【雨にも負けない】菊地真 42やーりぃ【乙女心】at GAMECHARA
【雨にも負けない】菊地真 42やーりぃ【乙女心】 - 暇つぶし2ch496:SS
08/10/14 15:41:32 RWmK/1Tm0

事務所へと戻る新幹線の車内・・・
「すーっ、すーっ」
真は寝息を立ててすっかり夢の中だ。
「今日の営業バタバタしちゃったし、仕方ないね」
俺は真の頭をナデナデしてやる。
「ん、んん・・・」
おっと、起こしちゃ悪いな。そっとしておいてやろう。
カバンから読みかけの小説を取り出す。えーと130ページからだっけか。

浜松を過ぎたあたりで右肩にどん、と軽い衝撃。
見ると真が俺にもたれかかっていた。
「相当疲れてたんだな」
苦笑しながら俺は小説に目を戻す。小説はクライマックスを迎えようとしている。
一気に読んでしまおう。東京につく頃には読み終わっているだろうし。

横浜を過ぎて東京はもう目と鼻の先だ。
小説を堪能した俺はぼーっと、窓から外を見ていた。
「あと10分くらいか・・・」
右肩には真がもたれかかったまま。ほのかに真の匂いがする。
いつもは端整でキリリとした真の顔が無防備な姿を晒している。
「良い匂いだな・・・。」
俺はそう独り言をつぶやくと、真に顔を近づけていった。胸が高鳴るのを感じる。
いけないとはわかりつつも真の匂いを堪能する。

『終点、東京~、東京です』
突然のアナウンス。残念ながらお楽しみもここまでのようだ。
「あの~、プロデューサー?何してるんですか?」
今のアナウンスで真は目を覚ましたようて、俺が顔を近づけてるのがバレてしまった。
「あ、いや、別に何でもないよ、何でも」
必死にごまかす。女の子に「君の匂いかいでました~」なんてバカ言えるわけない。
「おはよう、真。ずっと眠ってたな」
「はい。さっきまでずっと。眠ってるとあっと言う間ですね」
「そうだな」
ほっ、どうやら何をしたのかまではバレなかったらしい。

事務所に戻って解散。
というものの、弱小事務所、担当アイドルの送迎は俺がする事になっている。
「あの・・・、プロデューサー?」
車内で真が口を開く。
「なんだ、真?」
「良い匂いってなんのことですか?」
「え!?な、何の事だ?」
正直心臓が止まるかと思った。
「横浜駅過ぎてからボクに顔近づけて言ったじゃないですか『良い匂いだ』って」
「真、お前、あのときもう目を覚ましてたのか・・・!」
「ねぇ、何の事ですか?教えて下さいよ~」
も、もうだめだ・・・。俺は自分のした事を真に白状した。
「・・・ごめん、本当にごめん、許してくれ」
「ったくもう・・・ホント、エッチなんだから・・・・・・」
真っ赤になってうつむく真。
この後、車内で俺の必死のいい訳が続くのであった。

>>482
俺の能力ではこれが限界だった。許してくれ・・・。


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