10/06/22 03:59:24 Z2LTVXWZO
いつの間にかひんやりしはじめた風がラボに冬の始まりを知らせた
「もう冬になるんだな…」
この俺、鳳凰院凶真は窓の外を見ながら哀愁に満ち溢れた顔で呟く
「厨二病、というか
いつもの痛い人乙m9(^Д^)プギャー」
どこからか助手の声が聞こえるが、俺は軽くスルーする
「誰が助手か!」
「助手よ、人の心を覗くな、特に俺の心の中をな…俺の必殺技、『ランジットマインド(腐敗した我が心)が』発動していたら、お前は正気を保てずに、
『私は@ちゃんねる大好き人間です(はぁと』という遺言と共にグルァ!」
「うるさい黙れ殺すぞ!
それに助手と呼ぶなといっとろーが!」
辞書の二倍は有ろう分厚い本の角で思いっきり後頭部をやられた。
くっ、俺の灰色の脳細胞が三億個は死んだぞ!
栗悟飯とカメハメ波め!
後で@ちゃん用語を大衆の面前(というかラボメン)で使わせて凌辱してやろうと心に決めた、今。
「ところで、サディスティーナよ、まゆりとダルはどこへ行ったのだ?」
「あぁもう普通に紅莉栖って呼べんのかこのHENTAIは。
橋田はフェイリスさんのところ、まゆりはまたどこかに出掛けたわよ。」
ダルがフェイリスのとこにいるのはまぁ当然だろう、問題はまゆりだ
最近ラボに顔をだす回数が少なくなってきている
来ても何故か口数が少なくボーッとしている。いやいつもボーッとしてはいるのだが
別種の何かだ。
紅莉栖が来てからそんな感じだ。特に二人が仲悪いわけでもないのに…
「それで誰もいないスキにお前は@ちゃんねるを閲覧か、ずいぶん呑気なものだな。」
「それはこっちのセリフよ。これから漆原さんの神社で鳳凰院さん直伝の清心斬魔流とか厨二くささ満点のお稽古があるんじゃないの?」
おぉ、忘れていた。
ルカ子は俺が行くのを忘れていても5時間は平気で待っているかのような律儀なヤツだからな。
たまには役にたつな、ネラスティーナ。
それでは行くとしよう。
ラボを出る直前、紅莉栖が声をかけてきた。
「いってらっしゃい。」
少々面食らったがなんとか
「あぁ、いってくる。」
とつまりながらも答えられた。