09/05/14 03:14:30 bIdsMADj0
「あ、プロデューサーさんっ」
「お、おう」
呼んだのは俺だったのだが、歯切れの悪い答え方をしたせいか彼女は首をかしげる。
「どうしたんですか？ 何だか少し変ですよ、顔も何か少し赤いような……」
「ええっ！ ウソ、まじで！？」
俺は突然の指摘につい狼狽してしまう。
違和感がいろんなところにまとわりついててもう何がなんだかよくわからない。
「プロデューサーさん、大丈夫ですか？ 今日のお仕事ってやれます？」
担当のアイドルに心配されてちゃプロデューサーの名がすたるよな。
ここは気持ちを切り替えて、ばしっと決めるか！
で、春香に向き直ると、やっぱり何かがおかしい。
しばらく春香をじっと見つめて、沈思黙考。
その間、春香はきょとんとした顔で俺とにらめっこを続けた。
「あ、リボンがない」
「え、ああ、今日は最後の授業水泳でしたから、外しててそのまま」
「なるほどね」
ようやく合点がいった。
いつもは頭に結んである２つのリボンがどこにも見当たらなかったから、
どうにも俺のイメージの春香と現物の春香が一致せずに変な感覚を覚えたのだ。
そう考えると…
「春香ってリボンが本体なのかもなっ」
俺がそう笑ってそう言うと、
「…失礼しますっ」
春香が俺を置いて、すたすたと歩いていってしまった。
どうやら失言だったようだ。
そりゃそうか。女の子に対して、あの発言は冗談だったとしてもどう考えても失礼だ。
拗ねた春香を何とか説得して、仕事に連れて行けるようにするのは骨が折れたが、
春香の貴重な制服姿、加えてリボンをしてない顔を見られたから、よしとするかな。
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らくがきのつもりで書いたんだけど、↑の妄想をした自分だった。
絵も文章もへたくそなのはご愛嬌。