09/04/03 20:07:24 H53Wwooy0
>>725-726
事務所解説後の設定で。
「多い、と言いますけど、それ統計取ったんですか、社長」
「いや、そこまでの話じゃないけど」
「"印象"ですか? でも、それって危ういですよね。たとえば、35%という数字をどう思います?」
「そりゃあ、少なめだろう」
「でも、たとえば、他の要素が21%、19%、16%、9%だったら、35%は2位の1.6倍以上の、ダントツトップの数字ですよ」
「う……そ、そうだな」
「これを、『たった35%の人しか支持しない』とするか『他の二倍ほどの大衆が喜んでいる』とするかで、"印象"はがらり
と変わりますよね」
「あ……うん」
「何が言いたいか、というと」
彼女は席を立つ。つかつかと男に近寄ると、かがみこむようにして目線の高さをあわせ至近距離で彼を見つめる。
「り、律子?」
「たとえ現実に哀しい物語が多くても、物語の結末はハッピーエンドがいいと”印象”づけるべき、ということですよ。
王子様」
そう言うと、お姫様は魔法の眼鏡をはずし、王子様に唇を重ねるのだった。