09/04/23 19:46:17 THYUV+95
同人ノベルゲームスレッドにて、激辛レビュアが絶賛した同人ソフト・「断罪アイアンメイデン」に
ついて語り合うスレです。
【ジャンル】昭和初期・バトル
【サークル】南極堂
【URL】URLリンク(www42.atwiki.jp)
【内容・感想】
昭和初頭の帝都で、戦闘メイドたちが怪人を倒す。
第一話が蜘蛛男だったり悪の秘密結社が登場するあたり
いかにも王道的な特撮ヒーローモノ風である。
一言で言えば面白い。プレイ時間は二時間弱と短めだが、
映画のように小奇麗にまとまったシナリオが楽しめた。
テキストは無駄がなくて読みやすい。
無駄がなさ過ぎて少々物足りないかもしれない。淡白な印象。
もっとコミカルなシーンを増やしたほうが息抜きになってよいのでは。
戦闘の描写もあっさりしているが、その点は絵と演出で補っている感じである。
二時間弱という短時間でありながら、絵の枚数が多い。
シリーズ物ということで使いまわす分も多いのだろうが、
絵のおかげで全体の密度が濃密になっているように感じた。
背景が写真加工やフリー素材ではなく描き下ろしである点も素晴らしい。
特に後半のシーンには気迫が感じられた。
何より、このゲーム、キャラクターが非常に魅力的である。
二十人以上?という大勢のキャラが登場するのだが、
きちんと描き分けつつもしっかりツボを押さえている。
キャラが多いゲームにありがちな誰だか分からないということがない。
脇役端役に至るまで魅力的なゲームというのは珍しい。
惜しむらくは先述の通りテキストが淡白な点である。
もっと無駄を増やすというか、描写を濃くしたほうがさらにキャラが映えるだろう。
開発室のメッセージによると
二話以降は複数のライターが並行して執筆するという
同人ゲームでは珍しい体制を取っているとのこと。
果たしてそれが吉と出るのか凶と出るのか。
どちらにせよ今後に注目したい一本である。