09/07/28 02:05:22 IT627u7T0
■ある日の風景(ランクA)
「……というワケで、その時のプロデューサーの驚いた顔ったら無かったなぁ!
照れちゃって……でも必死に自制しようとしながらも目が離せないで、カワイイの!!」
珍しくハイテンションの真が、皆に囲まれてさっきの出来事を話していた。
なんでも今日は仕事のため早退予定だったんだけど、それをすっかり忘れていながらプールの授業のため
服の下に水着を付けていたらしく……真曰く
『勿体無いから、せめてプロデューサーに見せてあげます!!』
とばかりに、スカートをめくって下の水着を彼女の担当Pに見せたと言う。
元々見られてもいい学校指定のスクール水着なので、本人は何とも思っていないようなんだけど、
真の担当Pは、真っ赤な顔で見ようとしない。必死に『馬鹿!!女の子がそんな事するんじゃない!』
と、ひたすら見ようとはしなかった。このままでは話が進まないと思った真が、
『プロデューサー!冗談抜きでよく見てくださいって……水着ですよ。み・ず・ぎ!ほら!!』
まで言わないと、本気で見ようとしなかった。その後は、
「え……あ、本当だ……脅かすなよ真!俺、ヤバいモノを見たかもと思ったじゃないか」
「……その反応は、一瞬は見たんですね。えっちだなぁ、プロデューサーは」
「だってそうだろ!!一瞬スカートの下に黒いものが見えたら焦るさ!!慌てるさ!!
場合によっては俺が責任を取ろうとまで思ったんだぞ!以後、そんなの人には見せるなよ!」
「はぁい……ごめんなさい。さすがに悪戯が過ぎました。でも、嬉しいな……プロデューサー、
責任とってくれるって、具体的に……何してくれるんですか?」
「そ、それは……ああもう、馬鹿なこと言ってないで仕事だ!ラジオ局行くぞ!!」
「はーい♪」
……と、かなり仲のよろしい会話をしながら去っていった。
そう言えば、男の人と言うのはスカートの中が見えるというシチュエーションに、何故こうも弱いのだろう?
それが下着ならまだ納得できますが、ブルマや水着と分かっていてもドキドキするし、
分かっていても直視できないらしいのです。中に着ているのは見られても平気なものなのに……
音無さんに尋ねると『男の人の心理ってのはそういうもの』と仰ってました。分かりません……
ですが、ああまで露骨に慌てるプロデューサーと言うのはちょっと見てみたいかもしれません。
ちょっとはしたないかも知れませんが……別に見せるのは水着ですし、恥ずかしくは無いですよね?
何より普段はプロデューサーに振り回されっぱなしなのが少々悔しいので、たまには良いでしょう。
わたしは、早退予定の日に体育の授業がある事を確認すると、わざとその日は水着をはいて学校へ行きました。
■
「千早ー、迎えに来たぞ。すまんな……今日はどうしても外せない仕事なんだ」
「いえ、構いませんよ。期末試験は終わってますから。後はプールの授業だけで」
「そうかー、マジですまんな。ここ最近暑いし、クラスのみんなとプール、入りたかったろ?」
「ええ……ですが仕事も大事です。ただ……せっかく着ておいた水着が無駄になるのは勿体無いので」
ここだ。まだ車は出ていないし事故を起こす心配は無い。
わたしは助手席に座ったままスカートをめくり、プロデューサーの方をちらりと伺った。
「し……下だけですが、水着……見てみますか?」
プロデューサーの反応を待たずに、スカートをめくってみる……彼は何も反応しない。
さすがに呆れているでしょうか?下着ではないから恥ずかしくは無いし、男性にとっても何てこと無い
はずです。はずです……よね?事務所には水着写真集なんて幾らでもあるわけですし。
さて、肝心のプロデューサーは、可愛く反応してくれるでしょうか?
『おいおい千早、脅かすなよ、まったく……』と来るか、それとも
『ば、馬鹿な真似は止めなさい!大人をからかってはいけません!!』と来るか……それとも
『千早……俺、もう我慢できない!千早が悪いんだぞ!ガバッ!!』……は、あり得ないでしょうね。
さて、その答えは…………