10/01/13 02:02:57 +t+desw80
「ちょっと岡部、白衣の肩やぶれてるわよ」
「む、・・・作業中何処かにひっかけたか?」
「岡部ってドジっ子だったの?」
「俺はマッドサイエンティスト属性であって、ドジっ子属性など持っていない
?以前にもこの話ししなかったか」
「そうだっけ?多分してないと思うけど」
そういえばあれはα世界線でのことだったか、あの時は紅莉栖が直してくれたんだよな
「なんだ、こっち見んな」
「あんたの顔は見ていない。白衣を見ている。その穴まゆりが完璧に直すんでしょうね
彼女の縫製技術には正直憧れるわ」
「・・・憧れる?実験大好きっ娘のおまえがか?」
「実験大好きっ娘だって家庭的な女の子に憧れたりする。悪いか?」
「悪ことはないが・・・。少々意外ではあるな。で、どの程度のスキルなのだ?」
「ちょっとしたほつれを直せる程度。まゆりには遠く及ばない」
「それは白衣の穴程度ならば直せるということか。では早速直してもらおうか」
「その程度ならば可能ね。だが断る。私は忙しいの、後でまゆりにやってもらいなさい」
「@ちゃんを見ているだけだろうが。はっは~ん、さては貴様見栄を張ったな
この俺鳳凰院凶真に嫌われたくなくってつい嘘をついてしまったということか
ならば仕方ない。寛大な心で許してやろうではないか」
「嘘なんかついていないわよ。ソーイングセットだって持ってるし」
「それは証明にならないだろう。『やらない』という言葉は出来る人間のみが言えるのだぞ」
「ハイハイ、ツンデレな鳳凰院さんはクリスちゃんに直してもらいたくってしかたないんですね~
それよこしなさいよ、あんたとバカみたいな話しをしているより縫い物のほうがまし」
「ツンデレ属性は貴様だろうがクリスティーナ。これはお前の家庭的な女の子指数を量る作戦でもあるのだ
その名もオペレーション・ベンヌ。さあ、励が良い」
「家庭的な女の子指数ってなんなのよ・・・。今回のはケルト神話じゃないのね」
「うむ、ベンヌはエジプト神話における不死鳥。これは『鳳凰』院凶真の白衣を『不死鳥』の如く蘇らせる
という作戦の意図を端的にかつ趣深く表すための例外的な処置である。故に赤系統の糸で直してもらおうか」
「赤系統ってピンクしかないわけだが。いいの?」
「ああ構わん。さあ全力を持って縫うが良いフゥーハハハッ!」