09/04/18 13:09:26 PV5nfyXR0
ある日事務所のドアを開けると10年前にタイムスリップした春香は伝説のアイドルと出会う。
似た性格もあってすぐに親しくなった二人。互いの身の上話をする中で春香は
自分への才能に疑問を感じ、前に進めなくなったと、彼女に苦悩を漏らす。
それを聞いた彼女は、諦めたら全てがそこで終わってしまうと否定する。
歌えるのなら、最後まで歌い続けるべきだと。
そして彼女は、自身が喉の病気で引退しなければならないことを春香に明かしたのだった。
春香「でも、私には才能が…千早ちゃんの様に歌はうまくないし、ダンスだって真に叶わない」
小鳥「…あなたの歌、聴いてて感じたわ。皆を笑顔にしたい。そんなあなたの優しさが聴いてて伝わって来た…」
春香「……」
小鳥「あなたは、つまらない人間なんかじゃない。あなただけの才能を持ってる。私が保障するわ」
春香「……私だけの、才能」
小鳥「私の分まであなたが歌って。私のアイドルとしての証、夢、全部あなたにあげる」
春香「…このティアラ、私に?」
小鳥「私にはもう必要ないから…。あなたならなれる、本当のアイドルに。だから、諦めないで」
そして、ドアをくぐり、現世に戻った春香。あれからドアは何度試しても過去の世界と繋がる事は無かった。
けれども、春香と彼女の二人の心は、今も強く繋がっている。
彼女に託されたティアラを頭に戴き、アイドルの頂点へと駆け上る。それはあたかも、10年前の伝説のアイドルの再来の様であった。
次回、アイドルマスター 最終話「真・伝説、誕生」
乞う御期待!