少し見えてきました。
読み進めると今度は脊髄損傷というものが出てきました。
そこのところを読んでいるときにたまたま主治医の巡回があり、それを見た主治医は
「脊髄損傷でなくてよかったね~。脊髄損傷になってしまったらどんなにがんばっても
一生車椅子だからね~。排泄もままならず悲惨な人生になってしまった人いっぱい
見てきたからね~。受傷前はバリバリのスポーツマンだったのが、受傷後には
足ガリガリでオムツでジョクって臭い汚物になってしまいもちろんそれまでつきあってた
彼女も最初は見舞いに来ていたけどだんだん来なくなりそして「先生、やっぱり
あんなキモイ汚物はもう見たくないので見舞いもこれでおしまいにします」と
言って去っていったんだよ。それに比べればあなたはぜんぜんマシですよ」
と勇気づけてくれました。
今となってはウィンタースポーツこそ断念しましたがそれ以外はほぼ倒れる前
の生活と変わりありません。主治医が言った意味がよくわかりました。
「背損に なったら人生 終わりだよ」 by某国立病院神経内科医長