10/01/19 02:46:01 eYU/AIQ30
■TVリハーサル(ランクB)
「……はい!出た目は【恥ずかしい話】いってみよ~♪どんどんぱふぱふー!」
最近、バラエティ番組とかにも呼ばれるようになったのはいいんだけど、それには
トーク力というのが要るらしくて、小鳥さんが特訓してくれてるのがこの状況。
でっかいサイコロにいろんなパターンのネタが書いてあって、出た目に沿って
自分の経験したエピソードを話すという、まぁ定番といえば定番の内容なんだけど……
いざ【大笑いした話】とか【死にそうに感じた話】とか言われても、急には出てこないよね?
だからこそ役に立つんだろうけど………うーん……恥ずかしい話かぁ……あ!そうだ。
ついこないだのアレがあった!!
そして、ボクは落ち着きを取り戻して、話しはじめたその内容は……
■
えーっと……あれはプロデューサーと一緒に書類仕事を手伝ってる時だったかなぁ……
一緒にいられるのは嬉しいんだけど、さすがに月末で量が多くて、慌しかったんですよ。
で、口数も減ってきて作業に集中してた時に、ふとプロデューサーに話しかけようとして、つい
【ねぇ、父さん!】
って言っちゃって……ほら、アレですよ。学校の先生を【お母さん】ってついつい言っちゃうアレ!
でも、プロデューサーは父さんよりずっと若いし、まぁ……エッチなところはそっくりだけど、
プロデューサーの事を【父さん】なんて言っちゃった事があまりに恥ずかしくて……
もう、うわーって叫んで逃げ出したくなったんですよ。もう、完全に耳まで真っ赤で!!
でも……次の瞬間、プロデューサーは……
【なんだい、母さん?】
って、ごく自然に言ったんです。
【あっはっは!バカだなぁ真は。担任の先生を【お母さん】とか言っちゃうクチか?】でも
【…………え?俺……もしかして間違えてる?】
とかの、ボクが想定したどの返しとも違ったモノだったんですよ!!
で、その言葉の意味を探ってたら……ボケ返したわけでもなさそうで。
……で、ですね……なんかそういうタイミングで自然に会話できるって、ホントに父さんと母さんみたいで。
嬉しいっていうかムズムズするっていうか……なんか、さっきと違う意味でわーってなって。
ボクがフリルのいっぱい付いたエプロンつけて、お料理してる時、プロデューサーはリビングで
TVを見ながら、子供たちを抱いてて……味付けは塩と醤油、どっちがいいか聞こうとして……
【ねぇ、父さん!】
【なんだい、母さん?】
っていう会話に、いつの間にか脳内変換されてて……めちゃくちゃ恥ずかしくなっちゃって!!
でも、勝手にドキドキしてる顔を絶対にプロデューサーに見られたくなくって!!
もう、書類作業してる間ずっと早く終わって欲しいと思ってました。本当に恥ずかしくて!!
グラビアミズギでの撮影より、あの事件の方がずっと恥ずかしかったですねー……
■
「真ちゃん……それ、TVで話したらファンが減るから止めた方がいいわよ」
「えー!?本当に一番恥ずかしかった話なのに」
「多分、プロデューサーさんも同じ事言うわよ。第一それ、話したらプロデューサーさんにバレるけど?」
「うわぁ!そうだったー!?」
……そんなわけで、ラジオでパーソナリティとかやるには、まだまだ修行が必要みたい。
TVに出てる芸人さんって、スポンサーやファンにも気を遣いながら話を進めたりまとめたりできるんだよね。
芸能界って、やっぱり広いし凄い人がいっぱいいるなぁ……と思った。
※学校で担任を【お母さん】と呼んでしまい、恥ずかしい思いをしたPたちに捧ぐSSをひとつ。
こういうやり取りは、千早より伊織より、真が似合うと思ったんだ……