08/11/07 02:37:53 UrNJWbDB0
>>733
「千枝らしくていいよ」
あたしを抱き締めている彼が耳元でつぶやく。
「らしいってなによぅ…バカ・・・」
彼を見れないあたしは、彼から目を逸らす。
あたしを抱き締める彼の力が少しずつ強くなる。
「く、苦しいよぅ…」
あたしがそう言うと、彼はあたしから離れた。
「ごめん」
彼と見つめ合う。
(わ…!えっと…こういう時って…目閉じてその…キ…キス…とか…?)
彼はじっとあたしを見つめている。
彼の目を見るのが恥ずかしくなったあたしはゆっくり目を閉じた…
目を閉じていても、彼が近付いてくるのがわかる。
(わ…!わ…!)
彼の息を感じたその瞬間…
「おにいちゃんただいまー!」
「!!」「!!」
(な、菜々子ちゃん!?)
菜々子ちゃんが階段を上ってくる音が聞こえる!
あたしたちはすぐに離れて、ソファーに座った。
「千枝おねーちゃんだ!なにしてるの?」
「え、えーとね、おにいちゃんと…しりとりしてた…」
(な、なに言ってんのあたし!)
「わー!ななこもやるー!」
「う、うん!一緒にやろっか!」
彼との二人きりの時間が、しりとり勝負の時間に変わる。
(ま、まだ付き合い始めたばっかりだもんね!うん!まだ早い、まだ早い…)
そう自分に言い聞かせる。
しりとりをしている最中の彼の笑顔が、何だか複雑な気持ちになった…
こうですか?わかりません!
ファーストキス編にするつもりだったけどキスはプラトニックじゃないのでやめといた。