09/12/27 11:21:16 3RmHJ714
>>34の続きだよ みんな待たせてごめん
今日、バイトに行くと、女神も来ていた。
いつもは、夕方からなのに・・・。
それって、バイトする時間を俺と合わせてくれたって、解釈していいのかな?
焼き鳥屋の昼間の仕事は、たくさんありそうで、実はそんなにない。
飲み物を冷蔵庫に補給すること、おしぼりを冷やすこと、串物の用意、
あと掃除くらいかな。
3時になって休憩になったとき、別のバイト仲間が女神に「今日は早出なんですね」とか、
「ここのバイト長いんですか?」とか話しかけていた。
女神は、嫌そうな顔ひとつせずに、1つ1つに笑いながら返事をしていた。
それを見ていて、俺はちょっとムッときた。
なんで、そんな奴の言うことにいちいち返事してやってるんだよ、もしかして君は俺の
気持ちをもてあそんでいるのか?
面白くなかったんで、俺は一言も話さず、その場を離れた。
バイト生が「あいつ、何怖い顔してんだ?」と背後で、女神に話しているのが聞こえた。
何事も最初が肝心なんだ。
最初に、甘い顔をすると、次からはこの前はここまで許してもらえたから、今度は
ここまで許してもらえる、などとだんだんと ルーズになっていく。
最初にちゃんと 俺の前で見せる顔は特別で、他の男の前ではあくまでも、社交辞令
的な態度でないとダメだと わかってもらえないと 二人は長く続かない。
俺は、女神の嫌がることは絶対にしたくはない。
女神を悲しませることもしたくない。
同じように、女神も俺の嫌がることや、悲しむことはしてほしくない。
その笑顔は、俺だけに向けてくれたらいい。
その誠意が伝わったのか、休憩が終わった後、女神は黙って仕事をこなしていた。
何か声をかけたらよかったんだろうけど、何を言っていいかわからずに、そのままで
いたら、女神のバイト時間が終わるときになった。
「お疲れさまでした」と女神は笑って俺に言った。
「お疲れ!」精一杯の愛情を込めて、俺は言った。
その後、女神は店の人にも同じように挨拶して帰っていったけど、
俺のときだけ 笑ってくれた。
誠意は通じるものだ。