コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 30at GAL
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 30 - 暇つぶし2ch463:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/10/30 02:50:12 cEphz8Ul
(何度転校を考えたことか……)
自業自得といえなくもないが、それでもカレンは学園を去るという選択肢はとらなかった。
アッシュフォード学園には生徒会の皆との思い出がたくさん詰まっている。
今では昔の面子はリヴァルしか残っていない生徒会だが、黒の騎士団とは違った意味で大切な場所だ。
ミレイが指揮を執り、ルルーシュが溜息をつき、シャーリーが笑い、リヴァルがおどけ
ニーナがさりげなく鋭いツッコミを披露し、遊びに来たナナリーが微笑み。
そして――ライが最初に見つけた居場所だったのだから。

「というか、カレンって今まで好きになった男はいないのか?」
「何よ突然」
「いや、ちょっと気になった。まさか本当に男に興味がないってわけじゃないんだろ?」
突然の質問に眉をひそめつつ、カレンは考えた。

464:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 02:51:10 wV3s+CFp
しえん


465:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 02:52:07 KzPJBUi0
支援

466:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/10/30 02:52:40 cEphz8Ul
好きな異性、と問われれば最初に頭に浮かぶのは兄だ。
ブラコンと言われようが、優しくて強くて格好よかった紅月ナオト以上に素敵な男性などいない。
勿論、カレンとて常識はわきまえているので兄が回答の中から除外されるのはわかってはいるが。
次に浮かんできたのは仮面を被った救世主――ゼロだ。
ただの弱小レジスタンス組織だった自分達を、黒の騎士団としてブリタニアと戦えるまでに育ててくれた彼は憧れの対象だった。
その正体がルルーシュと知るまでは、という期限付きではあったが。
他には、目の前にいる元ナイトオブスリーを初めとして、スザクや黎星刻といった美形にして能力のある男とはそれなりに関わりはあった。
ルルーシュとて、様々な感情に目を瞑れば十分優良物件の条件を満たしている。
しかし、そのことごとくを頭に思い浮かべてはバツをつけていく。
彼らは確かに良い男ではあるのだが、どこかピンと来るものがないのだ。
(……あ)
その時、カレンの脳裏に銀の色が流れた。
様々な男達を却下していき、最後に脳裏に残ったのは失踪した少年の姿。
背中を預けあった、かけがえのない相棒にして戦友。
他の誰よりもその友情を信じていた蒼の月下のパイロットの顔が、浮かぶ。
(な、なんでライの顔が……)
確かに親しくはあったし、仲をからかわれたこともある。
しかしそれはあくまで親切であり、カモフラージュであり、決して色っぽい要素は一つもなかったはず。
なのにどうしてだろうか。
今頃になってその頃のことを強く思い出してしまい、恥ずかしくなってしまう。
(ああもうっ、何よ今頃っ!)
自分はライに特別な感情はない、なかったはずだ。
きっと、先程それらしき人物が目に入ったからたまたま意識してしまっただけなのだ。
そう強引に自分の感情をまとめるカレンは、しかし数秒後にジノによって頬の赤みを指摘されることになるのであった。
(……まったく、今どこにいるのよ……ライ)

彼女は知らない。
ライが同じ建物の中にいるということを。
そして、彼が今危機の真っ只中にいることを。

467:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 02:54:19 KzPJBUi0
支援

468:年下専門 ◆BheL.TnbIA
08/10/30 02:54:22 cEphz8Ul
投下終了、支援感謝です。
今回はサブタイトル通りカレンのターン!

469:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 03:02:45 wV3s+CFp
>>468
投下お疲れ様でした。
いやぁ、カレンの感情や思いの表現がいいですねぇ。
それに各キャラクターが生き生きとしていて、読んでいて楽しいです。
後、読みやすいのもあるかなぁ。
一気に読めちゃいますね。
私は、文法とかわかんないけど、いいなぁと思います。
続きがんばってください。
GJでした。



470:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 03:04:17 KzPJBUi0
カレンが可愛い…!ジノとのやりとりもGJです。
続きが楽しみでたまらん!

471:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 07:57:05 e4564cAe
カレンの影に隠れちゃってるけどアーニャもいい味出してるよねこれ
貴公の文は読みやすくてとっても気に入ってます。次も楽しみにしてますね

で、>>439はどうしたの?

472:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 08:09:05 wEOioECA
>>468
GJです!カレンがか、可愛い…!アーニャもさることながらカレンも素晴らしい。
罪な男ですなあ、ライは。これは修羅場を期待せずにはいられない。
次回のご投下も心からお待ちしてます。

473:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 08:39:07 dewnQWz1
オハヨウゴザイマシタ
>>468
年下専門卿、GJでした!
最初にライシールド21という言葉が浮かんだw
しかし一切喋って無いのに可愛さを振り撒くアーニャは反則だと思う。
カレンの心境も結構アレだね、うん。
平たく言うと可愛い……俺のボキャブラリーの無さに絶望orz
最後の一文が次回への興味をより大きくさせております!
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちさせていただきます!

474:うにゃら…
08/10/30 17:41:36 OD5cMjKd
こんにちわ。
ゲリラ投下しに来ましたwww
タイトルは「アッシュフォード生徒会の何気ない日常~バイト編~」で、カップリングは恒例の「ライ×ミレイ」です。
本レスは、4レスなので支援は必要ありません。
また、終了レスは入れないので、本レスの最後に《おわり》と入っていたらそこで投下終了となります。
ご注意ください。


475:うにゃら…
08/10/30 17:43:17 OD5cMjKd
アッシュフォード生徒会の何気ない日常~バイト編~

「すみません、ミレイさん。もし時間があるようなら、僕のバイト先に来てもらえませんか?」
そんな電話がかかってきて、私は不思議に思いながらも必死なライの声から言われた場所に向かった。
そこは、ライがリヴァルの紹介で短期バイトとして入っているハンバーガーショップだった。
しかし、なんでいきなりバイトとか始めたんだろ?
そう思いつつ、お店の中に入る。
「いらっしゃいませ」
そう呼びかけられ、カウンターを見るとバイト服を着て笑顔でお客を向かいいれるライの姿があった。
さわやかそうなスマイルと元々の美形ぶりで一際目立っている。
カウンターfは3箇所あるのだが彼のところだけ列になっていた。
もちろん、並んでいるのは若い女性客ばかりである。
「あちゃー…」
思わずそう口から言葉が漏れる。
声をかけるかどうか迷っていたら、ライの方から気が付いたみたいだ。
指でそこで待っててというジェスチャー。
そして、テキパキとお客を裁いていく。
しかし、それは適当に対応して、ただ流しているわけではない。
実にうまく対応しており、お客様に尽くしている感じさえするほどだ。
中には赤面し、ぼーっとしたままライに見とれている人までいる。
ああ、ライ…結婚詐欺とかやったらすごい数の女性騙せそうだわ…とかそれを見ながら思ってしまう。
そして15分程度で列がなくなると、すぐに別の店員に変わり奥に引っ込む。
その鮮やかな手際は、ライ目当てに再度並ぼうとしていた女性客を煙に巻くほどであった。
うーん・・・確か…このバイト初めて3日目だと聞いたんだけど・・・どうみてもバイト歴が長いベテラン並だと思うのは気のせいかしら。

476:うにゃら…
08/10/30 17:45:12 OD5cMjKd
唖然としていると後ろから肩を指で突付かれる。
「お待たせ、ミレイさん」
私服に着替えたライが後ろに立っていた。
早い・・・。早替わりの術でも使ったかのようだ。
ライ・・・手品師にもなれそうよ・・・貴方は…。
「あ・・・うん、大丈夫よ。
でも話は出来れば別の場所でお願いできない?」
私は、呆気にとられながらもそう言った。
いい加減、ここから離れたかったのだ。
いくら神経図太いと自覚していても、あまりにも居心地悪すぎである。
だって、店内の女性客の敵意にも似た視線を全身に浴びているのだから…。
「あ、うん…」
そう言うと彼は店から出て、私を店の裏口に案内する。
「ミレイさん、申し訳ないけど僕の話に合わせて下さい。お願いします」
短くライがそうささやく。
私は、「なぜ?」と聞きたかったが、その疑問を飲み込んだ。
なぜなら、裏口には、女性店員ばかり8人ほどがこっちを見ていたから。
全員の視線がとてもきつい。
店内の女性客の敵意とは比べ物にならないほどの鋭さだ。

477:うにゃら…
08/10/30 17:47:29 OD5cMjKd
そんな彼女らの前にライは私を連れて行くとにこやかに微笑んで私を紹介した。
「僕の婚約者でミレイさんって言います。学校卒業したら結婚するんだ」
えーーーっ、聞いてないわよ、そんな事…。
そりゃ、私もそうなったらいいなぁとかちょっと思ったりした事あったけど、これはいきなりすぎるわよ…。
そんな事を考えてしまったけれど、彼女らのきつい敵意が私を舞い上がらせてはくれなかった。
そして、それでピンときた。
あー、さてはバイト先の女の子たちに言い寄られたな。
だから、私を恋人役にして諦めさせようとしてるのか…。
もう、本当にライは優し過ぎるんだから…。
私は、心の中で溜め息をひとつすると彼の作ったシナリオに合わせることにした。
ライ・・・、この借りは高いからね。
そう思いながら…。
「皆さん、こんにちわ。私、ライさんの婚約者のミレイ・アッシュフォードと言います。
彼がいつもお世話になってます」
華麗におしとやかにお嬢様らしく振舞う。
まぁ、こういう演技はお見合いで何度もやっているので手馴れたものだ。
もちろん、意味深に「婚約者」と「アッシュフォード」の部分を強調する事を忘れない。
まぁ、落ちぶれたとはいえアッシュフォード家の名声と権力は、ここエリア11ではそこそこ有名である。
もっとも、本国ではたいしたことは無いんだけどね。
どうやら、私の言っている意味がわかったようだ。
バイトの女の子たちの敵意が消えていく。
「ごめんね、こういうわけだから、付き合えないんだ。
ほんと、ごめんね」
ライがすかさずそう言って謝っている。
どうやら、うまくいったようだ。
ライのホッとした姿を見て、私もなぜかホッとしてしまっていた。

478:うにゃら…
08/10/30 17:49:54 OD5cMjKd
30分後、公園で私たち二人はベンチに座っていた。
「本当に助かったよ、ミレイさん」
ライがさっきからペコペコと頭を下げている。
「もう、いいわよ。でも、これ・・・借りだからね」
にたりと笑ってそう言うと、ライは苦笑する。
「お手柔らかにお願いします」
そして、二人で笑いあった。
ひとしきり笑った後、私はどうしても聞きたかったことを聞いた。
「なんでバイトなんて始めたの?
必要な物があるなら言ってくれればお金渡すのに・・・」
私の顔を見て、彼は真剣な表情で答えた。
「どうしても自分で働いたお金で買いたいものがあったから。
でも心配かけてごめん」
そう言われてしまえば、私は何も言えない。
「いいわ。ライが自分で決めたことだもの。
応援するから、がんばるんだぞ」
そう言って励ましたが、寂しい想いが私の心に湧き上がる。
確かにライの婚約者役が出来たことはすごく嬉しかったのだが、なんだろう・・・この終わったあとの寂しさというか虚しさは・・・。
そして私は考える。
私は、ライをどうしたいのだろう・・・。
そういう思いに私の心は囚われてしまっていた。

《おわり》

479:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 18:28:19 dlRmAFQS
>>478 GJでした!
うにゃらさんが書くミレイさんは可愛いですねw
ミレイさんが好きな自分としては嬉しい限りです。

480:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 18:34:26 NqbLw0J1
>>479
GJです!うにゃら氏のおかげでミレイさんのSSがぐんぐん増えていき幸せです。
氏の描く、心揺れるミレイさんは最高です。次回もご投下を心待ちにしております。

481:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 19:16:16 dewnQWz1
>>478
うにゃら…卿、GJでした!
バイト初めて3日で客をテキパキ裁くとか凄まじすぎだw
ミレイさんが婚約者役、なんか新鮮w
しかしながら、貴方の書くミレイさんが素敵すぎる!
貴公の次の投下を全力で楽しみにしております!

482:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 19:33:06 3/1RlDkU
年下専門氏のってただのハーレムものか?
なんか微妙な感じだなあ

483:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 19:42:46 +KCGIQx+
>>482
趣味にあわないと感じたらスルーするのが大人の対応だぜ?

484:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 20:10:00 wEOioECA
こういうのが沸くたびに思うが、「自分の趣味に合わない作品はスルーしましょう!」みたいな書くのもバカらしくなる
一文をテンプレに入れなきゃいけないんだろうか…

485:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 20:13:42 P+P6sKcx
>>482
好みは人によって違いますからね。
自分の場合は雑食....というか、今まで投下されたSSで苦手なジャンルはありませんでしたね。
なんにでも好感を持ててしまうのもどうなんだろう?と、思う時がありますがw

486:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:00:17 PLjtBaSH
でもハーレムは人を選ぶと思うが……確かに気に入らないならスルーが基本ですねぇ
でもU-1系はなぁ

487:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:27:47 6h05Bsph
誰かいますか?


488:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:30:20 dewnQWz1
いますよ、支援要請ですか?

489:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:36:54 6h05Bsph
投下します。支援宜しくお願いします。

490:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:37:34 dewnQWz1
了解しました! 支援から感想までお任せください

491:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:41:39 6h05Bsph
新シリーズを投下する予定でしたが、最近スランプで思うように行きません。
過去に書いたものを投下します。前と後の二部作品で、後編は選択あり。
の前編です。
タイトルは『紅と銀と碧』 cpは、カレン→ライ←C.C.
支援宜しくお願いします

492:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:41:50 dewnQWz1
支援

493:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:42:36 6h05Bsph
紅と銀と碧

学園でテロリスト襲撃から数ヶ月が経った。
僕は、身を隠すように、祖界とゲットーの境目付近のボロアパート転々と生活していた。
世間では、行政特区日本やら、ブラックリベリオンやらで大騒ぎだった。
一方僕の方は、生きるために、朝、バイトして、次の現場に行きまたバイト。
日が沈めば、夜の街でバイト。
食べる事も寝ることも忘れ、ひたすらバイトに打ち込んでいた。
全ては、今を生きるために。
そんなある曇天の雨の日、僕の生活が余りにも大きく変わった。

494:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:42:51 dewnQWz1
支援!

495:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:44:23 6h05Bsph
今日のバイトを終え、ボロアパートに帰った。
部屋のドアを開けようとすると、中から、二人の話声が聞こえた。
「ちょっとC.C.いいの勝手に入って。」
「良いではないか。鍵が開いていたのだからな。」
「もし、住人が帰ってきたらどうするのよ。」
「その時は、殺せば良い。」
「無駄に騒ぎを起こしてどうするのよ。」
取敢ず、余り聞き心地悪い話だが、意を決してドアを開けた。
「誰だ。」
中にいた一人が言った。
声からして、女性もしくは、声変わり前の男子。
性格はどちらかと言うと、強気。
「ここの住人だ。」
僕は、帰ってきた声に驚いた。
「ライ!」
声と同時に出てきたのは、アッシュフォード学園生徒会役員で、僕の元お世話係主任のカレンだった。
「久し振りだな。」
それと、魔女のC.C.だ。
「どうしてここにいる。」
まるでここにいるのが当たり前のようにC.C.が言った。
「雨宿りだ。」
「人の家に。家出出来る位荷物を持って。」
「そうだ。」
カレンが申し訳なさそうに言った。
「私は一応止めたんだけど、」
僕は溜め息を吐いた。
「暫く居座るつもりだろ。」
「当たり前だ。それとも、お前は、乙女二人を外に追い出すのか。」
「わかった、好きにしろ。」
元々狭い家だったので、ベットに二人寝てもらい、僕はダイニングの椅子で寝た。
こうして、居候二人と僕との奇妙な共同生活が始まった。

496:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:44:30 dewnQWz1
支援

497:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:45:11 6h05Bsph
こんな毎日が続いていた。起きて、三人分の飯作ったり、カレンとC.C.を起こして、
喧嘩しそうな二人を止めたり、
たまに化粧品やら、薔薇の入浴剤やらを大量に持ってきたりした事もあった。
しかし、そんな日々は長く続かなかった。
「ライ!」
「何でしょう。店長。」
「余った惣菜持ってけ。」

《どっちを持って帰る?》

△ピザ OR ○ハンバーグ

498:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:46:11 6h05Bsph
ミスった。497は、スルーして下さい。

499:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:46:22 wEOioECA
支援

500:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:47:04 m6JGt9Z8
支援

501:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:47:07 6h05Bsph
495の次はここから。

502:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:47:48 dewnQWz1
支援!

503:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:48:11 wEOioECA
支援。御錬師氏、ちと投下速度を落としたほうがいいのでは。

504:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:48:30 6h05Bsph
次の日
「おいライ何か作れ。」
「ちょっと、私たち、一応居候の身よ。」
「だからなんだ。居候でも食べなきゃ死んでしまうぞ。」
「だからって、」
「お二人さん。朝飯出来てるよ。」
取敢ず、バイト先で貰った、ベーコンと卵で作った、ベーコンエッグとトーストが朝飯。
「ごめんね。朝御飯まで作ってもらって。」
「別に構わないよ。これからバイトだから、鍵はポストにでもいれといて。」
「解ったわ。」
朝からC.C.の声を聞いていないが、まぁいいか。
僕はバイトに行った。

505:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:49:04 wEOioECA
支援

506:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:49:09 dewnQWz1
支援
うん、ギリギリだと規制に引っ掛かるよ?

507:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:49:52 6h05Bsph
バイトを終え、帰宅した。
「ただいま」
「おかえり、ライ」
「遅かったな。」
「おみあげ。」
そう言って袋から、赤、灰、緑のトレーと水色、青、黄色のカップを取り出してテーブルに置いた。
「「ありがとう。」」
「別に構わない。」
二人は少し嬉しそうな顔をしていた。
「晩飯は?」
「未だだ。何か作れ。」
「わかったよ。」
「手伝うよ。」
「ありがとう。カレン。」
「じゃあ、…」
「出来たぞ。」
「何だ。此は、」
「ロールキャベツ」
「そうか。」
「なによ、C.C.。何か言いたそうな顔じゃない。」
喧嘩になりそうな雰囲気。
「ゴメンナ。ID無しで稼ぐのも限界があるから。」
なんとか、喧嘩だけは回避できた。
食事を終え、シャワーを浴び、また、夜のバイト。
「この後バイトだから。鍵閉めておいて。」
「わかった。」
帰宅すると、二人ベットで、寝ていた。
僕は床に落ちていた二枚の毛布をかけてあげた。

508:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:50:42 wEOioECA
支援

509:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:54:48 6h05Bsph
こんな毎日が続いていた。起きて、三人分の飯作ったり、カレンとC.C.を起こして、
喧嘩しそうな二人を止めたり、
たまに化粧品やら、薔薇の入浴剤やらを大量に持ってきたりした事もあった。
しかし、そんな日々は長く続かなかった。
「ライ!」
「何でしょう。店長。」
「余った惣菜持ってけ。」

《どっちを持って帰る?》

△ピザ OR ○ハンバーグ

510:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:55:15 dewnQWz1
○支援

511:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:58:20 wEOioECA
○支援

512:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 21:58:48 6h05Bsph
前編は、以上です。

これから、ライの部屋(おみやげを買った後)の写真を画像板に上げようと、
思います。カレンやライやC.C.、写っていないけど。

513:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:58:59 BTFKm/2q
△支援

514:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 21:59:31 GGwYi8Hs
飛び入り支援

515:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 22:04:51 6h05Bsph

後編は、誤字チェックして、後日投下します。
p.s.トーマス卿へ
保管のとき、
493 495 507 509 の順に保管お願いします。
誤字

「おみあげ。」
そう言って袋から、赤、灰、緑の


「おみやげ。」
そう言って袋から、赤、灰、緑の
に直してください。

516:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 22:08:28 dewnQWz1
念のためにもう一回、私は○で。
>>512
御錬師卿、GJでした!
学園篇後のこういう風な続きはなかなか良さげですね。
全然遠慮しないな、C.C.wwその方がC.C.らしいがw
かなり続きが気になる部類に入ります!
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしましょう!

517:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 22:12:43 wEOioECA
>>512
GJです!テロ事件の後、眠りに付かなかったライですか。
生活感溢れてますね。…っていうか女性を囲ってますね。文字通り。なんという男の夢。
俺も再度○を推したり。後編を楽しみにしてます!


518:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/30 22:29:59 6h05Bsph
「紅と銀と碧」の挿絵投稿してきました。
ご覧になる方は、どうぞ。

519:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 22:42:05 GGwYi8Hs
御錬師卿、GJでした。しっかりちゃっかり大黒柱兼主婦にされてますねw
この後どんな出来事が待っているやら、全力で楽しみにしております。
あと部屋も拝見してきました。3人揃って向かう食卓風景を想像してます。

追記:
瑣末なことですが、ベット→ベッドの修正もお願いすべきかなと。

520:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/10/30 22:56:19 y+WUPkSF
お久しぶり…になるのかな?またもや病院帰りの管理人です。更新滞ってすみませんでした。
今までの分はただいま全速で作業していますのでもう暫くお待ちください。

>>514 最初に失礼、細かくてすみません。私が見つけたものを挙げておきます
修正候補
>>493
学園でテロリスト襲撃から数ヶ月が経った。 → 学園でのテロリスト襲撃から数ヶ月が経った。
ボロアパート転々と生活していた。 → ボロアパートを転々と生活していた。
>>495
二人の話声が聞こえた。 → 二人の話し声が聞こえた。
取敢ず、余り聞き心地悪い話だが → 取り敢えず、余り聞き心地悪い話だが
>>504
取敢ず、バイト先で貰った、ベーコンと卵で作った、ベーコンエッグとトーストが朝飯。 → 取り敢えず、バイト先で貰ったベーコンと卵で作った、ベーコンエッグとトーストが朝飯。

521:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 23:04:04 GGwYi8Hs
トーマス卿、お帰りなさい!
病み上がりであまりご無理はなさいませんように。
まずは全力でご本復をとお祈りしております!

522:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 23:06:30 dewnQWz1
>>520
お大事に……お大事にと言った!
保管お疲れ様です。
あまり無理はなさらぬようにお願いします。
しっかり療養してくださいね。
全力を挙げて貴方の快復をお待ちしております!

523:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/30 23:08:28 wV3s+CFp
お帰りなさい、トーマス卿。
まずはご自愛くださいませ。
無理は禁物ですぞ。


524:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/10/30 23:21:24 y+WUPkSF
一応更新完了。
0030-0493の誤字については、御錬師卿ご自身が提言されたもの以外は保留中です。

スレチですいませんがちょっとだけ。
皆さん、風邪を甘く見てはいけません!私はこの二日間でなぁんと約4kgのダイエットに成功しちゃいました!
全ての住民の皆様、くれぐれも体には気をつけて下さい。
そろそろ失礼します。では。

525:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 00:36:02 6w6VNseG BE:526019235-2BP(0)
病気のなか乙です!

526:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 03:30:03 xOv8Ygy5
お帰りなさいませトーマス卿。
今後もご壮健を願っております。

>>482
他にもライが複数の女性から好意を寄せられている作品はあるのに、何故年下専門卿のだけ名指しして文句いうんだ?

527:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 05:43:42 9b7GGzPU
トーマス卿、ご苦労様です。どうかご自愛を。

>>526
かなり年下専門卿の連載を楽しみにしている身として
不穏な流れの元となる蒸し返しは断固反対なんだぜ

528:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 05:58:00 xOv8Ygy5
>>527
申し訳ない…迂闊な発言で迷惑をおかけしたことを深く謝罪いたします

529:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 07:16:24 1g4wj2iB
最初の方を楽しみに読んでてカレンの流れからハーレムが確定したからがっくりきたんじゃね?
最初気に入ってた作品が嫌いな流れに行くのは残念でならないからねぇ

530:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 07:27:05 sdTrUSXy
>>526
単発IDだし荒らしだよ。触らないに限る。

531:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 08:04:23 YSdPj7GK
カプ表記って意外に難しいと思うのですよ。
連載ものだと特に。
例えばライとカレンが付き合ってる設定だけど、今回はカレン自身は出てなくて、
ミレイとライがずっと一緒にいるSSだと、ライ×カレンだと思うかライ×ミレイだと思うか
はたまたライ+ミレイだと思うか、人によって感じ方考え方は違うんじゃないかなと。
「ハーレムもの」っていうのも、「ライ←複数キャラ」と必ずしもイコールではないのではないかと。


今回の場合は「カプなし」表記が問題…っていうか、引っ掛るんじゃないでしょうか?
多分、最終的なカプを決めずに書いていらっしゃるか、
作中のライは誰にも恋愛感情を持っていないという意味で「現時点ではなし」なんでしょうけど、
とりあえず前に出した情報の「ヒロイン候補は最低四人の予定」(でしたよね?)も毎回添えておけば、
単一カプ好きさんは避けやすくて、より良いのではないかと思います。



ちょっと話がズレますけど、新しくスレに来る方は常にいらっしゃると思いますし、
連載ものを投下される方はカプ表記に限らず、その他の注意書も含めて、
「前回と同じ」などと省略したりせずに毎回つけていただけると嬉しいです。
もちろん好まないものはスルーするのが原則なんですが、
無用のトラブルを避けるためにも、スルーしやすくしてあげる配慮はあってもいいのではないかと思います。

532:うにゃら…
08/10/31 08:19:46 0NrDJtK5
おはようございます。
ゲリラな人です。
投下しちゃいますので皆様、爆撃に巻き込まれないようご注意ください。

タイトルは、「アッシュフォド生徒会の何気ない日常~誕生日編~」。
カップリングは、私的にはこれしかないでしょう的な「ライ×ミレイ」。
ジャンルは「ほのぼの」でしょうか…。
本レスは、3レスなので支援は必要ありません。
また、終了レスは入れないので、本レスの最後に《おわり》と入っていたらそこで投下終了となります。
ご注意ください。


533:うにゃら…
08/10/31 08:21:35 0NrDJtK5
アッシュフォード生徒会の何気ない日常~誕生日編~

「誕生日おめでとう、ミレイさん」
僕はそう言ってポケットに入れていたプレゼントを差し出した。
シンプルな飾り紙で包まれた小箱にワインレッド色のリボン。
「えっ…私に?」
きょとんとした表情のミレイさん。
あんましうれしくないのかな…。
そう思ったものの、今更引っ込めるわけにもいかない。
「うん。よかったら貰ってくれないかな。たいしたものじゃないけど…」
「ありがとね、ライ。開けていい?」
その返事にうなづく。
すこしわくわくしているのだろう。
ミレイさんの顔が少しうれしそうな表情になった。
その表情で少し僕は安心する。
丁寧にリボンを解き、飾り紙を開く。
そして中の小箱をあけた。
「あ…」
そこにはかわいらしいくも上品にまとめられたロケットペンダントが入っていた。
それを見た瞬間、ミレイさんの表情が一気に喜びに変わる。
うんうん…。
好きな女の子をこういう表情にする時が一番気持ちいいというか幸せを感じちゃうなぁとか思ってしまう。

534:うにゃら…
08/10/31 08:23:20 0NrDJtK5
「あのさ…よかったら、好きな相手の写真とかをいれるといいよ」
本当は、僕の写真を入れて欲しいのだが、そこまでは言えなかった。
告白してしまえばいいと何度も思ったが、今の関係が壊れるのが怖くて出来ない。
なんて意気地ないのかな…僕は…。
前、バイトの女の子達の矛先をかわす為とはいえ、ミレイさんを婚約者って紹介した時はすごく幸せだった。
もっとも、終わったあとの虚しさと寂しさにブルーになったけどさ。
「もしかして…バイトしてた理由って…」
ミレイさんがそう聞いてくる。
さすが頭の回転が速いなぁ。
「うん。ミレイさんの誕生日プレゼントくらい自分で働いたお金で買いたかったから…」
「そうだったんだ…。本当にありがとね、ライ」
ミレイさんは、喜んでてすごくうれしそうな表情なんだけど、なんか違和感を感じた。
なんと言ったらいいのかな、こう申し訳なさそうな感じがする。
「でもね…」
「え?」
その予感が当たりそうな流れに僕はドキリとした。
なにか拙い事でもやってしまったのだろうか…。
「貰っちゃって言いにくいんだけど、私の誕生日…7月なのよ…」
「え???」
「7月24日なの…。誕生日…」
「えーーーーーっ…」
僕は絶句するしかなかった。

535:うにゃら…
08/10/31 08:25:20 0NrDJtK5
そういえば、他の友人達がミレイさんを祝わないわけがない。
それがないというのはおかしな事だとは思ったけど…。
僕は、その場でがっくりと落ち込んでしまった。
「ふう…」
溜息しかでない。
なんてこったい…。
そんな僕を慰めるかのようにミレイさんが声をかけてくれる。
「でも、すごくうれしかったわ、ライ。いつも身につけて大事にするね」
ああ、ミレイさんのやさしさになんか救われる…。
それにすごく喜んでいるから良しとするか…。
そう思いなおすことにした。
でも、もっとうれしい発言はこの後にあった。
「あのさ…、よかったらだけど…今度、ライの写真撮ってもいいかな?」
「え…」
「だって、ライが言ったじゃないの…。好きな相手の写真を入れたらいいって…」
少し頬を染め、恥ずかしそうにミレイさんが言う。
「あ、えーっと…う、うん、僕でいいのなら喜んで」
舞い上がってしまい、思わずそう答えてしまう。
ああ…なんで…「ぼくで」なんて言っちゃったんだろう…。
すごく後悔してしまう。
でも、そんな僕の気持ちがわかるのだろうか、その後のミレイさんの発言でぼくはホッとする。
「うふふふ…。ライで…じゃないの…。ライがいいのよ」
そう言って微笑むミレイさんを僕は最高に幸せな気持ちで見つめていた。

《おわり》

536:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/10/31 08:37:48 ZQvlgeeC
なんかえらく揉めてる?ようなので業務連絡をかねて

職人の皆様へ
カップリングの表記についてですが、以前改装の際に「または主な登場人物」の記述を追加しており、
必ずしも恋愛を示すものではなくなっております。ということで、今後カップリングの表記についていくつか
変更をすることに致します。

・恋愛要素がない場合は主要人物を挙げる形で。キャラ名は「・(全角中点)」で結ぶ
 例 シュナイゼル・ライ ルルーシュ・ライ・スザク
・「無し」は今後なくなる。既存の作品についても、できるだけ
・意図的に隠したい場合に、「???」を用いるのは構わない
 例 ライ・??? ライ←???
・表記はこれまでどおり3人まで

現在、これに併せてテンプレ文言を策定中です。31スレ目までには間に合わせるように致しますので宜しくお願い致します。

537:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 08:40:22 ZQvlgeeC
GJ、お疲れ様です。危なかったあ。



538:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 08:54:00 l6bRHyIm
>>535 GJです!
最近ミレイさんの話が沢山読めて嬉しいですw


539:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 13:38:28 JQtK2qKH
>>535
うにゃら…卿、GJでした!
毎回毎回、なんて可愛いミレイさんだ!
プレゼント、でも誕生日を勘違い。
しかし好きな人の写真と言われてその当人の写真が欲しいと言うのは結構な勇気がいるよね。
あぁ、何だかとってもいいかんじだ……
貴公の次の投下を全力で待たせていただきます!

540:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 15:18:44 fNXOyWjO
出先からの書き込みです。
していただいた、誤字おねがいします。
今日か明日に後編を投下したいと思います。

541:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 15:47:55 kwZWEKdD
>>540
了解しました。
可能なら支援します。

542:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 20:41:52 qX8HNPiT
なんで時間を予告するわけでもなく支援要請してるんだ?
これじゃ、投下タイミングに入れるとはかぎらないじゃないですか。今日明日はPCの前に張り付いてろと?

543:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 21:05:43 kwZWEKdD
>>542
支援要請ではありませんよ。よく文章を読みましょう。

544:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 21:26:47 7k3eAozv
どうもこの辺りの時間帯は文脈も読めない奴が定期的に沸くようだな

545:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:20:05 FBoYioCe
昔はこんなんじゃなかったんだがなぁ

546:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:36:45 NL3tG9AQ
投下します。支援宜しくお願いします。
昨日の投下した、「紅と銀と碧」の後編のうちの一つ。
「赤と銀と碧~ ○ ハンバーグ ~」
を投下します。CPはライカレ

547:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:36:58 VNTWIu3D
最近増えましたね


提案というよりSS系スレの最低限のマナーの確認として
投下と支援と感想以外は極力、本当に極力、レスしないようにしましょう。最近悪い流行り方をしている投下待機中!とか、作品や職人さんに対する感想や批評とは違う、ただの悪口とか
身に覚えのある方、お願いですから止めてください。住人の皆さんもスルーしましょう

今こうして私が書き込んでいるのもアレなのですが、このレスの後に即消えますので、ご容赦を

548:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:38:20 sdTrUSXy
支援します

549:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:38:35 VNTWIu3D
すみません
支援

550:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:39:21 lFTLel2j
全力で支援!!

551:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:40:20 NL3tG9AQ
○ ハンバーグ

家に帰ると、カレンと玄関で入れ違いになった。
部屋の状況からして、恐らく、いつもの喧嘩。
C.C.がカレンをからかい、喧嘩になったのだろう。
全く何故毎回喧嘩出来るのだろうか?不思議でしょうがない。
「カレンは?」
「出て行った。」
C.C.はあっさりと言った。
「晩飯は?」
「今日は要らん。」
ふと窓の外を見ると、雨が降ってきた。
「チョット出かけてくる。」
「わかった。」
僕は、傘と貰ってきた物を持ち外に出た。

552:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:41:33 sdTrUSXy
支援

553:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:42:01 lFTLel2j
ジュワイオクチュール・支援

554:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:42:40 NL3tG9AQ
今は小降りだがいつ激しく降りはじめるか解らない。
祖界とゲットーの境目近くの公園に彼女はいた。
「誰っ」
カレンは獲物を睨むような目を向けてきた。
「なんだ、ライか」
少し落ち着いたようだ。
取敢ず、僕達は雨宿り出来る場所を探し、屋根付きのベンチがあったので、そこに腰掛けた。
「食べる?」
持ってきた、袋から、ハンバーグ弁当を取り出す。
「アリガトウ」
カレンはそれを受け取り、食べ始めた。
「ねぇ、あの時、どうして何も言わずに出ていったの?」
いきなりの質問に驚いた。
あの時…学園にテロリストが入り込み、僕がギアスで殺し、学園を脱け出した日のことだろう。
僕は言葉を濁して返した。

555:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:42:55 sdTrUSXy
支援

556:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:44:25 VNTWIu3D
支援

557:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:45:03 lFTLel2j
風来の支援

558:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:46:12 NL3tG9AQ
「世界は異端者を嫌う。」
「何言ってるの?」
「強すぎる力は主をも滅ぼす。」
「意味解らない。」
「それで良いと思う」
「なんでいつもそうなの?自分独りで背負って、抱えこんで。」
珍しく、カレンが怒っている。
僕は偽りの君しか知らないに。
多分これがカレンの素の性格なのだろう。
僕は決心した。
過去を少し話しておこうと。


559:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:47:18 JQtK2qKH
支援

560:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:47:28 sdTrUSXy
支援

561:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:48:05 lFTLel2j
支援ーーーん!カムバッーーーク!!

562:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:50:35 NL3tG9AQ
「昔、僕は御家騒動に巻き込まれて、父親と義理の兄二人を殺した。母と妹を守るために。
けど結局守なかった。それで死を望んだ。死ねなかっけど。」
「ライ…そんな過去を、」
「そしてあの時大切なものを守るために。これで全て。脾肉にも死に場所探して、フラついている。」
「これからどうするの?」
カレンが少し寂しげな表情をしていた。
「家好きに使って良いよ。死に場所探しに、チョット出掛けるから。」
「ライ…」
カレンは僕の決意を察してくれたのか、止めなかった。
でも、カレンの頬に一筋の水が流れた。
「早く仲直りしろよ。じゃあな。」

563:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:52:11 sdTrUSXy
支援

564:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:52:55 lFTLel2j
朝も夜も恋い焦がれて支援

565:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 22:55:29 NL3tG9AQ
少年は闇夜に消た。
その次の週には、アパートは、バベルタワー建設の為取り壊され、その翌月に崩壊した。
そして、ゼロは復活した。
その頃、神根島には、独りの少年が遺跡の中央で眠っていた。
眠る前、彼は一つの願いを残していた。
『平和な世界になるように』

566:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:56:42 sdTrUSXy
支援

567:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 22:58:42 lFTLel2j
デン支援ド!!

568:御錬師 ◆u/BSqNBIsk
08/10/31 23:01:09 NL3tG9AQ
以上で終わりです。
ご支援ありがとうございました。
PS
トーマス卿へ
紅と銀と碧のページがなせか、「進化する空間と不変の時間~蒼と碧が交わる時~」
になっています。タイトルは「赤と銀と碧」でこのシリーズの1作目です。
今回投下した作品とのリンクを本文の○ハンバーグの部分に、お願いします。

569:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:04:22 lFTLel2j
御錬師卿、GJ

570:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:06:12 sdTrUSXy
>>568
乙です。うぉ、まさかのトゥルーエンド…!楽しんで読ませていただきました。
錆を含んだライに切なくなる反面、「ハンバーグさほど関係ねぇー」とも突っ込んでしまいました。
残りのピザルートも、期待してお待ちしております。


571:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:11:38 JQtK2qKH
>>568
御錬師卿、乙でした!
切ねぇ、切ないよ。
そして、この場合は誰もライの存在忘れてないわけだから余計切なく感じますね。
もう一つの選択肢、ピザも期待しております。
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

572:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:14:03 VNTWIu3D
うーん、偉そうに聞こえますがハッキリ言います

ギリギリなんとかGJと言えなくないレベルです

今挙げる問題点は二つ
第一に、わざとそうしているのかは分かりませんが、それでもやっぱりキャラの描写や台詞が淡々としすぎていると思います
もう少し表現の量と一つ一つの肉付けを増やして、そのキャラらしさをあざといくらいに出してみては如何でしょう?
個人的に、今のままでは作品自体が淡すぎて薄すぎる気がします
第二に、作品自体のボリュームが足りないと思います。一つ目の指摘とかぶるんですが、今回中心のライとカレンの会話もすぐに途切れているので、この話が何を表現したいのか分かりませんでした
もう少し文章を量書きためて、それを構成し直してから投下されては如何でしょうか?

随分偉そうにキツい事言ってしまいましたが、一個人の意見として、あくまで参考程度にとらえてください
今後の上達に期待させてもらいます

573:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:24:11 3mrBrJBU
乙でした!
感想は、まぁ上の人と同じですね
なんていうか情報が少なすぎると思います
何でライが今さら眠りについたのかわからなかったり
まぁ理解力が無いだけかもしれませんが
次の投下をお待ちしてます

574:快風
08/10/31 23:48:11 o29dXdko
15分後、00:00より投下します。
専任騎士シリーズです。
10レスほどなので支援よろしくお願いします。

575:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/31 23:51:44 VNTWIu3D
支援します

576:快風
08/11/01 00:00:02 o29dXdko

何時の世も、国というものは変化する。
それが良い変化であれ、悪い変化であれとも。
そして、時が経つに連れ建国の理念を、理想を忘れてしまうのもまた…。
政治の腐敗、汚職、それは悪政の症状と言える。
だが、それを治療すべく動く者がいるのもまた事実である。
それがクーデター、革命と呼ばれるものでも……。


577:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:00:46 VNTWIu3D
支援

578:対峙2
08/11/01 00:01:43 KmohQeoW
婚儀の場での反主流派のクーデター、そして、花嫁を攫うゼロ。
会場は最早、収拾のつかないパニックであった。
僕は何がどうあろうと本来の職務を、いや、騎士として殿下の安全を守る事を優先するだけだ。
いつゼロの矛先が殿下達へと向けるか分からない以上、一刻も早くアヴァロンへと!
スザクもランスロットを取りに向かった様だ、ここはラウンズと共に構えつつ進む。

「さ、兄上、ここは一先ず」

「だが、天子様を!」

「オデュッセウス殿下、ここは貴方の身の安全が優先なのです。どうか、お願いします」

そう、こんなところで皇族を死なせるわけにはいかない。
シュナイゼル殿下に追従し、逃走を促さねばならない。
なんとか了承してもらい一行はアヴァロンへの道を行く。

「ライ、君に頼みがある」

「は、何なりと」

「アヴァロンに着き次第出撃して欲しい。念には念をね」

「イエス・ユアハイネス」

心持ち駆け足で僕等は先を急ぐのだった。



579:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:02:50 UkZi//cd
しえん


580:対峙2
08/11/01 00:03:36 KmohQeoW

クラブで出撃し、スザクの、会場へと向かったときには全てが終わっていた。
黒の騎士団の新型、藤堂の専用機との抗戦によりフロートを破損し追撃不能だったとのこと。
スザクを、ランスロットに傷を負わせる程のKMFの性能、並びにパイロットの技量。
藤堂鏡志朗、やはり一筋縄ではいかない相手のようだ。
ギルフォード卿が注視するだけの事はある。
スザクへと状況の確認をしながら、今後の戦いを見据えるべく思いを馳せる。
これで黒の騎士団は紅蓮を含め完全にフロートユニットの実用化、そして
戦力の増強を果たしたと言う事なのだから。

ランスロットを収容し中華軍の後を追うこととなる僕等。
とはいえ、このまま戦闘を続けるのは外交上の問題や内政干渉になる。
そのため先行する中華軍をゆっくり追跡するのみ。
偵察艇より送られてくる映像を見て、ゼロと星刻、二人の天才の用兵を見る。
それは戦略と戦略、戦術と戦術の激突。
優れた指揮官同士の奏でる芸術的と言ってよいほどの戦いだった。
常に先を読み迅速に動く陣形、そして環境を利用する戦術、正に見事。
河川の氾濫により完全に有利に立った中華軍を嘲笑うかのように新たな一手を打つゼロ。
彼等の艦もまた切り札たるもの、ハドロン砲を有していた。
そして、一通りの打撃を与え撤退する黒の騎士団。
何れにせよこれは後世の戦史に刻まれるであろう戦いであるだろう。
その現場に居合わせた幸運を誇るだけだ。
自分の身に宿る指揮官の自分が高揚するのを感じていた。
シュナイゼル殿下も同じ様でどこか楽しげだった。


581:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:05:16 UkZi//cd
しえん

582:対峙2
08/11/01 00:05:30 KmohQeoW

「興味深い用兵だったよ。やはり彼等は難敵だね。
 不謹慎ではあるが、彼等との駆け引きを楽しみたいと感じる自分がいるよ。
 さて、どうやら我々にも舞台に上がるようオファーが来た様だ」

大宦官からの通信を告げられ、読みどおりだと暗に含ませながら立ち上がる。
ならば僕の役目はラウンズの招集だろう。
足早に休憩室へと足を運ぶ。
休憩室への道を歩きながら、彼方にいる人物へと思いを馳せる。

「カレン、捕まってしまったのか…」

そう、先の戦いで紅蓮は出撃していなかった。
黎 星刻操る神虎との戦いで捕虜になったとの報告を受けた。
彼女の身の安全を心配すると同時に、
自分が彼女を討つことが無くなるという事実に安心する。
そしてそれをジノやスザクに話せばどのような反応を見せるのだろうか。
太平洋の一戦から、ジノはカレン、いや紅蓮との再戦を望んでいるらしいからだ。
スザクもまた、同じ生徒会のメンバーを討つ事に思うことがあるだろう。
彼は何かと気にしていたのだから。
ライは知らない。
スザクが太平洋の時に既にカレンに対しての躊躇いがない事を。
そして、捕虜になったと知った時に何を考えたのかも……。



583:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:06:40 UkZi//cd
しえん

584:対峙2
08/11/01 00:07:11 KmohQeoW

天帝八十八陵に陣取った黒の騎士団。
そしてそれを追う黎 星刻率いるクーデター組み。
その後ろを取る大宦官とブリタニア軍。
そう、大宦官からの協力要請を受けた僕等は騎士団と黎 星刻一派を亡き者とするという。
大宦官のやり口は気に入らないがこちらとしてもこの有利な状況を生かしたい。
今のブリタニアにとっての最大の敵といってよい黒の騎士団の壊滅。
ゼロという存在を消す好機を生かすのだ。
ジノとアーニャも一足先に出撃し、殿下の指示により僕も出る。
スザクの姿が見えないが今は一刻も争う、如何に良い状況を作るかだ。
親衛隊と共に出撃する。

「いいか、敵の主力たるフロート機は四機、そして神虎だ。
 神虎はヴァインヴェルグ卿が、アールストレイム卿はクーデター組みを狙う。
 私は藤堂の機体をやる、皆は他の機体を!
 気をつけろ、奴等はエースだ!
 各自連携し距離をとって戦え。
 他国の内乱などで血を流すことを殿下は望まない、その期待に応えろ!」

「「「「イエス・マイロード!!!!」」」」

「ランスロット・クラブ・コンクエスター、発艦!!」

クラブを駆り出撃、四機ほどの新型量産機、ウォードを率いて戦場へと向かう。
狙うは藤堂鏡志朗、スザクの借りを返させてもらう!




585:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:07:36 GhkM9Xpl
支援

586:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:08:18 UkZi//cd
しえん

587:対峙2
08/11/01 00:08:46 KmohQeoW

「藤堂鏡志朗、まかり通る!!」

空爆機を撃退しながら藤堂は飛ぶ。
専用機たる斬月を駆り次々と屍を築く。
この場で死ぬ事は出来ないのだ、我々は。
まだ自分は奇跡の責任を取っていない以上尚の事だ。
ラウンズの一人を星刻がやっているようなのでこちらは他のラウンズを。
そう思っていると前方よりKMFが。

「あれは、スザク君ではない、ランスロット・クラブ、ライ・アスプリウスが!!」

青き機体、あのシュナイゼルの騎士がやってきたのだ。



588:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:09:20 UkZi//cd
しえん

589:対峙2
08/11/01 00:11:03 KmohQeoW
「藤堂鏡志朗!ここは僕が相手だ!!」

クラブを突進させヴァリスを牽制に撃ちすぐさまハーケンを。
これで討ち取れるとは思わない。体勢を崩せれば!
MVSに持ち変え二本を連結させ突撃。
案の定全てを避けながら彼の敵も刀を抜き突進してくる。
激しい鍔迫り合いを演じる事になる。
一合、二合、三合と切り結び互いに機銃などの撃ち合いをしながら距離をとる。
やはり一筋縄ではいかない強敵だ。
藤堂の機体は様々な武装が組み込まれているようで、
運悪く出くわすガンルゥが杭状のミサイルの様なものが刺さったかと思えば、
輻射波動のように急激に膨張し爆発する。

「随分と多彩な武器をお持ちですね、藤堂将軍。だが!」

この距離よりヴァリスを背中のジョイントパーツを使いハドロンブラスターを放つ。
先程より砲撃してくるガンルゥ諸共狙うのだ。




590:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:12:49 UkZi//cd
しえん

591:対峙2
08/11/01 00:12:56 KmohQeoW

「できるな、このパイロット。流石にシュナイゼルの騎士か」

そう、すべての斬撃は必殺の一撃。
生半可な実力では必死は確実なのだ。
だが、悉くかわし、受け流すランスロット・クラブ。

「この力、スザク君並か!!」

機銃を放ちつつ突進を開始する。
狙うはハドロン砲を撃った隙!
ランスロット・クラブが放った瞬間ギリギリまで引きつけながらすれすれでかわす。
回転刃刀を突きの構えで突進し、自らの奥義を放つ。
一突き、二突き、三突き。
一手目はかわされ二手目をMVSで捉えられ最後は肩に突く。
だがその瞬間。

「くっ!このタイミングで来るか!」

そう、回転刃刀を突き刺した瞬間に、以前一度だけランスロットが使った攻撃。
そう、ハーケンブースターを放ったのだ。
その数4本。何れも誘導式のハーケンが襲い掛かるのだ。
輻射障壁を使い防御するが防げたのはコックピット周辺を狙った3本のみ。
1本が左足を落としたのだ。



592:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:13:44 hQfvwLaG
支援

593:対峙2
08/11/01 00:15:00 KmohQeoW

「痛み分けということか、やってくれる!
 ?蜃気楼、ゼロか!
 なるほど、あのプランをか、ならばここまで!」

ゼロの出撃、そして黒の騎士団の地上部隊の総攻撃。
それはあの作戦が発動したということだ。
藤堂はこれ以上の損傷は危険と判断し後方へと下がる。

「朝比奈、千葉。すまない、機体が損傷した、一時後方へ下がる」

「藤堂さんが!?」

「わかりました、中佐、お下がりください」

朝比奈、千葉の援護射撃により下がる。
まだまだやり合いたい所だが、それは先の楽しみとする。

「ライ・アスプリウス、覚えておこう」

新たな強敵の存在を脳裏に焼きつけながら藤堂は下がる。
これからの戦いの苛烈さを思いながら。



594:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:15:47 UkZi//cd
しえん

595:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:16:51 hQfvwLaG
支援

596:対峙2
08/11/01 00:18:16 KmohQeoW

「くっ、なんて鋭い突きなんだ!」

ハドロンブラスターをギリギリでかわし突撃する。
なんという技術、そこからくる連撃は正に苛烈。
一撃一撃がすべて必殺の技だ、かわし、受け流し、これ以上は無理なため肩へと当てさせる。
三撃目が繰り出される瞬間、ハーケンブースターを放つ。
3本を胸部に集中させ足へと本命を放たせるのだ。

「痛み分けといきたいところだな」

互いに損傷し各駆動系の問題もある、ここは引くしかないか…?

「通信?下がれと?一体……」

アヴァロンより退却の通信が来る、ならば。

「親衛隊各機、退却だ!」

生き残った者たちと共に下がる。

「藤堂鏡志朗、やはり厄介な敵だな」

スザクの師匠というだけの事はある、”奇跡の藤堂”、伊達ではない。
今後の黒の騎士団との戦いにおいて最も注意する必要がある、か。
先の戦いを思い、今の戦いの余韻に浸りつつ下がるのだった。




597:対峙2
08/11/01 00:20:11 KmohQeoW

これから幾度となく刃を交わらせる戦士の邂逅。
彼等がまた対峙する時、最後に立つのはどちらか。
両者が同じ思いを胸に秘めながら立ち去っていく。
これがブリタニアの騎士ライ・アスプリウスと、
黒の騎士団、藤堂鏡志朗の最初の対峙であった。
彼等の出会いが偶然か必然かは、神のみが知る。




598:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:20:47 UkZi//cd
しえん

599:快風
08/11/01 00:22:12 KmohQeoW
以上です。

ライと藤堂の戦いです。
スザクにとってのライバルがカレンなら、ライには藤堂をぶつけました。
戦闘はやはり大変だ。上手く書ける人が羨ましいです。
後は中華編のまとめを描き、どんどん話しを進めていきたいです。
感想ご意見お待ちしております。
では、また次回。また見てギアス

600:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:46:19 GhkM9Xpl
>>599
快風卿、GJでした!
カレンが捕まり安心するライ、この一文を見てほっとしました。
やっぱりライからはギスギスした思いを抱いてはいないんだなぁ、と。
藤堂対ライ、なかなか燃えました!
まず、戦闘描写が出来ることが羨ましいなぁ……難しくて無理なかんじなんですゃねぇ。
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!

601:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:46:52 wuMgeRX8
>>599
乙でした。藤堂さんとライバル関係か、これは燃える展開ですね。
次回をお待ちしています。

602:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:47:32 M5DyDd9S
GJでした
今回は特に文章が安定していて読みやすかったです
戦闘描写ですが、ナイトメアの動きや武器の使い方は分かりやすく描写されていますし、ライと藤堂の台詞や心情も適度な量なのですが、個人的に少しスピード感不足な印象がありました
何故かと考えてみると、恐らくは前半部分の文章を引きずっているからではないかと思います
最初に文章が安定していると書きましたが、安定している分だけ変化が少なく、前半の、なんとなく流れをただ書いているという雰囲気を引きずったまま戦闘になってしまっているのでは?
(此処は詳細に描写されても蛇足に感じたでしょうから、書き方自体は良い量・良い流し方だと思います)
一度明確な線引きを入れる意味で藤堂に視点が移っているのは良かったのですが、すぐにライに視点がシフトしたり、地の文の量が少なかったりと線引きが弱かったように思います
ただ文章自体は本当に安定しているので、極力バランスを崩さず、視点移動した相手の描写や地の文を増やしたりすることで、その安定感に更に場面転換のメリハリをつけた、より素晴らしい文章になるのではないかと

色々長ったらしく語りましたが、文章自体は本当にGJでした
またの投下をお待ちしています

603:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:54:58 KmohQeoW
>>600
ここのライはカレンに対しては複雑な感情を持ってます。
ある意味親しかった人間には覚悟がたりないのですが、冷酷なライも抵抗あるので…。


>>601
中華編で思いついたのがこの対決で、これが書きたかったのですが、
実力が追いつきません…。これが今の精一杯。

>>602
ありがたいご意見です。
スピード感…。今後の参考にさせていただきます。
お褒めにいただいたバランスも大事にしていきたいと思います。

604:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 00:58:37 UkZi//cd
>>599
大変面白く読ませていただきました。
シュナイゼルの騎士という実に難しいものをうまくR2のストーリーにからめていく手腕は見事だと思います。
ただ、1つだけ気になった点が…。
台詞で視点分けをやられていますが、それにちょっと違和感を感じました。
一瞬、あれ?とか思っちゃう時があるのとぎこごちない感じがしたもので…。
でもとてもよかったと思います。
GJでした。
次回も楽しみに投下お待ちしております。



605:うにゃら…
08/11/01 16:09:24 YaGe1cFZ
こんにちわ。
ゲリラ投下の人です。
投下しちゃいますので皆様、爆撃に巻き込まれないようご注意ください。

なお、内容は前回投下した「アッシュフォード生徒会の何気ない日常~誕生日編~」のミレイさん視点バージョンです。
感想に「好きな人の写真と言われてその当人の写真が欲しいと言うのは結構な勇気がいるよね。」という言葉を頂き、このアイデアが浮かびました。
ミレイさんは、どういう気持ちで言ったんだろう…。
それで一気に書き上げてしまいました。
だから、内容的にはほとんど変わっていません。
ですので、それが気になる方はスルーしてください。

タイトルは、「アッシュフォド生徒会の何気ない日常~誕生日編 B面~」。
カップリングは、もちろん「ライ×ミレイ」。
ジャンルは「ほのぼの」でしょうか…。
本レスは、4レスなので支援は必要ありません。
また、終了レスは入れないので、本レスの最後に《おわり》と入っていたらそこで投下終了となります。
ご注意ください。

606:うにゃら…
08/11/01 16:11:07 YaGe1cFZ
アッシュフォード生徒会の何気ない日常~誕生日編 B面~

「誕生日おめでとう、ミレイさん」
ライがそう言ってシンプルな飾り紙で包まれた小箱を私に差し出す。
ワインレッド色のリボンがかかっているのがなかなかおしゃれだと思う。
「えっ…私に?」
ライが私の為にプレゼントを用意してくれたのはとてもうれしい。
でも、誕生日のプレゼントって…。
そう思ったら、彼の不安そうな顔が目に入る。
思った事がどうやら顔に出ていたみたいだ。
いけない、いけない…。
プレゼントを貰う方がこんな顔してちゃ駄目じゃないかっ。
私は、自分にそう言い聞かせる。
「うん。よかったら貰ってくれないかな。たいしたものじゃないけど…」
すまなそうな顔をするライ。
違うの…。
うれしいの…。
そう言いたかったが、口で言っても意味がないような気がした。
だから、私は行動で示す事にする。
「ありがとね、ライ。開けていい?」
そう聞くとうなづく彼。
私は、少しワクワクしながら丁寧にリボンを解き、飾り紙を開いて小箱をあけた。

607:うにゃら…
08/11/01 16:13:18 YaGe1cFZ
「あ…」
そこにはかわいらしいくも上品にまとめられたロケットペンダントが入っていた。
ああ、なんて綺麗なんだろう。
それに綺麗なだけじゃなく、可愛い感じさえするようなデザイン。
センスいいじゃなの…。
これだったら、普段身につけてもOkだし、おしゃれした時でもつけられるじゃない。
彼のプレゼントをいつも身につけていられる。
つまり、いつもライの事を身近に感じられるという事…。
それはとても幸せな事ではないだろうか。
うふふふ…。
私は、すごくうれしくなった。
でも、次のライの台詞で私の気持ちはトーンダウンした。
「あのさ…よかったら、好きな相手の写真とかをいれるといいよ」
あーーん、もう…。
なんで、「僕の写真入れてくれるとうれしい」とか言わないのよ。
もう…こういう所の押しが弱いんだから…。
私は、少し腹が立っていた。
少し文句でも言ってやろうと思ったが、彼の沈んだ表情を見て気が変わった。
もう・・仕方ないなぁ…。

608:うにゃら…
08/11/01 16:15:08 YaGe1cFZ
「もしかして…バイトしてた理由って…」
そう聞いてみる。
「うん。ミレイさんの誕生日プレゼントくらい自分で働いたお金で買いたかったから…」
予想通りの答えが返ってくる。
わかっていたけど、彼の口からそれを聞くとすごく気分がいい。
とてもうれしくなってしまう。
私の為に…。
なんていい響きなんだろう。
「そうだったんだ…。本当にありがとね、ライ」
そうお礼をいうと彼はすごく喜んでいる。
彼の喜ぶ姿を見ていると私もなんかうれしい。
だけど…。
そう…間違いは正さないといけない。
あー…気分が重くなる。
でも、言わなきゃね。
好きな相手に間違った誕生日で覚えられても困るし…。
「貰っちゃって言いにくいんだけど、私の誕生日…7月なのよ…」
「え???」
「7月24日なの…。誕生日…」
「えーーーーーっ…」
ああ…やっぱり…愕然としている…。
御免なさい…ライ。
ああああ…少しでもフローしないと…。

609:うにゃら…
08/11/01 16:16:56 YaGe1cFZ
「でも、すごくうれしかったわ、ライ。いつも身につけて大事にするね」
そう言うと少し持ち直したようだ。
なんかホッとしているっぽい。
もう一声かな。そんなことを思いつつ、無意識のうちに言葉が口から出ていた。
「あのね…、よかったらだけど…今度、ライの写真撮ってもいいかな?」
そう言ってしまってから、私は自分がなんて大胆な事を言ってしまったのか理解した。
ああああああ---っ…恥ずかしいっ。
「え…」
彼も唖然としている。
う----っ、こうなったら言わなきゃ損だわ。
少し開き直り気味の私。
ええ、言いますとも…。言っちゃいますから…。
「だって、ライが言ったじゃないの…。好きな相手の写真を入れたらいいって…」
あー…言っちゃったよ~っ…。
言ってしまってからぽーっと頬が火照るのが判る。
あーんっ、ライの顔を見れないじゃないかっ。
こうなると俯くしかない。
「あ、えーっと…う、うん、僕でいいのなら喜んで」
こんなにドギマギして言っているのにライったら判っているの?
私の言ってる意味がどういう事か…。
そう思って彼の様子を伺うと、あー…再び落ち込んでいる。
ふーっ…本当に…しょうがないんだから…。
私は呆れかえるのと同時にそんな不器用なライがとても愛らしいと思う。
母性本能をくすぐられているのかもしれない。
でも、それだけではない。
私は、彼のことが大好きなのだから…。
だから、私は彼の笑顔を見る為にこう言って微笑んだ。
「うふふふ…。ライで…じゃないの…。ライがいいのよ」と…。

《おわり》

610:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 18:30:34 M5DyDd9S
GJでした
キャラクターの可愛らしい心情などの描写は楽しくなります
失敗するとリズムが悪くなりがちな一人称のSSですが、セリフ回しと一人称描写とのテンポも組み合わせも上手くまとまっていました

ただ、一つ個人的に思うところは、ミレイにしては可愛らし過ぎるのでは?ということです
ミレイの場合、普段クールというか大人なのだけれど、そこにライの天然が炸裂してアタフタしたり余裕が崩れる
というのが自分の勝手な二人のイメージなので、ミレイにしては心情が乙女思考すぎるかな、と
キャラクターの可愛らしさを描写するのがお上手なために、かえって露骨な萌えに走りすぎているのではと考えてしまいました
偉そうに自分勝手な想像してしまい、申し訳ありません
でも文章自体は楽しく読みやすいので、本当にGJでした
またの投下をお待ちしています

611:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 19:06:49 PPEpy44W
>>609 GJでした!
自分はミレイさんは意外と乙女な所があると感じていたので上の方が言ったことは気にはなりませんでした。
>>610
決してあなたを批判しているわけではないので、勘弁してね!

612:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 19:07:29 GhkM9Xpl
>>609
うにゃら…卿、GJでした!
所々にあるミレイさんの心情が、こう、何て言うか
……ふひゃって気持ちになりました!
文章も流れるように一気に目を通せて、読み終えてすがすがしい気持ちになりました。
うん、GJでした!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!



五分後から全力を挙げて投下します!

613:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:12:16 hwZA51iS
どうもー!
一回の投下より百回の支援、百回の支援より十回の感想
全力です!
ハロウィンネタ書き上げましたー!
一日遅れたけどね!

まえがき

タイトルは「バトルロイヤルハロウィン」です!

注意事項
・特に無し、しいて挙げるならギャグです

まえがき~あとがきまで最短12レス、アクシデントで増えることもあります
ご了承ください。
あと支援は不要です、携帯とPCを駆使して投下しますので。

614:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:12:29 GhkM9Xpl
「十分後に生徒会主催、バトルロイヤルハロウィンを開催するわよー!」

学園に響き渡るミレイ会長の声に一部を除き乗り気ではない生徒会メンバー
その一部ではない二人の青年は
「ねぇ、ルルーシュ」
「……何も言うな」
「あぁ……頑張れ」
「ありがとう……脱出ルートは全部で30、それをフルに活用して」

「はぁ……なんでこんなことになったんだろう」

昨日
「明日はハロウィンだけど何かイベント案無いー?」
いつもの事だと割り切って仕事を続ける生徒会メンバー……しかし
「ハロウィンかぁー確かお菓子を賭けての子供と大人の仁義なきバトルが繰り広げられる行事だっけ?」
「違うな、間違っているぞ、スザク!
 ハロウィンとはそもそもケルト人の一年の終わりが10月31日であり、その夜に死者の霊が家族を訪ねたり
 精霊や魔女が現れるとされていた。
 そこでこれらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたんだ。
 ケルト人をキリスト教に改宗させる策として宣教師が「ケルトの木を伐採する信仰を「ストッーーープ!!!」」……何ですか、会長!」
嬉々として蘊蓄を語っていたルルーシュに制止の声をあげたのはミレイ会長だった。
「話が、長い

615:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:14:58 hwZA51iS
「話が、長いわよ!
 もっと簡潔に纏めなさい!」
「……カボチャをくりぬきその中にロウソクを立てたお化け蕪、ジャック・オー・ランタン、を作り
 魔女やお化けに仮装した子供が「トリック・オア・トリート」と唱えて近所の家からお菓子を貰い歩く。
 そして、そのお菓子を持ち寄りハロウィンパーティーを開く。
 また、トリック・オア・トリートの習慣は……」
「だから長いって!」
そんな漫才が繰り広げられる中、黙っていた銀髪の青年が口を開く。
「つまり、子供が大人を脅迫するんだね?
 そして、それが受け入れられなければ暴力行為も辞さない、と」
「いや……間違ってはいないが」
「……それよ! その発想は無かったわ!」
「「は?」」
二人の青年の声が重なった。
「バトルロイヤルハロウィンよ! こうしちゃいられないわ、早く準備しなきゃ!」
そういって一人走りだしたミレイ・アッシュフォード、彼女の道を阻むものは存在しなかった。

「……そうだった、僕が原因だった」
一人呟く青年の背中には哀愁が漂っていた。
「あぁ、その、なんだ、俺達はあまり気にしていない。
 いつもの会長の気まぐれだ、お前のせいじゃないさ」
「……ありがとう」
そう言いつつも明らかに気にしている様子の銀髪のドラキュラに苦笑する黒髪の魔法使い
二人の会話する様子は一人のメイドによりキッチリと写真に収められていた。

616:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:16:04 GhkM9Xpl
「二人ともー!」
40ヤード走4秒2を凌駕するフランケンシュタインが全速力でやって来た。
「後五分か、楽しみだね」
「そう思ってるのはお前と会長くらいだ」
「スザクは逃げ切れる自信が有るんだろうけど、僕たちは……」
「大丈夫だって、君も十分逃げ切れるって」
「ルルーシュは?」
「……」
「何故そこで黙るんだ!?」
「いや、その……」
「「御愁傷様?」」
「ハモるな!」

「……後三分で開始します、その前にルールの確認をします」
聞こえてくる気弱そうな女の子の声に僕たちは耳をすませた。
「もう一度ルール確認をしておくか」
「ルールは守らないとね」

「生徒会メンバーのルルーシュ、スザク、ライ、リヴァル、シャーリーが飴を持って逃げています。
 捕まえて飴を強奪してください。
 飴は生徒会本部にいるカレンに渡すと数に応じた景品が貰えます」

「ルルーシュ」
「何だ?」
「やっぱりハロウィン関係無い気が……」
「気にするな、俺は気にしないことにした」

617:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:17:41 hwZA51iS
「しかし、表向きのルールはあれだけだが……」
「うん、僕たちには更にあるルール……罰ゲームが追加される」
二人は遠い目を、いや、死んだ魚の様な虚ろな目で空を見上げた。
「大丈夫だよ、飴を全部取られたら、だし」
スザクの言葉にとりあえず正気に戻った二人だったが
「だが、これは一度捕まればアウトだろう」
「うん、一応お菓子をバラまいて逃げるっていう手もあるけど……」
「あぁ、普通は守らな……」
「何を言ってるんだい、ルルーシュ。
 ルールは守らければいけない、皆もそれは分かってるよ」
「……そうだといいね」

「まもなくバトルロイヤルハロウィン開催です!
 じゃあ頼むわよ、ナナリー!」
「はい、えーと……人はぁみんな平等ではぁありません。
 ですから、奪い、競い合うのです。
 バトルロイヤルハロウィン、開催です……にゃ」

「……ナナリーにあの男の言葉を真似た言葉を……」
「ル、ルルーシュ?」
「フハハハハハ、良いだろう、その挑戦、受けてたつ!」

618:617はミス、全力で見逃せ! ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:19:55 GhkM9Xpl
「なお、生徒会メンバーが飴一部をばらまいた場合、それを先に拾い集めねばなりません
 主なルールは以上です、皆さん頑張ってください……」

「しかし、表向きのルールはあれだけだが……」
「うん、僕たちには更にあるルール……罰ゲームが追加される」
二人は遠い目を、いや、死んだ魚の様な虚ろな目で空を見上げた。
「大丈夫だよ、飴を全部取られたら、だし」
スザクの言葉にとりあえず正気に戻った二人だったが
「だが、これは一度捕まればアウトだろう」
「うん、一応お菓子をバラまいて逃げるっていう手もあるけど……」
「あぁ、普通は守らな……」
「何を言ってるんだい、ルルーシュ。
 ルールは守らければいけない、皆もそれは分かってるよ」
「……そうだといいね」

「まもなくバトルロイヤルハロウィン開催です!
 じゃあ頼むわよ、ナナリー!」
「はい、えーと……人はぁみんな平等ではぁありません。
 ですから、奪い、競い合うのです。
 バトルロイヤルハロウィン、開催です……にゃ」

「……ナナリーにあの男の言葉を真似た言葉を……」
「ル、ルルーシュ?」
「フハハハハハ、良いだろう、その挑戦、受けてたつ!」

619:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:20:41 hwZA51iS
ローブをマントの様にひるがえし走り去るルルーシュ、しかもやたら速い。
その姿がニュースで話題の仮面の男とだぶるのは気のせいだ。
「スザク、ルルーシュが壊れた!」
「あぁ、気にしちゃいけないよ。
 ナナリーのことになるとよくああなるよ。
 僕も行かなきゃ……一時間後、無事に会えるといいね、今日はユフィと……」
軽く死亡フラグを立てて立ち去ったスザク、たぶんそんなフラグはへし折るだろうが。
「さて、僕も逃げるか」
開始したばかりだからか、まだお菓子を奪おうとする生徒には遭遇していない。
「でも、油断は禁物……ッ!」
横から飛んでくる生卵をよけるライ、飛んできた方向を見ると
「「「「「「トリック・オア・トリート!!!」」」」」」
三十人近くのスポーツクラブに所属する生徒達が木の影から現れた!
……どうやって隠れていたのかは聞いてはいけない。
「覚悟するがいい!」
そう言うが早いが卵を投げてくる……おそらく野球部員
「……見えた!」
マントをひるがえし避けるライ、そこに
「とぉりゃゃゃゃ!」
レイピアを構え突っ込んでくるフェンシング部員
「それに当たるわけにはッ!」
すんでの所で回避に成功し……

620:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:22:25 GhkM9Xpl
「今度はこっちの番だ!」
加速するライの体……一瞬で間合いを詰める。
身構える相手を見ながら……
「戦略的撤退!」
逃げ出したライ
しばらく呆気に取られていた面々であったが
「お、追えー! 逃がすんじゃないぞ!」
「「「「「おー!」」」」」

(広いところでの一対多は流石に無理だ)
走りながらも思考を巡らす(狭いところならば……時間制限があるのだから正しいかもしれないが……)
校舎が見えてくる
(狭ければ逃げ場がないぶん不利か……いや、逆に考えるんだ)
校舎に突入するライ、辺りを見渡しながら考え続ける
(大人数で行動してるあっちは急な動きにはついて来れない)
階段を勢いよく駆け上がり踊り場へと到達する
(……よし、ここだ)
踵を返すと今まで追ってきていた集団へと向かう
「む、向かってきた!?」
「う、うろたえるな! 所詮は一人、戦いは数だよ!」
「そうだ、この物量を覆せるわけが無い!」
その声を聞きながら駆けるライ、そして
「跳んだ!?」
「空中では身動きが取れまい!」
「ね、狙い撃つ!」
しかし、動揺してるのか卵は命中しない
「お、俺を踏み台にしたぁ!?」
ライは先頭の男の頭を踏む

621:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:23:47 hwZA51iS
そして、もう二、三人を踏みつけて階段を後にするライ
「う、うわぁ!」
「あ、危ない、支えるんだ!」
「もうあんなとこまで!?」
「く、まんまとしてやられたか」
階段の上の人が倒れてくるためどうしても下の人は支えなければならない
その隙にライは遠くへと逃げ出していた。

(階段でのバトルは大変危険な行為です、良い子も悪い子も真似してはいけません)

「後三十分か……何とか逃げ切れそうだな」
あまり人気の無さそうな場所を選んで進むライ、気分は某蛇だ。
「そこまでだ、ライ!」
響く叫び声、ライの視線の先には

「……C.C.?」
C.C.がいた、猫耳を付けた。
「何故ここに?」
「いて悪いか? それにハロウィンなんだろ?
 魔女である私にはピッタリではないか」
そう言い胸を張るC.C.揺れる猫耳がやたらと愛らしい。
「その猫耳は? 後、さっきの言葉はどういう意味だ?」
「ハロウィンだから仮装に決まっているだろう?
 そして後者だが、簡単に言うと、トリック・オア・トリート!」
(何故だ、何故彼女が僕の持つ飴を狙う)
C.C.がこのイベントに参加する意義を模索するライ、その様子を見つめながらおもむろにC.C.は口を開く

622:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:25:19 GhkM9Xpl
「これを見ろ」
どこからともなく出したチラシをライに差し出すC.C.
ある一文を目にしたその瞬間、すべてを理解した。
そう、飴三十個=ピザ一週間分、の文字を目にした瞬間に
「と、言うわけだ、トリック・オア・トリート!
 いや、むしろトリート・オア・トリート!」
「強制か!」
「当たり前だ、私はC.C.だぞ?」
そして手を差し出すC.C.、ライは飴を渡すしかないのか!?
「……一つ思ったんだが」
「何だ? 素直に飴を渡しさえすれば私はそれで構わんぞ?」
「いや、このイベントって学園の生徒しか参加できないんじゃ……」
「なっ……」
「いや、だって今日は別に一般解放してる訳じゃないんだし……C.C.?」
ライの言葉を聞き、うなだれるC.C.
心なしか震えている。
「私は……私は……」
「あー、その、そんなに落ち込まなくても……
 ピザなら僕が一枚くらい奢るよ」
ライの言葉を聞いた瞬間震えが止まる。
「……三枚」
「……分かった、三枚だ」
「そうか、まぁ景品には及ばんがそれで妥協してやる」
そう言って顔をあげたC.C.の顔には笑みが浮かんでいた。
「っ、君は」
「何だ? 不満か?
 だが、約束したのはお前だぞ?」
そう言い残しC.C.は去っていった。
(あれ? これって僕が損しただけじゃ……)

623:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:26:07 hwZA51iS
その後の十五分は特に語るべきことは起こらなかった。
ただ、黄色い歓声が何回か沸き上がった、とだけ言っておこうか。

「終了ー! 皆お疲れさまー!
 景品交換は終了から三十分受け付けるわよー!」

「やっと、終わったか」
飴の数は気付けば最終的には半分、ちなみにすべて女性から逃げる際にバラまいていた。
流石に一般女生徒を足蹴にするのは気が引けたらしい。
「ライも大丈夫だったみたいだね」
仮装がピッタリな気がするスザクがやって来た。

「あぁ、それで……他の皆は?」
「シャーリーは結構ギリギリだけど逃げ切ったらしいよ、ルルーシュは……うん」
その一言でライは全てを理解した、すなわちルルーシュの敗北を。
「……生徒会室に行こうか」
「……そうだね」
ルルーシュの罰ゲームが軽いものになるといいなぁ、と祈りながら二人は生徒会
室に向かった。

624:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:28:07 GhkM9Xpl
おまけ
罰ゲームを実行するルルーシュ、その罰ゲームの内容とは!?

「く、屈辱だ」
「言葉遣い! ほら、もう一回」
「……屈辱だわ」
「そんなことないよ、似合ってるって」
「そんなこと言われても嬉しく無いわよ」
一人で男女逆転祭……というか女装をするルルーシュ、とそれを見ている生徒会メンバー
「やっぱり……可愛い」
「むぅ、何か負けた気分」
こんなにも女装が似合う男はそうはいないだろう。
(まるで前世から女装をやっていたみたいに似合ってるなぁ)
ちなみに一応生徒会での仕事中限定での罰ゲームであった。
……念のため。

おまけ2
リヴァルの活躍

「よし、ここに隠れてれば見つからないっしょ」
清掃用具が入っているロッカーに隠れる狼男、リヴァル

一時間後

「終了ー!」

「……誰も来ねぇ」
一人項垂れるリヴァルだった。

625:全力支援者Y ◆7RZOliBygM
08/11/01 19:28:57 hwZA51iS
あとがき
ハッピーハロウィン……には間に合わなかったぜorz
とりあえず過去最長のSSです!
批判だろうが何だろうがバンバン来てください。
では次回も全力を挙げて投下させていただきます!


トーマス卿、>>614>>615は上手く繋げて、>>617は無視してください

626:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 19:34:14 pFhUiwDb
>>625
乙!ひそかに楽しみにしてました。
ナナリーの開始宣言がGJ過ぎるぜ…。「にゃ」って!

627:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 20:07:28 HB52FWfH
>>625
GJ!パロディかくあるべし!本編でありそうなイベントでした!
文章としては句読点が抜けてるのが惜しまれるところですが、
勢いがあるので気にしない(出来ない)かなと。
次回の投下を全力でお待ちします。

628:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 20:19:54 bn4Nfy84
>>625
面白かったー!

スザクの体力馬鹿っぷり、ライのとぼけた感じ、暴走一直線な会長、
自ら墓穴を掘るルルーシュ(最初の勢いで早々に体力使い果たしたに違いないw)
みんな楽しくてもう。素敵でした。
シャーリーは、シャーリーは何の仮装を!?
リヴァルはいかにもそういうことやっちゃいそうで泣けました。可哀相な子だw
投下お疲れ様でした!
またの機会をお待ちしております。

629:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 20:50:40 Fx7bt6s0
>>625
すごく面白かったです!ホントにルルーシュは最高ですねw
こんな風にギャグを書くにはやっぱり勢いでしょうか?
自分も見習わせていただきます

さて自分も21:00頃投下予定です
8レスくらいになると思います、支援があれば嬉しいです

630:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 20:53:20 GhkM9Xpl
>>629
了解しました、支援します。

631:ピザの配達人 ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:00:01 Fx7bt6s0
どうもお久しぶり(?)です、ピザーライです
SSの配達に参りました
今回も長編「コードギアス REGAIN COLORS」の続きとなります
それでは注意をよく読んでお召し上がりください

注意
これはR2に「ギアス編」終了時のライを介入させたものです
本編の部分をカットする場合もあります、ご了承ください

632:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:00:24 GhkM9Xpl
支援

633:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:03:09 Fx7bt6s0
第21話「狙われた二人」

「ライ、オレンジがこちらに向かっているらしい。迎撃するぞ」
「オレンジ?・・・・・あぁ、例の・・・・・」
確かルルーシュの話だと彼はブラックリベリオン時にナイトギガフォートレスに乗り、ルルーシュと戦ったらしい。
その後、機体と共に姿を消していたが、向こうが回収していたようだ。
そして、刺客として送り込まれてきた。そう判断するのが正しいだろう。
「どうやらオレンジの他にも数名ここに入ってきているようだ」
「どうする?僕はともかくルルーシュは・・・・・」
相手はギアスのことを知っている。何らかの対策は講じてきているはずだ。
そうなると生身での戦闘はルルーシュには極端に不利となる。
「ライは他の刺客を頼む。俺は準備をするまで時間を稼いでくれ」
ルルーシュの言葉には勝算の色が見られた。
「しかし、スザクがいて助かった。あいつならシャーリーが危険な目に合わせないだろう」
「それなら・・・・いいんだけど・・・・」
ライは何故か嫌な予感がしてならなかった。
しかし、今は目前に迫る敵を排除しなければと頭を切り替えることにした。

634:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:03:28 GhkM9Xpl
支援!

635:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:07:00 Fx7bt6s0
そして、その嫌な予感は的中したのだった。
ルルーシュと別れ、別行動を取っていた時だった。
ライがビルを降りているとふと一階下のフロアにシャーリーがいるのが見えた。
「な!?シャーリー!?」
ライはそう叫ぶとそこから飛び降りるとシャーリーの元へと向かう。
「ライ君!」
「何をやってるんだ。ここは危険だから離れないと!」
「でも、ルルとライ君が」
そうやってシャーリーの手に持っている拳銃に気付き、ライはそれを慌てて取り上げた。
「こんなことは僕がやる、約束したよね?」
「でも・・・・」
「・・・・・っ!?シャーリー!!」
それでも何かを言いかけたシャーリーをライは抱き寄せると横に飛んだ。

バンッ!!

先ほどまで2人がいた場所を銃弾が通り過ぎて壁に穴を開けていた。
すぐにライはシャーリーの前に出て撃ってきた方向を見る。
そこにはスーツを着た何人かの男が立っていた。
「さすが狂王ライと言ったところでしょうか」
「・・・・・ジェレミアと共にここに来た刺客か」
「えぇ、V.V.様からのご命令でルルーシュと狂王ライ、あなたを殺しに参りました」
前方には4,5人の男たちがライとシャーリーに銃を向けている。

636:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:07:37 GhkM9Xpl
支援

637:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:10:13 Fx7bt6s0
「あなたはV.V.様の計画の障害となる。排除させていただきます」
このままでは後ろにいるシャーリーまでも巻き込んでしまう。それは避けたかった。
「この娘は一般人だ。解放してやってくれないか」
「それは出来ません。目撃者は排除しろとのご命令です」
そう言うと男たちは耳に何かイヤホンのようなものを付ける。
(僕のギアス対策か)
ライはそう結論付けると素早くポケットに入れていた咲世子さん特製の煙玉を爆発させた。
「シャーリー!こっち!」
ライはシャーリーを引っ張ってすぐに物陰に飛び込んだ。
向こうもすぐに発砲してきたが、どちらとも当たらなかったようだ。
シャーリーはこの事態に体が震えて動かないようだ。さっきも引っ張ってどうにか走れたのだ。
(無理もないか)
ライはそう考えるとシャーリーが持ってきていた拳銃を構える。
彼女がこれを持っていたのは今の自分にとっては救いだ。
これなら十分戦える。
しかし、ネックはやはりシャーリーがいることでもある。
ここからでは下にも上にも行く道がないのだ。
シャーリーを庇いながら戦うとなると難しい状況ではある。
「ライ・・・・君」
震えるシャーリーがライに縋り付いてくる。
「シャーリーはここにいて・・・・・・大丈夫。シャーリーは絶対に僕が守るから」
ライはそう言うと返事を待たずに物陰から飛び出していった。

638:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:10:23 GhkM9Xpl
支援!

639:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:14:29 Fx7bt6s0
ライが煙から飛び出したのを男たちは見つけると拳銃で一斉に撃ってきた。
それをライは超人的なスピードで走り、物陰に飛び込むとすかさず近くにいた男の1人を撃ち殺す。
そのままライはまた別の物陰に飛び込み、銃弾の雨を防ぐ。
スザク並とまではいかないが、超人的なスピードで男たちが狙いを定められていない。
2人目が殺された時点でもう男たちはライしか視界に入っていないようだった。
徐々にライはシャーリーが隠れている物陰から男たちを引き離していく。
「そろそろかな」
ライは物陰に隠れながら携帯でシャーリーに連絡する。
携帯の着信音がしないか心配だったが、拳銃を撃つ音が響いて聞こえなかったようだ。
『ラ、ライ君!?』
「シャーリー、今あいつらを引き離しているからその内に階段で下に一気に降りて」
『で、出来ないよ』
「大丈夫。シャーリーの運動神経ならすぐだから・・・・・僕が援護する」
『でも、それだとライ君が・・・・・』
「僕は大丈夫・・・・・・だから、僕を信じて」
『・・・・・・・分かった』
そう答えたシャーリーの声は震えていたが、彼女の決意の色は窺えた。

640:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:14:42 GhkM9Xpl
支援

641:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:17:08 Fx7bt6s0
「それじゃあ・・・・1・・・・2・・・の・・・・・3!!」
ダッ!とライとシャーリーは同時に飛び出した。
シャーリーのほうに気が付いた男をライはすぐさま撃ち殺す。
そのまますぐに自分は物陰に飛び込み、残りの2人へと牽制として銃を撃つ。
幸い2人の方はライに気が向いてしまっているためシャーリーに気が付いていない。
シャーリーの方はあと数メートルというところだった・・・・・・しかし・・・・。
「あっ!」
シャーリーは躓くと転んでしまっていた。
恐怖の所為で足が竦んで動けないのを無理に動かしたからだろう。
むしろこの状況下であの距離を普通の学生が走れたほうが不思議だったのかもしれない。
転んだ音に男の1人が気が付いたらしい。
シャーリーの目には自分のほうへと拳銃を向ける男の姿が見えていた。
(嫌っ!ルル!)

バァン!

642:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:17:44 GhkM9Xpl
支援!

643:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:19:28 Fx7bt6s0
「ぐぅっ!」
その声を聞き、目を開けるとライは両手を広げてシャーリーを庇っていた。
先ほどまであんなに遠くにいたのにここまで一瞬で着いたのだろう。
そんな疑問と共にライの脇腹が赤く滲んでいくのが見えた。
「こ・・・・のっ!」
ライは痛みに顔をしかめながらも先ほど撃った男を撃ち殺す。
しかし、そこまでが限界でライは片膝を付いてしまう。
それでもライはシャーリーを庇うように立っている。
「ライ君!もういいよ!私のことはいいから!」
「良くないよ・・・・シャーリーは僕の友達なんだ・・・・・・」
「それに」とライは言葉を続けた。
「もうこれ以上・・・・・大切な誰かを・・・・失いたくはないんだ」
そうやってライは気力で立ち上がるが、どうにもならない。
もう男が目前にまで迫ってきていた。
「この化け物め・・・・・まぁ、いいでしょう。それでは・・・・死んでください」
そうして銃口を向けてくる男をライは悔しそうに見つめる。
銃を持つ手が上がらない。
(守れないのか・・・・・僕は・・・・・また・・・・・・)
母親や妹のことがフラッシュバックのように蘇ってくる。
その姿がシャーリーやルルーシュに変わる。
(嫌だ!僕は・・・・僕は・・・・・誰か・・・・・誰か助けてくれ!)
そう心の中で叫んだ時だった。

644:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:20:01 GhkM9Xpl
支援

645:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:23:06 Fx7bt6s0
「受けよ!忠義の雷!!」

その声と共に上の階から飛び降りてきた人物が男を斬り伏せていた。
その状況にライとシャーリーは目を丸くした。
「ライ卿、遅れてすまなかった」
「・・・・ジャレミア・・・・ゴットバルト?」
目の前にいる人物こそルルーシュを狙ってきた刺客のはずのジェレミアだったのだ。
「何・・・・で・・・・」
「ライ卿を助けろと我が主ルルーシュ様のご命令だったのだ」
どうやら目の前の男からは殺意を感じない、本当のようだ。
何があったのかは分からないが、ルルーシュがうまく事を運んだらしい。
「ルルーシュは・・・・無事・・・・なんですね」
ライの言葉に頷くジェレミアを見るとライは嬉しそうに笑った。
ルルーシュもシャーリーも無事だったことでライの中から力が抜ける。
「よか・・・った・・・・」
そこでライの意識が途切れた。

646:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:23:32 GhkM9Xpl
支援!

647:コードギアス REGAIN COLORS ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:25:05 Fx7bt6s0
『何故ライが狙われた。奴らの狙いは俺一人じゃなかったのか!』
C.C.は目の前の画面に映る怒りに震えているルルーシュを見る。
いつもの冷静さの欠片も感じられなかった。
「ライがギアスを持っているからだろう」
『それが何故知られている。ライのギアスを知っているのは俺やお前ぐらいだろう』
「いや、奴らはライについて知っているだろうな」
『どういうことだ?』
本当のことを話しておかない限りルルーシュが落ち着くことはないだろう。
C.C.はそう判断するとゆっくりと口を開いた。
「V.V.だ」
『今の嚮団のトップか、そいつがライについて知っていたと?』
「あぁ、そうだ」
『だが、どうしてそいつがライについて知っている。面識はないのだろう?』
そのルルーシュの言葉にC.C.は少し目を伏せる。
「あいつにライを会わせたのは私だ」
『何っ!?』
それはライが眠りに付く時のことだ。
C.C.は神根島の遺跡でライの眠りに付かせることをV.V.に任せていたのだ。
あの時はV.V.がその遺跡にいたことやV.V.自身も狂王に興味があったことで了承を得ることが出来た。
しかし、向こうにライの存在を知られてしまうこととなった。
『何故、会わせていた。いや、そもそもいつの話だ』
「それを聞いてもお前には分からないさ。それでルルーシュ、お前はこれからどうするんだ?」
そう言いながらもC.C.にはルルーシュの答えの予想は付いていた。
そして、決めていた。嚮団の最期を見届ける覚悟を・・・・・・・・。

648:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:25:37 GhkM9Xpl
支援

649:ピザの配達人 ◆l.sZv3iNKk
08/11/01 21:29:11 Fx7bt6s0
以上です、いかがでしたでしょうか?
とりあえずこれでシャーリーの死亡フラグは回避ということにしました
ジェレミアの登場シーンはやはり最初はカッコイイものにしたかったのでこういった形に
そして、ギアス編での最後のV.V.の登場部分の意味もこちらで勝手に作りました

色々と物語が変わってきましたが、このまま見ていって頂けると嬉しいです
それではまた次の配達で!

650:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 21:42:29 GhkM9Xpl
>>649
ピザの配達人卿、GJでした! 今回もとても美味しくいただきました!
シャーリーが、シャーリーが生き残った……
ある意味最大の分岐点が発生!
ここからの展開がいよいよ読めないものに!
しかし、嚮団は殲滅するみたいですね。
そしてジェレミア卿が無駄なまでに素敵ですw
今回もお腹が膨れました。
貴公の次の配達を全力を挙げてお待ちしております!

651:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:25:59 TvBOydZM
>>649
GJでした!!
やっぱりシャーリー生存は良いもんですね。
次回の投下をお待ちしてます。

さて、自分も投下したいのですが、19レス程度使用しますので
どなたか支援して頂けませんでしょうか?

652:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:27:10 GhkM9Xpl
了解しました。
我が全力で支援しましょう!

653:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:27:22 pjK9NCKg
支援しますよ

654:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:29:59 TvBOydZM
有り難うございます。ではその前に例の如く注意書き等を少々。

タイトル  ~ 狂気の片鱗(後編)~
カップリング なし 
前作 ~ 狂気の片鱗(前編) ~ の続きになります。

以下注意点
●黒騎士ルートを準拠してます。
●全体的に暗いです。
●王様ライの性格は自分の考えに依存してます。苦手な方はご注意下さい。
●前回に続き、オリキャラ1名出ます。名前は無いですが、同じく苦手な方はご注意下さい。


では、投下行きます。

655:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:30:32 GhkM9Xpl
支援

656:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:32:26 TvBOydZM
    ~ 狂気の片鱗(後編)~

謁見の間に戻ったライは一人、皇帝に報告を行っていた。
「ご苦労であった。して……あの者の姿が見えぬが?」
皇帝が相変わらずの鋭い視線を浴びせながら問い掛けると、誰を指しているのか理解したライは、淡々とした口調で返す。
「此処に来る途中で、本来の仕事に戻るよう命じておいた。予定通りだろう?」
「そうであったな」
「しかし、ゼロを模した姿で嘗てゼロであった者を監視させようとは。愉快だが、今後の事を考えると少し頭が痛いな」
「ほぅ。不服か?」
珍しく愚痴とも聞き取れる発言に気を良くしたのか、皇帝は笑いを含んだ口調で問うが、ライは軽く首を振った後、渋々といった様子で答えた。
「趣味では無いだけだ」
その様子が気に入ったのか、皇帝は今度こそ愉快そうに笑みを浮かべた。
ライは、その表情が些か気にくわなかったが、咎めたところで皇帝は意にも返さないという事も、この数ヶ月で十分に理解していた。
「ついでだ、例の報告をしておく」
さっさと立ち去るべきと判断したライは、普段モニター越しに行っている報告を行う。
「今のところ、C.C.がルルーシュに接触しようとした形跡は無い」
それを聞いた皇帝は、両眼をスッと細めると感慨深げに述べた。
「思いの外、慎重であるか」
「ああ、あまり長引くのは避けたい所なのだがな。エリア11では残党狩りも行っていると聞く。その際に捕縛出来れば手っ取り早い。
このままの状態が続くとなると、何れこちらから誘い出す事も視野に入れる必要が出てくるが?」
「その際には御主に一任する。それと、もう一つの件はどうなっておる?」
未だルルーシュの身辺に変化が無いという事を聞いた皇帝にとって、今は恐らくそちらの方が気掛りなのだろう。

657:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:33:34 GhkM9Xpl
支援!

658:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:34:52 pjK9NCKg
支援の嵐

659:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:35:50 TvBOydZM
「そちらも、今のところ動きは無い。だが、杞憂ではないか?」
「そうである事を願っておる」
「そうか……まあ、いい。今回はこんな所だ。しかし、いつもと変わらないな」
「そう言うでない。ご苦労であった」
皇帝からの労いの言葉に対して、ライは静かに頷くと外套を翻して部屋を後にした。
―――――――――
帝都の一室には、ラウンズ専用の談話室がある。
ライとの拝謁を終えた彼等は、その場所に戻ると、思い思いに寛いでいた。
が、そこでスザクは先程の件について、ジノから追求を受けていた。
「なあ、スザク。だからさっきの態度はどういう事なのか説明してくれよ」
「本当に済まないと思ってる。ジノには感謝してるよ」
友人の豹変した理由を知りたかったジノは、スザクの背中に寄り掛かるかのような姿勢で何度も同じ問い掛けをしていた。
しかし、スザクは謝罪の言葉を繰り返すだけで、一向に理由を話そうとしない。
それに、スザクはこういった事をされると、決まって―重いんだけど―と抗議してくるのだが、余程反省しているのか、その言葉はまだ聞こえてこなかった。
その事に気を良くしたジノは、次第に当初の目的などどうでも良くなってきた。
普段中々取る事の出来ないスザクとの、こういったスキンシップを暫く楽しむべきかなと考えたようで、一向に解放する様子が無かった。
一方で、いい加減身体を支える事の限界に近付いていたスザクは、とうとう根負けした。
「分かったよ。話すからどいてくれないか?」
話すと言われてしまっては仕方ない。
ジノは―はいはい―と言うと背中から離れる。
重荷から解放されたスザクは、肩を二三度揉んだ後、辿々しい口調で理由を話したが、それを聞いたジノは拍子抜けした。

660:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:36:01 GhkM9Xpl
支援

661:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:36:32 pjK9NCKg
紫煙

662:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:39:09 TvBOydZM
「何だそれ?ゼロは死んだんだろ?あれがゼロの訳が無いって事くらい気付くべきだろ?」
「頭では理解していたよ。けど、心がついて行かなくてさ」
ジノの感想は、―呆れた―と言った様子ではあったが、正論を吐かれてしまったスザクは、ぐうの音も出ない。
スザクが少し肩を落としていると、直ぐ傍で聞き耳を立てていたアーニャから、トドメとも言える言葉が飛んで来た。
「でも、時と場所ぐらいは考えるべき」
アーニャは、携帯をイジリながら画面より顔を上げる事無くそう言った。
その言葉に、スザクは俯くと―ごめん―と呟くように謝ったが、傍でアーニャの言葉を聞いたジノが悪ノリした。
「そうそう、アーニャでさえ写真を撮る事は控えてたし―」
「ジノ、それは何かの侮辱?」
その時になって、初めてアーニャは顔を上げると悪ノリしているジノに冷めた視線を向けた。
「いやいや、滅相も無い」
やり過ぎたと思ったジノは、首を左右に振って否定するが、そんな彼をアーニャは無言で見つめ続けた。
―――――――――
一方、少し離れた場所ではジノの弁明を曲代わりに、ソファーにゆったりと腰掛けていたノネットが徐に口を開いた。
「ビスマルク、あの殿下は一体何物だ?」
しかし、いきなり問われたにも関わらず、ビスマルクは冷静に嘯いてみせる。
「さて?私は陛下より、殿下をあの場にお連れするよう命を受けただけだからな」
彼は、ライの事について皇帝より全て聞かされていた。
それは、同じラウンズと言えども決して話す事など出来はしない事。
何よりも、あの青年が古の王、国是の元となった伝説の王なのだと言う事など、話したところで信じないだろうとも思っていた。
ビスマルクは顔色一つ変える事は無かったが、やはりその程度の言葉ではこの女傑の疑念は払拭出来なかった。

663:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:40:58 pjK9NCKg
支援

664:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:40:58 D6ONQgbd
支援

665:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:42:25 TvBOydZM
「まあ、今はそう言う事にしておこうか」
まるで、―直に聞き出してやるぞ?―とでも言いたげにノネットは口元を僅かに歪ませた後、快活に笑った。
そんな彼女の様子を横目に、ビスマルクは一人心の内で嘆く。
―いつまではぐらかせるか……。面倒な事にならなければ良いが。
二人がそうこうしていると、その会話が聞こえたのか、未だにアーニャの冷たい視線を背負ったジノが割り込んで来た。
「な、なあノネット。あの殿下の事を話してたのか?」
「何だジノ、もう逃げて来たのか?情けないな」
ノネットが先程の快活な表情そのままに指摘すると、ジノは軽く頭を掻きながら苦笑を浮かべた後、話しを逸らそうとする。
「いや、まあ……あれ?そういえば他の連中は?」
白々しいまでの態度だったが、ノネットは―仕方が無いな―と言った表情を浮かべた後、話しに乗った。
「モニカは部隊の訓練。ドロテアは各エリアの視察に戻ったよ」
「そっか。二人とも大変なんだな」
「おいおい。言っておくが私も忙しい身だぞ?」
ジノの感想には、自分が入っていなかった。
その事に―暇人扱いされては堪らない―と思ったノネットは、釘を刺すように付け加えたが、ジノは尚も白々しい様子で問い掛けて来た。

「あれ?何か任務でもあったっけ?」
「ああ、私はこれからコーネリア殿下の見舞いだ」
あっけらかんとした口調で、そう言い放つノネットを見て、ジノは思わず突っ込んだ。
「それってさ……任務って言えるのか?」
対してノネットは、胸を張ると堂々と答える。
「言えないな。だが、これは私にとっては任務以上に重要な事だ」
まるで―文句あるか?―とでも言いたげなその態度に、ジノは思わずずっこけそうになる。

666:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:42:38 pjK9NCKg
支援

667:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:45:02 TvBOydZM
そんな二人の漫才のようなやり取りを見つつも、問われてはいないが、同じく暇人扱いされるのは嫌だったのか、アーニャが割り込んだ。
「私は、これからナナリー皇女殿下の警護」
ノネットは、アーニャの発言を微笑ましく思いながらも―これは使えそうだ―と思うと、我関せずといった様子でいる男に、再び狙いを定めた。
「なあ、ビスマルク。皆こうして忙しい合間を縫って集まったんだ」
自分に話しを振って来た時点で、ビスマルクは彼女の狙いに気付いていたが、敢えて遮る事はせずに目で続きを促すと、それを認めたノネットは、悪戯っぽい笑みを浮かべながら尋ねる。
「そこでだ、知ってる事を話してくれても良いんじゃないか?」
予想通りの言葉に、ビスマルクは―私は、これから一体どれだけこの言葉を聞く羽目になるのだろうか―と思いつつも、アッサリと受け流す。
「それは理由にはならないな。我々はラウンズだ。ラウンズとは、陛下の勅命があれば何があろうとも馳せ参じるもの。それに、陛下は皆に殿下を紹介せよと私に仰せになられただけだ」
相変わらず堅苦しいビスマルクの返答に、ノネットはつまらなそうな視線を投げ掛ける。
だが、それを受けても尚、ビスマルクの表情は変わらない。
「私を疑いたければ疑えばいい。だが、陛下を疑う事は許さん。例え黒であろうとも、陛下が白と仰れば白なのだ。それを忘れるな」
「しかしな、黒を白と仰るのであれば、お身体を気遣うのも我々ラウンズの役目じゃないか?」
ノネットの発言は、聞きようによっては不敬とも取れるものだったが、彼女の帝国に対する忠誠心は疑いようもない事をビスマルクは知っている。
その為、本来なら追求する事は無いのだが、いい加減攻められ続けるのも飽きてきた彼は、これ幸いとばかりに、ここに来て初めて表情を崩すと似合わない笑顔を浮かべた。
「そんな台詞を、ベアトリスが聞けば何と言うかな?」
すると、その名前を出されたノネットは、彼女にしては珍しく苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべると、
「分かった分かった。忘れてくれ」
そう言うと、降参だとでも言いたげに手を振った。
そんな二人を見ながら―相方を取られた―ジノは、再びスザクに寄り掛かりながら尋ねる。
「暇だよな」
しかし、スザクから返答が来る前に、未だ先程の件を許した気は無かったアーニャが口を開く。

668:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:46:12 pjK9NCKg
支援!

669:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:48:28 TvBOydZM
「スザクとジノを一緒にしないで」
再び投げ掛けられた冷たい視線。
ジノは、彼女を相手に二度と悪ノリはしまいと心に誓いながら、謝罪の言葉を口にする。
「悪かったって。アーニャ、まだ怒ってるのか?」
「別に」
そう言うと、アーニャは半ばソファーに埋もれかけた身体をプイッと横に逸らした後、携帯を弄りながら続ける。
「スザクは覚える事も色々ある。作法についてもそう。今日も私達に合わせられなかった」
アーニャに最早その気は無いのだが、まさか再び追求されるとは思っていなかったスザクは、―参ったな―と言った表情を浮かべると軽く頭を掻いた。
「それに、直にEU戦線に向かう」
すると、続いて語られた彼女の言葉に、この中でただ一人その事を知らなかったジノは驚きの声を上げた。
「えっ?そうなのか?」
「うん。この度の件と一緒に命じられたんだ」
そのスザクの言葉に、ジノはまるで自分の事のように喜んだ。
「そうか!良かったじゃないか!」
戦場に向かうというのに、何をそんなに喜ぶのかと傍目には映るだろうが、ジノはこの中で誰よりもスザクの実力を買っていた。
だが、軍内部には、未だナンバーズに対しての偏見が根強く、ラウンズであるスザクに対してもそれは例外では無い。
ただ、面と向かってそれを言う人間は皆無である。

それは即ち、影口を叩く輩が多いという事だ。
だからこそ、そんな連中にスザクの実力を知らしめる為にも、これは又と無い機会なのだ。
そんなジノの気持ちを分かっているスザクは、友人からの言葉を嬉しく思い―ありがとう―と感謝の言葉を口にした。
その場を暖かかな雰囲気が流れる。
だが、ビスマルクがそれをぶち壊した。

670:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:49:45 pjK9NCKg
支援?支援!

671:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:51:03 TvBOydZM
「枢木。認められたければ戦功を挙げろ」
彼の名誉の為に言っておくが、当の本人にぶち壊そうとする気はさらさら無い。
ビスマルク自身、スザクの事はそれなりに評価しており、発破をかけるつもりでの言葉だったのだが、如何せんその口調は堅苦しい上に威厳が有り過ぎた。
アーニャは相変わらずの無表情だっが、ジノは何とも言えない複雑な表情を浮かべ、ノネットは思わず額に手をやりながら嘆いた。
―全く、言い方ってもんがあるだろう……。
だが、スザクにとって、それは有り難い言葉に聞こえたようだ。
「Yes, My Lord!」
スザクは明確な意思を宿した強い瞳でそう答えると、それを見たビスマルクは静かに頷いた。
すると、気を取り直したジノは、スザクの背中を軽く叩いて再び激励の言葉を送り、アーニャはそんな二人を記録する。
ノネットも、心配したのが馬鹿らしくなったのか軽く笑うと、祝いの言葉を送った。
仲間からの一通りの祝辞が終わると、ふと当初の話しを思い出したジノが一人愚痴をこぼす。
「じゃあ、暇なのは私とブラッドリー卿だけか」
が、再び指摘された。
「違う。ナイトオブテンもスザクと一緒に行く」
「あらら、それは―」
先程とは一転して、哀れむかのような表情を浮かべたジノは、辺りを見渡した。
スザクがそんなジノの様子に首を傾げると、代わりにノネットが答える。
「枢木。同僚の事を余り悪く言いたく無いが、あいつの噂は色々と聞いているだろう?気を付けろよ」
憂いを帯びた表情でノネットはそう忠告すると、室内を見渡し終わったジノが疑問を口にした。
「で、そのブラッドリー卿は?」
「さっき、何か嬉しそうな顔をしながら出て行った」
アーニャの発言に対して、不審に思ったビスマルクが問う。

672:名無しくん、、、好きです。。。
08/11/01 22:52:09 pjK9NCKg
支援

673:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
08/11/01 22:53:54 TvBOydZM
「それはいつ頃だ?」
すると、アーニャは少し首を傾げて思い出すかの仕草を見せた後、こう言った。
「ジノが逃げた頃?」
その言葉を聞いた瞬間、彼等は同じ事を思い起こすと共に、押し黙ってしまった。
その頃と言えば、丁度、ノネットとビスマルクがライについて話していた頃だ。
不意に一同の頭の中に、先程のライとルキアーノのやり取りがよぎった。
全くもって嫌な予感しかしない。そして、不幸にもこういう時の予感というのは、大抵当たる。
沈黙を打ち破るかのようにノネットが問う。
「なあ、あいつまさかとは思うが―」
すると、何時になく真剣な面持ちでジノが応じる。
「ちょっとヤバいかもな」
アーニャも携帯を弄るのを止めて呟く。
「殿下、ピンチ?」
すると、悲鳴にも似た声でスザクが叫ぶ。
「ヴァルトシュタイン卿!!」
皆、一様にライの身を案じていた。
それと同時に、スザクを除いた彼等は、幾らルキアーノでも流石に皇族相手に無茶はしないだろうとも思っていたが、如何せん相手はブリタニアの吸血鬼との異名まで持つ男だ。
ハッキリと断言出来ない。


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