08/11/05 22:45:26 iNqgbJtZ0
由香:…ひっく…ひっく…う…ううぅぅ……。
由香は顔を伏せたままで…泣いていました。
哲志:あ…
哲志は冗談を言って自分がまだ大丈夫とアピールしているつもりでしたが、
それが由香にとってどれだけ恐ろしい内容か、全く考えていなかったのです。
由香:…ひっく…えぐっ…やだぁ…やだよぉ…そんなの…
哲志:いや…冗談…わっ!
由香は涙に濡れた顔を上げると、突然哲志の胸に縋り付いてきました。
哲志:お、おい、由香…
由香:うえぇぇん…お兄ちゃぁん…死んじゃやだよぉ…
お願い…お願いだから…由香のおしっこ飲んで元気になってよぉ…
哲志:………
哲志は由香の頭をなでてあげた後、体をそっと離しました。
由香:お兄ちゃん…
哲志:大丈夫だ。俺は由香を置いて簡単にくたばったりしない。
由香:ぐすっ…うそつきぃ…ほんとだったら…あんな怖いこと言わないもん…
哲志:悪かったよ…泣くなって。水分が失われるぞ。
由香:ひっく…やだ…お兄ちゃんが飲んでくれるまで泣くもん。
飲んでくれないんだったら…由香…ぐすっ…
このまま泣いてひからびて…お兄ちゃんより先に死ぬもん。
哲志:由香…
由香:そうなったら…ひっく…お兄ちゃんは…由香のおなか裂いて…
けっきょく由香のおしっこ飲んで生き延びるんだよ…
哲志:(仕返し…かな?)
哲志:……分かったよ。
由香:…!
哲志:由香のおしっこ…飲んで元気になるよ。
由香:お兄ちゃんっ!