08/08/29 17:39:16 ionX0bUA0
中身は・・・USBメモリだった。
何かのデータが入っているのだろうか?封筒を逆さまにすると
1枚のボロボロの紙切れが出てきた。
紙切れにはこう書いてあった。
「タイトル!レックス先生とアズリア隊長の激秘蔵ファイル!
―スワードは、―リア、だ!」
激秘蔵、ファイル・・・!?
後半の文章は何故か血こんで滲んでいて見えない・・・。
・・・これは見てはいけなかった!時既に遅し。
部屋の明かりが点いた。心臓が止まりそうだった。
後ろに立っていたのはクノンさんだった。
俺は事情を説明し、謝りながら小包を持ってその場を後にした。
もちろん、あの茶封筒の説明はしていない。そしてそれはは俺が握ったまま・・・。
気がついたら自室だった。どうやってラトリクスから戻ってきたのかは覚えていない。
手の震えが止まらなかったが、今自分が何をすればいいのかだけははっきりと分かった。
・・・時間が無い。
この茶封筒が隊長の手に渡るのはまずい・・・。
俺も、みんなも。なによりレックス先生の身が心配だ。
・・・そろそろタイムアップみたいだ。
自分の部屋のドアを執拗に叩く音・・・案外遅かったかな。
俺はこのメモリをどうすればいいかなんて分からない・・・。
このUSBメモリと文章はビンに詰めて窓から海へ放り投げようと思う。
水着は・・・すいません、多分燃やされるでしょう・・・。
任務をまっとう出来ないなんて軍人として恥ずかしいです。申し訳ない。
これを読んだ貴方。この手紙は読んだ後燃やして捨てて欲しい。
なにも無かった事に。
この手紙が隊長に見つからないことを祈っている。
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帝国軍海戦隊第6部隊兵士