10/06/11 01:42:44 iZbOVD2U0
「……あ……あんたんちって意外と名家だったのね……お婆様の名前でようやく思い出したわよ」
「俺も知らなかったよ。親父が放蕩息子だったし、俺が輪をかけてたからなあ」
「正々堂々と紹介してくれたのは嬉しかったけど、これなら下準備が必要だったわね。私が中学生とか
いうことには眉ひとつ動かさないでおいて『その体で立派な跡継ぎが生めるのか』とは恐れ入ったわ」
「おふくろも婆ちゃんも俺が小さい頃からアレは言ってたんだ。まだ年単位で余裕あるんだから
心配ないとタカをくくってた―って、痛い、いてえから」
「それはあんたの返しがおかしいんでしょうがっ!あの時の手つきはなによっ、寒気がしたわよ!」
「ごめんごめん、お前をしっかり支えていくっていう意味だったんだがな」
「そ……それは、わかった、けど……恥ずかしかったんだからっ」
「悪かったよ。今日はもう寝よう、明日またリベンジすっか」
「二人より早く起きて雑巾がけでもしようかしら。起こしてくれる?そのあと寝てていいから」
「いいのか?」
「あんたを働かせたら意味ないでしょっ!」
「あ、そか。了解」
「……ね、ねえ」
「うん?」
「本当に……おっきくしてくれるの?」
「さすがはあなたの息子ですね。度量があると言うか、見境がないと言うか」
「あなたの血がそうさせるのだと思いますわ、お義母様」
「年季の入った泥棒猫は言うことが違いますね」
「年季の入った姑に鍛えられましたからね」
「ほほほ」
「ほほほ」
「ねえ、ちょ、ちょっと待ってってば」
「なんだよ今度は」
「天井裏が騒がしいわ」
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こういう流れか