【おすましデート】菊地真 62やーりぃ【アクティブデート】at GAMECHARA
【おすましデート】菊地真 62やーりぃ【アクティブデート】 - 暇つぶし2ch414:名無したんはエロカワイイ
10/02/27 23:45:04 U+6XVUli0
■ある日の風景(ランクB)

ピーン…………ポーン

呼び鈴のスイッチを、一呼吸置いて放す。
これは、いつの間にか俺が来訪者である事を真に告げるサインになっていた。

「いらっしゃいプロデューサー!今ちょうど二人とも買い物にいってるんで、上がってください」
「そ、そうか……」

一応真がメジャーランクに上がって、親御さんに活動がバレた手前、正式にご挨拶に伺う事が決まって
はや一ヶ月……ここまで遅れたのは、レーサーの親父さんを説得するためだったらしい。
真に【いつか、ちゃんと話すんだぞ】とミーティングで言ってはいたが、20歳までは両親の方にも
保護責任というものがあって……やはり勝手にアイドル活動をして、しかも全国的に名が売れるような
存在になってしまったというのがなぁ……商売的には嬉しい事だが、親御さんの側からすれば只事じゃない。

「すまん。ちょっと力が抜けたよ……ドアが開いていきなり猛獣が出てくると思ってたから……」
「あはは……大丈夫ですよ。確かに最初は父さん、かなり鼻息荒かったけど……本来、隠してアイドル
活動してたのはボクから言い出したわけだし、母さんはどっちかというとプロデューサーにお礼を
言いたいみたいですし……うち、母さんの方が強いから、もっとどーんと構えててください!
とりあえずリビングへどうぞ!さっきボクが掃除しておきました」

おそらく、ご両親が買い物、真が掃除という役割で俺を迎える手筈だったんだろう。
なんかこれ、考えようによっては【娘さんを俺に下さい】なシチュエーションにも見えるが落ち着け俺。
今日はあくまで担当プロデューサーとして、仕事上のケジメと挨拶に伺っただけなのだから。

「二人とも帰ってくるまでしばらくかかるし、お茶でも飲んでゆっくりしててください。
ボク、その間にお風呂入ってきますから」

掃除で埃にまみれた身体を洗うためだろうか、真はバタバタと風呂場に入った。
ふぅ……と一息入れて、改めてリビング全体を見渡せば、サイドボードの上には沢山のトロフィー。
親父さんと真、両方合わせてかなりの数があるのは、流石と言えるだろう。
表面上は父親とのケンカばかりと聞くが、真が愛されて育ってきたのが一目でわかる。
それで、ようやく俺は確信できた……話の通じないような相手じゃない、と。

希望の光が差し込むと同時に、リビングにペタペタと軽い足音が。
真のおふくろさんか?と思ったら……何とそれは、バスタオルを巻いただけの真だった。

「まっ……真!?何て格好してるんだ!!」
「あ……ゴメンなさい。ちょっと探し物!この辺に春香からもらった入浴剤が置いてあったんですよ。
プロデューサーを迎えるための、取っておき!レモンミルクの香りのヤツ!!」
「服着てから来いって!!真摯な気持ちになってた俺を煩悩側に引き戻すな!!」
「だってー、時間勿体無いし父さんもいないし」

俺がいる!俺が!!ある意味父親より、見られてまずい人間じゃないのか!

「それに……プロデューサーなら、見られてもボク後悔しませんし」

そういって笑う真の顔は……本気で信頼を寄せている人間に対するものだった。
裸にバスタオルという姿にドキドキしていたのは事実だが、別の意味でドキドキしてきた……
うん。多分、この笑顔をご両親が見てくれれば分かってくれる。俺が、いや、765プロが、どういうつもりで
真に接して、真と仕事をしてきたかを。

「あ……ありました、入浴剤」
「良かったな。じゃあゆっくり入って……」

ガチャ


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