10/04/26 22:05:51 XTyxNqvFP
レミリア「どうしても受け取れないって言うの?」
俺「だからいつもそう言ってるだろ、レミリアの弁当は受け取れないって」
レ「私が夜早く起きてまで作った紅魔館の主のお弁当よ?
どうして食べられないの?」
俺「…………」
レ「答えなさい」
俺「……そういうのが、逆に負担なんだよ。お前と俺じゃ、身分が違う。
そんな偉い人間が作ってくれた弁当、俺なんかが食っていいのかって……。
なあ、いっそお前、紅魔館の主やめないか?
そうしたら……身分の違いも気にせず、一緒に弁当食えるのに」
レ「はっ!? そんな馬鹿なこと出来る訳……」
俺「だよな、お前、カリスマだもんな。小市民の俺とは違う……」
レ「っ……そうだ……いいわ。分かった。
主をやめたらお弁当を食べてくれるのね?
じゃあ、咲夜、今から貴方がこの館の主よ。
(咲夜、口裏を合わせなさい)」
咲夜「(わかりました)では、僭越ながら、今から
私が主ということで……」
俺「おいおい、本当にいいのか? 大切な館なんだろ?」
レ「……いいのよ、一緒にお弁当が食べられないんなら、
こんな身分なんて捨ててしまった方がいいわ。
さ、お弁当……一緒に食べましょ?」
俺はレミリアから弁当を受け取り、ふたを開けると、
ブンッ ベシャッ
それをレミリアの顔面に叩きつけた。
レ「……え?」
顔面にこびりついた白米がはがれ落ち、呆然としたレミリアの顔が現れる。
俺「誰がお前みたいな吸血鬼の弁当なんか食うかよ。
俺は『紅魔館の主』の弁当を食うって言ったんだぜ、なあ咲夜?」
咲「そうね。じゃあ私が作ったお弁当、一緒に食べましょ?」