09/03/17 00:23:02 VAO++3bm0
>>146
「おう、どうした律子、本棚の前で立ち尽くして」
「あー、プロデューサー、脚立どこにあるか知りません?」
「脚立?」
「ほら、あの資料を取りたいんですけど、どうにも届かなくって」
「なんだ、脚立を持ってこなくても、これぐらいなら俺が取るよ……よっ」
「わ、届いちゃうんだ」
「ほい。まだあるか?」
「あ、それじゃ、今取った本の二つ右隣のもお願いしていいですか?」
「了解だ。これと、これだな」
「じゃあそれを、そのままフロアまで持って行ってくれます?」
「え、俺が持って行くのか?」
「ええ。しまうのもプロデューサーにお願いしますね。私は先に行ってるんで」
「なにっ、それじゃ俺、こき使われてるだけじゃ……」
「頼りにしてますよ、背が高くて素敵なプロデューサー殿」
「おーい、待ってくれ、これ結構重いんだが、律子ーっ」
(結局、その後も俺はいいように律子にパシられて、残った仕事も先送りになってしまった。
しかし、本心では無かったかもしれないが、『頼りにしてますよ』の一言は、素直に嬉しかった。)
グッドコミュニケーション