10/04/27 16:55:15 mjOEmwNx0
俺「やぁ美鈴!里まで出てくるなんて珍しいな」
美鈴「今日は休みを貰ったんですよ。半日ですけど」
俺「半日か……門番の仕事も楽じゃないな」
美鈴「それより俺さん……最近どうしてたんですか?」
俺「えっ?いや、それなりにやってたけど……?」
美鈴「最近、紅魔館に来なかったじゃないですか」
俺「あぁ……配達は別の人間に行かせてるからね」
美鈴「以前は俺さんが来てくれてたのに……」
俺「うーん……ちょっと事情があってね」
美鈴「事情?仕事が忙しくなったとか……ですか?」
俺「まぁ、その……色々あるんだよ、色々」
俺「ところで美鈴。何か用事があって里まで来たの?」
美鈴「あっ!そうだった!実はですね……」ゴソゴソ
俺「あれっ?その包み……なんかイイ匂いがするな」
美鈴「お弁当作ってきたんですよ!如何ですか?」
俺「え……お弁当……いや、遠慮しとくよ……」
美鈴「そう仰らずに。おいしいですよ!」グイッ
俺「いや……ホントまずいんだって……」グイッ
美鈴「一口でいいから食べて下さいよー!!」グイグイ
俺「ちょっ……無理矢理押しつけるなよ!!」バシッ
ボトッ ベチャ
美鈴「あっ……」
俺「あーあ……こりゃもう食えんな」ポイッ
ドサッ
美鈴「ひどい……食べて欲しかったのに……」
俺「悪かった……でも、やっぱりまずいんだよ色々」
美鈴「一口も食べてくれなかったくせに!!」
俺「そういう意味じゃなくて……あのな……」
俺「俺さぁ……実は咲夜さんと付き合ってるんだよ」
美鈴「えっ!!!……そ、そうだったんですか……」
俺「これはオフレコな!咲夜さんには口止めされてるんだ」
美鈴「口止め……ですか……」
俺「俺達の関係、周りには知られたくないみたいでさ……」
美鈴「そうですか……だから配達も……咲夜さんが?」
俺「まぁね……俺ってすぐ顔に出るらしいんだよ」
「そんな訳だから、美鈴からお弁当もらうのは……」
美鈴「なるほど……咲夜さんの為……ですか」
俺「咲夜さん、勘が良いし……割と嫉妬深くてな……」
「ばれたら大変だろ?俺も美鈴も……なぁ?」
美鈴「……」
俺「気持ちはうれしかったけど……ごめんな」スタスタ
美鈴「……」