09/05/01 10:19:34
男子プロゴルフツアーの中日クラウンズは３０日から４日間、愛知・名古屋ＧＣ和合Ｃ（６５３１ヤード＝パー７０）で行われる。
昨年同大会でプロ転向後初の予選落ちを喫した石川遼（１７）＝パナソニック＝は２９日、プロアマ戦に出場した。
左ドッグレッグの１６番パー４（３６７ヤード）では３ウッドを握り、１オンを狙った。
パー４でのホールインワン（アルバトロス）という新たな伝説へ挑戦する。
同大会のプロアマ戦史上最多となる７６２３人（記録の残る１９９１年以降）の大観衆が集結するなか、石川は静かに大胆な攻略イメージを練り上げた。
１６番パー４。ティーグラウンドから約２００ヤード地点でほぼ直角に曲がった左ドッグレッグ。
昨年はアイアンでの“刻み”を攻めの基本線としていたが、この日は３ウッドで１オンを狙い、フォローの風にも乗ってグリーン右の花道まで運んだ。
ティーからグリーンエッジまでは直線距離で３０５ヤード。
打ち下ろし２５ヤードを含め約２８０ヤードでグリーンに到達する計算。得意のドライバーでは、
グリーンオーバーや、打ち出し直後に左の木々を直撃する恐れがあるため、高い弾道が出る３ウッドを選択。
それでもグリーン手前の林に突っ込めば大トラブルにもなる。昨年大会２日目には、石川と同組で回った尾崎将司が９打の大叩きをしたシーンを目撃。
しかし「きょうの風なら試合でも打ちたい」と、果敢に攻め込む。
同コースでは９８年に中嶋常幸が１番パー４でホールインワン（アルバトロス）を達成。
伝説は今も語り継がれ、名物ホールとなった。「毎日調子がよくなっている。４日間回って４アンダーで回れたら、コースに勝てたと思う」と意気込む石川が、新たな偉業達成に挑戦する。
◆パー４でのホールインワン 日本では９８年の同大会第２日に、１番パー４で達成した中嶋だけ。
打ち下ろしの３４１ヤード（当時）をドライバーで直接、沈めた。米ツアーでは２００１年フェニックスオープン（１７番、３３２ヤード）で
アンドルー・マギー、欧州ツアーでは７１年マーティニトーナメント（１２番、３１１ヤード）のジョン・ハドソンと世界で３例。
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