09/12/13 21:32:42 pK7nvjVP0
あの牛乳が出てこなければ
私達の人生も
変わっていたかもね
私には飛ぶことや思想よりも
大切なものがあった
私の隊の1番機―
そう 彼よ
私達の任務は 引越し前の
後片付けとなるはずだった
冷蔵庫の残り物の整理
そしてその行く手を
阻むかのように『いつの物か分からない牛乳』が現れた
あの圧倒的な痛さは
記憶から消えないわ
次々と引き出され
消えていく紙の芯
そして最後の買い置きまでも
あの戦いの後も
私達は生き延びた
そして病院から離れ
2人で家に帰った
でも ゲテモノに心を奪われた人は
また牛乳に戻ってしまう
彼もまた 戻ってしまった
まだ傷も癒えてなかったのに
それきり帰らず
散っていった
でも 憎しみは無いの
あの戦いの苦痛も そして後悔も
全て彼が残してくれたもの
私はその大切な賞味期限を
守っていく
このネタそのものが酷い季節遅れと感じつつ投下