09/12/10 15:07:43 8ECWIgpG
●金蔵死亡タイミングについて考察
始点:金蔵の遺体は本物である
結論:金蔵死亡のタイミングは各エピソードによって異なる
発展:各エピソードの「開始時期」は各エピソードごとによって異なり、登場人物の「六軒島殺人事件時の設定が変わっている」可能性
【始点】
ボイラー室で金蔵の遺体が焼かれているep.1.3.4.と焼かれていないep.2.5.の違いは何だろう、と思っている。
ep.5.で昨年の親族会議の段階で死んでいる、とされているけれども、遺体は1年も保てない。そこが腑に落ちない。
では、ep.1.3.4.で焼かれた金蔵の遺体とされるものは何か、という点。
①金蔵の偽物遺体
②金蔵の本物遺体
個人的には、①は考えにくいと思う。金蔵の遺体と「特定」させたのは指の数だけど、ただでさえ遺体を用意するのが大変なうえに、多指症なんてちょっと難しい。
財力で~と考えてもいいけれど、遺体ないしは生者を1個用意するのは不自然かつ確率的に難しいと思ってる。
だから、自分は②と考える。
②だとすると、はっきりと明示されたep.5.で金蔵は昨年の親族会議で死亡した、というのがep.1.3.4.と矛盾する。1年以上も保てる遺体・保存方法は無いし、一応ep.5.のヱリカから”遺体は存在しない”と明示されている。
【結論】
これを矛盾無く説明するには「金蔵の死亡タイミングが異なる」と考えるのが自然だと思う。
【発展】
結論から考察を応用・発展させると、登場人物の思惑が変わり、かつ「縁寿・南條・熊沢への封書」の存在有無すら変わってくるのではないか、という疑念が生じると思う。
そこで、登場人物の「六軒島殺人事件時の設定が変わっている」可能性について。
キーパーソンになるのは「ベアトリーチェ」だろう。ep.1.は登場していないので除外するとして、ep.2.では”悪意”、ep.3.では”エヴァ=ベアトリーチェより穏健”、ep.4.では案山子(殺人を犯すにしても動機が無く、行動が不自然)という役どころ。
人数制限や遺体損傷を考えれば、”何者かがベアトリーチェに扮した”、あるいは”ベアトリーチェの存在を捏造した”と考えるのが自然。
他例をあげれば、ep.5.の夏妃の行動原理が「金蔵の死亡を発覚させない」(かつ「19年前の男からの電話」)というところ。これはep.1.が傍証になると思う。
また、最初の6人殺害でも(ep.1.2.3.4.)子供たち・南條を除いて、1度は万遍無く被害者となっている。ep.5.を入れれば、南條・戦人以外、1度は被害に合ってしまう。
人数制限、返り討ちや第2の殺人以降を考えれば、各エピソードでの殺人主犯・従犯は異なっている、と考えるのが自然。
六軒島殺人事件に登場する人物の諸設定は、金蔵死亡という「扇の要」から、派生的に変わっていく、というのが、ここでの締め。
皆さんのご意見を聞かせていただけますか。「どのように」変わっているかは、また後ほど…。