09/07/08 03:02:17 nqs2ZRYW0
━７６５ビル屋上━
「七夕ずーっと曇りだったね、プロデューサーさん」
「ん？ああ、せっかく笹も買って短冊も書いて準備万端だったのにな」
「天の川の下で織姫と彦星探さないと七夕が終わった気がしないの、むー」
「無理言うなよ・・・こんな都会で。どこか空気のきれいな田舎にでも行けば望む空が見れたかもな
だが美希はもうそこそこの人気アイドルなんだから、用もなくそんなところに行く時間はない」
「もー、夢がないなープロデューサーさんは、そんなだから彼女いないんだよ」
「うるさいな、それに星は日頃から無駄にピッカピカな奴を間近で見てる。今後もっともっと光りそうだし、今が特等席だよ」
「へー・・・、ん・・・？あ！それってもしかしてミキのこと？えへー期待してくれちゃってるんだ？」
「そりゃな、というかもう少し本気出してくれてもいいんだぞ？まだ余裕あるだろ」
「織姫っていいよね・・・年に一度しかお仕事なくて、楽そう」
「七夕だけじゃ食っていけないだろ、きっと他の364日は地味に働いてるんじゃないか・・・って話逸らすなよ。」
「夢を与える仕事の人がそんな考え方じゃいけないって思うな」
「くっ・・・」
「そういえば短冊何を書いたんだ？見せてみろよ」
「んー？秘密なのっ」
「なんでだよ。・・・まあいい、来年の七夕に教えてくれよ、来年は晴れるといいな」
「・・・ミキ来年もアイドルやってるとは限らないよ？」
「人気出てきたとこなんだしそういう事言うなよな・・・。
見てろ、絶対トップアイドルにプロデュースして、アイドル続けたいって思わせてやるから」
「大変そうだけど頑張ってね、あふぅ」
「よーしその喧嘩買ったぞ。さ、そろそろ帰るか。家まで送るから降りて準備しろよ」
「あふぅ・・・眠いの」
「そういや・・・俺の願い事は聞かないのか？」
「いい、大体分かるし、プレッシャーかかりそうだし、いい」
「・・・やれやれ」