厨がツクールでやりがちなこと32at GAMEAMA
厨がツクールでやりがちなこと32 - 暇つぶし2ch719:名無しさん@お腹いっぱい。
09/03/13 22:34:21 hig7f1AD
目覚めるとそこは白い綿の上だった。
綿というより煙に近い。
延々と続く煙の上を歩いて行くと、その先に人の行列が見えた。
すぐに異変に気付く。並ぶ人間の異様な姿。みな一様に傷だらけだ。
体の一部が欠損し、中身が出ている者もいた。
怪我人…いや死体?
「お前は敏腕弁護士。お前は公認会計士。お前は万年フリーター」
「やったァ!!」
「苦労した甲斐があったァ!!」
「なんでだよォ!!オレも弁護士にしろよォ!!」
死体達は様々なリアクションを見せ、三々五々に散っていく。
オレは、行列の先端を一瞥する。そこには、ヒゲを生やした黒いスーツの中年がいた。
判子と書類を片手に置き、死体になにやら指示をしている。
得体の知れない連中に多少、躊躇いはあったが道を尋ねる事にする。
「すみません、ここはどこですか?」
「ちょっとあんた困るね、ちゃんと並んで貰わないと」
「いや…僕は家に帰りたいんで…」
「焦らなくても、あんたの家はオレが決めてやるから。順番くらい守りな」
よく分からないまま、オレは列の最後尾に並ばされた。1時間程経っただろうか。全ての死体が散っていきオレの番が回ってくる。
「おっ、あんたか。待たせたな」
「はい、待ちました。で、ここはどこですか?」
「なにバカな事を言ってるんだ?早く履歴書を出せ」
「は?」
またヒゲが意味不明な事を言う。
「で…ですから、僕は家に帰りたいんです!最寄り駅だけでも教えて頂けませんか?」
「だから、家に案内してやるから履歴書を出せと言ってるんだ」
「はあ?」
まったく会話がかみ合わない。何を言ってるんだろう…。
「履歴書を持ってないのか。まったく仕方のないやつだ。お前、名前は?」
「…麻生 英人ですが」
「麻生…麻生ね…」
ブツブツ文句を垂れながら、手元の分厚い帳票をペラペラ捲るヒゲ。
「…なるほどねぇ。よし、わかったよ。お前の家が」
「そうですか。あの…じゃあ、道順を教えて頂けませんかね?」
「道順?そんなもの聞いてどうする。」
「だ…だから僕は…」
オレの言葉を切ってヒゲが言った。
「お前の家は…」


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