08/11/09 18:10:41 C+z5itbq0
C=[CTNs]=C大尉による報告書
(ファウストの正体と存在意義について 2)
さらに考えをめぐらせるならば、破壊と死に満ちたファウストや
「Guardian」、それを生み出した「Vasteel Technology」こそが、
我々を育んできたとも言える。
オーンと「Vastian」の絶えざる戦いは、皮肉にも双方の
文明を発達させ、しかも決して一方が一方を滅ぼすということがない。
これはオーンと「Vastian」との双方が、同じ「Vasteel Technology」
の上で踊らされていたからだとも言えるのではないか。
その戦争の結果、これまで隔絶していた別世界、
すなわち我々地球圏への航路が開かれたことまでを考えると、
ファウストは人類の天敵というよりは、文明進化のために
欠かせない「淘汰圧」とすら解釈すべきなのかもしれない。
しかし、もしこの推論が正しいとすれば、我々は星の海にあって、
永遠に闘争と死の輪廻から逃れられないということになる。
あるいはあらゆる時空を超えて、雷の翼は戦いの空を血に染め、
はかなく舞い飛んでいるのだろうか…。