09/02/03 02:15:03 lOlzVmY10
最近仕事で外に出た時、待ち時間なんかで寒いと言ってすぐに美希が俺のコートの中に入って来る。
タダでさえ目立つ娘なのに、もうそれなりに売れっ子で、変装無しでは街中を歩けない程だと判っているのだろうか。
それ以上に俺としては、いい年をしてバカップルと呼ばれる最近の若い子達のようなことをするのがとても恥ずかしい。
いくら美希に言っても聞こうとはしないし、本人は「暖かいからいーの。ほらっ」なんて言って、笑って手袋をつけた手を俺の頬に当てて来る。
無邪気な美希の笑顔を見ていると、変な意識を持つ人間のがスレてるのかなって思えて来た。
それでも美希はある日こう言った。
「ミキ、他の人にこんな事しないもん。プロデューサーさんだからだよ」
寒さのせいか美希の頬が少し赤く見えたのは、やっぱり俺が邪まな大人だからなんだろうか。
そして今日も迎えの車が来るまで間、美希は二人羽織のように、俺のコートの中に包まれている。
「独りより、二人の方が暖かいよね。あはっ☆」