ストーリーを教えてもらうスレ part44at GSALOON
ストーリーを教えてもらうスレ part44 - 暇つぶし2ch216:ゲーム好き名無しさん
09/02/26 00:56:13 pOlskFBR0
これはアメリカのゲームです。1度やってみてください。
これは、たった3分でできるゲームです。試してみてください。
驚く結果をご覧いただけます。
このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分で願い事が
かなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を
貴方にもたらすでしょう。
約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。
たった3分ですから、ためす価値ありです。
まず、ペンと、紙をご用意下さい。
先を読むと、願い事が叶わなくなります。
1.まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。
2.1番と2番の横に好きな3~7の数字をそれぞれお書き下さい。
3.3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味の
ある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同姓の名
前をかく)
必ず、1行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなくなります。
4.4,5,6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さ
い。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。
まだ、先を見てはいけませんよ!!
5.8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。
6.最後にお願い事をして下さい。さて、ゲームの解説です。
1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。
2)3番に書いた人は貴方の愛する人です。
3)7番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。
4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。
5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。
7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。
8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。
9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。
10)そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。この書き
込みを読んでから、1時間以内に10個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい。そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、
貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが当
たってませんか?


217:ゲーム好き名無しさん
09/02/26 09:51:48 diQOGEK+0
全部読み飛ばした
↓いつもの流れで

218:ゲーム好き名無しさん
09/02/26 11:52:23 sYUkDs0vO
現在、旧スレが30K余り残ってます
長文でもあと5、6回はいけると思います
のでストーリー投下の方は旧スレ埋めに協力おながいします

219:ゲーム好き名無しさん
09/02/26 22:04:32 K28Dmhte0
スネークテイルズの最後投下しようと思ったけど
前スレ行った方が良いみたいなんであっちに持っていきます
前後しちゃってすまない

220:ゲーム好き名無しさん
09/02/28 18:09:35 UGVuzB//0
Wii「428 ~封鎖された渋谷で~」のストーリー教えてください。

221:女神異聞録デビルサバイバー ◆l1l6Ur354A
09/02/28 20:48:46 B6ENn0os0
Last Day 希望の歌(ジン・アヤルート)1/2

 ジンの話を聞いて自分も悪魔を消すために協力すると申し出た主人公は次の日レミエルの元へ行きアヤの完成させる歌と召喚サーバーを使い悪魔を消す作戦を伝えた。
 迷うレミエルだったが決心したように召喚サーバーの元に行くにはベルの王にならなければならない事を話し、これからアマネを救うと同時にイザ・ベルを倒すためアマネの精神世界へ送ると話した。
 理由を問いただすが時間がないためまずはイザ・ベルを倒しアマネを救ってくれとの事で主人公達はアマネの精神世界へと送られた。
 そこは一本の大木と泉のある美しい草原で一体どこにイザ・ベルがいるのかと辺りを見回すと大木の傍にアマネが立っているのを見つけた。
主人公たちが呼びかけるとどこからともなく声が響き辺りの風景が赤一色へ変化した。
「人の心に土足で入るなんて許せないよねえアマネ」そう呟いて現れたのは、まるで巨大な蜘蛛のような悪魔イザ・ベルだった。
襲いかかるイザ・ベルへ攻撃を仕掛け倒そうと試みるがイザ・ベルへ攻撃する度に大木の傍にいるアマネが傷つく事に戸惑う主人公たち
しかしレミエルはイザ・ベルが弱まれば支配も弱くなる、細心の注意を払いながらイザ・ベルへ攻撃して下さいと言われ攻撃すると言葉の通りアマネの意識が戻り主人公たちの所へ戻ってきた。
 それに激昂し再びアマネを取り込もうとアマネの影を召喚するイザ・ベル。だが、主人公たちの攻撃の前に倒れ「ベル・ベリト様申し訳ありません!」と叫んで消滅した。
そしてその力が主人公へと流れ込み、同時に全員現実の世界へと戻る。
 アマネから礼を言われ召喚サーバーについて聞くと、召喚サーバーは魔界に存在し、その前に行くためには東京を魔界に堕とさなければならないと言われそれが教えきれなかった理由だと分かった。
 そしてレミエルも主人公を信じ、アマネを介して東京を魔界に堕とすため東京を守護する四天王を倒さなければならないと話した。
時間がないためすぐ護国寺へ向かいビシャモンテンに会うとすでに状況を理解しているが自分はそれでも使命があると話して望まない戦いを始める事になった。
 ビシャモンテンを倒すと任せたぞと言い残し消滅した。次は残り2名の内ゾウチョウテンのいる千岳寺へ向かうとすでにビシャモンテンが倒された事を察しており主人公たちを待ちかまえていた。
 戦闘が始まる時、背後からコウモクテンが現れ挟み撃ちの形で襲われたが何とか倒すとついに東京の守護がなくなり魔界化が更に悪化した。
 だが迷っている暇はない、六本木ヒルズに向かい翔門会の元にいるベル・ベリトを倒すため翔門会に辿り着くと入り口にベル・ゼブブが立ちはだかっていた。
「他のベルを取り込み、今や私よりも強くなったベル・ベリトの元へお前を倒し、その力を運んであげましょう」そう言い放つベル・ゼブブは悪魔を召喚し主人公たちに襲いかかってきた。
そして主人公たちが思いの外実力をつけていると分かると召喚した悪魔を餌にして自分の子を出し、更に攻撃を仕掛けてきた。
 激闘の末にベル・ゼブブを倒すと主人公を讃えるような台詞を残し、消滅。その力は主人公へと流れ込んだ。

222:女神異聞録デビルサバイバー ◆l1l6Ur354A
09/02/28 20:49:18 B6ENn0os0
Last Day 希望の歌(ジン・アヤルート)2/2

 いよいよ最後のベル、ベル・ベリトとの戦いを前にしてアマネの父である教祖の元へ辿り着くと、教祖はアマネが自分を裏切った事を怒り、神によって左右されるこの世界の歪み、人間は神から独立しなければならないと叫んでベル・ベリトを自分を生け贄にして召喚し息絶えた。
「愚かな人間だ、本当に私が人間ごときに協力していると信じていたのだからな。だが神を滅ぼすという事だけは守ってやろう、今こそベルの王となり私が神を滅ぼす時だ!」
 2人のベルがついに対峙し、王を決めるという戦いも最後となった。
父の死に放心するアマネを支え、強烈な攻撃を仕掛けるベル・ベリトの元へ移動用操作パネルを利用して辿り着き、全力で戦う主人公たち。その巨体が崩れ落ち、怨嗟の声と共にベル・ベリトが消滅してついに戦いは終了。主人公はベルの王となった。
 息をつく暇も無く、自衛隊による最終決断が下される前に悪魔を帰さなければならない。歌を完成させて追いついたハルと共に主人公たちは屋上へと上がりナオヤの組んだ悪魔召喚プログラムに辿り着いた。
 そこでアツロウがハッキングし、ハルが完成させた歌を流すと始原のベルである巨大な塔バ・ベルが現れた。バ・ベルは問う、王たる力を示せ、と。
 主人公たちはその言葉に従いバ・ベルを撃破。主と認めたバ・ベルは「何をするのか」と問い、全ての悪魔の帰還、と主人公が言うと自分たちのCOMPから悪魔が消えた。
 これで悪魔は消滅し東京は守られたのだが安心するのは早かった。主人公は神による管理を完全に止めるためにバ・ベルを封印する事を決める。
 防衛機能が発動したバ・ベルと戦い、それに打ち勝ち主人公は最後の命令を下した。
「二度と現れるな」
 その台詞の通りバ・ベルは誰の手も届かぬ場所へと還り、東京から悪魔が全て消滅した事で全ての人々が救われた。
 力の放棄により意志を見せた事が意外だと話すアマネへ主人公は「父を亡くす方がもっと辛い」と話すと「・・・王とはその力ではなく意志によって決まるのですね」とアマネが呟いた。
 それからしばらくして主人公、アツロウ、ユズの3人が平和になった東京を歩いているともう動く事もない主人公の改造COMPにメールが届いた。
今回は試練を乗り越える事が出来たがまだ終わったわけではない事、もし主人公が己の欲望に任せて力を使うのならば我々は天界の全勢力を持ってこれを阻止する。と書かれたそのメールを見ながら主人公は空を見上げるのだった。


相変わらず読みにくい上に遅くなりましたが最終日ニュートラルエンドです。間違えてセーブしたので他のルートはちょっと厳しい予感。
このゲーム、分岐多いのにセーブが固定だから間違えてセーブすると目も当てられないのが痛い・・・。

223:女神異聞録デビルサバイバー ◆l1l6Ur354A
09/02/28 20:52:10 B6ENn0os0
最後にうろ覚えだけど少しだけまとめ

イザ・ベル:恐らくイゼベルの事。バアル信仰をしてユダヤ教を迫害したが最後は転落死の後、馬に踏まれ犬の餌になるという中々壮絶な最期を遂げた人。

ベル・ベリト:バールベリトの事で契約と認証を行う悪魔。腹黒なのか邪悪な契約を認証して多くの人間を地獄に墜としたらしい。名前は有名な悪魔であるバアルとベリトの合成語と言われていて今作ではベルの王の設定とかけているのかなと想像したり。

バ・ベル:あの有名なバベルの塔の事でベルの力の塊として登場。最後の最後に出てきて射程無制限攻撃や全耐性など凶悪なスキルを数多く所持、しかもニュートラルルートでは全ての悪魔が消えてから最終決戦なのでスキルとレベルをミスると間違いなく詰む。

自衛隊の最終決断:前に書いた超電磁結界を発動する時間の事。

という感じでデビサバ終了です。例によって突っ込み処は満載だと思いますが話は間違ってないからセーフ・・・かな。

224:ゲーム好き名無しさん
09/02/28 22:55:22 eK8rLGIPO
乙ー。

でも今回ニュートラルルートって無いよね?w

ロウもカオスも皆殺しだぜヒャッハー!
なメガテン的ニュートラルルート、欲しかったなぁ。

225:ゲーム好き名無しさん
09/02/28 23:59:19 uSwkesP00
一応ジンがN、ナオヤがC、アマネがLって扱いだったかと。
他のエンドの分類までは分からないけど・・・

226:ゲーム好き名無しさん
09/03/01 16:38:18 WQa3JVTI0
アツロウは悪魔をコントロールして兵器(というより抑止力)化
ユズは無理やり脱出してバッドエンド(一応クリア扱い)
だったかと。

227:ゲーム好き名無しさん
09/03/02 16:00:34 l2lvYtowO
>>226
その答えは思いっきり見当違いだぜ
LNCのどれにあてはまるか、って話だろ?
まあそれはいいんだが
そんなド派手にネタバレするんなら新作ネタバレトリップくらいつけようぜ
俺は知ってるからいいが
まだやってなくて楽しみにしてる奴もいるんだからさ

228:デビルサバイバー ◆l1l6Ur354A
09/03/02 21:23:46 rtfD++bw0
デビサバ投下した者ですがLastDayのアヤと書いてある部分、実際はハルです。
微妙にミスって申し訳ない・・・wikiの方で修正した内容にしておくのでご容赦を

229:ゲーム好き名無しさん
09/03/02 23:45:21 rr+dX0Td0
ps3 龍が如く見参 よろしくおねがいします!
へたくそで詰んでしまって・・・ 

230:ゲーム好き名無しさん
09/03/03 21:36:34 eh8bikLi0
前スレようやく埋まった。

231:ゲーム好き名無しさん
09/03/04 03:07:24 +HyLTFbL0
前スレ大神の人、(容量への挑戦という意味も含めて)乙です!

232:ゲーム好き名無しさん
09/03/04 16:45:19 x4IuKre20
ワンダースワンの仙界伝封神演義と仙界伝2をお願いします。

233:ゲーム好き名無しさん
09/03/05 03:55:14 23q+PTSa0
PSのFFⅦのストーリーの続きってもうないのかな
wikiに既に載ってるんだけどすごいいい所で切れてるんだよね

234:ゲーム好き名無しさん
09/03/05 10:00:15 g4CVm35t0
>>233
未解決に名前が挙がってるくらいだからないんだろう
いいとこっつーかものすごい序盤だな

235:ゲーム好き名無しさん
09/03/05 19:20:39 HHO4+l4G0
あれは、スレの埋め立てついでに、
気まぐれで投下されただけだから。
続きには期待しない方がいいな。

236:ゲーム好き名無しさん
09/03/05 19:45:04 XGBecIiw0
別にあれの続きじゃなくたっていいが
最後まで書いてくれる人が登場するのを待っている。

237:ゲーム好き名無しさん
09/03/05 20:15:27 t42XWR440
前スレの581まで、このスレの>>236まで、連絡用掲示板の「差し替え・追加スレッド」の120までを
Wikiに収録、未解決リストに反映しました。

3ヶ月以上経ったので「2999年のゲーム・キッズ」「サイバーボッツ -FULLMETAL MADNESS-」
「ペルソナ4」を ●途中 の欄から消しました。

238:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 14:17:58 dmFmrR1mO
ガンパレードオーケストラ書きたいです
シナリオに重複があるので白・緑・青全ていきたいんですが
予約したい方いれば譲ります


239:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 20:30:33 NZ6OIoU50
ちょうど再プレイしてるところだからペルソナ4を書かせて貰っても良いかな?
文才ないからちょっと心配だけどなるべく分かりやすくは書くつもり

240:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 20:46:03 72GPJB9q0
>>238
予約なんて早いもの勝ちじゃね?
というわけでぜひお願いします

241:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 20:50:53 72GPJB9q0
>>239
というわけでお前さんも
いちいち許可なんて取らずに
ばんばん予約してばんばん書いて下さい

242:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 21:23:23 NZ6OIoU50
thx

ではお言葉に甘えてペルソナ4予約させていただきます
なるべく間が空かないように努力するんで待っててください

243:GPO白
09/03/06 22:46:49 dmFmrR1mO
>>240
ありが㌧
携帯からなんで遅いかもです
あと文章・内容おかしかったら指摘お願いします。


244:GPO白
09/03/06 22:55:03 dmFmrR1mO
とりあえず背景・用語・設定・お約束などから書いていきます
※お約束※
その1:私見ですがガンパレ世界ではメタファーが大きな意味を持っているようで。
なので用語も正確には書けませんが悪しからず。
その2:自由度の高いゲームなのでストーリーはありません。
が、『ストーリーらしきもの(仮称メインシナリオ)』ならあります。
普通のゲームならただのイベントなんですけどね。で、『』←この部分がスレの意図に沿ってると思われるのでココを順次投下していきます。

※用語・背景など※
【幻獣】
黒い月とともに第五世界に突如現れ、人類を滅ぼそうとしているモンスター。
サイズや形質は様々ですが目が赤い特徴があります。
倒すor逃げるときは消えます。
倒しまくれば勲章がとれたり英雄になれます。
その正体はゲーム中は触れられることはありません。
【黒い月】
地球と月の間に突如出現した謎天体。
これもゲーム中は(ry
【第五世界】
いわゆる平行世界。
平行世界は全部で7つあると言われており、ガンパレードマーチ(以下GPM)の続きがGPO。
ですからGPM世界=GPO世界=第五世界。
私たちのいる世界は第七世界。
その他の世界は
第四世界=精霊機導弾
第六世界=式神の城、絢爛舞踏祭
でお隣りの世界になってます。
それぞれまとめWikiを参照していただければ多少補完できるかと。
第五世界はバイオ、サイバネティクス技術が発達していて、GPOの登場人物はほぼクローンです。
生産された順に第一~第六世代までは確認。
だんだん人間ではなくなっています。
また、後述の人型は古代の巨人をクローン再生して骨格を利用してます。
この世界はゲーム開始時点で日本以外の国、土地はほとんど幻獣の支配下にあります

【OVERS】
オーバーズ。人型の制御プログラム。
介入にも使えて便利。大抵夢見がち

【人型】
全高9mくらい。
人間が乗って動かし、第五世界では人型戦車と呼ばれています。


245:GPO白
09/03/06 23:02:01 dmFmrR1mO
【介入】
別の世界の人間や義体(つかロボット)の視点でうごけます。
イメージ的には別世界の幽霊がとりついて好き勝手に体を使ってる感じ。
介入するとかなり好き勝手できるので、好きなキャラを自室に連れ帰って朝まで〇。〇〇とかできます。
ゲーム的には介入したキャラ=その周回の主人公。
ちなみに一部キャラに介入が気付かれると「悪趣味」「犯罪者」などといわれる。
プレイヤー以外にも介入している人はいるようです。

好きなキャラに介入できるので固定の主人公キャラはありえません(が、暫定的に自キャラを指して主人公と呼びます)。
主要キャラはギャルゲー的攻略により、専用endが見れます。が、本筋とは無関係かつ膨大な量になるので書きません。
その他用語解説の必要が生じた時点で随時書いていきます。
では白からメインシナリオ(仮)書きます。


246:ゲーム好き名無しさん
09/03/06 23:14:08 8KY9Wmi30
中二病患者用ストーリーばかりだね^^臭い臭い

247:GPO白
09/03/06 23:19:32 dmFmrR1mO


ゆめが人をくるしめるのなら
ゆめが人をたすけることもできるはずだ。
ゆえにわれわれはこのプログラムを建造する。
力のかぎり。われわれがわれわれたるために。


OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています……



「初めまして。もしくは…お帰りなさい 」

とりあえず最初はストーリータイプ[戦闘記録]しか選べないのでこれでゲームスタート。
GPO白はストーリータイプ[戦闘記録]と[神話]があり、戦闘記録は幻獣との戦闘の発生頻度が高いモード。
神話は繰り返しプレイすることでGPO世界がより理解できるようになっています。
あとモードによって選択できるメインシナリオが違います

はじめ世界観の説明。
→第五世界1945年、人類の天敵幻獣が出現。
→人類ほとんどあぼーん。
→政府が自衛軍(自衛隊?)立て直しの時間稼ぎに学生を学兵として徴兵。
→GPO白ではそんな学兵の一人として、死なないようにがんばります(1999年12月スタートで最長3ヶ月間続けると一周クリア)。
まぁ死んでも一周回るんですが。

最初は赴任してきたばかりの小隊長として部下にあいさつしてきたり変な髪型の教師からレクチャーを受けつつ技能訓練や身体能力を伸ばしていきます。

今回は選択できるシナリオの中からライバルと対決編に入ります。
2日目。
朝一、会議室で上官から模擬戦に参加を命じられます。
相手は軍でも期待のホープらしく、こちらをなめてかかってます。
部下から装備を奪って戦車に乗り換え、サクッと蹴散らして模擬戦終了。
3日目からは授業→訓練or戦闘→就寝→授業…の作業に入ります。

このゲームはイベントがランダムなので運が悪いと何も起こらないまま一周終わってしまうのですが、一応ライバル対決編でこの後起こり得るイベントをざっくり。
→ライバルがコネを使って部下を引き抜こうとする。(ヒロインの愛情が下がるor自分の評価が下がる)
→ライバルが自慢話をしにくる。(疲労する)
→ライバルがコネを使って無謀な作戦に参加を要請してくる。

最後の作戦で勝利すると勲章がもらえて転属条件達成。


【転属】
同シリーズの後発の作品に前作、もしくは前々作で特定条件を満たしたキャラを登場させられるGPOのシステム。逆行は出来ない

248:GPO白
09/03/06 23:46:25 dmFmrR1mO
『英雄の敵討ち』編

ストーリータイプ[戦闘記録]から『英雄の敵討ち』編。
このゲームのシナリオはゲームスタート時に、発生する可能性のある場所に移動するとランダムで発生するみたいです。
→『英雄の~』編に入れる場所に移動すると戦闘になり、主人公が憧れる軍人とともに戦うことになります。とりあえず勝利する自軍営。
しかし、敵は増援を繰り出してきます。
多勢に無勢でこのままでは確実に全滅してしまいます。
英雄「俺が囮になる。お前は逃げろ!」
こうして自分は助かりましたが英雄あぼーんで下がる士気。
落ち込む主人公に上官が言いました。「君が次の英雄になれ」
こうして主人公は英雄になるために自らを鍛え上げる決意を固めるのでした。
この後はイベントが発生する条件を満たすとランダムに以下のイベントが発生します。
それまでは勲章を取ったり技能訓練を機械的にこなしたりしなくてはなりません。
あと英雄は「ひでお」じゃないです。念の為。

→英雄を殺した敵がこちらの戦区に回ってきたらしい、と聞かされ戦闘に。
ターゲットをその戦闘で倒せれば転属条件クリア
上官や周りにも新しい英雄として認められる
→英雄の遺族がこの近くに住んでいる、と聞かされます
(必ず救出作戦になります)。
→戦闘前に上官に「勝ったら勲章をやる」と言われます。
遠まわしに絶対勝てと言われているらしいです。
プレッシャーかけてる?
→英雄が死んだ同じ場所、同じシチュエーションで戦うことになります。
これらのイベントは死んだらもちろんゲームオーバーですが勝ちorただの負けでも普通にゲームは進みます。
なので今一つイベントの意味が…

『英雄の敵討ち』編終了

249:GPO白
09/03/07 02:06:59 U/w1puZMO
『幻獣共生派』編

ストーリータイプ[戦闘記録]から『幻獣共生派』編

主人公が街中を通ると幻獣共生派のアジトが破壊された現場に出くわした。
無惨に殺された共生派の死体を前に主人公は思わず呟く。
「可哀想に…」だが、その言葉を聞いている者がいた…。

幻獣共生派編に入ると主人公や部隊の周りを共生派がうろつくようになります。
主人公は彼らの仲間であると疑われ、仲間にもプレッシャーがかけられます。

「何とかしなければ…」
焦燥感に駆られる主人公ですが具体的な対策は決められず、時間だけが過ぎていきます。
精神的に追いつめられる主人公。
そんな主人公の前に共生派があらわれ、裏切りを促すのでした…。
ここで裏切るか?裏切らないか?決断を迫られます。
直後に最終戦闘になりますが裏切らないほうが難易度は低めです。
どっちを選んでも戦闘の結果で分岐します。
大勝すると疑いを晴らして転属クリアとなります
イベントが地味な上になかなか起こらないので途中忘れてますが



【幻獣共生派】
幻獣マンセーのテロリスト、もしくはテロリスト予備軍。
見かけたら問答無用で殺しても良い。
疑われると魔女狩りみたいなことにも
ちなみに幻獣は緑を蘇えらせるそうですがもしかして(´Д`)ナウシカデツカ?


250:GPO白
09/03/07 02:12:53 U/w1puZMO
『ペンタ第五世代復讐』編

ストーリータイプ[戦闘記録]から『ペンタ第五世代復讐』編
これだけちょっと毛色が違っていて、特定の場所に行くのではなく特定の戦闘で負けると始められます。
条件は幻獣軍の親玉が「ペンタ5」のとき負けること

主人公は過去にペンタ第5世代に負けていた。
屈辱が胸を刺す。
この苦しみから逃れるためには奴を殺すしかない…!

基本戦って勝ち続けるだけで進行します。
ちなみに最初のペンタ5戦は狙って負けない限り負けません。

勝ち続けていると、・ペンタ5が同じ戦区で暴れている
・ペンタ5が最近の自分の活躍で引っ張り出されてきたようだ
・ペンタ5が力をつけて危険になった。気をつけろ
・部下を人体実験に使わせろ(変わりにペンタ5の情報をやる)
などのイベントを経てペンタ5と再戦します。(イベント飛ぶことも良くありますが)

再戦で勝てば転属クリアですがボス戦としてはゲーム中1、2を争う難易度の低さで緊張感は皆無。

【ペンタ5】
ペンタ第5世代。
クローンの第5世代は対幻獣用に造られましたが、ほとんどが人類を裏切って幻獣側につきました。
手から出す怪光線と臭い息で戦います。
主要キャラの何人かも第5世代ですが性格も能力もダメダメです。


『ペンタ第五世代復讐』編終了

これで[戦闘記録]はとりあえず終わり、ストーリータイプ[神話]のほうのシナリオに入りますがとりあえず落ちます。ノシ


251:ロックマンゼロ2
09/03/07 02:57:44 S4eBn7Mn0
途中までですが投下します。

252:ロックマンゼロ2
09/03/07 02:58:27 S4eBn7Mn0
ゼロの活躍によりコピーエックスは倒された。
それから一年後。
最悪の事態を逃れることが出来たシエル達は半壊したレジスタンスベースを去り、
別のレジスタンスと合流、新たなレジスタンスベースを建造し生活を始めていた。
しかしゼロがレジスタンスの元に戻ってはきてはいなかった。

一方、ゼロはシエルやレジスタンス達のことを案じながらもネオ・アルカディアの追撃から逃れていた。
ぼろ布を纏い、傷だらけになった体で砂嵐の吹きすさぶ荒野を一人歩くゼロ。
そこにネオ・アルカディアの軍勢が襲い掛かる。
「ちっ、しつこい奴らだ…」と呟きながらゼロは荒野を一人駆け抜ける。
ゼロは迫り来る軍勢を退け、大型メカニロイド「メガ・スコルピオ」を倒した。
しかしさすがのゼロにも限界が来ていた。ゼロはその場に倒れてしまう。
そこに四天王の一人、ハルピュイアがアステファルコンに跨り現れる。
「…ゼロ…生かしておくべきか…それとも…」

253:ロックマンゼロ2
09/03/07 02:59:13 S4eBn7Mn0

場面は変わってレジスタンスベース。
元は別のレジスタンスにいた司令官、エルピスがレジスタンスの皆に挨拶をしている。
彼はエネルギー研究で多忙なシエルに代わって司令官を務めていた。
「レジスタンスの皆さん…長い間、ご苦労様でした…
皆さんのおかげで、ようやくこの新しいレジスタンスベースが完成しました…
私エルピスもこうして新しいベースの司令官としてここに立てることを大変、光栄に思います…
これからも…これまで以上に努力いたしますので…みなさん、よろしくお願いします!」
「アカルイミライヲー!」レジスタンスの隊員達の声が司令室に響く。
これからも頑張ろう、と声をかけながら出て行く隊員たち。そこへ入れ違いでシエルが現れる。
「フフ…照れくさいですね、司令官なんて…本当に私なんかでよかったんでしょうか?」
「ネオ・アルカディアから逃げるだけで精一杯のレジスタンスをまとめ、同等に戦えるようになったのはアナタのおかげ…」
「そんな…私がこんなに頑張れたのも…ひとえにアナタが…シエルさんがいてくれたからこそです…」
「ただ…これだけは忘れないで欲しいの…レジスタンスは飽くまで、自分達を守るための手段、ってことを」
「フフ、分かっていますよシエルさん!飽くまで、シエルさんの研究が完成するまでの時間稼ぎですよね
しかし…まだエックスが復活していない今、今がチャンスなんです!
自信があります…今回の私の作戦だけは、ぜひやらせてください…」
「………分かったわ…だけど本当に、無理だけはしないでね…」
「はい、分かりま…」
エルピスの言葉を遮るようにレジスタンスの隊員の一人が司令室に駆け込んでくる。
「た、大変です!!外に、ゼっゼロさんが!!ゼロさんが倒れてます--!!」
「えっ…ゼロが!?」
「さっ、こっちです」
どうやらレジスタンスベースの外にゼロが倒れているらしい。レジスタンスと一緒に外へ出て行くシエル。
「わーーーゼロさーーーん!!」
他の隊員たちもゼロのところへ向かう。
「………ゼロ…さん、か…」
エルピスが呆れたような声でポツリと呟く。

254:ロックマンゼロ2
09/03/07 02:59:54 S4eBn7Mn0
救出されたゼロはセルヴォによってメンテナンスルームで修理を受けていた。
しばらく動かなかったゼロの体がわずかに動いた。
「ゼロ…!」
意識を失っていたゼロが目を覚ます。
「生きていたのね…ゼロ!!」
「おお!ゼロ!目を覚ましたかー!まったく、こんなにボロボロになりおって…よく…生きて、帰ってきたな」
シエル達に救われたことが分かったゼロだが、ここかどこかは分からない。
「…ここは?」
「私達の、新しいレジスタンスベースよ…あなたのおかげで私達はネオ・アルカディアの追及を逃れ…
ここで新しい生活を始めることが出来たの。本当にありがとう…そしてすぐに迎えにいけなくて…ごめんなさい…」
「さ、シエル。話は尽きんだろうがもう少し休んでもらおう。これからはずっと会えるんだからな。
ところでゼロ。君が持っていた武器はほとんど壊れていたから私が修理しておいた
新しい武器も用意しておいたから、後で私の部屋まで来てくれたまえ」
部屋に戻っていくセルヴォ。
「じゃ、私もちょっと席を外すわ…私も研究室にいるから元気になったら、会いに来てね。待ってるわ」
そう言ってシエルも自分の部屋に戻っていった。
メンテナンスルームを出て、司令室を通って研究室に向かうゼロ。だが、エルピスに呼び止められる。
「フフ、ちょっと待ってください。もしよかったら自己紹介させてくれませんか?ゼロ…さん。
私この度…この新レジスタンスベースの司令官となりましたエルピスと申します。
ゼロさんのことは常々シエルさんから聞いておりました…ぜひお力を貸してください。
共に戦いネオ・アルカディアを倒しましょう!!」
「ネオ・アルカディアを倒す…か。倒してそれで終わりなら、シエルもあんなに悩まないだろうな。」
ネオ・アルカディアを倒そう、というエルピスにゼロは言う。
「そういうあなたはどうしようと…」
「分からん」
「フフハハ、ゼロさん…意外と冗談がお好きなんですね…ともかく、今後ともよろしくお願いします。伝説の英雄…さん」
少しギクシャクしたがエルピスの自己紹介が終わり、ゼロはシエルの研究室に向かう。
シエルはゼロの体の心配と、今まで探しにいけなかったことを詫びる。
「よく…ここまで来てくれたわね…」
シエルの話によると、ゼロはこのレジスタンスベースの前で倒れていたらしい。
しかしゼロには話がわからない。本来自分が倒れたのは荒野の真っ只中だったはずなのだから。
悩むゼロだったが、シエルが研究しているものについて話を聞く。
シエルによると、今研究しているものはエネルゲン水晶に代わる新しいエネルギーらしい。
成功すれば、世界を根本的に変えられるとも説明した。
元々、ネオ・アルカディアがレプリロイドを弾圧し始めたのは、エネルギー不足が原因だった。
人間の社会を守るため、能力の低いレプリロイドがエネルギーの無駄遣いだと判断し処分していたのだ。
この世界の争いはエネルギーを巡る争い。だから新しいエネルギーを開発できればこの争いは終わるはず、とシエルはゼロに話す。
シエルはこの話ををエルピスに話も話したが、笑われたらしい。
彼は口ではシエルの研究の完成を待っているが、本当はネオ・アルカディアを倒す以外には平和にする方法をないと考えているらしい。
シエルの話を聞いた後、セルヴォから新しい武器、チェーンロッドと修理された武器を受け取るとゼロは司令室へ向かう。
そこでエルピスからゼロにこなしてほしい4つのミッションを受ける。

255:ロックマンゼロ2
09/03/07 03:01:03 S4eBn7Mn0
ミッションで、「デュシスの森」へ向かった仲間の救出に向かう。
森の奥にある遺跡へ進み、仲間を簡易転送装置で救出しながら奥へと進んでいくゼロ。
遺跡の最深部で、ネオ・アルカディアのレプリロイド、ヒューレッグ・ウロボックルに襲われている仲間を発見する。
彼はそこで調査目的であるベビーエルフを捕獲したらしい。彼を逃がしてゼロはウロボックルと戦う。
戦いの末、ウロボックルを撃破したゼロの前に、エックスが現れる。
「久しぶりだね…ゼロ…」
「エックス!」
「どうやらボクも、ゆっくり休んでいる場合じゃなくなりそうだ…ベビーエルフが2人とも目覚めてしまった…
ベビーエルフはまだ子供だ…2人は、心細さに打ち震えながら母を求めて泣いている…」
「…何が言いたい、エックス…」
「ベビーエルフ達は母に会うためならなんでもする…人の心を揺さぶり、運命を狂わせる…
母である、ダークエルフに…ボクが封印している、ダークエルフに会いたいがために、ね…」
そういうと、エックスはまたどこかへと去ってしまった。
「待てエックス!…ダークエルフ…だと…?」
エックスの言っていることは分からなかったが、ゼロは『ダークエルフ』という言葉が妙に気にかかっていた。

256:ロックマンゼロ2
09/03/07 03:02:53 S4eBn7Mn0
今日はここまで。
ちなみに、ネオ・アルカディアがレプリロイドを弾圧していた理由が1から変更されたっぽい。
1では「イレギュラー化を恐れて」だったけど2からは「エネルギー不足のため」になった。

257:ゲーム好き名無しさん
09/03/07 08:55:06 CLP8z9YD0


GPO途中で挫折したからありがたい

258:ゲーム好き名無しさん
09/03/07 12:12:49 KxQeOqv70
ペルソナ4を途中までですが投下します
前任者の方の続きから雪子救出までです

間違い等あれば気兼ねなく指摘お願いします

259:ペルソナ4
09/03/07 12:14:53 KxQeOqv70
その夜テレビのニュースで雪子の実家である天城屋旅館と雪子が取り上げられる。
また、その夜のマヨナカテレビを見ると着物姿の女性の姿が映る。

夢の中でまたベルベットルームに招かれる。
クマと交わした約束=契約に基づきベルベットルームへ訪れる権利を得、鍵を渡される。

翌日、陽介がペルソナ能力が覚醒すると同時にテレビに入る力が得られたと言う。
直後に千枝が雪子との連絡が取れないと慌てながら飛び込んでくる。
しかし実際には忙しくて連絡が取れないだけで念のためジュネスでクマに聞いてみるが誰も居ないという返事だった。

その夜マヨナカテレビを見ると鮮明な映像が映し出された。
雪子がドレス姿で映っており王子様を探す為逆ナンをするらしい。
普段の雪子とのギャップの大きさに驚く陽介を落ち着かせ、千枝に連絡を取るように指示する主人公。
翌日に3人で集まることに。

次の日、3人でテレビの中の世界に潜入する。
雪子の気配を頼りにクマの案内で連れてこられたのはマヨナカテレビで映っていた城のような建物だった。

城の中に雪子が居ることは間違いないというクマの発言を聞いた千枝は1人で城の中に入ってしまう。
後を追いかけた主人公たちが見たのは、「自分には千枝に守ってもらう価値が無い」という雪子の心の声を聞いて動揺する千枝の姿だった。

260:ペルソナ4
09/03/07 12:15:24 KxQeOqv70
そこに現れたもう一人の千枝が「自分よりも美人で人気のある雪子が自分に頼る姿はたまらなかった」と心の底を暴く。
その声に耐えきれず、千枝は「アンタなんか、あたしじゃない!!」と言ってしまう。

その言葉を受けてもう一人の千枝は大きなシャドウの姿へと変身する。
千枝を守りもうシャドウを倒すともう一人の千枝は元の姿に戻った。

なおももう一人の自分を否定しようとする千枝だが、主人公や陽介の説得を受けて自分を受け入れる。
こうして千枝もペルソナを手に入れる。

力を手に入れたことですぐにでも雪子を助けに行こう焦る千枝だが、体力の消耗が激しい。
異界の霧が晴れる日=現実の世界に霧が現れる日までは雪子が死ぬことはないという説明と、
絶対に失敗できないから万全の態勢で臨もうという説得を受け入れ、救出を延期することを承諾する。

広場に戻った3人とクマは改めて雪子を助け、事件を解決することを誓う。
また、陽介は主人公の力が一番強く、冷静にみんなを導いてくれるとの理由で主人公に仲間たちのリーダーをやってくれることを頼む。
その意見に千枝とクマも賛成しこうして「自称特別捜査隊」が結成された。

再び城に向かう自称特別捜査隊一向。
以前千枝に追いついた部屋で雪子らしき人物を発見する。
見た目は雪子と同じだが普段の雪子とは全く違うその言動から雪子のシャドウだと気づくが、雪子のシャドウは一足先に奥へと進んでしまう。

後を追いかけて城の最上階に到着すると、そこには雪子とシャドウの2人がいた。
天城屋の女将という決められた将来を、結局自分の救いとはならなかったと千枝を否定しどこかに行きたいと願うシャドウ。
雪子はその言葉に耐えられず「あなたなんか…私じゃない!」とシャドウを否定してしまう。

今までと同じように否定の言葉を受けて力を増すシャドウ。
大きな籠の中の鳥の姿へと変身したシャドウを皆で迎え撃つ。

激戦の結果なんとかシャドウを倒すと、シャドウは元の姿へと戻る。
自分の本心を受け入れた千枝の心からの言葉を受けて、雪子はシャドウを受け入れることを決心する。
これにより雪子もペルソナを手に入れることができた。

長時間テレビの中に居たために心身の消耗が激しい雪子を慮り、話を聞くことは雪子が回復してからとし一旦解散する一同。
なんとか友達を救うことができた達成感を胸にそれぞれ自分の家に帰るのだった。

261:ペルソナ4
09/03/07 12:17:06 KxQeOqv70
今回は以上です

なるべく早く続きを投下するようにします

262:GPO白
09/03/07 13:29:47 U/w1puZMO
[神話]『〇〇を探す』編

ストーリータイプ神話から『〇〇を探す』編

神話編はいくつか使命があり、今回は『〇〇を探す』使命から全部まとめて
探すものは平和、恋人、離散した家族、過去の記憶、英雄

基本的にはランダム要素であるイベントを起こして情報を集め、目的のものを手に入れるって感じ。
情報は〇〇は~技能が必要とかとるべき勲章を教えてくれるだけ。
ランダムイベントなので見なくても良く、技能・勲章を既に持ってれば意味なし。

導入部はそれぞれ
平和・恋人
→主人公は何かがもの足りない。
…そうだ平和(or恋人)を手に入れよう!
離散した家族
→行方不明になった家族はどこに…?
とりあえず母親を探そう
→過去の記憶
自分には失われた過去がある
取り戻さなければ…
英雄
→戦いは絶望的な状況だった。
だがあきらめるわけにはいかない。
そうだ英雄を探そう!

みたいな流れ
最後は探しているものが見つかって良かったね。チャンチャン♪
という終わり方
英雄だけは「探している間に自分が英雄になってました」で終わり、使命達成(転属クリア)

『〇〇を探す』編終了


263:GPO白
09/03/07 13:34:40 U/w1puZMO
『超巨大幻獣を倒せ』編

導入が2パターンあって
→戦いは絶望的な状況だった。
だがあきらめるわけにはいかない。
そうだ幻獣の親玉を倒そう!
→猫の神さま「あれ倒してきて」ハァ?
幻獣を殺しまくって人類最強になり、最終戦闘で超巨大幻獣ヌッコロスと使命達成。
巨大幻獣はFF10のシンの体内って感じ

『超巨大幻獣を倒せ』編終了


『よき神々』編

最近とてつもなく
ツイつない主人公。
きっと貧乏神でもついてるに違いない。
そうだ神さま探してこいつを何とかしてもらおう
→これは良く覚えてませんが結局神さまは見つからなくて自分で何とかしたはず。
貧乏神云々は結局主人公の勘違い(GPMの不幸少女田辺と同じオチ)。


『よき神々』編終了

『復活する使命』編
主人公はかつて伝説級の人物でしたが失敗して、今は静かに暮らしてます。
でもまだ諦めたわけではありません
→十分な能力を身に付け、部隊のメンバーから信頼されれば復活(使命達成)


『無能な人』編終了

264:GPO白
09/03/07 13:40:40 U/w1puZMO
>>263最後ミスった(恥)


『無能な人』編

主人公は無能で有名。
部下にも馬鹿にされてます。
→復活する使命とほとんど同じ。
成長して必要な能力身に付ければ使命達成

『無能な人』編終了

これでGPO白の[戦闘記録][神話]のメインシナリオ全部終わりです。
端折ってると思われるかもしれませんが、本当に使命に関する話がプレイ中ほとんど出てこなくて。
単調な育成作業&戦闘をずーっとやってます(育成&戦闘が一周の八割以上。残りはギャルゲー要素)。

緑・青は追加シナリオがありますが、ここまでの全てのシナリオも搭載されてます。
なので緑・青は追加されたシナリオを書くに留めます。
で、一旦落ちます。

265:ゲーム好き名無しさん
09/03/07 14:38:50 4xLO+2mv0
GPO乙です
キャラ毎のイベント書くのかと思ってたけど、3章+転属組はまず無理な量ですしね
残りも頑張って下さい

266:GPO緑
09/03/08 10:21:20 QDfU5qhgO
>>265
㌧クス

さすがに全キャラ(+転属後のイベントまで)は一人では書けないッス…
専用スレ下さい。


あと、検証してて訂正箇所見つかったので
「白のシナリオ全部緑・青にも搭載」は間違いでした。
緑→全搭載+α
青→[戦闘記録]と『超巨大幻獣を倒せ』編、『過去を探す』編+α
が正しいです。
失礼しました。

今から緑の+α部分投下します。


267:GPO緑
09/03/08 10:28:41 QDfU5qhgO


ひとはしあわせになることをねがって
たいようのこえをきくのをやめました。
ほしぼしにせをむけ、つきのめぐみもわすれました。

まどのそとではたいようはかげり、ほしぼしはおち、
つきはうかばず、はなはかれ、あさつゆがなくても、
ひとはそれをたにんごとだといいました。

ひとりのひとのこがそれはおかしいといいました。
じぶんだけがよければそれでいいのかと。

ひとりのひとのこはひとであることをはじて
猫になり、山に登ります。
失った何もかもを取り返し、正義の御旗を
打ち立てるために。その旗こそはストーブよりも
暖かい部屋よりも我が心を暖める、
真の友を得る唯一の冴えた方法。
猫は善行忠孝を名乗り、世に渦巻くあしきゆめの
ことごとく、邪悪な企みのことごとくを敵にまわし、友が来るのを待ちました。

貴方が猫の友であるならばコントローラを
手にとりなさい。
OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています…



GPO緑はGPO二作目ですが白と直接話がつながってるわけではないです。
舞台が移動してます(前回青森。今回中国地方の山の中)。
世界観は前回と共有。
また、今回は敵中に取り残された陣地で民間人を守りつつ、脱出の機会をうかがいます。
参謀の案は「民間人を守って戦う正義のヒーローを演じ、軍上層部がここを見捨てられないようにしてやろう」
というわけで民間人と交流したり守ったり、自分たちの戦いぶりをアピったりしつつ今回も3ヶ月間生き残りを目指します(2000年3月スタート)。

追加されたストーリータイプは[ヒーロー]。
[ヒーロー]は主人公が、よりドラマチックな活躍をするようです。
大体、学校を軸にストーリーが進みます。


268:GPO緑
09/03/08 10:31:24 QDfU5qhgO
ストーリータイプ[ヒーロー]から。

『番長』編

登校すると「この学校には番長がいる」
との噂が聞けます。
「番長」ってまだ絶滅してなかったんだーと聞き流しぎみの主人公。
そのあとランダムイベントで人助けをしたりしなかったりして民間人と交流。
いずれにしても部下の一人がパンピーに高圧的に出るので
「ワレ、カタギの集に何しとんじゃ!」
とシバき倒します。すると謎の刺客に襲われるので返り討ちに
※刺客は「俺の屍を越えて行け」と言い残して倒れます(嘘)。
罠臭いなぁと思いつつ刺客のくれた情報の場所に行ってみるとやっぱり罠でした。
新たな刺客が襲ってくるので倒すと↑の※までループ(しないときもある)。
何度か繰り返すと番長にたどり着くので問答無用に殴り倒し、学園には平和が訪れるのでした。
→転属

暴れ過ぎて放り出されたみたいですがこれで『番長』編終了

269:GPO緑
09/03/08 10:43:07 QDfU5qhgO

『幻獣共生派の暗躍』編

※注※『幻獣共生派』編とは別シナリオ[ヒーロー]で番長編に進んでないとき、こちらに進めます。


ある日、上官に共生派の目を引くぐらい派手に活躍して見せぇや、と言われます。
いやそれ命の危機だからなぁと思いつつ関わりあいになりそうな予感
(もしくは
すでに共生派に目をつけられていて向こうから接触してくる導入)。

予感的中で学園内外を怪しいヤツがうろついている。
とりあえず内部に侵入されてしまった様子(侵入者未発見で機密を奪われる)。
侵入した共生派は見つけたが自爆装置を仕掛けたらしいのでまずそれを解除
(見つけられないと爆発して部下が入院)。
ヒロインや部下が共生派に狙われるのでガードしたり、
流出した情報を基に奇襲してくる幻獣軍をけちらしたりと大活躍の主人公。
すると相手は本気でこちらを始末にかかるのでここで決着をつけることに。
最終戦闘で幻獣の群れを叩き潰せば転属

色々分岐がありますが大筋こんな感じ。

『幻獣共生派編』との違いは分岐の複雑さと戦闘で勝ちムードか負けムードか、ですね

『幻獣共生派の暗躍』編終了


これで緑追加シナリオは終了。
次の青はGPM~GPO緑までの集大成。
なのでGPMキャラのみでプレイできるスペシャルシナリオがあります。
再プレイしつつ背景なども少し詳しく書きたいと思いますので少し長めに落ちますが必ず書きます。
ではノシ

270:ゲーム好き名無しさん
09/03/09 00:17:13 2nkNmqk0O
XBOX360 BRAIDお願いします。

271:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:26:56 cTdv5T0m0
未解決から「御茶ノ水電子製作所」制作の同人ゲーム「LONGESTCAPERUNNER」のストーリーを。

二人の主人公の視点を自由に交代しながらストーリーを進める形式で、
「デュアルサイト シティアドベンチャーゲーム」だそうです。

私がプレイしたのはブラウザ上でできるウェブ版です。
他にダウンロード版があるみたいだけど、たぶん内容は同一だと思います。

このゲームには、人死にを多く出しまくってストーリーを進めた場合に到達するバッドエンドと、
極力殺さず、命が助かる可能性がある人は全員助けて進めた場合に到達するトゥルーエンドがあるらしいです。
でも間違って序盤にトゥルーエンドに向かうフラグを潰した状態でセーブしちゃったので、
もうあえて、死ぬ可能性がある人を全員死亡させて進めて、バッドエンドルートを書きます。
読んでて「なんでこんなにあっさり人死にまくってんの?」とか「展開が不自然」とか
思う人が居るかもしれないけど、そういった理由なのでご了承を。

272:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:28:57 cTdv5T0m0
※注意※
このゲームには長崎市の実在の地名・施設名が、外見も名前も地図上の位置もそのまま出てきているらしいんですが
【ストーリーはフィクションであり、実際のそれとは一切関わりありません】。当たり前ですが一応。
念のためこのスレの書き込みの中ではなるべく具体名を伏せたり、伏せ字を入れて書きます。


※登場人物※
高菜 志穂:主人公その一。お気楽な変人少女だが、実は人の死をほとんど意に介しない異常性格。
       チャイニーズマフィア「林東会」から宝物“葬王”を強奪する。
上代 惟志:大学生。志穂の彼氏。志穂とともに林東会から“葬王”を強奪した。
林 健:ジーンズショップ店主の青年。父親が華僑二世の密輸商だったため、華僑の裏事情に詳しい。
    店の赤字で借金がかさみ、店の常連の惟志に“葬王”の強奪計画をもちかけた。
咲村 葵:健の恋人。彼女も健の強奪計画に協力している。

陶 世劾:主人公その二。林東会のメンバーで、黒スーツ姿の痩せた男。拳銃の扱いに自信がある。
      林東会の「大人」の地位を継ぐために、奪われた“葬王”を追う。
庚大人:林東会の指導者「大人」の地位にある、冷厳な老人。本名は庚 良東。
庚 文啓:林東会のメンバー。庚大人の孫で、まだ若いが頭が切れて威勢もいいと評判の実力者。
      そのため、後継者に選ばれた陶世劾に嫉妬している。射撃がへたくそ。
白:中華街で料理店を営む老華僑。庚大人の昔馴染みで、情報通。世劾とも親しい。

273:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:29:51 cTdv5T0m0
==プロローグ==

西暦2000年、物語の舞台は長崎市―。


ある日、中華街の中華料理店で行われていた、福建マフィア「林東会」の小会合。
そこに青年と少女の二人組が乱入し、そこにいたマフィアたちに銃を突きつけていた。
その二人組は、マフィアたちが運び屋から受けとろうとしていた
「老華僑の至宝、“葬王”」という兎の置物を奪ってその場から去った。

スクーターに二人乗りして逃走する二人組、少女「高菜 志穂」と青年「上代 惟志」は強奪の成功に喜びあう。

274:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:31:06 cTdv5T0m0
==陶世劾サイト==

それから一時間ほどして。林東会の長崎における拠点である中華風の旅亭において、
林東会の主要メンバーである男「陶 世劾」は、
奪われた宝物“葬王”の奪還を林東会の指導者「庚大人」から命じられていた。

庚大人は世劾の実力を評価しており、自分の「大人」の地位を継ぐ者として世劾を指名しているのだが、
個人の実力のみでは組織の維持はできないとも考えていた。
必要なのは周囲からの人望。そのためには大人の地位を受け継ぐ「儀式」を行う事が重要であり、
“葬王”とはその儀式に使われる宝物だったのだ。
新たな「大人」となるため、世劾は“葬王”を自分の手で取り戻さねばならない。

また、その儀式には“葬王”とともに“灰律”という青銅製のプレートのような物も使用されるのだが、
“葬王”の奪還に加え、長崎市にあるはずだが行方が分からなくなっている4枚の“灰律”も
在り処を調べ、集めてくるようにという奇妙な指示も庚大人から下された。
世劾は“葬王”が奪われたことやこの“灰律”集めすら儀式の一部であるかのように感じ始めていた。

福建から博多に死ぬような思いで流れ着いた、ただのチンピラだった世劾を拾ってくれた庚大人。
今では林東会の重鎮にまで登りつめた世劾は、近々その庚大人の後継者になろうとしているのだ。
こんな事でつまづくわけにはいかない、すぐにガキどもを捕まえ、後悔させてやる、と心に決める。

275:ゲーム好き名無しさん
09/03/09 08:31:58 cTdv5T0m0
強奪犯の行方は、林東会の情報網であっさりと判明した。
市の中心部にあるアーケード街に位置する雑居ビルの、華僑三世の青年「林 健」が
店主をしている小さな店にあの二人組が逃げ込んだという情報が入ってきたのだ。
世劾は一人でその店に片を付けに行くつもりだったが、庚大人の孫「庚 文啓」が
自分の部下を引き連れ、無理矢理ついてくる。
文啓は林東会の中でも有数の実力者であり、自分を差し置いて次期「大人」に指名された
世劾を目の敵にしていて、このように何かと世劾に突っかかってくるのだ。

しかたなく文啓やその部下と一緒に店に踏み込む世劾。
店内には情報どおり強奪犯の青年と少女が居り、それに加え店主である林とその女かと思われる若い男女も居た。
慌てた様子で銃を手に取った青年だが、世劾は自分の拳銃で素早く青年の腹を撃ち、昏倒させる。
しかし少女の方は予想外の身軽な動きで文啓の部下の銃弾から身をくぐってあっという間に裏口から逃げおおせ、
林やもう一人の女も、文啓が「殺しちまったら尋問できない」との余計な考えで世劾の腕を押さえたおかげで
取り逃してしまった。「最初から足を撃つつもりだった。邪魔しやがって・・・」と苛つく世劾。

仕方なく、世劾は少しでも手がかりを得るべく倒れた青年の体を探る。すると財布から、
この市にある大学の学生証が出てきた。この青年は「上代 惟志」と言う名前でその大学の教育学部の学生らしい。
その時、外から人のざわつきが聞こえてきた。さっきの騒ぎを聞きつけた野次馬が店の前に集まってきたようだ。
店の入り口には「本日閉店」の張り紙が貼ってあるので入ってまではこないかも知れないが、長居はできない。
文啓は、「ここからは俺のやり方でやる」と言い放って部下達とともにとっとと姿を消してしまった。
世劾も急いで裏口から抜け出す。


他に手がかりも無いため、仕方なく上代の通っていた大学へと足を運ぶ世劾。
学生数人に上代について聞いてみたところ、上代は大学にあまり来なくなっていた事や
「高菜 志穂」という有名な変な女と付き合っていた事を聞くことができた。
さらに高菜の友人だという女からプリクラを見せてもらい、高菜が強盗の片割れだと確認した世劾は、
その女から高菜の住んでいるアパートの住所を聞き出してすぐにその住所の場所へ移動し、部屋に踏み込む。
しかし中には高菜は居らず、先んじてここを突き止めた文啓が皮肉げに笑って立っていた。
文啓は、高菜はここに戻ってはいないということだけを世劾に教え、こちらを馬鹿にして立ち去っていく。
探しても特に手がかりも見つからず、世劾も立ち去ることにする。
上代のアパートにも行ってみるが、やはりこの部屋からも手がかりは何も見つからなかった。

276:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:34:08 cTdv5T0m0
==高菜志穂サイト==

志穂・健・健の彼女の「咲村 葵」、の三人は、葵のマンションで今後の事について話し合っていた。
惟志がやられたことや素性がばれた事に動揺している健と葵だが、志穂は
「いーじゃん。モノはあるんだしコレを売っちゃってぱーっとグアムでもサイパンでも・・・。」
と能天気に喜んでおり、全く気落ちしていない。
しかし健は、この“葬王”だけじゃなく“灰律”も揃えてクライアントに渡さないといけないことになった、と言い、
そんなに甘くないと志穂に釘を刺した。ちなみにクライアントが誰なのかについては口を閉ざしている。

「ていうかこの“葬王”ってなんなのー?」といまさら聞いてくる志穂に、林は昔の偉い人が持っていた
権力の象徴で、いつの時代でもそういうものを欲しがる奴が居る、と語る。
だが、“葬王”とセットになる、“灰律”という青銅製のプレート4枚は数十年前に一度集められたっきりで、
そのときに老華僑の四つの大家に預けられ、その後は誰も行方を確かめていない。
その家系も、伝えられているのは「郭」「琢」「茗」「岳」の四つの名前のみで、
家の消息も既に不明、具体的にどこの誰なのか分からなくなってしまっているらしい。
今回の事件を起こす前に前もって健と惟志が調べたが、やっと一人の名前と居場所が分かっただけだった。
市の観光スポットになっている石造りのアーチ橋「眼鏡橋」の近くにある公園
「中島川公園」で、アイスの露店を出している「琢春」という人らしい。
「住所はよく憶えてねぇ」などと曖昧な事を言う健に葵は呆れるが、
そもそも調べるのは惟志の担当だったので詳細は惟志だけ知っていたのだ。
会いに行くにはその露店に行くしかないようだ。

その時、志穂はなんとなくテレビをつけてみる。
テレビではちょうど健の店でのことに関するニュースが流れており、その中には
惟志が死亡していたという内容もあった。健は動揺してテレビを消す。

比較的現実的な健は、「このヤマはやめた方がいい。考えてみろ。死にたくねぇだろ?」と言い始める。
しかしそう言われて「考えてみた」結果、志穂の出した結論は
「人生冒険だよね!後悔だけでこれからの人生送りたくないし。私やるぜー」という
楽観的で前向きというか無思慮で猪突猛進なものだった。
「じゃ葵も」と葵もそれにノリで賛同するが、健は
「じゃあ止めないけど、素性が割れてる俺は隠れるぞ」とあくまで消極的だ。
健は取引の時間や、取引予定の場所が長崎市を一望できる山「稲佐山」であることなどを志保たちに教え、
店から逃げるときに拾ったという惟志の拳銃を志穂に渡すと、
取引のそのときまでの間、どこかに姿を消すために出て行った。
志穂と葵は“灰律”を手分けして探す事にし、志穂は中島川公園の琢春、葵はその他の人を探すために動き出す。

277:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:36:25 cTdv5T0m0
さっそく中島川公園にやってきた志穂。いくつかあるアイスの露店のうちの一つからアイスを買い、
売り子のおばさんと話をする。とりあえず名前を聞いてみると、その人が琢春さんだった。
なんと一人目で当たりだ。しばらく世間話をしたり、志穂の珍妙な思い出話を披露して面白がらせたりした後、
「石版みたいなもの」をねだってみると、「これのことかい?」と小さなプレート“灰律”を出し、
なんともあっさりと「私が持っていてもしょうがないし、お嬢ちゃんにあげるよ」と渡してくれた。
数十年放っておかれただけあって、“灰律”の重要性は失伝してしまっているのかもしれない。


とりあえずなんとなく疲れたので自分の家に戻ってみることにする。
すると、家の中から暗い色のスーツ姿の目つきの悪い男たちがぞろぞろと出てきた。
「マッフィーたちの追っ手だ!」、と気づいた志穂は急いで身を隠す。
しばらくすると、家からはさらに一人のマフィアが出てきた。
惟志を撃った奴だ・・・と気づく志穂だが、悔しいが今はどうしようもない。
出て行ったとはいえ、しばらくはこのあたりから離れることにする。

278:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:37:40 cTdv5T0m0
==陶世劾サイト==

“葬王”の奪還はもちろんだが、“灰律”も集めなくてはならない。
それに強奪犯たちも、“葬王”を狙ったという事は“灰律”にも近づく可能性がある。
世劾は“灰律”のありかについて詳しいことを聞くために、中華街にある、冒頭で強盗たちの襲撃があった
あの中華料理店にやってきた。この店の老主人「白」は庚大人と同じ釜の飯を食った仲の老華僑であり、
“葬王”や“灰律”についても詳しいはずだからだ。

しかしそれらの事を聞く前に、もしかすると犯人の一味らしい「林 健」の事も
華僑どうしの縁で知っていないかと聞いてみると、「親父同様のろくでなしじゃ」と吐き捨てた。
健の父どころか祖父の時代から知っているらしいが、語るのも嫌といった様子であまり喋ってはくれなかった。
ついでに文啓の事を話題に出すと、文啓の悪口を言う世劾に苦笑しながらも、
「わしもあいつのやり方はあまり好きになれん、あいつは力に溺れるタイプじゃ」と批評した。
もっと自分を抑える道を知っていれば庚大人も後継者選びで苦労しなかっただろうに、としきりに残念がっている。
世劾は「現実はこんなもんだ」と言ってそれをあしらい、白は「お前の口癖じゃな」と笑った。

本題の“灰律”の件について彼に詳しく聞いてみると、数十年も前の事だから記憶が曖昧だといいながらも、
「四枚の“灰律”は四つの華僑の家に別々に預けられている」ということと、
「歓楽街「思案橋」で占いの店を出しているルシオラという女性」と
「中島川公園でアイスの露店を出している琢春という女性」がそれぞれ
その家の人間のはずだ、という事を思い出してくれた。

白に礼を言って外に出ると、嫌な気配を感じる。
辺りを観察してみると、文啓の手下の一人がこちらをうかがっていた。
監視でもしているのか?と気を悪くする世劾だが、特に何かをしてくるわけでもないので放っておく事にする。


さっそく、教えてもらった思案橋の占い屋に向かう。
華僑の店らしく中華風の占い屋に入ると、チャイナドレスを着た幼い子供が現れて、
「お客さん、死相が出てるよ」と世劾に話しかけてきた。
占いに来たんじゃない、ルシオラとに会いに来たというと、その子供は自分がルシオラだと名乗った。
子供が苦手な世劾は内心毒づきながら、“灰律”についての話を切り出す。
すると突然口調が変わり、「“葬王”の儀式が始まるのか。庚大人は引退か。聞いていないが」と遠い目で呟いた。
それは一瞬の事で、すぐに元の子供っぽい口調に戻ったが、見た目や普段の態度どおりの人間ではないようだ。
話していないはずの文啓の行動のことまで言い当て、しかも文啓を昔から知っているかのようなことを言う。
「不思議なガキだ・・・」と、底知れなさを感じる世劾。

とりあえず「“灰律”を持っているのか?」と聞くと、すぐに奥の部屋からプレートを持ってきて、
「はい、あげる」と軽く渡してきた。
当然、世劾は“灰律”を見るのは初めてだが、どう見ても安物の、どうってことないプレートだ。
こんなものに振り回されている事にため息をつく世劾。

279:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:39:30 cTdv5T0m0
ついでに、「最近の林東会の動きについて知らないので教えて」とルシオラに問われたので、
“葬王”や“灰律”が必要になった経緯を話してやる。
「ほう・・・通りで気が乱れていた。しかし帰すべき所に全ては帰す・・・」
とまた例の口調になり独り言を呟くルシオラ。だがやはりすぐに元の口調に戻り、
「おじさんは後継者としては庚大人の後継者としては合格だね、目を見れば分かるもん」、とも褒めてくれた。

まあ用件は済んだので礼を言って店を出ようとすると、ルシオラが「・・・来る」と呟いた。
その瞬間、銃を持った男二人が店に乱入し、「“灰律”を渡してもらいましょうか、陶大兄」と脅してくる。
どうやら文啓の手下たちのようだ。素直に渡すわけにはいかない世劾も拳銃を抜いた。
二対一だが、上代を一発でしとめたように世劾の拳銃の腕は確かだった。
相手の銃撃を床を転がって避けながらあっさりと一人の眉間に当て、
仲間の死に動揺したもう片方の肩と両足も撃ちぬき、戦闘不能にする。
「もう大丈夫だぞ」と言いながら振り返ると、ルシオラは血を流して倒れている。
流れ弾が胸に当たったらしく手遅れのようだ。だが、不思議と顔には笑みが浮かんでいた・・・。

世劾は生き残った方の男に向かい、これは文啓の差し金なのかと確認する。
文啓の手下は命乞いをしながらそれを肯定し、さらに世劾から問い詰められた末に、
今回の強奪事件そのものも文啓が黒幕だと白状した。
世劾が後継者として指名された事が気に食わなかったため、それをぶち壊そうとしているらしい。
色々と聞き出して用無しになった男に「アリガトよ」と言って撃ち殺して、世劾は文啓をどうするか考える。
大人に真相を報告してもいいが、手ぶらで戻るのは格好がつかない。
なにより、こちらを騙した代償を文啓に支払わせなくてはいけない・・・。
ふと、幼くして命を落としたルシオラを見やる。「別に同情も詫びもしない。世の中とはこんなもんだ」
とだけ一人ごち、占いの店を後にした。


ルシオラの店に襲撃があったと言う事は、白から聞きだした“灰律”の家系二人のもう片方である、
琢春のもとにも文啓の手が回っているかもしれない。
世劾は中島川公園に向かい琢春のアイス露店を探すが、どの露店なのか知らないためなかなか見つからない。
無駄に時間が経ち、諦めかけたところで、公園の端の方で何かの騒ぎが起こっている事に気づく。

見ると、アイス屋の女と黒スーツの男が何か激しく口論しているようだ。琢春と、文啓の手下だろうか。
と、その時、激昂した黒スーツは何と人目のある中にもかかわらず突然拳銃を引き抜き、女に向けて発砲した。
女は崩れ落ち、周囲の悲鳴を聞いて自分がやってしまった大事に気づいたのか、男は大慌てで逃げ去った。
女は苦しそうにあえいだ後、唇を震わせ、「世の中こんなものさね」と、
奇しくも世劾の口癖のような言葉を呟いて事切れた。当然、突然の殺人事件に、周囲の野次馬は大騒ぎだ。
世劾は「こんな状況に巻き込まれるわけにはいかない、“灰律”の事は後で確かめればいい事だ」と判断し、
足早にその場を立ち去った。

しかし、興奮したとはいえ衆目のど真ん中で発砲するとは、あの文啓の手下は相当焦っているようだ。
いや、手下たちが失敗した事を知った文啓本人が、大人に企みが露見する事を恐れて焦っているのかも知れない。

280:LONGESTCAPERUNNER
09/03/09 08:49:20 cTdv5T0m0
今回は以上です
続きを明日書き込みます

281:ゲーム好き名無しさん
09/03/09 08:54:05 QBew+Rh+P
>>280

そういやこんな話だった……懐かしい

282:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:00:10 zIiT3WLM0
==高菜志穂サイト==

葵と落ち合う場所として前もって決めていた、大波止埠頭という波止場の近くにある、最近完成したばかりの
ショッピングモール「夢彩●」へとやってきた志穂。葵を探すが、まだ来ていないのかなかなか見つからない。
しばらく探してやっと葵を見つけるが、遠くから彼女に声をかけようとしたまさにその時、
見た事のあるマフィアの若い男(文啓)が葵に近づいて行くのに気づいて焦る。
しかしそいつは、葵を捕まえるでもなく話しかけ始めた。志穂は驚いて「あおい!」と呼びかける。
しかし男は志穂を見ると突然「ん、てめえは!」と商業施設の中にもかかわらず銃を抜き、
声を荒げて必死で追ってきた。葵と志穂は命からがら全力で走り、何とか逃げ切る。

逃げ切った先で、志穂は葵を問い詰める。
どうして敵のあいつと話していたのか。あいつは敵なのに!動揺して混乱している志穂。
だが葵は、顔を憶えてなかったからあの人がマフィアだなんて気づかなかった、
きっと話しかけて誘い出して襲うつもりだったのね、と言い、志穂に「ありがとう」とお礼を言う。
志穂は「そうだったのか」とあっさり安心した。そして「じゃあ助けたお礼に」と葵に3万円を要求した。

そんなごたごたの後、葵は「思い出した事がある」と、自分たちが通っている大学の民俗学か何かの先生
「郭 海民」の事を話題に出す。その郭先生は華僑出身の人だし、“灰律”について何か知っているかも・・・。
志穂はそれを聞いて、さっきまでの危機や葵への疑念をあっさりと忘れたかのように元気よく
郭先生の元に向かうと宣言し、葵とまた別行動を始めた。


大学に着き、郭先生の研究室を訪ねる志穂。けっこうイイ人そうで、志穂の変な言動も面白がってくれる。
そして志穂が「“灰律”の在り処とか知ってる?」と先生に聞くと、
「もちろん知ってますよ。だって僕が持ってますから。」とあっさり答えた。
「ちょーだいちょーだい!」とあのアイス屋のおばさんの時のようにねだってみる志穂。
するとやはりこの人も、「なんだ、これが欲しいの。はい、あげますよ」とタダであっさりくれた。

「そういうガラクタはここにいっぱいあって、増える一方で困ってたんだ」
と語る先生。やはりこの“灰律”の価値については伝えられていないのだろうか?
「うひゃあ!いやったー!ラキィィ!どんなもんだー!」と大喜びの志穂。

283:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:01:05 zIiT3WLM0
ちなみに「郭ちゃんはなんでこれ持ってたの?」と聞いてみると、
「家に代々伝わってきたものなんですよ。研究に使えるかと思って、こちらに移したんです」
との事だった。そういえば「郭」という名字は健が言っていた、
“灰律”を預かっている四つの華僑の家の名前の中にあったはずだ。
そんなのもらってもいいの?と改めて聞いてみるが、
「気にしないでください。僕にはもう必要のないものですから。」との返事だった。

“灰律”について他に知らないかと聞いてみると、他の“灰律”の場所は残念ながら知らないとの事。
だが、“灰律”の意味についてを頼んでもいないのに語ってくれる。

―“灰律”とは、「周易 繁辞」という書物によれば陰陽における万物の形であるという。
―陰陽剛柔の四つから成り、世界のすべてをその四つが現す。
―対して、“灰律”と対になる“葬王”はインド神話からきたと考えられている。
―“葬王”は兎の形をした置物だが、インド神話で葬王は兎の支配者だから兎を象られているのだろう。
―そういった理由から、“灰律”は老華僑が渡来したこの土地で「万物を手にする事」の象徴とされ、
―“葬王”は万物を手にしたうえで「老華僑たちの支配者となる事」の象徴とされたと・・・

「ぐーぐー」

―ですから君の持っているようなものが作られたわけです。
―しかしこんなものは結局過去の因習でしかないんですよ。古い権威にすがり付いているだけでね・・・

この先生の場合、別に失伝したわけではなく、伝えられてきた内容に共感できないため
価値を見出していない、ということだったようだ。
小難しい話だったので志穂は居眠りをしてしまい、まともに聞いていなかったが。

手に入れるべきものは手に入れたので、郭先生に別れを告げ、志穂は大学を後にした。

284:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:08:03 zIiT3WLM0
==陶世劾サイト==

これまで聞いた“灰律”を持つ人間に関する情報を使い果たしたため、白がさらに何か思い出していないかと
またあの中華料理店に足を運ぶ。
残念ながら白は何も新しい事は思い出してはいなかったが、たまたま食事に来ていた劉という白の仕事仲間が
“灰律”という言葉を聞きつけて話に加わってきた。劉が言うには、あの大学の郭という教授が
“灰律”を受け継ぐ家の人間だという話を聞いた事があるらしい。
なんでも、長崎の華僑でも一、二を争う古い家柄なんだそうだ。
情報のお礼に劉に食事をおごり、世劾は大学へ向かう。


大学の郭の研究室を訪ねた世劾だが、誰も居なかった。
留守なのかと思い、待たせてもらおうと入るが、そこで机の陰に血を流して倒れている男の死体を発見する。
「おそらくこの男が郭なのだろうが・・・文啓の仕業だろうか?それともあのガキどもか・・・」
首を刃物で切り裂かれているこの手口から、殺しに手馴れた者の仕事なのは間違いないようだ。
ともかく誰かに見られるとまずい状況であり、世劾は早々に大学から退散した。


行くあてがないため、仕方なく多くの人が集まる長崎駅に来てみた世劾。
なんとはなしに駅周辺のロータリーを眺めていると、部下を引き連れた文啓が立っているのを見つけた。
今顔をあわせるのはまずいと身を隠して相手の様子をうかがうと、何かを携帯電話で話していた文啓は
満足げな笑みを浮かべると、部下たちとともに車に乗って去って行った。
何か収穫があったらしい。とすれば、こちらもうかうかはしていられない。
焦る世劾は、今のところ一番の情報源となっている白のもとにもう一度向かう事にする。


白の店で彼に会うと、さすがの情報通と言うべきか、思案橋で世劾が文啓の手下たちを返り討ちにした事や
そればかりか強奪事件の黒幕が文啓であるという事実まで情報を仕入れていた。
さらに、先ほど文啓が何かを受け取るために稲佐山に向かった、という重要な話も教えてくれた。
世劾は白に礼を言い、「今夜にでも一杯おごらせてもらうぜ」と言って店を去ろうとする。

しかしその時、白は世劾を呼び止めて「・・・世劾。大勢死んだか・・・?」と聞いてきた。
普段の白とは違う雰囲気に戸惑う。
「赤の他人が何人死のうが、ワシには関係ない。だが、身内からはなるべく死人を出したくはない・・・」
と今更な事を言ってくる白に、世劾は
「こうなった以上、自分と文啓のどちらかが死ぬしかない、そいつは庚大人も御承知のはずさ」
と答える。
だが白は「庚大人」という言葉を聞いて、「・・・そいつはどうかのう」と言った。
不思議に思い、世劾がその発言の真意を問うと、白は重い口調で語りだした。

285:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:14:43 zIiT3WLM0
この騒ぎの中で判明した事だが、文啓が今回の事件を起こした動機としては世劾への妬みだけではなく、
上海マフィアの老舗「四拝幣」との取引を裏で目論んでいるせいもあったのだという。
“葬王”の儀式を行って「大人」となった者自身が推し進めでもしない限りそんな取引はできない。
福建マフィアの名誉を泥を塗るような行為でもあるからだ。
そんなことになる事を庚大人も恐れていた・・・。

そこまで聞いて世劾は不思議に思う。「庚大人が恐れていた」という事は
庚大人は文啓の持っていた「四拝幣」との取引の計画に気づいていたのか?
しかし白は「そうだったらまだマシだったんじゃが」とため息をつき、その世劾の疑問を否定した。
庚大人は誰かが「四拝幣」と繋がっている事は知っていたがそれが誰なのかは掴めなかったのだ。
そして、
「・・・これ以上はワシに言わさんでくれ。察しはつくじゃろう?・・・まあ、1つだけ言っておこう。
 庚の奴とは古い付き合いだが、引退するなんて話はとんと聞いたことがない」
という白の言葉を聞いて考えを巡らせ、全てを悟った世劾の頭は真っ白になった。

引退するという話を昔馴染みには全くしていない。
つまり、引退するという話は最初から本気ではない。
「四拝幣」と繋がっている「誰か」とは次期「大人」の地位に近い世劾か文啓のどちらかだろうと、
庚大人には予想がついたはずだ。
しかしどちらなのかという決め手は全く掴めず、それぞれにまともに聞いても正直に答えるはずも無い。
そんな状況で確実に尻尾を出させるにはどうすればいい?
例え嘘でも後継者を決めてしまえば、どちらがその「誰か」にせよ動きを見せるはずだ・・・。
庚大人は、そう考えたに違いない。そしてこの茶番劇が始まった。
天涯孤独の世劾にとってたった一人の肉親とも言える庚大人は、世劾を疑い、騙し、利用したのだ。

いや、世劾だけではなく今回の事件に関わった人間全てが、庚大人の手のひらの上で踊っていたのだろう。
今回の事件で殺された奴はとんだ殺され損だ・・・いや、殺されるのに損も得も無いが。
と妙に可笑しい気分になり自然と笑いがこみ上げてくる世劾。
笑いながら、「あんたは最初から知っていたんだろう?」と白に問いかけた。
「殺すかね、ワシを」と覚悟しているようなことを言う白に、世劾は
「なぜ殺されるかもしれないとまで思っていながらこの事を話したりした?」とさらに問う。
「老害って言葉があるじゃろ?庚の奴にも、いい加減その事を悟って欲しくてな」
「・・・なるほど」

白の答えに満足した世劾は、最後の質問をぶつける。
庚大人の本心を知っており、今こうしているようにその事を世劾に伝える気もあったなら、
なぜ白は世劾の“灰律”探しを手伝ったのか?集めても無駄な事だと知っていたのに。
「・・・“灰律”の一枚が岳という家に伝わっている事は知っておった。」
「岳」。庚大人の亡くなった奥方の姓だ。要するに、“灰律”の一枚は庚大人のもとにあるのだろう。
世劾が“灰律”を集めていけばいずれその事実に突き当たる。そして自ずと庚大人の真意に気づく・・・。
そう考えた白は、他人から告げられるよりも世劾本人に気づかせようと、手助けしていたのだろう。

「悪いが、一杯おごるのは明日にしてくれ。今日はこれからもう一仕事ありそうだ。」
それだけ言い、世劾は白の店を出た。白は何も言わずにそれを見送った。

286:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:16:43 zIiT3WLM0
==高菜志穂サイト==

“灰律”を2つ集め、これで半分集まった。しかしもう何の情報も持っていない志穂は、
健が「“灰律”の持ち主の情報集めは惟志の担当だった」と言っていた事を思い出し、
惟志の家に手がかりが無いか捜索する事にする。
惟志の家の中を漁っていると、ベッドの下からメモがされた紙切れが出てきた。
内容は断片的だが、「依頼人→?・林が情報を握りすぎてる」とか、
「健は何か隠してる?・要確認!・裏あり?」など、健を疑っているような文章が並んでいた。
だが、志穂は「よくわかんないや」との一言で済ませてしまった。

そうこうしているうちに、取引の時間になってしまう。
“灰律”はすべて集まりはしなかったが、仕方がないので取引の場所である稲佐山に向かうことにする。


稲佐山に着いた頃には、すっかり日も暮れていた。
健たちを探してあちこちをうろうろすると、野外音楽堂で健と葵を発見する。
しかし、その周りはマフィア三人が取り囲んでいた。
慌てて、拳銃を抜いて健のもとに駆けつけてマフィアたちを撃とうとする志穂。
しかしなぜか健はそれを止め、「この人たちは敵じゃない。大事な取引相手なんだからな」と言う。
志穂は「コイツら惟志を撃って、私達も殺そうとしたんだよ・・・なにかおかしいじゃん!」と大混乱。
そんな志穂に葵は「志穂、早く“灰律”を出して」と促した。

そこに「内輪揉めは後にしてくれ」と言って、あの夢彩●で会ったマフィアの男(文啓)が割って入った。
その男は、捨て駒の女にはそろそろ死んでもらうぜ、と笑う。
やるかぁ、と志穂も銃を構えるが、葵が志穂に向けて銃を突きつけた。
「・・・志穂、おとなしくして。」
「え、それ銃?もしか私を狙ってんの?」
「おとなしくしてれば、痛くないよ。多分ね」
「えっ、葵、ちょったんま・・・」
「バイバイ。志穂」

ぱん!ぱん!

しかし、銃声が響いた後に倒れたのは葵だった。
え?もしかして、私が葵を撃ったの?と、無意識に反撃したため混乱中の志穂。
呆れたマフィアの男は「仲間内で何やってんだか。殺すってのは・・・こうやるんだよ!」
と部下二人とともに志穂に銃を向けるが、志穂は混乱しすぎて逃げる事もできない。

だが、そこにさらに乱入者が現れた。
突然、マフィアに向かって銃を構えて現れた男は、惟志を撃ったあのマフィア(世劾)だった。

え?マフィアも仲間割れ?とさらに混乱を深める志穂。

287:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:20:22 zIiT3WLM0
==陶世劾サイト==

稲佐山に到着し、あの強奪犯たちと取引しているであろう文啓を探す世劾。
その時どこか近くで響いた銃声を聞きつけ、そちらの方向へ向かう。

すると、あの強奪犯の女「高菜 志穂」が銃を構え、「林 健」は顔を青くして倒れた自分の女を介抱し、
文啓とその部下二人が高菜だけを取り囲んでいるという妙な場面に出くわした。
状況からして、さっきの銃声は倒れている女を高菜が撃ったと言うことだろうか。

文啓たちが高菜に向かって銃を向けるのを見た世劾は、銃を持って突入し、
文啓の部下たちが驚愕している隙をついてあっという間に二人とも射殺した。
激昂した文啓は闇雲に銃を乱射してきたが、元々射撃が下手な文啓の腕では
世劾に命中させることはできない。あっさりと世劾に肩を撃たれて銃を取り落としてしまった。

文啓は血の流れる肩を押さえながら、憎憎しげに世劾と会話する。
“葬王”の強奪を依頼したのが自分である事や、「四拝幣」と繋がっている事も悪びれもせずに認めた。
「もう飽きたんだよ俺は。朽ち果てた庚家にも、こんなせまっくるしい場所にも!」
などと吐き捨てている。
そんな会話の最中、突然文啓が横に飛びのくと、その陰から、
隠しておいたらしい最後の文啓の手下が飛び出してきて発砲してきた。

不意を突かれたがギリギリで飛びのいたせいか世劾から銃弾は外れ、逆に世劾の銃弾は
その手下の眉間をきっちり捉えた。しかし文啓は林の中に逃げ込んだらしく、見失ってしまった。
昔から悪運だけは強い奴だ、と毒づいた世劾は、残った二人を見やる。


その二人の態度は対照的だった。
男は尻餅をついて恐怖に震えている。一方、女はおかしいほど平然とした顔で突っ立っていた。

高菜だけが文啓に始末されかけていたさっきの状況からして、この女は林に騙されて利用され、
捨て駒にされかけたと言ったところなんだろう。
「お前には色々してやられたが、結局俺たち二人ともが間抜けだったわけだ」
と話しかけると、「ちくしょー!!私の銭はー!?」と叫びだした。
どういう娘なんだこいつは?と高菜の変人ぶりに呆れる世劾。

一方、震えている林。この男には自分をはめたその代償をきっちり払ってもらうことにする。
銃を頭に向けると顔面蒼白になり命乞いをしてくるが、高菜はそれを見て「情けな!!」と呆れている。
「人が死ぬなんて知らなかった」だの「俺は文啓さんに逆らえなかっただけなんだ」だのと
泣き喚いている林に銃を向け、「殺ってもいいんだろ?」となんとなく高菜に聞いてみる。
高菜の答えは「やっぱずりぃ奴は情けなく死ななくちゃねぇ。最後あたりでついでみたいにあっけなく」
と言うよく分からんものだった。それに苦笑し、引き金に手をかける。
恐怖のあまり「なんで俺がこんな目に!」と絶叫する林だが、
「理由なんかあるわけないだろ」と言い放って世劾は林の額に発砲した。
そう、理由なんかない。世の中こんなもんだ。

288:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:23:17 zIiT3WLM0
次に、高菜志穂を撃つかどうか考える世劾。
しかし、こいつと俺はこの茶番劇で同じ間抜けを演じた縁だ、と考え、今はやめておく事にする。
「これからどうするんだ?俺は今から行くところがあるんだが」と高菜に聞いてみると、
「一攫千金の夢は諦めん!こうなりゃやけくそじゃー、兄ィについていきまっせー!」
と相変わらず妙な事を言っている。世劾は苦笑し、「好きにすればいい」と言った。


世劾は、高菜と二人で庚大人の部屋を訪れていた。ボディーガードも居らず一人のようだ。
世劾から高菜が強奪犯の一人だと聞かされても、そして銃を突きつけられても庚大人は
全く驚いた様子を見せない。それどころか完全に平然とした様子で
「その選択は正しい。さすがはワシの見込んだ男だ」と世劾を賞賛した。
世劾が「俺はあなたを尊敬しています。それはこれからも変わらないつもりです」
と別れの言葉を告げると、庚大人は
「そいつはうれしい。ああ、そうだ、これを渡しておかんとな」と言って、
懐から最後の“灰律”を取り出した。
「ありがとうございます」そう礼を言って世劾が引き金にかかった指に力を込めたその時・・・

背後のドアが突然開け放たれる音が響いた。
世劾は本能的に横に飛びのき、素早く相手に向かって引き金を引く。
銃声が二発とどろき、額に穴の開いた文啓が床に倒れた。
「・・・あばよ。兄弟」
しかし、そう言った世劾も次の瞬間自分の体の異変に気づき、倒れた。
庚大人も高菜も無言で世劾を見つめている。
文啓の弾など俺に当たるわけがない、なぜだ、なんだこれは・・・。と疑問に思う世劾。
しかし世劾は撃たれた胸を押さえながら微笑み、薄れゆく意識の中呟いた。
「・・・理由なんかないよな」

289:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:24:22 zIiT3WLM0
==高菜志穂サイト==

「邪魔もんも消えたし、お宝ちょーだい。動いたら撃っちゃうぜー」と、
死体二つを前にして表情も変えずに庚大人に銃を向けて脅迫する志穂。
大人はあっさりと灰律を志穂に渡し、「こんな状況で逆らうほどガキではないよ」と言う。
「世劾の奴なら平気で君の言葉を無視しただろうがな」
「でもあっけなく死んじゃったじゃん。私は生き残ってるよ?」
「・・・大したお嬢さんだ」
褒められて得意になったのか、結局最後は私がはっぴーでごーじゃすな人生を送るのだぁ、と
一人で盛り上がっている志穂。しかし庚大人は
「一度血塗られた道に足を踏み込んでしまった者が果たして幸せをつかめるかどうか」
と、そこに水を差した。至宝を持って逃げたとなれば林東会からの追っ手がかかりつづけるのだ。
「間違いなくこれからの君に安穏の時は無い」と警告する大人。

しかし志穂は「それもいいかな。でんじゃーな人生もあり。んじゃね。」と言って部屋から・・・
出ようとしたが、思い出したように急に振り向き、
「忘れてた。これ、さっき褒めてくれたお礼ねー。お釣りは要らないよ」
と言って庚大人の額に発砲した。
そして、死体が一つ増えて三つになった部屋からさっさと出て行った。

290:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:25:41 zIiT3WLM0
==エピローグ==

刑事たちは、庚大人たちの死体を見ながら頭を抱えていた。
今日だけでむやみやたらと死体が出ており、ついには福建マフィアの「大人」である、
この庚良東までがやられたのだ。
刑事たちは福建マフィアと四川マフィアの抗争が原因だと誤解していた。

そこに若い刑事が駆け込んできて、「またホトケが出ました!」と報告する。
頭を抱えて報告の続きを促すと、死体の状況を読み上げ始めた。
「中華街のど真ん中で銃撃戦があり、黒服の男が数人と・・・」
そこまで聞いて刑事たちは「やはり林東会と四拝幣の抗争か・・・」
とぼやき始める。だが、報告には続きがあった。

「・・・それと身元不明の若い女性が1人。」



FIN

291:LONGESTCAPERUNNER
09/03/10 02:27:28 zIiT3WLM0
これでLONGESTCAPERUNNER終了です。

最初に書いたように、これはバッドエンドルートを突き進んだ場合なので
出るキャラ出るキャラほとんどが死亡というひどいストーリーになってますが、
トゥルーエンドでは誰も死なないハッピーエンドらしいです。

292:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 15:56:57 WVr3bVoxO
お疲れ様でした!

293:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 19:15:01 ps+jhoLyO
乙です
なんかこの話うっすらと記憶があるな
吉野家コピペが流行ってた頃ぐらい昔にやったことある気が

294:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 19:51:38 QfvTHr3p0
誰かGB(ゲームボーイ)の「名探偵コナン~疑惑の豪華列車~」を書いてくれる人はいないでしょうか
いや知ってる人すらいないか・・・推理小説みたいな感じで面白いんです

295:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 20:35:16 kmmasWsf0
どなたかドラゴンオエエスト2のストーリーを書いてくださらないでしょうか
凄いはまった記憶があるんですが、すっかり思い出せない。

296:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 21:08:37 GvvBNHYI0
序盤のストーリーが書き込まれたっきりのWiiのFOREVER BLUEを
補完したいんですが、需要もないだろうし(なにせ2年近く放置だし)どうしようかな、と

書かれていた人と文体を合わせると、とんでもない長さになりそう・・・
連絡掲示板のほうがいいでしょうかね

297:ゲーム好き名無しさん
09/03/10 23:29:59 I5wJKWA50
>>295
依頼は機種を明記

>>296
書きたいならどんどん書いてくださいな
遠慮は無用

298:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 00:04:52 OeL+QaN50
>>297
ありがとうございます
明日(11日)の夜にまとめて書き込む予定です


299:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 01:40:16 uYI2Fowd0
>>295
「ドラゴンオエスト」のことなら、後からソフトの作者さんが「T-Dragon Quest」って名前に改名したよ
その名前で1も2もここのまとめWikiにのってるよ
た行の「て」のとこ見てみ

300:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 10:54:14 malckf4Q0
>>296
文体は無理に合わせんでもいいと思う
ここでも連絡掲示板でもwiki直接編集でも、
書きやすいように書いてくれればおk

301:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 13:54:42 roBeSUWPO
dead spaceのストーリーを単純明確に教えてください。
有志サイトの解説は読んでみましたが、用語が難しくて理解できませんでした。
結局hammond、kendraは死亡?映画でいったらバッドエンドなのでしょうか?

302:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 14:36:30 DySbj/XEO
機種:ニンテンドーDS
タイトル:セブンスドラゴン

詳細お願いします

303:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 14:43:35 roBeSUWPO
>>301
詳細解説みつけました
お騒がせしました

304:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 15:11:18 2vRm0lH7O
「ピカチュウげんきでちゅう」って需要無いよね?
上京の為に部屋片付けてたら出てきたから12年ぶりにやってるんだがピカチュウ可愛い

305:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 16:06:05 Ah/q2GJL0
>>304
すげーなついな
おにぎり食べるピカチュウが可愛くてツナマヨ大好きになった

小学生のとき途中でやめたんだ
もし良ければ書いてください

306:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 16:21:59 2vRm0lH7O
>>305
あとヒマワリ持って歩き回るのも可愛いよね
途中で疲れて寝ちゃうあたりに禿萌えた

じゃあピカちゅう書かせてもらいます
もっかいプレイし直してPCで書きためてから投下させていただきますね

307:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 17:57:37 68UX0B1v0
>>299
遅レス失礼。
教えてくれてありがとうございます。

308:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 21:21:59 Vt90lq8q0
テイルズ オブ ザ テンペスト
結局誰も書いてないのな
確か2度ほど予約されてなかったか?
まぁいいか
というわけで予約します。

309:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 21:41:58 MQq/XIzcO
ピカチュウげんきでちゅうってストーリーあんのかよ。
ただのお話ソフトかと思ってたが

310:FOREVER BLUE
09/03/11 21:47:51 OeL+QaN50
WikiのFOREVER BLUE(Wii)が序盤までしかないので、需要はないと思いますが一応最後まで補完します。
2年前に書かれていた方に似せて、キャサリンの台詞ベースで書き起こしましたが、
かなり長くなってしまいました。お許し下さい。

 ※ フォーエバーブルーはストーリーより自由な海中散策をのんびり楽しむ癒しのゲームです
 ※ 文中のキャラクターの台詞やメール内容は正確ではなく、省略・再構成しています
 ※ 主人公は話しません。男女選べますがグラフィック以外の違いはありません

(前の方の続き、状況紹介から)
ゴンドウイルカのパートナーもでき、財団からはナイトダイビング用水中ライトも送られてきた。
その後は派遣元の財団から紹介される観光客のダイバーたちのダイビングガイドや、
海洋雑誌に載せる魚たちの写真撮影もときどき依頼されるようになります(受けても受けなくても可)。

他にも
「バオウル本島でアクアリウム(水族館)が来月からオープンするんだけど
 水槽の中をコーディネイトしてくれって頼まれてるの」
とアクアリウムのコーディネイトを依頼されたり。

アクアリウムはプレーヤーの趣味で今までに見つけた魚たちを水槽の中に配置して楽しめるオマケ要素。
初期版ではこのアクアリウムにバグがあり「シノノメサカタザメ」を配置しようとするとフリーズが発生しました。今は回収・交換済。

それではメインストーリーの続きを追っていきます

311:FOREVER BLUE
09/03/11 21:49:47 OeL+QaN50
ときどき海中写真の撮影を依頼してくるフリーライターのダグラスから気になるメールが届いた。
-------------------------------------------------------------------------
Title:人魚伝説の洞窟!
 マナウライ付近に住む民族の間には、こんな伝承があったらしい。

  ―昔々、マナウライには大きな城があったが 地震とともに海に沈んでしまった。
   城に住んでいた王女は 白い洞窟に逃げるが、そこもまた海に沈んでしまう。
   結局、逃げおくれた王女は人魚になってしまった―

 それらしい洞窟を見つけたりしたらぜひ連絡くれないかな?
-------------------------------------------------------------------------

キャサリンに相談すると、ケイブダイビング(水没洞窟での潜水)の心得をレクチャーしてくれ、
「白い洞窟ってことは鍾乳洞かもしれないわね。マップの東南付近を探してみたら?」とアドバイスもくれた。

さっそくマップの東南でダイビング開始。1頭のアオウミガメがゆったり泳ぐ後を追うと、そこには大きな海底洞窟の入り口が。
「もしかしたらこの洞窟が人魚の洞窟かしら? 入ってみましょうよ!」

洞窟の中には、真っ白な水中大鍾乳洞が広がっていた。
「信じられないわ! マナウライにこんな場所があったなんて……!
 ここまで大規模な水中鍾乳洞なんて聞いたことがないわ」

キャサリンも、財団もこの発見には驚いた。
「近年まれにみる大発見じゃないかしら。まったく、あなたには驚かされるわ!」

ダグラスからもメールが届いた。
-------------------------------------------------------------------------
Title:緑のともし火
 「白い洞窟」を見つけたらしいな!全く、おまえさんはたいしたヤツだよ。
 そういえば例の伝説には続きがあったんだ。

  ―白い洞窟から唯一、逃げのびたのは王女の侍女
    彼女は精霊が指し示す緑色のともし火を追うことで道に迷わずにすんだ―

 緑色のもの……もし、複雑な地形に迷ったりしたら思い出してみてくれ。
-------------------------------------------------------------------------
さあ、どういう意味なんだろう

312:FOREVER BLUE
09/03/11 21:52:00 OeL+QaN50
夜、キャサリンが海に向かって祈りを捧げながら何かつぶやいている
「……父さん ごめんなさい、あなたの……遺した仕事……まだ わたしには……
 あっ……あら、いたのね。何をしていたのかって?
 海の神様に、私たちの安全を……そういうわけ 別に何もないわよ」

いつも陽気なキャサリンにも、何か悩みごとがあるのだろうか?


「そういえば 海底に大きな亀裂があるのを見たことある?」
キャサリンの情報に従い “ディープバレー”というスポットに潜ってみると、
驚いたことに、巨大なクジラがその亀裂の中へと潜っていくのに出くわした。
「マッコウクジラだわ!沈降していったみたいだけど……
 まるで奈落……とても深い亀裂だわ。専門装備もないのにこれ以上深く潜るのは危険よ」
今のダイビング装備では、追いかけられないらしい。やむなく一旦引き上げることに。

船に戻ると、財団から「大深度潜水用特殊混合エアのテスト」の依頼が届いていた。
150m以上潜れるスグレモノらしい。グッドタイミング!

「マナウライにそんな深い場所あったかしら?
 そういえば以前マッコウクジラが深い亀裂にもぐっていかなかったっけ?」
ちょっとキャサリンがボケてるみたいだけど、気にせずあのクジラのことを追うことにしよう。
(※ 普通に進めていれば、一瞬前のことをド忘れしているようにしか見えない)

再びディープバレー“奈落”へ。ちょっとグロテスクな深海魚たちが泳ぐ奈落の底には、
大きなクジラの骨が散らばる「鯨の墓場」があり、先ほど出会ったマッコウクジラが回遊していた。
「非科学的かもしれないけど何か「意志」みたいなものを感じる……
 たとえば「門番」みたいな意志を……」

奈落の底ではシーラカンスやダイオウイカなどの珍しい生物にも出会える。
「いよいよもってマナウライって不思議な海だわ
 あんな大規模な亀裂がぱっくり口をあけていてしかも独自の生態系が広がってるなんて」

313:FOREVER BLUE
09/03/11 21:54:55 OeL+QaN50
船のデッキでキャサリンが歌っていた。
「…………♪ …………♪ あらやだ聞かれちゃったかしら
 この歌? 私の好きな歌よ。小さい頃お母さんから教えてもらった歌……
 故郷のバオウルに戻ってきてから……いいえ このマナウライで海を見つめていると
 なぜか心によみがえって来たわそれと一緒に いろいろな思い出も……ね」
悲しい思い出なのだろうか。キャサリンは、自分のことは何も話してくれない


また新しいスポット“マリジ環礁”近辺をダイビングしていると、
岩壁に囲まれた道の先、激しい潮の流れに邪魔されて進入できない場所があるのに気付く。
「かなり強い潮流が流れてきているからこれ以上は誰も進んだことはないの」

船に戻ると「ジンベエザメの回遊ルート調査」依頼が財団から届いていた
ちょうどマリジ環礁のあたりで目撃されているらしい。再びマリジ環礁に潜るとビンゴ!回遊するジンベエザメに遭遇
(※ ものすごくコワイけど、このゲームの中ではどんな危険な生物も襲ってこない、ふしぎ!)

「このままついていけば 回遊ルート調査もできそうだわ
 ここは潮流が強い場所だけど しっかりジンベエザメにつかまっていれば進めるかしら……?」

キャサリンの提案でこっそりジンベエザメのヒレにしがみついていると、一緒にマリジ環礁の奥へ進むことができた。

314:FOREVER BLUE
09/03/11 21:56:08 OeL+QaN50
誰も入ったことのない環礁の奥には、信じられない風景が広がっていた。
そこにあったのは巨大な石造りの遺構、古代の“海底遺跡”だった。

「なんでこんなものがこんなところにあるの!?
 マナウライに伝えられる洪水伝説に関係しているものかもしれないわね……」

先ほどのジンベエザメが見張るようにゆったりと遺跡の上を回遊している。
複雑な潮の流れに邪魔されながらも、海底遺跡の調査を始めた。

「マナウライ島の謎と神秘を読みとく全ての鍵になるわ
 だってこの島に残る伝説や神話の多くは はるか昔ここに海に沈んだ国があったことを
 示しているのよ。学者魂に火がついちゃう!」

この歴史的な大発見にキャサリン、そして知らせを受けた財団も大興奮のようだ
考古学や地質学の研究者と連絡をとって、調査を進めることになった

遺跡のあちこちで文字のようなものが刻まれた石板・石碑を発見
それらを照らし合わせ、古代マナウライ文字で刻まれた6つの石碑のストーリーを解読
(※ 6つの文の順番は定かではありません、予想です)
-------------------------------------------------------------------------
……永劫の眠りが大地を覆わんとす 王国最後の歴史をここに刻まん……
……七種族を統治する白き王の治世 太古の神の怒りが洪水を呼んだ……
……王は証を持ち嵐の神を従え 洪水を起こす神に立ち向かった……
……最後の日、王は白き者に腕輪を与え 王子に従うように言い含めた……
……最後の日、王は黒き者に宝玉を与え 王女に従うように言い含めた……
……王はついに破れ都は水に飲まれたが その子孫は西へ新たな王国を建てた……
-------------------------------------------------------------------------
そこには古代王国の滅亡の歴史が刻まれていた

(※ この伝説の通り、宝玉=「人魚の涙」を拾っていると黒いイルカ「オキゴンドウ」をパートナーに、
 この遺跡に落ちている「古代の腕輪」を拾うと白イルカ「ベルーガ」をパートナーにできる)

315:FOREVER BLUE
09/03/11 21:57:55 OeL+QaN50
海底遺跡の調査中に「蕃神の偶像の欠片」というものを発見。蕃神とは異国や異世界の神のことだという。

キャサリンに見せるため船へ戻ると

 『……血の汚れに罰を……』

どこからか声が聞こえたような気がした……空耳?

キャビンに戻ると差出人不明のメールが届いていた
-------------------------------------------------------------------------
Title:後ろを向いてはダメだ
 偶像を見つけたようだね・・・。あれの呪いが君をねらっている。
 もしかしたらすでに君の後ろに 「いる」 のかもしれない。
 深入りすると髪が白くなるほどの恐怖を味わうことになるだろう。
-------------------------------------------------------------------------
悪戯メールだろうか。しかし偶然とはいえ偶像の欠片を見つけたばかり。ちょっと気味が悪い


海底遺跡調査を続けているとまた「蕃神の偶像の欠片」を発見。回収して船へ戻ると、

 『……ヒンとホアンの子よ……』

やはり、なにかが聞こえたような気がした。

更にまた悪戯メールが届いていた
-------------------------------------------------------------------------
Title:それを捨てろ
これは警告だがすぐさま捨てるべきだ。偶像には古代の呪いがかけられている。
あれは旧石器時代を支配した邪悪な神のよりしろなのだ。
-------------------------------------------------------------------------
まさか、どこかから見られている?

でもここは誰も居ない海の上、キャサリンと2人きりの小さな船の上なのに。

316:FOREVER BLUE
09/03/11 21:59:57 OeL+QaN50
その後も次々に「蕃神の偶像の欠片」を発見してしまう
そしてその度に、気味の悪い囁き声が聞こえ、謎のメールが届き続ける

『……ワーガに呪いあれ……』

-------------------------------------------------------------------------
Title:声が聞こえるか?
 君にはもう彼の呼び声が聞こえているだろうか。それは深淵の底の暗黒の呼び声だ。
 生きとし生けるもの全てを呪う邪神のささやきだ。
 私が何者かって? ……そんなことはどうでもいい
-------------------------------------------------------------------------


『……眠れる神に贖罪を……』

-------------------------------------------------------------------------
Title:今なら間に合う
 彼の目に捉えられる前に逃げ出すんだ。部屋の四方には銀紙を張るといい。
-------------------------------------------------------------------------

ついに頭・腕・体・足の4つの欠片が揃ってしまった。何も気付いていないキャサリンが「蕃神の偶像」を復元してくれた。
すると、やはりメールが届いた……。

--------------------------------------------------------------
Title:これが最後になるだろう
 偶像を復元してしまったようだね。もはや手遅れだ。
 総髪が白くなるほどの恐怖を君は味わうことになるだろう。
 ああなんということだ。監視していたのは私だけでは無かった。 
 彼もまた私を……。

 もうだめかもしれ


 窓から何かが

--------------------------------------------------------------
メールは不自然に途切れ、そして二度と届くことはなかった。
果たして悪戯だったのか。それとも……?


※メインストーリーには関係ないイベントですが、ゲーム中唯一の恐怖要素なので紹介
 警告メールの内容はかなり端折っています
 この後、あなたには呪いらしきものの影響はまったくないのでご心配なきよう
 勿論プレイしている中の人の身にもなにも……おや、こんな時間なのにお客さんみたいだ……

317:FOREVER BLUE
09/03/11 22:01:12 OeL+QaN50
海底遺跡の調査も、素人のダイバーにできる範囲のことはすべて終わった。
のんびりとした日常が戻ってくるはずだったけど、キャサリンがまたふさぎこんでいるみたい。

「ねえ あなたは自分の「なすべきこと」って考えたことある?
 「使命」 そう言ってもいいわ
 自分が自分であるためになしとげなくてはならない仕事……」

「……私はこのバオウル共和国で生まれたの
 お父さんはヨーロッパ人 お母さんがバオウル人
 でもちょっとした事情で子供の頃にこの国を離れて 欧米で育ったわ
 そして財団のバオウル駐在員として 20年ぶりに故郷に戻ってきたわけ
 それで 思い出したの 私の「なすべきこと」を
 ……あら いやだわ つまらないことをしゃべっちゃったわね 今の話は忘れて」

やっと悩み事を話してくれるかと思ったけれど、まだダメなようだ。

こんなメールも届いた

-------------------------------------------------------------------------
Title:購入申請の件ですが……
 キャサリン、あなたが先日財団に対して購入を申請した高額機材ですが
 これはどういうものでしょうか?
 機材の内容は、我々現地駐在員にとってほとんど必要がない
 超高感度センサーやその備品などです。
 納得のいく説明がなければ、この購入申請は却下いたします。
-------------------------------------------------------------------------

そんなものを何に使おうとしていたんだろうか…?

「……そうね……あんな機材はふつう私たちの仕事にはいらないからね……
 ごめんなさい 今は何も言えない。 「なすべきこと」を成しとげるまで……
 おねがい……これ以上聞かないで このことは 私個人の事情
 他人に話すような ことじゃないから……」

318:FOREVER BLUE
09/03/11 22:03:14 OeL+QaN50
ライターのダグラスからメールが届いた。
-------------------------------------------------------------------------
Title:グリーンガーデンを探すんだ!
 よぉ兄弟。話は聞いてるぜ。なんでもキャサリンの様子がおかしいらしいな。
 俺は彼女が子供のころ、まだバオウルに住んでいたころから知っているからな。
 きっと……彼女は自分に「過去」にこだわって思いつめているんだと思う。

 その「過去」については、彼女から直接聞いたほうがいい。だが、きっと彼女は
 心を閉ざし教えてくれないだろう。心をひらくためのてがかりが必要だ。
 彼女が海に向かって祈りをささげているのを見たことはないか?

 祈りの先に何があるか……それはグリーンガーデンだ。
 グリーンガーデンに彼女の心をひらくてがかりが残されているはずだ。
-------------------------------------------------------------------------

さっそくケルプ(海草)に囲まれたダイビングスポット“グリーンガーデン”に潜って探索。
海底に落ちていた「パトリックの懐中時計」を拾い、船へ戻ると、

「それは……! まさかお父さんの!? あの海の底で 見つけた……のね
 そうよ 私のお父さんはこのマナウライの海で見果てぬ夢を追った末に命を失ってしまった
 いいわ あなたに隠し事はできないようね 「なすべきこと」について 話してあげるわ」

「……以前に言ったように 私はバオウルで生まれた
 バオウルには 古くから「ある伝説」がある

 知っているかしら? 白き慈母ホワイトマザー……

 全ての命の原点だと伝えられる巨大な白鯨の姿の神
 そして20年前 彼女はお父さんの前に姿を現したの……
 シロナガスクジラ以上の史上最大規模の新種生物だと信じ 科学的な追跡と調査をはじめた
 でも迷信深いバオウルではいつしか私たちの家族は社会から 拒絶され孤立していった……
 そしてついにある日 お父さんは潜水調査中の事故で行方不明になったの……

 私の「なすべきこと」はそう父の成し遂げられなかった ホワイトマザーを見つけ出すこと
 そして お父さんの無念を晴らして名誉を回復する それが望みなの
 ……話は以上よしばらく一人にしてちょうだい 聞いてくれてありがとう」

やっとキャサリンが事情を話してくれた。
今はまだ落ち込んでいるようだけれど、これで少しは前に進めるようになったかな…?

319:FOREVER BLUE
09/03/11 22:06:15 OeL+QaN50
すみません、今日はここまでで・・・
明日か明後日の夜に最後まで書きます、すみません

あと6レスくらいです

320:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 22:23:06 YkYmeTE70
乙であります!

FOREVER BLUEといえばCMで流れてたBGMの『祈り(prayer)』は良かったなぁ…
元々、本家のSecret Gardenの『祈り』が大好きだったから
初めてCMを見たときびっくりしたのを覚えてる


しかしサメはサメででもジンベイザメは人を襲う凶暴な奴ではないし、
クジラみたいにプランクトンや小魚を食べる仕様の口じゃなかったっけ?

321:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 22:55:22 5ukwS4hd0
ジンベエザメは大人しくて怖がりでのんびり泳ぎながらプランクトンとか
小魚とか海藻とかを濾過して食ってるデカイ鮫。人を襲う事はまずないわな

322:FOREVER BLUE
09/03/11 23:08:59 OeL+QaN50
>>320
>>321
しまった! やってしまった……お恥ずかしい
ジンベエザメは確かに襲ってきませんよね

ちなみにホホジロザメやシャチ、毒のあるエイやクラゲ
巨大な牙を持つセイウチやらを触りまくっても全然大丈夫なんです……

323:ゲーム好き名無しさん
09/03/11 23:21:05 vwK2BWibP
ぶっちゃけ、サメの9割以上の種類は人を襲わないんだけどね
鋭い牙を持っているのも沿岸に来ることはまずないからあんまり危険性はないし
ついでにピラニアもいくら腹が減っても人を襲うことはないから
南アメリカの熱帯では現地の子供はピラニアにいる湖で平気で水浴びをしていたりする

以上、まったく無意味な知識でした

324:ゲーム好き名無しさん
09/03/12 00:50:08 Ml2lHhEl0
おお、典型的なクトゥルーネタが!
FOREVER BLUE乙です。

325:ゲーム好き名無しさん
09/03/12 01:43:46 FJZUBov+0
>>324までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。

326:GPO青
09/03/12 07:19:50 HLpNPtLmO
GPO青少し投下しておきます。
土曜までには全投下します。

327:GPO青
09/03/12 07:30:28 HLpNPtLmO

聞こえますか。
私の声が聞こえますか。
私の名前は………


OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています……



今回の舞台は放棄・撤退することが決まった小笠原諸島父島・天文観測所が舞台です。
撤退が完了するまでの3ヶ月間(2000年6月スタート)にGPO青の目的である『黒い月観測』を成功させましょう。


とりあえずストーリータイプ[ラブコメ]について
GPOのギャルゲー部分を強化しました、みたいなモード。
一応メインシナリオとして
・超巨大幻獣を倒せ編
・過去を探す編
がありますが白を参照して下さい

恋愛絡みのサブイベントが豊富で、伝説の場所で告白を目指したり前世からの恋人と再会したり。
恋人として選んだキャラの攻略がうまくいってれば最後に結婚できるのが最大のキモですか。
本当にギャルゲーだな。

ストーリータイプ[戦闘記録]→白参照。以上。

で[天体観測]いきますがその前に青の用語いくつか。

【能動式望遠鏡】
要するに巨大レーザー砲。
レーザーをぶち当てて着弾前後を観測しましょう、というもの。
黒い月は通常の可視光線は吸収してしまうので現状ほぼ唯一の観測手段。
通称たんぽぽ

【白天】
たんぽぽのオプション。
宇宙まで飛んでいきます。全6機

【絢爛舞踏】
1、すげーたくさん幻獣を殺すと貰える勲章。絢爛舞踏章
2、絢爛舞踏章を授与された人

【自然休戦期】
幻獣は基本夏は攻めてきません。あー夏休み


328:GPO青
09/03/12 07:33:39 HLpNPtLmO
[天体観測]

停泊したフェリーから一人の男(主人公)が降りてくる。
出迎えにきた教師・大迫(通称男先生)に島の分隊について話を聞きながら学校に向かいます。
ここの部隊はもともと天文観測のためにいたのが名目上の守備隊として再編。
そのまま駐留しているらしい。
観測の方は望遠鏡が建設途中で放り出された為に全く機能していないとか。

何でこんなところに自分が配属されたのかわからない主人公に、優しい大迫先生が事情を説明してくれます。

「要するに左遷だよ、左遷」ファッキューベリィマッチ。

そのあと島のもう一人の教師・都 綾子(通称女先生。バレバレですが男先生は女先生に惚れてます)
とクラスメートに紹介してもらい、建設途中の望遠鏡を見学にいきます。

完成していれば、世界最大・唯一の能動式望遠鏡になるはずだった「たんぽぽ」。
今はただのガラクタだね、とKY発言で部下に嫌われてみます。
しかし、主人公がこの島に派遣されてきたことで、天文観測班にとって大いなる転換期が訪れていたのでした。

329:GPO青
09/03/12 07:40:51 HLpNPtLmO
翌日のHRで男先生から重大発表

「島の放棄が決定した」

戦略的にそう重要ではない父島に補給・輸送ルートを確保
しておけなくなった軍部は島民保護のために島の放棄を決定。
3ヶ月後には全員撤退することが通達されたらしい。

生まれ育った島と、恐らくは今生の別れとなってしまうことに意気消沈する隊員たち。
男先生は何かしてやれることはないかと頭を悩ませ、やがて一つの決意を固めるのでした。

明けて次のHR。
男先生は「天体観測をしよう」と提案します。

最後の思い出作りに、自分たちの本来の役目を果たしてから島を出よう。
胸を張って本土に行こう、と

部下たちは、これでたんぽぽの修理ができる、白天を飛ばせる、と希望を見いだすのでした。

やるべきことが見つかると俄然忙しくなってきます。
女先生や隊員たちはたんぽぽと白天の修復・調整。
男先生は政府の支援が受けられるようにロビー活動です。
しかも、何故か自然休戦期にもかかわらず、活発な活動を見せ始めた幻獣からたんぽぽや町を守らなくてはなりません。

ああ、だから自分はここにいるんだな

絢爛舞踏とも呼ばれる主人公は、自分が何故いまこの時に呼ばれたのか?ようやく理解できたのでした。

330:GPO青
09/03/12 07:44:46 HLpNPtLmO
のんきな主人公に、男先生が観測成功のためのアドバイスをくれます。
曰わく、勝ち続けること。
たんぽぽの修理。
人間関係に注意しろ。


やけに生々しいアドバイスだったなぁと思いながら、深夜ハンガーでの作業に向かう主人公。

そこには白天の整備をしている女先生がいました。
しかも白天から引き出されたシリンダーには、しわのある白い生体部品が見えています。
それは一体?と、主人公が問うと女先生は自分の過去を語り始めます。

かつて政府の研究施設・通称ラボに務める技術者だった女先生は
非人道的な実験にも数多く関与し、白天もまたそれらの研究の成果なのだと。
この子たちの面倒を一生見続けるのが自分の贖罪なのだと。

人の脳なのか?と問う主人公。

女先生はほとんどはイルカの脳よと言います。
「さぁ、もういいでしょう。
もう二度と、こんな時間にここへ来ちゃダメよ」
その言葉に背を押されて主人公はハンガーを後にします。


翌朝、男先生からロビー活動が身を結んで政府及び海軍から正式に支援が受けられるようになった、と教えられます。

「大塚君(白天のパイロット)は海軍で飛行訓練を受けてくるように」

みんなで大塚君を見送ったあと男先生から妙な話しを聞かされます。

「諜報部からの情報では敵の狙いはたんぽぽらしい。
いっそ、『あれはただの望遠鏡だ』と教えてやれ、と言ったら『もうやってる』とさ」

それはともかく、たんぽぽの修理は順調に進んでいるようです。
受動観測ならもう出来るようになったんですよ、と隊員に教えてもらいました。


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