10/07/09 23:50:39 qzW7Bwsk0
「お、おはよう伊織。よく眠れたか?」
「ふあぁ、おはよ。あのイビキがなきゃもっとよく眠れたと思うわ」
「すまんな、うるさかったら鼻つまんでくれって言ったのに」
「それでも起きない時にどうするかを聞いておけばよかったわよ。いい匂いね」
「アゴの一夜干しが手に入ったんでな、今朝はこれ」
「あんた干物好きねえ。私は新鮮な取れたてを料理した方がいいと思うけど」
「一夜干しなんだから取れたてだよ。夏の到来を告げる食材だぜ」
「ふうん……むぐ、ん、なかなかね」
「新鮮な奴は身離れがいいから食べてて爽快感があるな。玉子焼きはどうだい?」
「なんか入ってるわね。ひじき?」
「あと枝豆。食物繊維とミネラルと脂肪分解効果の良薬だぞ」
「うん、歯ごたえが楽しいわね、プレーンなオムレツのほうが好きだけど」
「今度はそうしよう。ん、もう少し食べるか?」
「ありがと。……ずず。いいお出汁ね」
「味噌汁は豆腐となめこ。王道を目指して出汁から引いてる」
「パックでおいしいのだってあるのに。ごはんお代わり」
「ほい」
「こりっ。今朝のキュウリは浅漬けなのね」
「お隣の菜園から分けてもらった」
「そのままマヨネーズで行きたかったわね」
「あるよ?」
「はやく出しなさいよ勿体つけてないで。」
「伊織伊織」
「んく。なによ」
「ほっぺた。ごはんつぶ付いてる」
「え?やだ、早く言いなさいよっ!」
「そうだよな、すまん」
「……」
「うん?」
「ほら……は、はやく、取って……よっ」
>>379
なんか既視感あると思ったら俺んちの朝の風景だった