09/05/25 15:16:58 j/ptnNO+0
新人時代を抜け出し、中堅としてそれなりの評価を受けるようになったP
とはいえこの業界、時にはアイドルにとって不本意な仕事を請けざるをえなくなる
P「深夜枠での通販コーナー、しかも水着で雛壇嬢か。
ステップアップの望める仕事じゃないが、
断ったらバンナムさんには嫌な顔されるしな。
深夜に学生じゃ出せないし……
律子かあずささんには、泥を被ってもらうしか……」
小鳥「何言ってるんですかPさん。貴方らしくもない!
プロデューサーはアイドルを育てる事が目的なんですよ。
嫌な仕事なんてお断りすれば良いんです」
P「そうは言ってもな、バンナムさんはこの業界での最大手だ。
かどが立つだろう。もし、この先干されてしまったらどうするんだ？
何時も仕事を回していただいて、事務所も大きくなったというのに……」
小鳥「もし干されたならば、その分レッスンを増やせば良いんですよ。
私達はだるき屋の上のオンボロ事務所から始めたんですから、
また昔に戻れば良いんです」
P「そうか……私が間違っていたよ。でも良いのか？
せっかく暮らし向きが楽になったのに、
また苦労をかける事になるが……」
小鳥「たとえ事務所が大きくなっても……
貴方がそんな辛い顔をするのならば、私は嬉しくありません。
たとえ仕事がなくなって、アイドルが皆居なくなっても……
いざとなれば、また私が歌いますから。
あのオンボロ事務所から、二人で何度でもやり直しましょう」
P「すまんな……」
小鳥「何を言ってるんですか水臭い。私は貴方の妻なんですから」
P「zzz ハッ」
小鳥「ふふ。Pさんってば、居眠りですか。
幾ら新人だからって、頑張ってばかりじゃ駄目ですよ。
今、お茶を入れますからね。少しはゆっくりして下さい」
P「悪い夢……いや良い夢だった」
小鳥「ふーん。一体どんな悪い夢だったんですか？」
P「何か……そう……とても、とても良い夢でした……
でもね、小鳥さん。
あれは……夢なんです……ただの夢なんですよ」
小鳥「そう……ですか……」
小鳥「あんなものが、あんなものが良い夢だなんて……貴方……」