09/04/19 00:55:57 qneB6v/y0
レイヴン「・・・」
クラトス「レイヴンか、随分と神妙な顔をしているがどうかし・・・彼らを見ていたのか?」
レイヴン「まーね、なんつーの?若い子達が色々頑張ってるの見るとさ、こうなんとも言えない気持ちになるのよね」
クラトス「・・・・・・」
レイヴン「勿論俺様も負けてらんないなってのもあるんだけど、それ以外にも色々とさ
なんでもっと早く立ち上がれなかったんだろう、とか、毎日一生懸命なあの子らと比べて俺は10年も腐ったままでいて情けないな、とかね
こんな暗い事言ってたら青年や少年にぶっ叩かれるんだろうけど・・・」
クラトス「フッ、だろうな・・・しかし私も似たようなことはよく思う、本当に長い回り道をしてしまったものだと」
レイヴン「回り道か・・・、大将と仰いだ人が馬鹿な道に進もうが、守るべき対象が虐げられようが傍観してたのは・・・回り道で済むかねえ」
クラトス「耳の痛い話だ・・・だがレイヴン、今は違うのだろう?」
レイヴン「まーね。何があろうとあの子らにキッツイ思いはさせたくないし、させない為にもこのポンコツに鞭打つわよ」
クラトス「それでいいのだろう、少なくとも今お前は地に足をつけしっかりと生きているように見える」
レイヴン「生きてるかあ、嬉しいこと言ってくれるねえ。今の俺には最高の褒め言葉だ」
クラトス「事実を言ったまでだ」
レイヴン「ありがとさん。そんでもって『しっかり生きてる』は俺からあんたにも贈らせてもらうわ」
クラトス「・・・・・・」
レイヴン「ブッ・・・そんな呆けた顔するもんじゃないでしょーよ、なに、おっさんに言われるのは不満?」
クラトス「いや、ありがたい・・・それと言い忘れたが」
レイヴン「?」
クラトス「ポンコツに関してあの天才少女が意地でもなんとかするだろう、長く生きて10年分を取り返すといい」
レイヴン「ハハッ、確かに張りきってるしこりゃ一生リタっちに頭上がんなくなるわあ」
クラトス「フッ・・・」
ルーク「おーい2人とも、何やってんだよー!」
カロル「レイヴンってば、おいてっちゃうよー!」
ロイド「クラトス、今日は稽古つけてくれる約束だろ、早くしようぜー!」
ティトレイ「その稽古の後はこのティトレイ様の五つ星マーボーカレーだぜ☆ちゃちゃっと始めてちゃちゃっと戻ってこいよ」
ヴェイグ「ちゃちゃっと終わったら修行にならなくないか?」
レイヴン「おーおー若人達に呼ばれちゃったな、それじゃ行きますかね」
クラトス「そうするとしよう」
レイヴン「あ、そうだ」
クラトス「なんだ?」
レイヴン「さっきの後ろ向き発言、オフレコにしといてね、お互いあの子らに知られたら怒られちゃうでしょ」
クラトス「そうだな、了解した」
レイヴン「サーンキュ☆
はーい、今行きますよっと」
ユーリ「なーんかまたあのおっさんグダグダ悩んでやがったな、ありゃ」
リタ「ったく、クラトスと2人でシリアスな顔しちゃって、丸分かりよ!あとでロックブレイクね」
リフィル「まあ最後の顔を見るに2人ともいい感じで会話は終わったみたいね、いいんじゃないかしら?」
マオ「あの2人で前向きに話が進んだっぽいって、いい感じカモ♪」
ユーリ「だな、さーて俺らも行きますか。食事の準備も手伝いにな」
マオ「おー!!」
END