08/10/30 21:44:23 6h05Bsph
今日のバイトを終え、ボロアパートに帰った。
部屋のドアを開けようとすると、中から、二人の話声が聞こえた。
「ちょっとC.C.いいの勝手に入って。」
「良いではないか。鍵が開いていたのだからな。」
「もし、住人が帰ってきたらどうするのよ。」
「その時は、殺せば良い。」
「無駄に騒ぎを起こしてどうするのよ。」
取敢ず、余り聞き心地悪い話だが、意を決してドアを開けた。
「誰だ。」
中にいた一人が言った。
声からして、女性もしくは、声変わり前の男子。
性格はどちらかと言うと、強気。
「ここの住人だ。」
僕は、帰ってきた声に驚いた。
「ライ!」
声と同時に出てきたのは、アッシュフォード学園生徒会役員で、僕の元お世話係主任のカレンだった。
「久し振りだな。」
それと、魔女のC.C.だ。
「どうしてここにいる。」
まるでここにいるのが当たり前のようにC.C.が言った。
「雨宿りだ。」
「人の家に。家出出来る位荷物を持って。」
「そうだ。」
カレンが申し訳なさそうに言った。
「私は一応止めたんだけど、」
僕は溜め息を吐いた。
「暫く居座るつもりだろ。」
「当たり前だ。それとも、お前は、乙女二人を外に追い出すのか。」
「わかった、好きにしろ。」
元々狭い家だったので、ベットに二人寝てもらい、僕はダイニングの椅子で寝た。
こうして、居候二人と僕との奇妙な共同生活が始まった。