10/05/14 22:58:09 8DLBZfm1
803 :あうれり[sage]:2008/02/15(金) 18:35:46 ID:phVwZhM1
長文連投でごめんなさいね。
悪いとは思ってるんですよ。
短くならないんですよ
■『一瞬カップ』
初心者にとって謎が多い部分だと思うので、練習法を誤らないためにも徹底的に解説する。
例によって長いがしっかり理解してくれ。
トップの状態から話を進める。
五歩目の踏み込みと同時にフォワードを開始する訳だが、ここで重要なのは振り子の糸をピンと張ること。
具体的に言うとスイングの中に「球を引っ張る」という動作を加えること。
強いキックが必要なのはこのため。一瞬カップのための重要な予備動作である。
次に、蹴り足により最大に加速された体が減速を始める直前、
先ほどの「球を引っ張る」という動作が「球を引っ張り上げる」という動作に変換される。
ガツンと向きが変わる訳でなく、緩やかなベクトルの変化だ。
手遅れ、そして球と支点(肩)の位置関係により自動的に生じる現象で、意識して行う必要はない。
これにより球は遠心力からほぼ完全に解放される。
解りやすく言うと、カーリングでストーンと選手が一緒に滑っているような状態になる。
この辺りから、一般的にフラットスポットといわれる部分に入るが、
今述べたように重要なのは球の引き上げ。
球がレーンと平行移動云々というのは、例によって仕組みを理解できず、
見た目を強引に解説しようとしただけのもの。気にする必要はない。
次に、五歩目のブレーキにより体が減速をはじめると、球を引き上げる動作の余力によって、
ゴムやバネが縮むように肘が曲がり、それをきっかけに肘からのスイングがはじまる。
重ねて言うが力で持ち上げるのではない。
電車が急ブレーキをかけた際、つり革が進行方向にゆれるのと同じ現象だ。
ここで重要なのは体の減速がはじまった時の腕の角度。おそらく45度ぐらいか。
腕が遅すぎると肘が曲がりすぎて球速が落ち、速すぎれば充分にカップを作れない。
投げ込んでジャストなタイミングをつかむしかない。
あとは肘を伸ばせば勝手にカップが出来る。
ぶら下げただけでは解りにくいかもしれないが、球は常に手の平によって押されている。
スイング中、常に内側に巻き込もうとする力、カップを作ろうとする力が働いているのだ。
球に掛かる遠心力や重力を無視できるくらい小さくする事でこの作用が際だち、
肘からスイングと合わせ、一瞬カップを作る助けとなるのだ。
サムのフォワードが大きいほどこの力も大きい。リリースのタイミングがシビアになるが
それでも上級者がこのドリルを好むはこのためだと思う。
以上が一瞬カップ発生のしくみ。
練習法としては繰り返しになるが、小さなフォームで一つ一つの作用を確認しながら、
だんだん大きくメリハリをつけていくのが一番だと思う。
トップが膝の高さほどの小さなフォームでも、一連の作用はしっかり感じ取れるはずだ。
>>796
こんな感じで
>>801
こんな感じで
>>802
了