08/06/06 12:29:57 mFEclwZ/
【論説】 「今の大学生、漢字書けない。また、差別語は全滅で『めくら』すら知らない。愚民化教育の成果か」…大月隆寛
【コラム・断】正油に生酢?
・いつの間にか、醤油(しょうゆ)が「正油」、膾(なます)が「生酢」、になっています。
最近のスーパーのラベルに印刷された漢字表記。以前は単なる誤記と見過ごしてましたが、
最近は堂々と主流派です。昨今のこと、キーボード入力の変換による誤表記が、それを
間違いと思う人が少なくなって定着したのでしょう。まあ、善意に解釈すれば、わからないなりに
とにかく漢字にしとかなきゃ恥ずかしい、てなけなげさの表れともとれるのですが、でも、
素直にひらがなで「しょうゆ」「なます」の方がよほどすっきりするような。
このへん、いまどきの大学生が典型的で、読ませると案外読めるんですが、見事なまでに
書けない、その落差はいまや相当深刻です。仮に書けても、漢字を単に「形」としてみている
から細部は欠落、文字としても妙なシロモノに。かくて、日本語の文章自体への違和感は、
「でも、これじゃまずいかも」という気分とともに、若い世代に静かに広まっています。
あ、ついでに言えば、いわゆる差別語ってやつはほぼ絶滅。「おし」「つんぼ」は言うに及ばず、
「めくら」すら知らない。知ってて自ら制御するのでなく、ことば自体知らされぬままでは、
対応する現実からして認識できないわけで、これはある種、愚民化による文化の抹殺。
戦後このかた、学校とメディアぐるみでやらかしてきた「教育」の成果は、実にこういう形で
眼前に。まずは差別語復権運動でも始めようかなあ、と思ったりする昨今であります。
(札幌国際大学教授・大月隆寛)
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