09/02/09 15:53:27
[主人公が譲のためにお守りを買いに行った。それに偶然会ったイノリが付き添った。夜遅くに帰宅して・・・]
付き合わせちゃって、ごめん
イノリ「いや、役得だったよ。今日は楽しかった。じゃあな」
「・・・ずいぶん楽しそうですね」
あ、譲くん
「夜中になっても帰ってこないから・・・。何かあったかと生きた心地がしなかったのに」
譲くんにお守りをもらってきたんだよ
「俺のことなんてどうでもいいなら、俺をかまわないでくださいよ」
「あなたはいつもそうだ。俺の気持ちに気づいていないのか・・・それとも気づいていて、こんな残酷なことをするのか」
・・・私、譲くんに何か悪いことした?
「あなたにないがしろにされて、俺が何も感じていないと思うんですか?」
え!?
「あなたは・・・少しもわかってない。あなたは白竜の神子で、八葉に守られる存在だ。
誰にも慕われ、愛される存在だから仕方ないと思って・・・。・・・いいや、思おうとしていたけれど。
教えてください。あなたが俺のことをどんな風に思っているのか」
大切な人だよ
「だったら、どうして!」
[バン!][壁に追い詰められる]
「俺のことが大切だというなら、どうして他の奴に微笑みかけるんですか!
俺がこれまでどんな想いであなたのことを見ていたと思うんですか?
これではまるで拷問だ。
ほんの子供の頃から、あなたのことが好きだった。春も夏も秋も冬も、ずっとあなたの姿を目で追っていた。
あなたが兄さんのことばかり気にかけても・・・それでも、側にいられるならかまわないと思っていた。だけど・・・!」
「・・・・・なんてみっともないんだ、俺は。あなたにはこんな俺を知られたくなかった。
こんな自分は嫌だ・・・嫌なのに・・・止まらない。
ずっと・・・隠しておくつもりでした。あなたとの関係を壊したくなかった。
だけど終わりなんて別の形でいつ来るか知れない。いつまで生きていられるかなんて、誰にもわからない!
この世界に来たことも死ぬことも、それほど恐ろしいとは思わない。
ただ、あなたが別の誰かのものになることだけが怖いんだ。
俺がいなくなったら、あなたは誰に微笑みかけるんでしょうね」
「・・・おかしいでしょう?笑ってくださいよ」
私も譲るくんのことが好きだよ。だから、そんなにつらそうな顔しないで
「先輩は・・・優しい人ですね。だからこそ俺を苦しめる。俺は愚かだから、わずかでも望みがあると思えば・・・勘違いしてしまう。
違うとわかっていても、それにすがってしまう。あなたのことを諦めれば幸せになれるのだとしても・・・。
俺はあなたを想ったまま、不幸になった方がいい」
遙か3の眼鏡キャラ