08/10/31 08:25:20 0NrDJtK5
そういえば、他の友人達がミレイさんを祝わないわけがない。
それがないというのはおかしな事だとは思ったけど…。
僕は、その場でがっくりと落ち込んでしまった。
「ふう…」
溜息しかでない。
なんてこったい…。
そんな僕を慰めるかのようにミレイさんが声をかけてくれる。
「でも、すごくうれしかったわ、ライ。いつも身につけて大事にするね」
ああ、ミレイさんのやさしさになんか救われる…。
それにすごく喜んでいるから良しとするか…。
そう思いなおすことにした。
でも、もっとうれしい発言はこの後にあった。
「あのさ…、よかったらだけど…今度、ライの写真撮ってもいいかな?」
「え…」
「だって、ライが言ったじゃないの…。好きな相手の写真を入れたらいいって…」
少し頬を染め、恥ずかしそうにミレイさんが言う。
「あ、えーっと…う、うん、僕でいいのなら喜んで」
舞い上がってしまい、思わずそう答えてしまう。
ああ…なんで…「ぼくで」なんて言っちゃったんだろう…。
すごく後悔してしまう。
でも、そんな僕の気持ちがわかるのだろうか、その後のミレイさんの発言でぼくはホッとする。
「うふふふ…。ライで…じゃないの…。ライがいいのよ」
そう言って微笑むミレイさんを僕は最高に幸せな気持ちで見つめていた。
《おわり》