10/03/26 21:30:51 IH1a82fF0
藍「やぁ!やっぱりここで会えた!計算通りだよ」
俺「ありゃ、藍じゃないか。・・・・・・計算通り?」
藍「ふふっ、こっちの話。さて、君は今、腹ペコなんじゃないか?」
俺「よく分かったな・・・たしかに腹ペコだけど・・・」
藍「そこでだ。ここに私の作ったお弁当があるんだ」サッ
俺「お弁当?・・・ずいぶんと用意がいいな・・・」
藍「君とは知らない仲じゃない。よかったら食べないか?」パカ
俺「あっ!美味しそうだな・・・藍は料理が得意なのか?」
藍「これでも紫様の身の回りのお世話は一通り任されている」
「もちろん料理も例外じゃない。味は期待してくれていい」
俺「ふーん、たしかに美味しそうだけど・・・いらねぇや!」
ポイッ グシャ!!
藍「あ・・・あれ?」
俺「じゃあな!どっかでメシ食ってくるわ!」
藍「ま、待って!行かないでっ!!」
俺「な、何だよ・・・急に大声出して・・・」
藍「あ・・・いや、済まない・・・ただ・・・計算が・・・」
俺「計算?・・・さっきもそんな事言ってたな」
藍「実は・・・君にお弁当を食べてもらえるタイミングを計算していたんだ・・・」
「君の行動データを基にシミュレートして・・・あのタイミングでほぼ完璧だった筈なのに・・・」
俺「いくらタイミングが完璧でも、嫌いな奴の作ったお弁当は食わんだろ」
藍「えっ・・・・・・君は、私の事が・・・・・・嫌い・・・なの?」
俺「まぁな。俺は文系だから、理系のお前とは話も合わなかったし」
「上から目線っていうか・・・なんか偉そうな態度も好きになれなかったしさ」
藍「そう・・・・・・いつも橙とは仲良くしてくれていたから・・・・・・嫌われているなんて・・・」
俺「あいつと仲良くすると、どうしてお前に好意を持ってる事になるんだ?」
藍「・・・・・・・・・・・・」
俺「お前の計算も当てにならんな!じゃあな!」スタスタスタ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
紫「お帰りなさい藍・・・・・・ちょっと!その顔どうしたのよっ!?」
藍「・・・何でもありません・・・紫様・・・」
橙「藍さま・・・・・・」
藍「大丈夫よ橙・・・大丈夫だから・・・・・・心配しないで・・・」