09/09/14 00:42:18
>>445レビューがあまりに素敵だったから断マリ特攻してみたw
さんざん既出だけどちょっと投下させてくれ
改めてパッケージを見直し、驚愕の事実に気付く
「エクソシストは、恋などしない。」
「乙女と少年たちが描くエクソシスト・アドベンチャー」
乙女ゲーならあるはずの「恋愛」の2文字は無い
そう、「断罪のマリア」は乙女ゲーではなかったのである
発売前パッチも凶悪プロテクトも無しにストーリーのみのクソさで
他のゲームを凌駕する、まさにこのスレにふさわしい作品といえよう
乙女の需要を全く無視し「鬱グロ」という脅威の新ジャンルを立ち上げた
グロ表現を内容・スチルにとどまらず立ち絵の人体構造にも取り込む徹底振りだ
恋愛出来ない乙女ゲーという、ユーザーに一切媚びないその姿勢には脱帽せざるを得ない
もっとも有名な攻略対象が死ねを連呼しつつ自身を鞭打ち、
敵キャラは素通りしてプレイヤーに精神攻撃を与えるという
大胆かつ斬新な戦闘シーンにはもういっそ笑いがこみあげてくる
何度も見ることになるカットインに「高潔なる天使~」とのセリフが入るが
何度聞いても最初の子音が切れており「オケツなる~」としか聞こえない
ひょっとして笑いを与えようとしてくれているのか
ラブラブに終わるのかと期待させておいて突き落とすラストシーン
もしくはかろうじて辿り着いたハッピーらしきエンディングにも
天使病(エクソシストは体中から羽が生えて繭になって死ぬ)設定で釘を刺し
かりそめの幸せであることを匂わせる心憎い演出を忘れず
えげつないBADエンドは、グロ描写にも年齢制限が必要だということを再認識させてくれる
さらに特筆すべきはランダム発生のオート・セーブ消去機能であろう
襲い掛かる鬱グロ展開に憔悴しつつも必死で萌えを探し、クリアを目指すプレイヤーに対し
無理はするなとそっとセーブデータをふっ飛ばしてくれる
かつてない親切設計にはもはや涙が止まらない
エンディングを迎えたときのあのやるせなさは
鬱とグロを乗り越えて必死に萌えを求めた勇者のみに与えられるが
達成感はなく途中で投げなかった自分を責めずにはいられない気分にしてくれる
萌え要素が完全に無いわけではない
むしろ有るからこそ思うのだ
バグでもいいからBestエンドをみせろ!と
三冠を妨げるがごとく現れたスーパーノヴァ「断罪のマリア」に対し
王者はどれほどの核兵器を投下してくるのか――
万聖節前夜が楽しみでたまらない