08/11/01 19:14:58 hwZA51iS
「話が、長いわよ!
もっと簡潔に纏めなさい!」
「……カボチャをくりぬきその中にロウソクを立てたお化け蕪、ジャック・オー・ランタン、を作り
魔女やお化けに仮装した子供が「トリック・オア・トリート」と唱えて近所の家からお菓子を貰い歩く。
そして、そのお菓子を持ち寄りハロウィンパーティーを開く。
また、トリック・オア・トリートの習慣は……」
「だから長いって!」
そんな漫才が繰り広げられる中、黙っていた銀髪の青年が口を開く。
「つまり、子供が大人を脅迫するんだね?
そして、それが受け入れられなければ暴力行為も辞さない、と」
「いや……間違ってはいないが」
「……それよ! その発想は無かったわ!」
「「は?」」
二人の青年の声が重なった。
「バトルロイヤルハロウィンよ! こうしちゃいられないわ、早く準備しなきゃ!」
そういって一人走りだしたミレイ・アッシュフォード、彼女の道を阻むものは存在しなかった。
「……そうだった、僕が原因だった」
一人呟く青年の背中には哀愁が漂っていた。
「あぁ、その、なんだ、俺達はあまり気にしていない。
いつもの会長の気まぐれだ、お前のせいじゃないさ」
「……ありがとう」
そう言いつつも明らかに気にしている様子の銀髪のドラキュラに苦笑する黒髪の魔法使い
二人の会話する様子は一人のメイドによりキッチリと写真に収められていた。