【春と夏の間で】天海春香54周目【春夏ですよ!】at GAMECHARA
【春と夏の間で】天海春香54周目【春夏ですよ!】 - 暇つぶし2ch208:名無したんはエロカワイイ
09/05/15 00:04:36 UBEtxm0n0
オッケー、飴チャンでティンときた、きたつもり
なので妄想した↓

 天海春香の趣味はお菓子作りだ。
オフの日などに家でよく作り、事務所に持ってきてくれたりする。
希に失敗作があったりするが、まぁそれもご愛敬というところであろう。
「どうですか、おいしいですか?」
 そして今日も、春香はお菓子を作って持ってきた。
お菓子と言っても、クッキーやケーキといった類のものではない。
飴玉、所謂キャンディーというやつだった。
「ああ、なかなかだ」
「良かったぁ」
「しかし、キャンディーって家で作れるもんなんだな」
「そんなに難しくないですよ?」
 もっとも、家庭で作れるものだから、市販のものに比べると形も色も良くはない。
しかし、春香の目の前で一気に二つも頬張っている青年は、一向にそんなことを気にしてはいなかった。
そもそもの味が悪いわけでもないし、それに何しろ春香が作ってきたのだ。
不味いなどと言えるわけがない。
まぁこの男は誰の手造りの料理でも「美味いよ」と言っちゃう奴ではあるのだが。
そのあっさりさが複数の若き女性をおおいに惑わせているのだが、
またそれも一向に気にしちゃいないのが彼の彼たる所以であろうか。
「えへへ……プロデューサーさんに喜んでもらって嬉しいです」
「次のレッスンは確か千早とやよいも一緒だな? 丁度いい、車で迎えに行くから、二人にもわけてやろう」
「はい、皆の分は十分ありますよ」
 そして、この春香さんもまた、惑いまくっている一人だったりする。
手作りの菓子を持ってくるのだって、皆に食べてもらいたいのは当然ではあるが、
皆の中でも特に、この朴念仁に食べて欲しいからである。
美味いよと言われて一喜し、将来春香の旦那になる奴は幸せだなと言われて一憂する。
絶好球を投げるもことごとくバットを振ってくれず、今やスリーストライクどころか765ストライクくらいのカウントにはなっているであろう。
もちろん、それでアウトとして終わりにしてしまうつもりは春香にはないわけだが。
「社長にも持っていってあげたらどうだ、春香」
「それなんですけど、今はいないみたいで」
「おかしいな、さっきまでいたのに。小鳥さんは……なんか目を瞑って頬の中でコロコロ言わせてるな」
 唄って踊れる(であろう)事務員の音無小鳥は、春香から貰ったキャンディーを頬張り、さっきから無言の状態。
春香もプロデューサーも、様子からして彼女が如何なる状態にあるかはある程度は想像がつく。
この事務員、優しくて美人で有能ではあるのだが、とかく想像が暴走で妄想で狂騒なのがタマにキズなのだ。
「キャ、キャンディーで何を考えてるんでしょう、小鳥さん」
「だいたいわかる」
「わ、わかるんですか?」
「ああ、わかるけど……」
 あまり口に出したくない、とばかりにプロデューサーは言葉を切った。
推測に過ぎないからでもあるが、堂々と口にするにはいささか問題がある内容になるから、という方が理由として重たいであろう。
(キャンディー→舐める→キャンディーを作ったのは春香→キャンディー=春香→春香が舐められる……)
 とまあ、こんな感じであろうとプロデューサーは目星をつけている。
そしてそれがほとんど事実として外れていなかったりするから恐ろしい。
「どうしましょう、プロデューサーさん」
「なぁに、あと10分もしないうちに帰ってくるさ、この世界に」
「それもわかるんですか!?」
「ああ、だって――」
 そのころには口の中のモノも溶けてなくなってるだろ、と言ってプロデューサーは春香に笑ってみせた。
「さ、それじゃ行くか。準備は出来てるか、春香?」
 そしてキャンディーをまた1つ手に取ると、口の中へと放りこみ、春香を促して共に席から立ち上がった。
彼がプロデュースするアイドルたちの、レッスンのために。


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