09/09/10 07:58:23 Yb/yidjE0
>>798
ぼくが目を覚ますとそこには、目を赤く腫らしたはるか先輩がいた。
充血、などというレベルではない。明らかに眼球内部で出血した痕だ。
「どうしたんですか」
「…あたひが呆けてるからあなたが怪我をひたって、棚町っひぇ子に…」
「薫の奴…あれ、先輩、しゃべりかた、おかしくないですか」
「うん…あんまり見せたくないんだけろ」
「あ。先輩、前歯が…」
「絢辻さんって子に、同じ理由で折られたの…」
「あああああああああ確かにやりかねない」
「いいのあたしが悪かったんだもの」
「でも」
「あたしだけなら怒りもするわ、でも家族が」
「え」
「父の会社がいきなり大口の取引先から契約を一方的に解除されて…」
「……」
「倒産して今、父はハローワークに毎日通ってるわ…あたしも進学は諦めろって」
「それは―確かに巡り合わせは悪かったでしょうけど」
「違うの。取引先って、一年の中多さんのお父さんの会社なの」
「……!」
「あとは…七咲さんには放課後のプールに呼び出されて制服のまま突き落とされて」
「七咲が」
「携帯も水につかって使えなくなっちゃったから、ひびきや家族に連絡も出来ない。
結局その日はずぶ濡れの制服のまま家に帰って…それがたたって何日か寝込んだわ」
「梨穂子は…梨穂子はなにもしなかったでしょう?あいつは…あいつは…いい奴だから…」
「………」
「先輩、袖をまくって何を…あ…」
「両腕に、根性焼きっていうの、あれ、何十箇所も…あはは、夏になっても半袖、着れないね…」
「せ、先輩……………」
こういう感じですかよくわかりませんが