09/01/05 01:59:59 kWYReUYa0
―俺は死ぬ筈だった
でも 死ねなかった
痛む身体を抱えて放り出されたのは あの学園裏の墓地だったんだ
モノ言わぬ墓標が整然と並ぶ光景 それがなんだか哀しくてしょうがなかった
でも死ぬよりも そこに生きる奴らを護る為に生きろと言った連中がいた
俺は そいつらに助けられたんだ
俺達は過去を忘れ押し隠す代価として 墓守となり<<力>>を得た
でも特別な<<力>>なんて 人が何かを為すのに必要なんだろうか
本当に必要なのは 人を信じ護ろうとする心なんだろうな
信じあえば 憎しみや過ちは生まれない
でもそれが出来ないのも人だ
俺はまだ学園にいる
遺跡の近くだ
確かめたいんだ <<力>>の意味を
そして それを背負って生きていく人の在り様を
ここに答えなど無いのかもしれない でも探したいんだ
そう 今はそう思う それでいいと思う
この映像は あいつも見るのか?
会ったら伝えてくれ
よう相棒 まだ生きてるか?
ありがとう 親友
またな
『ロゼッタの宝探し屋』
異変に揺れる学園を駆け抜け 生徒会による秩序の『破壊』と
それをも縛っていた旧い呪いからの『開放』をもたらした一人の転校生
『彼』はたった数ヶ月の間だけ 学園に存在していた
その後の消息は不明 遂にその人間性までは迫る事は出来なかった。
ただ『彼』の話をする時
皆 少し嬉しそうな顔をしていた
それが―答えなのかもしれない
Twilrght
……>>511の続きを勝手に書いてみた。反省はしている。