08/11/13 22:53:53 h7n81Ivn0
文々。新聞の定期購読を始めてだいぶたつ。毎月同じ日同じ時間に、彼女は集金に訪れる。
文「いつもありがとうございます!文々。新聞、今月の購読料の集金に参りました!」
正直新聞は週に一度出るか出ないかのペースで、下手をすれば一月丸々出ないこともあった。
それでもお値段据え置き。外の世界のそれと比べるといささか酷い新聞である。
しかしこの新聞をそれでも購読しつづける理由は他にあった。
文「よい、しょっと」
入り口のちょっとした段差に腰掛ける彼女――射命丸文。
彼女のそばに俺も腰掛ける。なんのことはない、世間話をするだけだ。
文「いつも購読、ありがとうございます」
にっこりと笑顔を浮かべ、俺の体にもたれかかる文。
天狗とはいうものの、傍目から見れば普通の女の子にしか見えない。
しかもかなりの美少女ときたものだ。そんな彼女は、新聞の長期購読者には非常に礼儀正しいという。
逆もまた然り、ということだろうか。俺は
ここまでで力尽きたようだ