08/11/12 17:33:01 IybxDZn2
ライが学園に姿を見せなくなって3日が過ぎようとしていた。
部屋に戻った形跡は無い。
思い詰めていた表情だけが頭に浮かぶ。
あの馬鹿がっ…。
俺は焦っていた。
あまりにも言い方が冷たすぎただろうか。
そういう思いが沸きあがってくる。
だが、いくらオブラートに包もうが現実は変らない。
だから、俺ははっきりと言い切った。
やつなら、きっと大丈夫だと思ったし、会長を任せられると思ったから。
だからこそ、奮起のつもりで言ったはずだった。
それがこんな事になるとは…。
自分の読みの甘さとライの不甲斐なさに怒りさえ沸いてくる。
しかし、今はライを探し出すことが先決だ。
そう思い、俺はあらゆる情報網を使って彼を探した。
その手段の一部がゼロとしての力であったとしても躊躇しなかった。
それほど彼との関係は大切だと俺には思えたのだ。
ライは、俺の親友だからな。
気恥ずかしかったが、それが俺が出した結論。
だから、俺を失望させるな。
<おわり>