コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 30at GAL
コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS SSスレ 30 - 暇つぶし2ch200:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/26 23:45:26 4spIhClW
支援

201:コードギアス The reborn world 4.5話
08/10/26 23:48:15 S556ESnD
おまけ的な物。

ライの部屋の情報が更新されました。
今現在ライの部屋には、
・ゲットーで貰った服
ライがゲットーで世話になった老婆から貰った服。捨てられない。
・チョコレートが詰まった小瓶←New!
綺麗に包装された一口サイズのチョコが詰まった、美味しいと評判のチョコレート専門店の人気商品。シャーリーのお気に入り。

があります。


202:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/26 23:48:28 4spIhClW
支援

203:千葉はライの嫁
08/10/26 23:52:59 S556ESnD
投下終了です。おまけとか、ちょっと番外編とはいえふざけすぎたかなと思いましたが、
アニメのサヨーシュのはっちゃけぶり見てたら気にならなくなりました。
すいません、次回はたぶんまじめな話です。

それでは、救世主ライ……メシア、ライ……メシアライザー……プッ。
という連想を一人でやってた千葉はライの嫁でした。

まぁたみぃぃてぎぃあすぅぅぅ!!

204:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 00:00:36 l/B/OWND
>>203
千葉はライの嫁卿、GJでした!
ライの事務処理能力がヤバいwww
いらない子認定なルルーシュ哀れwww
あと、気になったんですが留守電なら「おかけになった~」ではなく「只今電話に~」だと思うんですが……どうだったかな?
貴公の次の投下を全力を挙げて待たせていただきます!

205:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 00:04:07 BqYPe3Uz
>>203
GJ! このシリーズ、本当に楽しみにしているので読めて幸せです
小瓶の中身が気になるなあと思っていたら、おまけで明かされたw
ライの処理能力の有能さは各社に一人欲しいところですなw
有能だけど、いらない子!まじ凹みしてるルルーシュが目に浮かびましたwww

206:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 07:50:47 dyD38P9k
>>204
原作でもルルの電話のメッセージは「おかけになった~」だったよ。
作中でシャーリーが2回ほどこのメッセージ食らってた記憶があります。

207:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 08:07:27 5Gl9ijpq
たしかそうだったね

208:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 13:31:33 3qcg2J0x
ルルーシュの携帯電話って海底でも使えたけど、あれって蜃気楼の中だから?国際電話にしても無理がありすぎると思うけど。

209:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 14:41:57 AVLReSTN
>>208
7話でも潜水艦に向けて電話してたね。
一応考えたけど、これ以上は別のスレでになるか。

ものすっごく周波数が低いのか…減衰しようが関係無いくらいの強い電波か。
若しくは全く別の通信方式か。軍用ならあまり知られてない方法もあるかも。
ただ、コードギアスの携帯電話はサクラダイトを使って、バッテリーが無駄に高容量だから何かあっても不思議ではない気がする。

因みに、蜃気楼のいた神根島の近海は、一期を見る限り大して深くはないっぽい。


210:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 16:56:12 7WJm+3ya
誤字報告
181の14行目
「以外」は「意外」かと

211:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 18:32:11 uzNyvr7p
>>208
曳航ブイで解決

212:うにゃら…
08/10/27 20:03:13 MMY+45/g
アッシュフォード生徒会の何気ない日常~バレンタイン編~

僕が生徒会室に行くと、ミレイさんが何か配っていた。
リヴァルにルルーシュ、スザクにそれぞれなにやら渡している。
みんな花柄の紙でラッピングされた小箱で赤いリボンが丁寧に巻かれている。
リヴァルなんか貰って感激して涙を流している。
他の二人、スザクは照れているし、ルルーシュも貰って悪い気はしてないみたいだ。
何なんだ?
そう思っていたら、ミレイさんが僕に気がつき近づいてきた。
「はい・・・。ライの分ね」
ミレイさんから手渡された小さな小箱。
花柄の紙で綺麗にラッピングされ、青のリボンが巻かれていた。
「あの…これ、なんですか?」
僕はきょとんとして聞き返す。
僕にしてみればいきなり渡されても面食らうだけだ。
それに僕のだけリボンの色違うし・・・。
「あ・・・そっか…」
一人で納得するミレイさん。
きょとんとしたままの僕を見て苦笑している。
そして、説明しようとミレイさんが口を開きかけたとき、ルルーシュが先に説明を始めた。

213:うにゃら…
08/10/27 20:05:20 MMY+45/g
「バレンタインだよ、ライ」
「ばれんたいん?」
聞き返す僕に、ルルーシュも苦笑する。
仕方ないな…。
そんな感じで、でも解りやすく説明してくれるルルーシュ。
そういう風に見せるのは照れくさいというのもあるのだろう。
ほんとは、他人想いのいいやつなのだ。
で、説明を受けていたら、リヴァルが復活して会話に入り込んできた。
「ところでさ、ライのやつだけ、リボンの色が違うぜ。なんで?」
その言葉に誰も答えず、沈黙がその場を支配する。
どう考えても、空気読めよっていう雰囲気だが、リヴァル本人はわかってないらしい。
それどころかとんでもないことを言い出した。
「いいなぁ。俺のと交換してくれよ」
その瞬間、ミレイさんの声が響く。
「駄目ぇっっっっつつ」
皆の視線がミレイさんに集まる。

214:うにゃら…
08/10/27 20:07:49 MMY+45/g
あたふたとして言葉を続けるミレイさん。
「えーっと・・・ほら・・・ライのはたまたま赤のリボンが無くなったので代用で使ったのよ。
中身はみんな一緒なんだから・・・」
どう考えても怪しさ大爆発な態度と言葉だが、リヴァルは気にしなかったらしい。
「ならさ・・・いいじゃん・・・」
おろおろしているミレイさん。
その姿を見て溜め息をひとつしてルルーシュがリヴァルに言葉をかける。
「おいおい、せっかく手渡しで貰ったものを変えるなんて。無粋だな、お前は…」
「そうだよ…。失礼だよ」
スザクがそれに続いて言う。
こういう処は、実にいいコンビネーションだと思う。
「あー…そうか…。すみません、会長」
素直に謝るリヴァルとホッとした表情のミレイさん。
「あ・・・リヴァル、ちょっと用事があった。付き合ってくれ」
ルルーシュがいきなりそう言うとリヴァルを引きずるように連れて行く。
「そうだ、僕も軍の用事があったんだ。お先に失礼します」
スザクも二人に続いて部屋から出て行く。

215:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 20:08:56 tJwTera0
支援

216:うにゃら…
08/10/27 20:10:09 MMY+45/g
何なんだ・・・いったい・・・。
そして、皆が出て行き、二人きりになった生徒会室。
普段とは違う雰囲気が漂っている。
何をしゃべったらいいのか解らず黙り込んでしまう。
するとその沈黙に耐えられなくなったのだろう。
ミレイさんが意を決したように表情を引き締める。
そして、真っ赤になりながら、しっかりと言葉を紡ぎ出していく。
「ライ、そのチョコ手作りなのよ。
だから、チョコの感想、後日聞かせてよね」
ミレイさんは、そう言い終わるとそのまま生徒会室を出て行った。
僕は、どうしたにいいかわからずにその場にしばらく立ち尽くしていた。
だが、思い出したように小箱のラッピングを空けて中身を確認する。
そして、その箱の中には、ホワイトチョコで「貴方を愛しています」という文字の書かれたハート型のチョコがあった。

おわり

217:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 20:12:33 tJwTera0
なんというゲリラ的投下w 乙です

218:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 20:48:05 KwwEp+Di
>>216
何故でしょう…胸がキュンとしまし

219:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 20:49:34 KwwEp+Di
『た』が抜けた…orz
すいません

220:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:00:30 6zd/ehaw
>>216
うにゃら…卿、GJでした!
空気の読めないリヴァルと空気を読んだスザク……なんか新鮮w!
というかリヴァルは一体どうなってしまうのかw
しかし、このミレイさんは真に可愛い。
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

221:食卓
08/10/27 21:39:04 zHvYTzmW
5分後ぐらいから投下します。

・多分最初のSS以来のまともな内容?
・オリジナルナイトメア注意。
・「戦神の目覚める日」(保管庫参照)の続きと思って下さい。
・13レスぐらいの予定です、可能な範囲で支援お願いします。

222:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:45:45 6zd/ehaw
支援

223:食卓
08/10/27 21:45:49 zHvYTzmW
「誰か、誰でもいい、彼女を救ってくれ!」
天帝八十八稜に黎星刻の悲痛な叫びが木霊する。
間断無く注がれるガン・ルゥの砲撃を2本のハーケンで防ぎ続ける星刻と神虎の技は既に人の域を超えた絶技。
だがそれでも目の前の少女を、天子を救うことは叶わない。
そして無情かつ非情にも彼の願いを聞き届ける者も、叶える事の出来る者もこの場には存在しない。それでも星刻はそれを願わずにはいられない。
かつて交わした約束のため、命を救って貰った日の誓いのため、何より目の前の彼女自身の為に。

砲撃に耐え切れず、先に負傷していた神虎の右翼の守りが崩れる。
最早奇跡という神の御業によってのみ動かすことが許されるこの戦況。
だが奇跡とは起こり得ぬ偶然の産物。叶わぬ願いを抱く人々が創った最後に縋る拠り所。
元より存在しないものが今この場で都合良く起こるなど、遙かな夢物語でしかない。
だがもしも、今この場で奇跡を起こせる者がいるとするならば――

『分かった。我らが聞き届けよう、その願い』

降り注ぐガン・ルゥの砲撃が天子と神虎のみならず、彼らが足を着ける斑鳩さえも爆炎で覆いつくした。
誰もが戦いを忘れ、爆炎が治まり煙が晴れるのを見守る。
そこにはあれだけの爆発にも拘らず、それまでと変りのない光景が、否。
斑鳩艦首の先端に、まるで神虎と天子を守るかのように2機のKMFが立っていた。

――それは奇跡の再現すら可能な神か魔か、はたまた必滅の戦場をも力で覆す戦鬼の所業か………

224:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:47:06 6zd/ehaw
支援!

225:dis illusion
08/10/27 21:49:30 zHvYTzmW
 dis illusion



迫り来る中華連邦とブリタニアの連合軍。
圧倒的な数の中華連邦と、3人のナイトオブラウンズに加え次世代の量産機ヴィンセント・ウォードを投入するブリタニア。
質と量を備えたKMF軍団の後ろには、ブリタニアと中華連邦の旗艦、アヴァロンと竜胆が空地に陣取っている。
この強大すぎる連合軍に対し、孤立無援の状況下に追い詰められた黒の騎士団は圧倒的不利な状況にいた。
『こちらの航空戦力は限られている、一騎当千の気構えで当たれ!』
『『承知!』』
藤堂の斬月を先頭に千葉と朝比奈が暁で続く。
「私も暁で出る」
ブリッジでは普段は決して自分から前線には出ようとしないC.C.が出撃を口にする。それほどに状況は切迫しているのだ。
『C.C.』
そんな彼女をゼロが呼び止める。
『不利になったら、脱出しろ』
「その前に手を打っておけ」
そんな2人の会話を聞いたライは立ち上がる。
「ゼロ、僕も―」
出撃を口にしようとして、
『ライ、お前の出撃は許可できない』
それを阻まれた。
「どうして?今は少しでも戦力がほしいときだろう!」
思わずライは叫んでしまう。
ブリッジにいる扇たち幹部とオペレーターたちが一斉にライたちを見る。

226:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:49:55 6zd/ehaw
支援

227:dis illusion
08/10/27 21:51:31 zHvYTzmW
確かに戦力は必要だ。
 だが、この場にお前を投入することはリスクが大きすぎる。
 相手が中華連邦や並みのブリタニア兵だけならば問題はないが、ここにはナイトオブラウンズが3人もいる。
 ジノ・ヴァインベルグ、アーニャ・アールストレイム、そして枢木スザク。
 お前がこの1年、ブリタニアにラウンズとして潜入した中で最も各地で戦線を共にし、模擬戦を繰り返した3人だ。
 特に枢木スザクは実戦での戦闘も多々ある相手だ。
 お前ほどの腕をもつパイロットの動きならば、相手に覚られている可能性は低くない。
 ナイトオブイレブン、ライ・ランペルージは今は日本にいることになっている。
 気持ちは分かるが、ここは藤堂たちを信じて静観しろ、ライ』
「でも、ゼロ―」
『これは命令だ』



(我ながら酷なことを言う…)
心の中でルルーシュは呟く。
(ライの性格を考えれば多くの仲間が不利な状況で命がけで戦っているときに、自分は安全な場所から見ているだけなど行動の選択肢に入ってなどいる筈がない。
 こういう状況でこそ真っ先に飛び出し、最前線にその身を置き仲間の被害を抑える。それがライのやり方。
 バベルタワーで記憶を取り戻し、卜部と仙波が死んでからはよりその傾向が強くなっている。1年前の責任を感じていることもあるだろう。
 卜部が俺を含めた3人の為に命を散らし、仙波の時は止むを得なかったとはいえ自らもラウンズとして黒の騎士団の殲滅に関わっていた。
 そして今回の一件。到底我慢できることではないだろう。
 だがライ、お前には討てるのか?
 偽の記憶を植えつけられていたとはいえ、1年間苦楽を共にした新たな仲間を、ジノとアーニャを。
 俺ならば目的のためには非情に徹することに苦はない。
 だがお前は違う、今のお前はそこまで非情になり切ることは出来ない。そこがお前の良い所であり、羨ましいとさえ思える。
 しかし今はその優しさがお前の命を奪うかもしれない。だから俺はお前を行かせるわけにはいかない。
 どんな事をしてでも!)

228:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:52:53 6zd/ehaw
支援!

229:dis illusion
08/10/27 21:54:31 zHvYTzmW


「悪いけどゼロ、その命令には従えない」
静かに、しかし揺ぎ無い決意を籠め、ライはゼロを見据える。
「僕のことを配慮してくれたことには感謝する。
 けど、今はカレンも捕まっているし戦力に差がありすぎる。
 例の手を打つにしたってまだ時間が要る。その間に犠牲が増えるのが僕は嫌だ。
 我侭なのは分かっている、とても戦闘総隊長の言葉ではないということも。
 それでも例えどんな責めを負う事になっても、僕は出る!」
そう言ってライはゼロ以外には見えないように右目の遮光コンタクトを外し、ギアスの宿る瞳を彼に向ける。
相手の聴覚に訴える以上、さしたる意味はないが己の本気を伝えるために。
『行かせない、と言ったら?』
ゼロの仮面の一部が開き、ギアスの宿るルルーシュの左目がライを睨む。もちろんライ以外の団員達からは見えないように。
「行かせてもらう、絶対に!」
ライとルルーシュが同時に命令を発しようとしたとき、
「いい加減にしろ、お前たちが争ってどうする?」
C.C.がライとルルーシュの間に割り入った。
「『C.C.?』」
「まったく呆れた連中だな。
 だが、どちらの言い分も…まぁ最もだ。
 それにお互い譲る気はないんだろう?
 なら、平和的に多数決で決めたらどうだ?
 幸いここには幹部が揃っている」
C.C.は2人を交互に見ながらそんなことを言った。
『「………」』

230:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:55:19 6zd/ehaw
支援

231:dis illusion
08/10/27 21:57:17 zHvYTzmW
思いもしない提案だったが、2人は暫し考えその提案を了承した。
ギアスの使用を避けて事を解決するにはそれしかないと考えたのだ。
『聞いてのとおりだ。
 今ここでライを出撃させるべきか否かについて、幹部たちの意見を聞きたい。
 ただし、現在の感情ではなく今後の大局も考えて言ってくれ。それによって騎士団の未来も左右されることも忘れないでほしい。
 それでいいな、ライ?』
仮面を閉じて左目を隠したゼロが全員に問う。
ライもコンタクトを素早く戻し、無言で頷く。
「今のところは僕とゼロでそれぞれ賛成1、反対1となっているけど…」
「私は反対です。
 この場はゼロの言うことがもっともです。まだ貴方というカードを切るには早すぎます。
 そもそも、戦闘総隊長の貴方が感情でものを言うのは軽率すぎるのでは?」
すぐさまディートハルトが反対する。
「すまないゼロ、俺はライに賛成だ。
 ライに動いてもらえばカレンを助けられる可能性だって上がる」
ディートハルトに割り込むように、扇がライに賛成する。
『ラクシャータ、君はどうだ?』
「アタシもとりあえずは賛成。あの2機の実戦データがほしかったのよ、丁度」
寝そべったままラクシャータが言う。
『そういう訳だだが、援軍は必要か?藤堂』
ゼロが手元の通信装置を通して藤堂に聞く。
『ライ、君の気持ちだけありがたく受け取らせてもらおう。
 しかし、君は今後の騎士団、ひいては日本の奪還には欠かせない人間だ。
 ここは我々が何としてもくい止める、だから今は耐えてくれ』
反対こそされたが藤堂の気持ちは痛いほどライに伝わる。
『これで3対3か』
「………」
無言でライとゼロがにらみ合う。互いに継ぐべき言葉を模索していると、

232:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:58:55 tJwTera0
支援

233:dis illusion
08/10/27 21:59:02 zHvYTzmW
「では私は賛成だ」
突然C.C.がそんなことを言った。
『な、C.C.お前何を―』
「忘れたのか、こいつをスカウトしてきたのは私だぞ?
 だからこいつのことに関しては私も幹部待遇でいいと思うが、どうだ?」
C.C.がルルーシュに視線を向ける
「何を馬鹿な、今はそんな感情でものを言っている場合では―」
『止むをえん、いいだろう』
ディートハルトの反論を遮ったのは以外にもゼロだった。
「ゼ、ゼロ?」
ディートハルトをはじめ、C.C.を除くブリッジの全員が驚く。
『ただし、出撃のタイミングはこちらに任せてもらう。
 それとナイトオブラウンズとの戦闘は極力避けろ、最悪後方支援か敵を撹乱する程度でもいい。
 お前だと分かるような戦い方をするな。この条件でなら出撃を許可しよう。どうだ?』
「それはありがたいけど、本当にいいのかいゼロ?」
『多数決で負けたのだ仕方があるまい』
かつての彼からは到底考えられない発言だったが、ライは
「ありがとう、ゼロ」
友の変化を内心喜びながら感謝した。

「あいつは変ったな」
格納庫でライの前を歩いていたC.C.が不意にそんなことを言った。
「ルルーシュのこと?」
ライが聞き返す。
「他に誰がいる?1年前からしたら考えられないことだ。お前もそう思うだろう?」
「そうなのかな?」
「変えた本人は自覚が無しか…」
小さな声でC.C.が呟く。
「何か言った?」
「なんでもない。私は先に出ているから早くこいよ」
そう言ってC.C.は暁に、ライはその隣の青いナイトメアに乗った。

234:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:59:47 UL6wDcti
sien

235:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 21:59:52 6zd/ehaw
支援!

236:dis illusion
08/10/27 22:03:38 zHvYTzmW


かたや見た目何の武器も持たない黒いナイトメア。
かたや左腕には紅蓮と同じ輻射波動の腕、背部の腰に暁のものより小さめの廻転刃刀、両脚にスラッシュハーケン、右肩にはランスロットのハドロンブラスターと同様、発射時には展開されるであろう折畳まれた砲身を担いだ青いナイトメア。
「何だあの2機のナイトメアは!?」
「天子だけでなく、星刻も守ったと?」
予期せぬ乱入者たちに驚く大宦官たち。ブリタニアにも少なからず動揺が広がる。
そんな両軍を前に黒いナイトメアから問いが投げられる。
『中華連邦ならびに、ブリタニアの諸君に問おう。まだこの私と、ゼロと戦うつもりだろうか?』
ゼロ自ら最前線に出てきたことに誰もが驚き、黒いナイトメアを注視する。
しかしその中に1人だけゼロが乗る黒いナイトメアと同じくらい、その傍らに佇む青いナイトメアに強い視線を向ける人物がいた。ナイトオブセブン枢木スザクである。
(左腕に輻射波動の青いナイトメア! ライ…なのか?)
1年前、ブラックリベリオンの時、機体性能で勝るランスロットを相手に巧みな戦術と緻密にして大胆な戦略で、終始互角に渡り合った月下のパイロット。
(まさか記憶が戻っているのか!? いや、そんな筈はない。さっき学園に電話した時ルルーシュ共々生徒会室に居るのを確認している)
そんな筈はないと自分に言い聞かせる一方で、目の前のナイトメアと先ほど電話で話したライの声がスザクの中で重なる。

「何をしている、一斉射撃で撃ち落とせ!」
ゼロが出てきたことを絶好の好機と思った大宦官が攻撃の命令を下す。
この戦況、司令官自らたった1機の供と出てきたところで覆るような状態ではない。
止んでいた砲撃の雨が再び降り注ぐ。
だが、
「成る程、それが大宦官としての返答か」
瞬時に展開されたエネルギーシールド、絶対守護領域によって砲撃は全て防がれる。
更に砲撃が途切れた一瞬に黒いナイトメアより拡散構造相転移砲が放たれ、大量のガン・ルゥが撃墜された。

その様子を斑鳩で寝そべりながら見ていた黒いナイトメアの製作者、ラクシャータは満足気に立ち上がった。
「ナイトメアフレーム『蜃気楼』、その絶対守護領域は世界最高峰の防御力なのよぉ。 そして、」

237:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:03:58 UL6wDcti
支援

238:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:03:57 6zd/ehaw
支援

239:dis illusion
08/10/27 22:08:45 zHvYTzmW
次いで地上のガン・ルゥに代わり、空中から3機のヴィンセント・ウォードが蜃気楼に迫る。
それに対し蜃気楼は迎え撃つでも絶対守護領域を展開するでもなく、
『では後は任せたぞ、我が半身よ』
傍らの青いナイトメアを一瞥し、迫り来るヴィンセント・ウォードたちに背を向けた。
(半身って…大げさだな)
相変わらずの過度な物言いに苦笑しつつも、ゼロが自分を「半身」と呼んだ意味と責務を頭の中で噛み締め、ライは自分の乗るナイトメアを飛翔させる。
敵は中央、左、右にそれぞれ展開しライフルとロケットランチャーを撃ちながら接近してくる。
それに対しライは瞬時に思考を巡らせる。
本来の自分ならここは相手を分散させ1機ずつ確実に潰すところ。
しかしそれではルルーシュの危惧が現実になる可能性が高い。
(だから!)
飛来する相手の砲弾を機体を巧みに操り、紙一重で回避する青いナイトメア。
それは太平洋でトリスタンの攻撃を回避した紅蓮の動きそのものであった。
(カレン、君はいつもこんな動きをしてるのか。 まったく、恐れ入るよ)
実際にやってみて改めて彼女の操縦技術とそれを可能にする度胸にライは感服した。

「あの動きはカレンの!」
「おいおい、あいつもラウンズ並の腕前か?」
「少しだけ、やっかい…」
離れた位置でそれを見ていた3人のラウンズから驚きと賞賛が青いナイトメアに送られた。

240:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:09:09 6zd/ehaw
支援!

241:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:09:56 UL6wDcti
支援

242:dis illusion
08/10/27 22:12:46 zHvYTzmW
敵の砲撃を回避しきったライは腰の廻転刃刀を抜き取り、中央のヴィンセント・ウォードに接近する。
青いナイトメアの予想を越える動きと速度にヴィンセント・ウォードのパイロットは僅かに対応が遅れる。
そしてそれはライにとって十分すぎる隙だった。
敵がソードを抜き取るよりも早く廻転刃刀を胸部に突き刺し、そのまま下方に切り裂く。
切り裂かれたヴィンセント・ウォードは爆散する。
しかし右に展開していた別の1機が仲間の死を無駄にせんと、ソードを抜き払いながらライのナイトメアに突撃する。
充分に距離を詰めた時点で振るわれた一撃は右腕の廻転刃刀に阻まれる。
そして次の瞬間には交差する2刀の横から伸びた青いナイトメアの左腕が、ヴィンセント・ウォードの頭部を掴む。
掴んだと同時にライが輻射波動を出力を最大に上げる。
ヴィンセント・ウォードは成すすべなく爆ぜ散った。
その姿を見ていた最後の1機は再び間合いを取るべく距離をとろうとするが、青いナイトメアの右肩の砲身が展開される。
だが充分に距離はある、あの位置から動くナイトメアに当てるなどラウンズでも簡単に出来る芸当ではない、筈だった。
青いナイトメアより放たれた弾丸が一直線にヴィンセント・ウォードに直撃し、3機のブリタニアの次世代量産機は1機のナイトメアにより瞬く間に撃墜された。

「すごい…蜃気楼の絶対守護領域も驚いたけど」
「戦闘総隊長のナイトメア、紅蓮や蜃気楼のような派手さはないですけど」
「的確素早くに1機ずつ倒しているのは流石ですね」
斑鳩のブリッジでオペレーターの3人、双葉、日向、水無瀬がそれぞれ感嘆を述べる。
ラクシャータ以外のメンバーも口にこそ出さないが驚きは隠せていない。
「ナイトメアフレーム『新月』。
 遠近中すべてに対応した武装から繰り出される多様な攻撃に坊やの腕が加われば、新月の射程はさながら絶対攻撃領域ってトコかしら?
 あと、新月の輻射波動は紅蓮みたいに飛ばしたり拡散したりは出来ないけど、出力は紅蓮のを上回るわよ~」
斑鳩のブリッジに上機嫌なラクシャーの声が響いた。

243:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:14:04 6zd/ehaw
支援

244:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:14:52 UL6wDcti
支援

245:dis illusion
08/10/27 22:15:25 zHvYTzmW
「何かおかしいね」
アヴァロンのメインモニターに映る蜃気楼と新月を見ながらシュナイゼルは呟いた。
「ゼロはどうしてこのタイミングで出てきたと思う?
 それにあの青いナイトメア、形状や動きから察するにデータにある紅蓮と並ぶ「騎士団の双璧」の片割れだろうけど、何故ブラックリベリオンの時ゼロ共々突然姿を消したパイロットとナイトメアが、今になって出てきたんだろうね?」
その場にいる誰もが答えを出すことが出来ない。
「バベルタワー襲撃、中華連邦領事館前での人質奪還、太平洋の奇襲、ゼロの復活から一連の事件で青いナイトメアは目撃されていない。
 仮に機体が出せなかったとしてもあれ程の力量のパイロットが重要な局面に一度も顔を出していないのは妙だね。
 今回は出れる条件が揃ったか…それとも今までは出ることの出来ない理由があったのか…」
アヴァロンのブリッジにシュナイゼルの疑問の声だけが響いた。

3機のヴィンセント・ウォードを撃墜したライは改めて戦場を正面から見据える。
前方にはアヴァロンと竜胆、そしてまだ多くの敵ナイトメアがいる。
その中にはトリスタン、モルドレッド、ランスロットの姿もある。
ランスロットは幸いにも斬月と交戦中だが、獲物を失ったトリスタンとモルドレッドは新たな標的、新月を見ている。
(交戦は…避けられないか)
目を閉じ大きく深呼吸してライは覚悟を決め、新月を加速させ敵陣に突入させる。
偶然にもこの時、ブリタニアと中華連邦側から見た青いナイトメアはその背に満月を背負っていた。


to be continued

246:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:16:16 6zd/ehaw
支援!

247:食卓
08/10/27 22:22:06 zHvYTzmW
以上です。支援ありがとうございました。
久々にマジな展開だったんで感覚がイマイチ分からなかったんですが、どうでしょうか?
ぶっちゃけ騎士団版ライ専用ナイトメアを出したかっただけなんですが…

中途半端なトコで切ったのは、こらから先は今後予定している別SSと重なるのであえて途中で終らせました。
ナイトメアの名前は「斬月」と字面も似てて、「蜃気楼」が遠くの見えないものが見えるのに対して
見える筈のものが見えなくなるという対比がいいかなと思って「新月」としました。

248:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/10/27 22:22:36 tJwTera0
「さあさあさあさあやってきましたまいりました! 今回のエントリーは
 食卓の騎士卿、マスターコード0030-0223『dis illusion』でございます!」
「(テンション高いなあ…)単体間リンクはまだ張ってないけど、必要ならいつでも言ってね」
「いつでもお待ち致しておりますよ!……では、いきますか!」
「うん」

        「「せーの」」

「きゅうゥゥひゃアくううゥ、とッッぱああアッー!!」
「ばばーん」


          ~作品総数900到達~

249:訂正願い
08/10/27 22:25:58 zHvYTzmW
トーマス卿へ
>>227 1行目:確かに~ を 『確かに~ に
>>242 下から4行目:「射程」を「間合い」に

訂正お願いします_(_ _)_

250:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:27:45 Xbt/gdE9
>>248
ああ、トーマス卿だ。
うにゃら卿の「ハロウィンの悪夢 」が見れないのですが…。
確認お願い抱きますか?

食卓の騎士卿、おめでとうございます。
しかし、すごいねぇ…。
900突破とは…。
こりゃ、軽く4桁いけそうだなぁ…この調子だと…。

251:食卓
08/10/27 22:33:34 zHvYTzmW
って、もう保管してる!?恐ろしいお方だ…
早速の訂正が少々心苦しい。
単体間リンクの方はとりあえずまだしないでおいて下さい。

252:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:34:18 UL6wDcti
>>247
乙&GJ! 何より戦闘シーンが(・∀・)カコイイ!!
カッコいいというより、ウォード三機を倒すところが滑らかできれいに見えました。
次回の投下も楽しみにしています!
あと個人的に反逆学園が楽しみでなりません、とこっそり付け加えておく。

253:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
08/10/27 22:37:07 tJwTera0
>>250 修正しました。なんかこのごろこんなミス多いなあ……引き締めなくては。報告どうもです。

>>251 リンクの件、承知致しました。

254:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 22:52:01 6zd/ehaw
>>247
食卓の騎士卿、GJでした!
冒頭のシーンに鳥肌が立ちました!
カレンの動きを真似るライに
流石は双璧、互いの動きをよくわかってるんだな、と感じました!
シュナイゼルの持った疑問がどう影響するのかなど続きが気になるところが多々ありますね。
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

255:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:01:17 6k+muC6K
すごい!!こんな短期間で900だとは。
ここまで人気なんだから公に何かおきれば・・・・。
1000到達を夢見てます!!そして900到達おめでとうございます!!!

256:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:22:41 tnZRnOFh
でかい花火が公式から上がればここはどうなることやら…

>>247
遅れましたが食卓の騎士卿GJ!

257:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:31:57 doyWCAoF
人居ますか?
投下していい?

258:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:33:03 NshH0HLq
支援

259:萌は文化
08/10/27 23:37:02 doyWCAoF
では支援に感謝して投下します

「セシルさん奮闘記」の続きです
やっと本編です

カップリングはもちろんライ×セシル

約12レス

注意点
・全力でギャグ
・タイトルのわりにライ視点です
・ライの言葉が少し乱暴なとこがあったりします

では投下

260:萌は文化
08/10/27 23:38:39 doyWCAoF
「~~♪」

まだほんのり薄暗い早朝。
いつもより早く起きたセシルは鼻歌を奏でながら気になるあの人のことを思い、腕によりをかけて弁当を作っていた。
その姿はとても生き生きしていて美しかった。
ただお弁当に盛り付けられた料理の数々は、間違いなく、惨劇を引き起こすことになるだろう。

「ライ君、喜んでくれるかしら?」

弁当を包み、そう呟いた彼女の横顔はまさしく恋する乙女と表現するに相応しい。

「あら、もうこんな時間…!」

時間を確認したセシルはお弁当を鞄の中に詰めた。

(エニアグラム卿、あなたに教わったこの方法でライ君にアピールしてみます!)

カーテンを開き、空を見上げたセシルは心の中でこの場にいないノネットに報告した。

『いや、教えてないし。あと、それ止めた方がいいぞ』

そんなノネットの声がどこからか聞こえて来たような気がしたがセシルには届かなかったようである。

「待っててねライ君!」

そう意気込むとセシルは仕事場へと向かった。

261:萌は文化
08/10/27 23:41:37 doyWCAoF
『セシルさん奮闘記』

「ライお疲れ、はい」
「あ、ありがとうスザク」

シミュレーションが終わり、適当なイスに座りこんだ僕にスザクがペットボトルのジュースを差し出した。

「スザクはお昼どうするの?」

ペットボトルのフタを開け、何気なく聞くとスザクも自分の分のジュースのフタを開けた。

「僕はたまにはコンビニのお弁当じゃなくて外食にしようかな、なんて思ってるんだけどライも一緒にどう?」
「外食か……うーん、どうしようかな。あれ、そういえばロイドさんは?」

いつもならその辺でゼリー飲料とか軽いものでお昼を済ませてすぐプリンを食べながらまた作業してるのに今日に限ってはどういうわけか姿が見えない。

「ロイドさんならお昼になった瞬間に急いで外に行ったよ」
「へぇー、珍しいね」
「ライ君!」
「あ、はい、セシルさ…」

スザクと話をしているとセシルさんに呼ばれたので僕が振り返ると僕の視線がある一点に集中してしまい、言葉が詰まった。
セシルさんの腕には少しサイズが大きめの包みがあった。
今はお昼時。
僕の頭に悪い予感がよぎった。

「セシルさんそれ…」
「あ、これね…」

包みを指差すとセシルさんは急に恥ずかしそうにもじもじしだした。

262:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:43:25 nsu4whe2
支援

263:萌は文化
08/10/27 23:43:42 doyWCAoF
その仕草がとても可愛らしく見え、僕の心臓の鼓動が一瞬高鳴ったが、同時に包みの中身が不安で別な意味でも心臓が波打ってるのを感じる。

「今日はライ君のためにお弁当作ってきたゃった」

照れ笑いを浮かべセシルさんは包みを僕に差し出した。
そんなセシルさんの姿を見て、僕は2重の意味で一瞬気が遠退いた。
ああ、年上の女性にこういうのは失礼かもしれないけどセシルさんがすごく可愛らしいです。
そのはにかんだ笑顔の破壊力抜群です。
ただそのお弁当も破壊力抜群なんでしょうね。
それを食べないといけないと思うと気が遠くなって行く。

「あ、ごめんねスザク君。私ったらスザク君の分を用意するの忘れてたわ!」

そんな意識が朦朧としていた僕に気付かず、セシルさんは引きつった表情のスザクの方を見てそんなことを言った。

「い、いえ、僕はこれから外食してくるのでどうぞごゆっくり」
「まあ……スザク君ったら」

どこに照れる要素があったのか?
セシルさんは恥ずかしそうに微笑みチラリと僕の方を見た。
セシルさんと2人っきりでセシルさんの手作り弁当を?
ふざけるな。
そんなスイートな時間(お弁当的な意味で)耐えられるか!

264:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:44:18 nsu4whe2
支援

265:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:45:28 NshH0HLq
支援

266:萌は文化
08/10/27 23:45:46 doyWCAoF
「せっかくだから一緒に食べよう」

満面の作り笑顔で、僕は逃げようとするスザクの腕を掴んだ。

「いや、僕は…」
「僕だけで食べるなんてもったいないよ。せっかくセシルさんが作ってくれたんだから一緒に食べよう」

顔は笑顔だが必死に僕の手をひっぺがそうとするスザク。
離してたまるか。
だって僕達は友達だろ?

「ねえ、セシルさんもそっちの方がいいですよね?」

さらに追い詰めるつもりで僕はセシルさんに同意を求めた。

「え、ええ」

あれ、妙に歯切れが悪いな?
どうしたのかなセシルさん?

「わかったよライ。だから手を離してくれないかな」

ようやく観念したらしい。
僕がスザクから手を離すと僕達3人はセシルさんの用意してくれたお弁当を囲むように座った。
ただセシルさんが妙に浮かない表情をしてるのが気になったけど、どうしたのだろう?

「じゃあ、開けるわね」

セシルさんが包みを開けると中から2段の重箱が出て来た。
そのままセシルさんがフタを開けると室内に甘そうで焦げ臭く苦そうな妙な臭いが漂い始めた。
お弁当の上段には真っ黒なミートボールにカラフルなソーセージ。

267:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:46:13 nsu4whe2
支援

268:萌は文化
08/10/27 23:48:06 doyWCAoF
妙に水っぽいポテトサラダになんか黒いものを包んだロールキャベツが入っていた。
下の段はというと明らかにパイナップルやらバナナやらがはみ出てるオニギリ。
さらには柑橘類の粒やブルーベリーを混ぜ込んだオニギリなどとても恐ろしいものが見えた。

「うおぉぉー!!」

突然スザクが雄叫びを上げ立ち上がった。
何事かとスザクを見ると心なしかスザクの瞳が赤く輝いていた。
……あれってまさかギアス!?

「僕は生きなきゃいけないんだ!」
「おい、待てスザク! 待ってくれ! どこへ行くんだ!? スザクゥゥ!!」

何かにとり憑かれたように走り出したスザクは僕の制止も聞かずに真っ直ぐ外へと走り去って行った。

「どうしたのかしらスザク君…?」

心配そうにセシルさんは言った。
誰だスザクにギアスをかけた奴は!

「まあ、それはそれとして……食べましょライ君」

スザクが居なくなったのにどこか嬉しそうにセシルさんはニコッと笑った。
誰か、何ってかけたかは知らないがスザクと同じギアスを僕にかけてくれ。

「じゃあ、いただきます」

こうなったら腹をくくるしかない。
覚悟を決めた僕は最初にやたらカラフルなソーセージにフォークを刺した。

269:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:48:30 nsu4whe2
支援

270:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:48:31 W8MJm1VK
支援

271:萌は文化
08/10/27 23:49:37 doyWCAoF
特に何か特別な味付けをした様子ない普通のソーセージ。
きっとカラフルなのは複数のハーブが挽き肉と調合されてるからだろう。
そう信じて僕はソーセージを口の中へと運んだ。

「どう?」

心配そうな表情でセシルさんは僕の顔を見つめている。

「!? なんだこれは!? 口の中でソーセージがはじけた!!」

あまりの衝撃に僕は思わず口に出した。
ソーセージを口に入れて噛みしめた瞬間、ソーセージの皮がはじけると同時に皮の中の甘い何かが口の中で暴れだしたのだ。
それと同時に口の中に広がる肉汁。
食感は衝撃だが正直これ不味い。

「そうなの、実はそのソーセージ私の手作りなの」

僕の反応をいいほうに勘違いしたのかセシルさんは嬉しそうに手を叩いた。

「肉を機械で挽き肉してお菓子のはじけるキャンディを混ぜて羊の腸につめたものなのよ」

嬉しそうに説明するセシルさん。
なるほど、このカラフルなのははじけるキャンディでしたか。
以前カレンからもらって時には驚いたがこれにはもっと驚きました。
あとセシルさん、変なとこにこだわってるんですね。
ソーセージくらい買いましょうよ。

272:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:50:48 nsu4whe2
支援

273:萌は文化
08/10/27 23:51:13 doyWCAoF
「次はこのロールキャベツを食べてみて」

味が好評だと勘違いしてるのかセシルさんは次のおかずを勧めてきた。

「……いただきます」

不安にかられながらも僕は中身が黒いロールキャベツを口に入れた。
うん、汁をよく吸ったキャベツの中にほど良い甘さの何か。
醤油ベースの味とは不釣り合いながらもやっぱり美味しくはない。
唯一の救いはさっきのソーセージほどじゃないということかな。


「セシルさんこれ…」
「フフ、これはねキャベツ中にエリア11のお菓子の羊羹を入れて、エリア11の調味料で煮込んでみたロールキャベツなんだけどね。とう?」

綺麗な瞳でセシルさんは僕を見つめ言った。

「ええ、初めての味です…」

そんな綺麗な瞳を向けられたらそれしか言えません。
目尻が熱くなってきた僕は目尻を押さえ、今度はポテトサラダに手を伸ばした。

「………しょっぱい」

口に入れた瞬間、口の中に不愉快な感触が広がった。
この香りは牛乳だな。
ポテトサラダに牛乳を混ぜて塩で味を整えたってところかな。
牛乳さえ入れなければ完璧だったのにな。

「あら、塩入れすぎたかしら」

274:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:51:38 nsu4whe2
支援

275:萌は文化
08/10/27 23:52:40 doyWCAoF
「ごめんなさいね」とセシルさん申し訳なさそうには謝った。
セシルさん、塩は2の次なのでまず牛乳入れるの止めましょう。

「それじゃあお詫びに…」

セシルさんはミートボールにフォークを刺すと僕の方へと差し出してきた。

「はい、ライ君。あーん」

反則的なまでに可愛らしくセシルさんは恥ずかしそうに微笑んだ。
セシルさん……その笑顔は卑怯です。
だけどセシルさんの差し出す凶器(フォークのことじゃないよ)のせいで逆に冷静になる自分が憎い。

「ほら、ライ君」

急かすようにセシルさんが言うと僕は観念して口をあけた。
天使が地獄を運んでくるとプラマイゼロだと言うことを今日僕は理解しました。

「どう?」
「これは!」

ミートボールを口に含んだ瞬間、またまた衝撃を受けた。

「口の中に入った瞬間にミートボールが溶けた! 溶けた瞬間に広がるチョコと肉汁! これは!」
「これは?」

どうやらミートボールが黒いのはチョコレートが混ざっていたかららしい。
口の中に肉汁とチョコレートというミスマッチな味が広がった。

276:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/27 23:53:16 nsu4whe2
支援

277:萌は文化
08/10/28 00:00:34 G5Cz3oQo
「辛い!!」

チョコレートと肉の味が広がった後、急激な辛さに襲われた僕は大慌てで近くにあったミネナルウォーターのペットボトルを手に取った。

「あ、それ私の…」

セシルさんが何か言っているがそれどこらじゃない僕はペットボトルの中身を一気に飲み干した。

「辛い…まだ辛い……」

ある程度辛さは引いたがまだ口の中がヒリヒリする。

(ライ君と……間接キス…)

ミネナルウォーター飲まれたのがショックだったのだろうか?
セシルさんは空になったペットボトルをぼんやりと見ている。

「セシルさん……これチョコの他に何入ってるんですか?」
「え、あ、それはね…」

セシルさんにミートボールの中身を聞くとセシルさんは妙にそわそわしながら言った。

「お肉とチョコレートとあと、お肉の中に乾燥させて粉にした唐辛子をこねて丸めたものを…」
「それだセシルさん………形は変わったとはいえ唐辛子丸ごとはキツいですよ」

半分涙目でセシルさんに言うとセシルさんは困ったように首をかしげた。

「そうよね。やっぱり乾燥させたやつより生の方が良かったわよね…」
「……………」

あえて僕は突っ込むのを止めることにした。

278:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:01:13 nsu4whe2
支援

279:萌は文化
08/10/28 00:03:13 doyWCAoF
天然には何を言っても無駄だっていつかルルーシュが言ってた気がするしね。

「ん……!」

ふと気配を感じ後ろを振り返った。

「あ!」
「あれ?」
「む!」
「おや?」

いつから居たのかドアの隙間からこちらを覗いていたスザク、ロイドさん、ジェレミア卿、ノネットさんと目があった。

「おい…!」

思わず荒い口調になる。
ジェレミア卿やノネットさんはともかくロイドさんやスザクまで…。
見ていたのならなんで助けてくれなかったんだと怒りが湧き上がってくる。

「あちゃー見つかっちゃったねぇ」
「ロイドさんそれどころじゃないですよ!」
「早く逃げるぞ」
「ライ卿よ。悪いが全力で見逃せ!」
「あ! コラ待て!!」

急ぎドアまで駆け寄るが開けた時にはすでに4人の姿はなくなっていた。

「あ、クソ…」
「どうしたのライ君?」

280:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:04:30 69Ow/K1f
支援

281:萌は文化
08/10/28 00:05:01 doyWCAoF
突然ドアまで駆け寄った僕を4人に気づかなかったセシルさんは不思議そうに見ていた。

「…いえ、なんでもないです」
「そう? それじゃあこのオニギリを食べてみて。特にこの混ぜ込みご飯のやつが自信作なんだけど…」
(勘弁してください)

セシルさんのお弁当をなんとか全て平らげた僕だったがその日の午後、体調不良により僕は倒れた。
倒れぎわ、やっぱりと呟いたスザクとにやけ顔のロイドさんを殴ってやりたかったけど身体が言うこと聞かないのがすごく悔しかった。

282:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:05:35 69Ow/K1f
支援

283:萌は文化
08/10/28 00:07:07 G5Cz3oQo
おまけ

ライの病室

ノネット「人間、不味いもん食べ続ければ気持ち悪くなって倒れるんだな」
ジェレミア「ライ卿……貴様は立派な騎士だった」
スザク(ごめんよ。生きろのギアスさえなかったら僕だって…)
ロイド「おめでと~。食中りってヤツ? 当たっちゃったね」
スザク「いや、全然めでたくないですよ」
ジェレミア「その通りだ。不謹慎だぞ」
ロイド「え、なんで?」
ノネット「セシルの代わりに教えてやろうか?」
ロイド「いえ、遠慮します」
スザク「そういえばセシルさんは?」
セシル「ライ君は起きましたか? お粥作って来たのだけど」
ノネット「あ、私殿下に呼ばれてるんだった」
ジェレミア「全然で逃げ出す!」
ロイド「さ~て、ランスロットの調整に戻ろうかな」
スザク「俺は、生きなきゃいけないんだ!!」
セシル「??」

284:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:07:30 9SMSnCWC
支援

285:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:08:35 69Ow/K1f
支援

286:萌は文化
08/10/28 00:08:53 G5Cz3oQo
以上で終了

途中で規制にかかりましたorz

ちなみに続きます
やっぱり怒ってたとはいえ言葉使いが荒いライは止めたほうがよかったかな
ぶっちゃけ一部を抜かしたセシルさんの料理は私の実体験から誕生しました

では支援ありがとうございました

287:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:12:09 YCtCz1f0
>>286
……実体験?

288:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:24:12 69Ow/K1f
>>286
GJ
セシルの弁当を前に必死なライの様子を楽しませていただきました。特に

> 離してたまるか。
> だって僕達は友達だろ?

の部分は邪悪な笑みを浮かべたライの顔を想像してしまい大笑いしてしまいました。
連作だというので続きを楽しみに待っています。


誤字らしき部分があったのでご確認くだされば幸いです。

263
「今日はライ君のためにお弁当作ってきたゃった」

273
ロールキャベツなんだけどね。とう?」

277
ミネナルウォーター

289:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 00:24:33 9SMSnCWC
>>286
萌は文化卿、GJでした!
……え? どれか食べたことあるの?
唐辛子チョコは聞いたことがあるけど……喉が焼けそうになったと友人がいっていた。
生きろギアス発動するスザク、それほどまでに危険な料理なのか!?
恐るべし、セシルクッキング!
そしてそれを食べきったライもまたある意味恐るべし!
口調に関してはあぁ、起こってるんだなぁ、と納得出来ましたし、多用しなければよろしかったりするのではないでしょうか。
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!

290:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 01:30:03 G5Cz3oQo
>>288
誤字指摘ありがとうございます
申し訳ありませんが以下修正お願いします

>>263
「今日はライ君のためにお弁当作ってきたゃった」→「今日はライ君のためにお弁当作ってきちゃった」

>>273
ロールキャベツなんだけどね。とう?」→ ロールキャベツなんだけどね。どう?」

>>277
ミネナルウォーター → ミネラルウォーター

ちなみ実体験とはソーセージ以外全部ですよ
幼なじみの新料理開発に付き合わされた時に……(実話)

291:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 01:34:41 mDGfesGG
幼なじみ……。なんと甘美で羨ましい響き!

292:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 08:39:34 8eD4euyL
病人食でさらにダメ押しをされるわけですね、わかりますwww

萌は文化卿、たのしませていただきましたw

293:うにゃら…
08/10/28 11:19:02 /ThhvG+T
アッシュフォード生徒会の何気ない日常~反省編

「会長っ、またかつぎましたねっ…」
僕はそう言うとミレイさんに詰め寄った。
「あははは…ごめんねぇ…」
さすがに僕がかなり怒っているのがわかるのだろう。
苦笑して誤魔化しているがすこし焦り気味のようだ。
「今日という今日は、反省してもらいますっ」
「あはははは…。勘弁してよぉ。お・ね・が・い…」
甘えたような口調で活路を見出そうとするミレイさん。
「駄目ですっ。そういう甘えた口調は、ナナリーとかがやったら考えますけど、ミレイさんじゃ却下」
バッサリ切り捨てる僕。
実は、かなりドギマギしているのだが、ここで弱みを見せると後々が大変である。
「ひどいーっ、差別だわ。ナナリーばっかりぃっっ」
芝居がかった調子で喋るとポーズまでとってたりする。
反省してませんね…本当に…。
無言でぎろりんと少し睨むと慌てて反省したポーズに変えるミレイさん。
「ナナリーは、ナナリーで、ミレイさんは、ミレイさんです。
差別じゃありません。区別です」
はっきりと言い切り、腕を組む。
するとどうしたのだろう。
急にミレイさんは俯いて何も反論してこない。

294:うにゃら…
08/10/28 11:20:32 /ThhvG+T
「どうしたんですか?」
普段のミレイさんらしくない対応に、僕は言い過ぎたかと思ってしまう。
僕が顔を覗き込もうとしている前でそれはおこった。
右手を招き猫の手のようにくねくねと動かし、かわいくウインクして…
「うにゃらっ…」
今まで色気で押された事があったが、こういう攻撃は初めてだった。
僕は、普段のミレイさんからは想像できないかわいらしさに思わず動きを止めて見入ってしまう。
「ごめんね、ライ。反省してるわ。
だからもう行っていい?」
かわいらしくも甘ったるい甘え声で囁かれ、無意識のうちに僕はうなづいてしまう。
その瞬間、普段のミレイさんのモードに切り替わり、そそくさとその場を立ち去ろうとする。
僕は、はっと我に返って呼び止める。
「ち、ちょっと待ったーッ」
「えーっ…行っていいって聞いたら、うなづいたじゃないのっ…」
「うっ…」
言葉に詰まってしまう。
「そういう事で…じゃあね~♪」
そう言うとミレイさんはその場を後にした。
僕は、ただその後姿を納得できない気持ちで見送るしかなかった。
くそぉーっ…アレは反則だよぉーーっ。
好きな女の子にあんな顔されたら、どうすればいいんだよぉ…。
僕は、悔しさと…そして、なぜか幸せ感に心が満たされるのを感じていた。

おわり

295:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 14:34:21 P1S/2B31
>>294
ゲリラ投下キタ━( ゜∀゜)━!
ミレイさんかわええwww

296:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 17:11:52 SWDjBOEw
>>294
GJです。ミレイさんはライを手玉にとるくらいでちょうど良いと思う。

297:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 18:45:39 9SMSnCWC
>>294
うにゃら…卿、GJでした!
ギャップって凄いよね。
なんと言うか、こう、凄いよね。
というかナナリーがやったら考えるんだね、ライw
貴方の次の投下を全力で待っています!

298:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 19:55:19 pLXKSuzZ
水を差すようで悪いが、とりあえず問うか宣言と終了宣言は出すべきだと思うんだ。
テンプレにあることぐらいは最低限守ってほしいのだが。

299:298
08/10/28 19:56:11 pLXKSuzZ
まあ分かると思うけど、「投下」宣言ね。

300:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 20:25:51 yYObqkEB
この人の作品は急に投下されるのが持ち味の一つだと思う。
それに、レス数も支援が必要なほどでもないからそんなに気にする必要はない気がする。


301:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:39:26 FPpTH6I3
いきなりですが、ライの本名は何がいいと思いますか?いろんな職人さんが色々名付けていますが。
(…と次の投下までの話題をふってみる。)

302:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:43:19 2yMamU3K
ラインハルトとライディースしか思い出せないが、そんなに沢山あったか?

303:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:46:26 D6fS3EZ4
>>302
知ってるのは
ラインハルト・ライサンダー・ライゼルぐらいだ
ライディースなんてあったか?


304:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:49:29 vIDaWjQi
正直なところ、そのまま「ライ」にしておいた方が一番無難なのではないだろうかと思わないでもない

305:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:50:20 d3IXyyGu
ライル・デュランディでいいよ

306:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:51:21 AaGdd/ai
>>301
「あなたの中でのライの本名は何ですか?」ってことにしたほうがいいと思う。

307:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/28 23:56:50 nUllYXPT
投下なかなかこないなぁー

308:快風
08/10/28 23:59:27 hLsD+Rxn
0時に投下します。
10レス程になります。
専任騎士シリーズです。

309:快風
08/10/29 00:01:09 hLsD+Rxn
行政特区日本。
それは口に出すのも憚られる忌まわしき名。
亡きユーフェミア皇女の”悪名”を轟かせる原因となった政策。
ブラックリベリオンの発端となった事件のきっかけである。



制圧を完了し、良い報告を伝えることができたと思ったのも束の間のこと。
本国のシュナイゼル殿下より通信が来た。
行政特区日本は失敗に終わり、百万人のイレブン、
いや、日本人を国外追放するという結果になった。
その結果だけを聞けば、何がどうなったのか、全く理解が出来ず、混乱した。
だが、詳しく事情を知れば、”また”ゼロにしてやられたと言うことだ。
そして、一連の流れについて不審に感じたことがいくつかあるのだ。
それは、スザクについてだ。


310:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:03:41 t3yv0kxb
支援

311:対峙
08/10/29 00:04:31 zdTbppuw

これはスザクをよく知らなければ成立しない賭けだったはず。
まず、過去に自分を捕縛した相手が、何故今回は見逃すことを了承すると思ったのか、だ。
通常ならばそんなことを考えもしないはず。
ましてや自らの存在を憎むスザクを。
次に、多くのゼロを前に制圧しようとする軍を、何故スザクが止めると確信できたのか。
これはまだなんとか理解できる。
彼のこれまでの行動を見ていればゼロならば予想はつくだろう、これは除外。
最後に、何故ゼロは、スザクが日本のためにブリタニア軍に属したのだと知っているのか。
いや、そうだと見抜いたのか。
これは彼をよほど知らなければ解らないはず。
……、いや、そんなはずはない。
余りの結末に動転しているのか?僕は…。
自らの考えを否定し、今後について考える。
これは完全に出し抜かれたこちらの負けだ。



312:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:04:58 9SMSnCWC
支援!

313:対峙
08/10/29 00:06:36 zdTbppuw
だが、こちらにもメリットもある。
不穏分子を一掃できたのだから、今後のエリア11は平定するだろう。
少なくとも表立った抵抗運動もないはずだ、今後は衛星エリアを目指すだけだろうし、
ナナリーもそうすべく努力していくだろう。
後は、中華連邦に渡った黒の騎士団。
反主流派と結託し、第一皇子と天子様の婚儀を防ぐであろう。
これは更に一波乱が待ちうける事になるだろう、護衛計画の見直しを考える必要が出てくる。
殿下のことだ、既に考えているであろう。
おそらくラウンズを召集するだろうから彼等を除いたメンバーの増員をせねばなるまい。
精鋭と新型の量産機を回してもらうように手配をカノンさんに頼もう。
やることは山ほどある、そう考えながら、全速前進で本国へと戻るのだった。




314:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:07:40 t3yv0kxb
支援

315:対峙
08/10/29 00:08:11 zdTbppuw
結局戻ったときには既に準備は整っており、すぐさま中華連邦へと出発となった。
ほとんどの事は通信で済ませたとはいえ、殿下とカノンさんに丸投げしてしまい申し訳なく思う。
しかし、このような情勢な以上事は迅速にせねばならない。
黒の騎士団が体勢を整える前に。
多少強引に日程を早めたと言うが、大分無理をしたのは予想できる。
中華連邦の大宦官たちをどう言い包めたのかを聞き、苦笑するしかない。
やはり、この御方は毎度の事ながら恐ろしく思う。
彼に比類するのは敵としてはゼロだけだろうな、と漠然と思った。

「それで、オデュッセウス殿下は?」

「部屋で御寛ぎになられてるわ、そう言えば貴方とも久しぶりに話したいとおっしゃってたわ」

カノンさんとお茶をしつつ、日程確認を行う。
オデュッセウス殿下は今何をしているのだろうと思い、口にしたらやぶ蛇だった。
彼の人柄は好ましいのだが、どうにも無防備で見てるこちらが不安になってしまう所が、
どうにも苦手意識をもってしまう。
そして、そのペースに載せられてしまうところも。
とても皇位を争うという皇族と言う感じがしないのだ。
一応皇位継承の最大のライバルの騎士なのだから、冷たい目で見られるのではないか、
と構えている此方のほうが馬鹿みたいに感じてしまう。
…いろいろな意味で恐ろしい御方だ。


316:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:08:58 9SMSnCWC
支援!

317:対峙
08/10/29 00:09:03 zdTbppuw
「まぁ、貴方は人好きのする子だものね。

 殿下も貴方が騎士になってから楽しそうだし、ね。

 …あの方は孤独な人ですもの、これからもよく仕えて欲しいと思ってるわ」

カノンさんが急に真剣な顔でこちらを見てくる。
…カノンさんの言いたいことは分かるつもりだ。
シュナイゼルという人は何でも出来すぎてしまい、他の人と共に歩めないのだと。
何をしても完璧にこなしてみせる、望まれることを全て演じられる人。
それは幸せなようで不幸なことだろう。
そして、哀しい事に彼がそう思っていない事がまた、哀しく思う。
だが、もしかしたら、皇位継承に積極的に動かないのは彼のささやかな抵抗なのではないか。
そうカノンさんは以前こっそりと僕に話した。
カノンさんからすれば、皇帝を目指すようさりげなく進めているようだから、
歯痒いようで、かといって、積極的に進めることができないのだろう。
僕もそれを知り、少しでも役に立てるよう頑張ると誓ったのだ。

「はい、僕も騎士に取り立てていただいた恩義のためにも、これからも頑張りますよ」

「ホント、いい子よね、ライは。私も負けてられないわね」

シュナイゼルを支える”武”と”文”の臣下は決意を新たにするのだった。




318:対峙
08/10/29 00:09:59 zdTbppuw
中華連邦に着き、盛大な歓迎を受け、早速歓迎パーティーに出席する事となった。
そこでは既に一足早く到着していたラウンズたちが待っていた。
ナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグ。
ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム。
ナイトオブセブン、枢木スザク。
3人も皇帝陛下が派遣したと言う事はかなり重要視しているということだろう。
そう言外に伝わってくる。
殿下への挨拶も終わり、それぞれがパーティーを楽しむこととなる。
そして、僕は懐かしい人との再会を果たす。

「だ~れだ!!」

突然後ろより眼に手を当てられる。
気配は察知していたものの懐かしい感じがしていたためそのまま見過ごす。

「ミレイさんでしょう?ロイドさんから聞いてますからね。
 だからきっとそうじゃないかと思ってましたよ」

手を外し、振り向く。
1年しか経ってないのにとても懐かしく思う。



319:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:10:11 t3yv0kxb
支援

320:対峙
08/10/29 00:10:55 zdTbppuw

「お久しぶりです、ミレイさん。ご無沙汰してます」

「本当よぅ、あなたったら、まったく連絡して来ないんだもの。
 そしたら、いつの間にか皇族の騎士になってるし、本当にもう。
 保護者には報告してくれたっていいんじゃないの?」

変わらないミレイさんの態度に嬉しく思う。
あの頃とは大分立ち位置が変わってしまったから、余計に思う。
だけれども、彼女との懐かしいやりとりがとても嬉しいのだ。

「すみません。いろいろと慌しくて。
 なんか事後報告みたいで申し訳ないです」

「あはははは、別にいいわよ。元気そうで安心したわ。
 ブラックリベリオンの時は負傷したって言うから心配したのよ?
 けど、大活躍してるみたいだから情報には困らなかったのが救いかもね?」

「ははは、おかげさまで。生徒会の皆はどうですか?」

「うん、みんな元気よ。いつか顔を見せに来なさいよ?
 いつだってあそこはあなたの居場所なんだからね」

これだから、この人には頭が上がらない。

「ミレイさん……。ありがとうございます」

だからこそ、自然と甘えてしまう。



321:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:11:35 t3yv0kxb
支援!

322:対峙
08/10/29 00:13:03 zdTbppuw
パーティにもちょっとしたハプニングが起こる。
ゼロの登場だった。
まさか、ここまで堂々とやってこられるとは…。
常に殿下の前を離れずに構える。
ゼロの傍のカレンを見て、彼女の方も僕を確認したのかきつく睨む。
彼女には色々と世話になったが、やはり、僕を許せないのだろうか。
もう戻らない日々を思う。
今や、僕は皇族騎士、彼女はゼロの騎士、覆すことのできない事実。
やりきれない思いもあるが、反面、覚悟もある。
軍人になったときから、迷いはない、そう自分に言い聞かせる。
…胸の奥がチクリと痛むのを、僕は無視した。


323:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:14:06 t3yv0kxb
支援

324:対峙
08/10/29 00:16:17 zdTbppuw
ゼロと殿下のチェス対決、そして、ニーナの乱入といった出来事。
ゼロの思考を読み取る殿下、これで彼の正体を探ることができるのか、
僕には殿下が何を確かめたかったのか、分からなかった。
そして、ニーナの狂気染みた行動。
それは僕とスザクにとっての忘れる事の出来ない後悔の記憶。
最後まで波乱ずくめのパーティであったが、流石のゼロもこの婚儀はどうしようもない。
もはや、誰にも止められないだろうと思っていた。
だが、そんな僕の考えを嘲笑うかのように事態は急変する。

「我は問う!天の声、地の叫び、人の心!!何をもってこの婚姻を中華連邦の意志とするか!!」

「すべての人民を代表し、我はこの婚姻に異議を唱える!!」

反主流派の大物、黎 星刻のクーデター、やはり出てきたのか、彼は。
衛兵を薙ぎ払い天子様の元へと駆ける星刻。
だが、突如国旗が落ち、天子様を包む。
そして、そこから”彼”が現れた。


325:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:16:35 t3yv0kxb
支援!

326:対峙
08/10/29 00:18:49 zdTbppuw
「感謝する、シンクー。君のおかげで、私も動きやすくなった」

ゼロの登場だ。

「それはどういう…」

戸惑う星刻、だが、

「動くな!!」
 
突如として天子様に銃を突きつけるゼロ。

「花嫁はこの私が貰いうける。」

それはこの上ない脅しであり、もはやその行為だけで誰も動けない。

「この外道が!!!」

「おぅや、そうかい??フハハハハハハハハ!!!!」



厳粛な婚儀は二転三転し、”主役交代”となってしまった。
これが中華連邦での争乱の幕開けとなった発端である。
中華連邦内での内乱、そしてそれにつけ込む黒の騎士団とブリタニア。
今、新たなる戦いの火蓋がきって落とされる。
この戦いが僕にとって一つの転機となることを、
このときの僕は知る由もなかった。


327:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:19:14 t3yv0kxb
支援

328:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 00:25:09 hpNXIQGE
支援

329:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 01:08:29 hpNXIQGE
予告レス数からして投下終わってるのかな
猿?

330:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 01:13:08 Val3iR/o
投下終わっているのなら、おわりぐらい入れたらいいのに。
ゲリラ投下でも、最後には入れているし…。
猿なら、ご愁傷様です。

331:快風
08/10/29 01:20:08 zdTbppuw
以上です。
サルに捕まってしまいました。
投下宣言してからすぐでスミマセン。
今回の中華編は、冒頭部はどうしてもライが傍観者になってしまうなぁ、
と思いつつもこのような形になりました。
次回はR2序盤最大の戦闘なのでオリジナル色を出せていけたらいいと思います。
感想ご意見お待ちしております。
ではまた次回に。


332:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 01:30:09 t3yv0kxb
>>331
快風卿、GJでした!
ウー様に癒される……
ミレイとの再会、自然にライと接する様子にライも安堵を覚えますか。
次の話においてどのような色を見せていただけるか期待しています!
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!

333:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 11:12:02 PxuH7QVh
>>300
些細なしてきでは歩けど、持ち味の一言で容認するならテンプレなんて必要なくなるんじゃないのか?

334:333
08/10/29 11:18:33 PxuH7QVh
ぐは、なんてしょぼい変換ミスを…
「してきでは歩けど」→「指摘ではあるけど」

335:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 11:33:55 bsfnxbmn
>>331
gjでした
珍しい色を出しつつも、物語の進行に違和感を抱かせない文章力は見事です
今後もこの設定を生かしたオリジナル色を期待させていただきます

336:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 11:40:34 bsfnxbmn
>>333
それと、わざわざ蒸し返して問題提起するのなら、それにプラスして直前のSSに感想なども書いてみては如何でしょうか?

指摘がもっともなものだとしても、SSスレでSSに感想を書かずに自分の意見ばかり書き込むのでは、印象はあまり良くないと思います

337:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 11:50:03 jMzS3+L5
>>331
GJです。珍しいシュナイゼルの騎士という設定のこのシリーズ、毎回楽しみにしてます。
カノンに可愛がられるライという構図がいいなあw
次回のご投下をお待ちしてます。

>>333
貴方の指摘に対して、>>300で職人さんへの擁護が付いた後、
他の人から言及が無いってことは特に気にすることでもないと受け取られてるんだと思うんだけど。
だったらテンプレはいらないだろって、些か視野が狭くないかい?

338:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 11:58:45 +qH+zTrJ
>>337
>>333が言いたいことは以前テンプレつけるつけないで荒れかけ
それでせっかく職人さんたちが気を使ってテンプレつけてくれるようになったのに
作風といっても例外を作ってしまえばまた荒れる元にもなる。
なによりせっかく短編であってもテンプレをきちんとつけるようにしている
職人さんたちに悪いということじゃないのかな?

俺の勝手な解釈だから気に触ったらスマン

339:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 12:18:36 zdTbppuw
投下終了の合図がサルに邪魔されてしまい、ご迷惑をおかけしました。

>>332
期待に応えられるようにしたいと思います。

>>335
そう言っていただけると安心します。
今回は割りと流す感じでしたので。

>>337
カノンとのやり取りは色々と気をつかいました。
一歩間違えればBLととられる可能性があるので…

今回は投下終了を告げることができずご迷惑おかけしました。
この場を借りてお詫び申し上げます。

340:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 13:01:42 7DFoWLqC
>>337
一応職人と呼ばれる立場の俺の個人的意見を言わせてもらうと、ゲリラ投下は少し違和感があるな。
初めて見たときは「なんなのこれ?」と思ったな。目くじらたてるのもどうかと思って流したけど。
でもそれ以降俺はゲリラ投下は読む気がしないので読んでない。他の方はどうだか知らないが。
それと、前に投下された作品に感想もつけないで「投下まだかな」とか言っている人がいるのも書く立場としては寂しい気分になるね。
>>336さんも同じようなことを言ってくれているけど、短くいのでいいから感想を付けてあげて欲しいな。最近特に目に付くようになったから。
なんか愚痴みたいになってしまったな。投下したい職人の方がいたら遠慮なくどうぞ。

341:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 13:22:48 mcmP6F4e
ゲリラSSの最たる存在>THREADシリーズ

342:333
08/10/29 14:34:36 z5JScLsM
感想がどうこう言われたので言わせてもらうと、俺も>>340と同じ理由でゲリラ投下作品は初投下のとき以外はスルーしてるので
感想はつけられません。
それと>>338の言うようにそれが作風だ持ち味だと言って簡単に例外を認めてしまえば、開き直って堂々とテンプレ無視する職人だって出てくるかもしれないと思ったのであえて指摘させてもらいました。

THREADシリーズに関してはほぼスレ立て直後という絶妙なタイミングで投下されて内容はもとより、
存在そのものがネタとして成立してたから気にならなかった。
あれはよくてこれはだめ、とは自分でも身勝手な言い分だとは思うけどね。

気分を害した人も多いようなんでこの辺でやめときます。
すいませんでした。

343:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 14:51:32 M511aG5C
>>342
THREDシリーズに関して"は"と言ってる時点で、例外を認めてる
矛盾してるぞ
少なくとも、ゲリラ投下を指摘出来る立場にはいないわ


344:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 14:59:00 Kq/+3vLn
そもそもテンプレ無視してまでゲリラ投下するメリットって何?
迷惑かける事はあってもいい事なんてなさそうなんだけど。

345:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 15:22:25 jMzS3+L5
>>338 >>342
うん。言いたいことは理解してるつもり。確かにテンプレ守らない職人さんばっかりになるのは
駄目だと思う。各職人さんの意識でもって守らなきゃいけないのがテンプレだという認識ね。
んでもそれをギチギチに守らせようとするのは如何なものかってこと。
SSスレがたった当初からいる者だけど、ここのスレの成分の半分以上は優しさと大らかさでできてると思うんだよ。

俺からこの流れ始まってるな。ごめんよ、俺自身が空気悪くして。自重します。

346:ピンクもふもふ ◆0rhUU6uqDE
08/10/29 16:03:06 2fzqCt7e
そういえば、THREADシリーズは思いっきりテンプレ無視でした……
今さらですけどすみません。何か前例作っちゃったみたいで…

347:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 16:13:46 Byxa4qbr
もっふーさんが責任を感じる必要は無いと思いますよ!
あのシリーズはみんな楽しみにしてると思うのでw


348:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 16:57:33 soz0d3va
ぶっちゃけスレの流れを見て投下宣言する意味ないと思われてもしゃあないだろ
俺達だって24時間居るわけじゃないしゲリラ投下の人は過疎ってる時に投下してくれるし
確かにタイミングを誤ったら何これ?だけどさ
次からは一言下さいねでこの話は解決だろ
それなのに今後テンプレを守らない奴がとかメリットデメリットがとかお前らいちいち煩いよ

349:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 17:30:53 bsfnxbmn
書き手が丁寧に投下・終了宣言しても支援(最近はそれすら少なめかな?)だけで感想はGJの一つも書かず、そのくせ投下待機中!とかの変なノリ作ったり、今みたいに蒸し返しの議論には熱心に参加されてたりする方が多いですね

こんな状態のスレでは、真面目にテンプレ遵守している方が馬鹿を見ている感じがして気分悪いですよ
上の書き込みにもあるように、ゲリラ投下の方に一言お願いするようにして、終わりではダメなんですか?
正直上の方でテンプレがどうのと変なタイミングと流れでグダグダ言っている人達よりも、テンプレ違反でもタイミングと流れを間違わずにスレを盛り上げてくれてるゲリラ投下の書き手さんを私は支持したいですね

350:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 18:47:36 UCLiCmXb
>>348
見ていて気分を害したのは分かりますが、もうちょっと口調に気を付けましょうよ。
もっと荒れてくださいって言ってるようなもんですよ。これ以上荒れるのは勘弁してほしい……

>>349
こうして書きこんでる時点で同罪なんでしょうが、敢えて言いますね。
既に発端の333さんが謝罪してこの話題はもうよそうと言っていて、
333さんに意見を言った345さんも謝罪して同じように締めるような感じで終わらせてるのに、
何故貴方が書き込んだのかが私には理解できない。しかも挑発的ともとれる内容で。
慇懃無礼とまでは言いませんが、口調が丁寧なら何でも言っていいというわけではないでしょう。

結論はもう出てるじゃないですか。基本的にテンプレを遵守。
ゲリラ投下の方は>>348さんも言っている通りこれ以後は注意してもらう。これが最善ではないかと思います。
あ、投下予定のある職人の方々は気にせずに投下してください。

351:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 19:02:46 soz0d3va
>>350
大変申し訳ない
ついつい口調が荒れてしまった
職人の方もすいませんでした

352:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 19:15:48 JLRQZWbu
こういうやりとりで優しい雰囲気に軌道修正できるところがこのスレの偉大なところだよなあ。不覚にもやりとりにちょっと感動してしまった。みんな大好きだw

353:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 19:23:59 RalhnH2n
このスレはこういうところが他とは違うんですよね。
自分も好きですよw

354:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 19:25:57 hWozmdyM
仲直り♪

355:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 19:57:09 iJELv8WR
保管庫の更新が止まってるな
またサボりぐせが出たか

356:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:05:52 CYLR7DlF
スルー検定とNG設定が日課になりつつあるな

ところでコンプリやっと手に入れたよ。結構読み応えあった。中田さんのインタよかった!
「TALKIN’ REBELLION」はこれのおかげで全部読めたけど、一期の頃の「僕らの日々」ってどこかにまとまってないのかな?

357:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:07:20 CYLR7DlF
誤爆……orz 申し訳ありません。

358:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:14:45 oxH5CFfu
>>355
釣りと承知で言うが、トーマス卿は風邪を召して体が大変辛いらしい。
ちょっとぐらい待とうぜ

359:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:24:31 iJELv8WR
自己管理も満足に出来ないのか、救いようがないな
管理人交代も近いな

360:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:27:21 zdTbppuw
はいはいツンデレツンデレ。


361:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:28:15 UL2CBQjO
>>358
寒くなり始めたしねぇ。
まあ、のんびり待てば良いさ。


362:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:29:59 0F2ijOQa
で、代わりに君がトーマス卿以上の管理が出来るんだね。
すごいなあ尊敬するよ。

363:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:39:06 GZg66toE
>>362
スルーしようよ。構うと付け上がる。

364:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:39:24 CYLR7DlF
誤爆したし、お詫びも兼ねてコネタ投下するよ

365:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:42:23 CYLR7DlF
   「人を血液型で判断してはいけません」


 最近、黒の騎士団では血液型診断が流行っている。
 元を辿れば、井上が面白がって買ってきた「B型自分の説明書」だ。ちなみに過去には脳内メーカーや
動物占いも流行った。黒の騎士団は若い集まりなのだ。
「租界でも売れているとは言え、買うのは日本人がほとんどですよ。科学的根拠がない上、
 半数以上がO型 であるブリタニア人の間ではあまり関心がもたれないようです」
 長い顎と鬱陶しい前髪の諜報部員がそう嘯いたが、お茶とおやつを持ってきた咲世子以外は黙殺した。
「うるせぇよ! で、お前は何型なの?」
 スルーできなかった玉城は好奇心に負けたのだろう。
「……ABですが、それが何か?」
 それを聞いた途端、玉城は爆笑し、ディートハルトは眉間にますます深い皺を刻んだ。ディートハルトは
血液型占いなど微塵も信じていないが、日本人に毎度毎度このような反応をされるといい加減腹も立つというものだ。
 そんな外野を気にすることなく、カレンは雑誌の相性占いの頁を真剣に読んでいた。
「私はB型だから……。ん? ライは?」
「僕? うーん、わからないな。この間、血液検査をしたから、ラクシャータなら知っているかもしれない」
「そっか。後で聞きに行こう」
 カレンは雑誌の開いたまま、B型の項を指でなぞった。
「ねぇ、ゼロは?」
 仮面の総司令についてカレンはふと思いついた。黒の騎士団は全員血液型の登録をしている。
 いつ、どこで輸血が必要になる事態に巻き込まれるかわからないからだ。素性をすべて伏せている
ゼロも同様のはずだった。
「青い血でも流れてるんじゃねぇの?!」
 玉城は自分で言って爆笑している。カレンはにこやかに宴会部長を拳で黙らせた。
「私は聞いたことがないけど、そうねぇ……」
 おやつのひよこ饅頭を配りながら井上はちょっと考えるそぶりを見せた。
「まぁ、見てればだいたい分かるよな」
 言いながらひよこを手のひらに乗せて、頭から食べるべきかお尻から食べるべきか、扇は悩んでいるようだ。

『ありゃ、A型でしょう』
 全会一致の意見だった。

366:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:42:25 oxH5CFfu
よっ待ってました!

367:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:44:56 CYLR7DlF
以上です。1レスだけど、コネタだから。
コンプリート面白いよ。やっぱり設定があるとSS書きやすい。

368:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:49:34 t3yv0kxb
>>367
乙でしたー!
脳内メーカーは宛にならん、と思いつつも何が出たのか気になるw
小ネタって良いよね、書きやすいし読んでて楽しいし。
貴方の次の投下を全力でお待ちしております!

369:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 20:57:18 GZg66toE
>>367
GJです!
>長い顎と鬱陶しい前髪の諜報部員
ワロタw明確に特徴が出てて微笑ましい。平和な黒の騎士団、いいですなあ。
次回のご投下も心よりお待ちしてます。

370:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 21:05:35 oxH5CFfu
長い顎に不覚にもワロタ

371:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 21:10:47 RalhnH2n
>>367
GJでした!
にこやかに玉城を殴るカレンの姿を容易に想像出来て笑ってしまいましたw
貴方の次の投下を楽しみにお待ちしております。

372:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 21:24:18 2fzqCt7e
こないだの誕生日の表に血液型も入れてあるけど……いる?

373:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 21:41:26 t3yv0kxb
>>372
需要がニーズ、いただけますか?

374:キャラクター設定(1/2)
08/10/29 21:47:17 2fzqCt7e
1/ 1 マオ(17※)       不明
1/ 3 藤堂(38)        A型
1/12 シュナイゼル(28)    AB型
1/13 コーネリア(28)     O型
1/28 天子(13)        O型
2/ 2 ロイド(30)       AB型
2/16 ディートハルト(32)   AB型
3/ 3 玉城(25)        A型
3/18 扇(27)         O型
3/27 ライ(ロスカラ発売日)(?)不明
3/29 カレン(18)       B型
4/19 ルキアーノ(?)     AB型
6/ 1 ヴィレッタ(27)     B型
    カノン(28)       O型
7/ 8 シャーリー(18)     A型
7/10 スザク(18)       O型
7/20 リヴァル(18)      AB型
7/24 ミレイ(19)       O型
8/ 2 ジェレミア(29)     A型
8/ 4 シャルル(63)      A型
    V.V.(63)       A型
8/10 神楽耶(15)       B型
8/27 ニーナ(18)       A型
9/ 1 千葉(30)        O型
9/ 7 セシル(25)       O型


375:キャラクター設定(2/2)
08/10/29 21:48:32 2fzqCt7e
10/11 ユーフェミア(16※)   B型
10/19 ギルフォード(28)    A型
10/25 ナナリー(15)      AB型
    ロロ(?)        O型
10/26 アーニャ(15)      AB型
11/ 9 咲世子(25)       O型
11/17 ラクシャータ(29)    B型
11/22 マリアンヌ(30※)    B型
11/27 ジノ(17)        B型
12/ 5 ルルーシュ(18)     A型
12/23 ビスマルク(?)     A型
12/31 星刻(24)        A型

クロヴィス(24※)O型、バトレー(58)、片瀬(62※)、草壁(45※)、仙波(43)、卜部(36)、朝比奈(29)
C.C.はunknown

・血液型
A型:ブリ8/日2/中1/計11人
B型:ブリ5/日2/   計7人
AB型:ブリ7/      計7人
O型:ブリ7/日3/中1/計11人
カレンは日本人として集計しています。

・年齢
基準はR2。※印は享年を表しています。
平均年齢は28.525歳でした。千葉さんはご愁傷様です。

376:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 21:52:59 t3yv0kxb
ありがとうございました。
参考にして何か書けるといいなぁ……

377:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:27:31 8tOhSM30
>>365 GJです!
なにげに真相(ブルーブラッド)に辿り着いてる玉城がすごい?
黙らされなければさらに真相に近付いたのか?


さて。
22:40より投下したいのですが、12レスほどを想定しております。
ご支援いただけますでしょうか。

378:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:30:10 oxH5CFfu
支援しま

379:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 22:41:14 8tOhSM30
支援表明ありがとうございます。では、投下します。

タイトル:Intermezzi #3 ~ピンク・タイフーン~
ジャンル:ギャグ
カップル:ライ×ナナリー

保管庫0029-0423「Intermezzi #2 ~ピンク・サイクロン~」の続きです。
・純血派編と学園編を並行→新シナリオへ?という展開です。
・なのでライはルルーシュ=ゼロを知りません。
・ただしスタート地点でルルーシュは利用を考えクロヴィスを殺していません。
 (公式記録上で死亡とされ本国へ帰っており、以後の展開は同じですが)
・両シナリオ終焉のギアスの暴走やテロリストの襲撃は無かったものとお考えください。
・アニメを含む公式ネタが若干入ってます。

ナナリーの「優しい世界」実現のため、ひたすら和平路線でルルーシュの復権を目標とする
ライのドタバタ風味の日常風景です。
既にジェレミアをルルーシュに引き合わせ、兄妹の騎士同士として活動する筈なのですが、
イレギュラー相次ぎ、純血派シナリオ本編以上にライの苦労が続いています……。

380:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:44:14 oxH5CFfu
支援

381:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 22:45:39 8tOhSM30
ルルーシュについての要らない情報を聞いてしまってから、ジェレミア卿は全力で僕を避け続けている。

特派には全く寄り付かなくなった。こちらから訪ねても会ってくれない。
政庁の廊下で見つけて声をかけようとしたら、すごいスピードで逃げ切られた。無駄に体力のある人だ。
体力には体力、スザクに協力して貰って挟撃を試みたが「全力で見逃してくれ!」と叫ばれたスザクは、自分が原因という負い目のためあっさりスルーした。
しかもその後で「許しは請わないよ!」と僕の足止めまでした。違うな、間違っているぞスザク!
彼の誤解を解くためだって説明しただろう。その場でほだされて脊髄反射しないでくれ。

急ぎの用件ではないけれど、相談したい事もある。
だが、なにより本人が気がかりだ。ヴィレッタ卿によると、睡眠も食事もガタガタなのに碌に休みも取らず、軍務の後はどこかへ出歩いているという。
いつも元気が暴走気味で能天気とか傍若無人とかって言葉さえ似合う人だけど、さすがに心配になる。

もういっそ、スザクがルルーシュと初対面でいきなり殴った事でも聞かせればよかったか。
そしたらたぶん『なにぃぃぃ?枢木スザク、懺悔は今!』とか一刀両断しに来るだろうから、その隙に捕獲。
……と、待て待て。煮詰まってちょっとブラックになってないか、僕。

そんな中、特派の仕事が「しばらくお休み」と、セシルさんから連絡が入った。
おかしな言い方だなと思ったが、久々に学校に集中できるのが嬉しくて、僕は詳しい説明をお願いしなかった。

しとけば良かった、と心から思ったのは、朝のミーティングでこんな話が出てからだった。
「先生方に急な研修が入ったので、しばらくの間代理の先生が授業を行う」

「ぐはあっ」

壇上に並んだ「先生」たちを見て、僕の咽喉から変な音が出た。先回と同パターンだ。
げーほげほごほ、と咳に紛らせ誤魔化したが、確実に全員の注目を集めてしまったのは間違いない。
離れた場所でスザクが、気の毒そうに見ていた。知ってたならせめて警告しろ!『裏切りの騎士』って仇名するぞ!

382:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:47:36 oxH5CFfu
支援

383:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 22:49:32 8tOhSM30
「ノネット・エニアグラムだ!体育を教える!よろしく!」
「アンドレアス・ダールトン。歴史の担当だ」
「ギルバート・G・P・ギルフォード、古典および文学史を教授する」
「ロイド・アスプルンドです。科学を担当することになります」
「ヴィレッタ・ヌゥ。選択コースで家庭科を指導する」
「ジェレミア・ゴットバルト……数学、だ」

そして続く衝撃というか、このラインナップを納得させる人物が登場した。
「ユフィ・エニアグラムです。家の事情で短期間だけですが、ご一緒に勉強することになりました」
銀髪のウイッグで変装したユーフェミア殿下が、にこにこと挨拶されている。
スザクが緊張と嬉しさという、相容れないはずの表情をいっぺんに浮かべて見守っていた。
そーかそーか。これが原因で、他のことはみんなお留守か。やっぱり君がルルーシュと初対面で以下略。
それにしても皇女殿下、どうやってあのボリュームを短かめのウイッグに収めているのだろう。

な~んて事を考えている余裕は、無かった。

ミーティングが終わると「先生」たちが一斉にやってきて、僕を空き教室へ拉致した。
「いや~、新鮮だな!あ、姫様は私の妹設定だから微妙な演技をするように!」
「貴様もこの学校に居るとは好都合だ、よろしく頼むぞ」
「理解していると思うが、これは極秘任務だ。協力してくれ」
「お・め・で・とぉ~☆君はスザク君と一緒に巻き込まれ決定だよ?」
「ええと、その、なんだ。いろいろ頑張ろう」
「……」
ジェレミア卿が何も言わないので、みんな怪訝な顔で彼を見た。
が、すぐに僕に向き直ると、学校の設備だの位置関係だの生徒の交友状況だの、熱心に訊きはじめた。特に前半三人が目の前にひしめくのは強烈このうえない。
ジェレミア卿!助けて!お願い!せめて援護を!
僕は必死に目で訴えたが、彼は窓の外のどこか遠くをぼ~っと見ていた。
確実にダメージが悪化してる?どうにかしないと、この先ずっとこんな調子かもしれない。

384:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:49:58 oxH5CFfu
支援

385:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 22:55:31 8tOhSM30
しかし、この顔ぶれがここに居るってことは、政庁はどうなってるんですか。
コーネリア総督閣下、また本陣が手薄です!

さすがにここまでイレギュラーが続くと、僕もプレッシャーに耐えかねて、癒しが欲しくなってきた。
……この時間だと、生徒会室周辺に居る可能性が高い。
……しかし普通に行くと戻りが遅れて「先生」方の誰かにチェックされかねない。
という訳で窓から窓へ覗いていくと、僕の姫君は二階の資料庫で一人、点訳本を読んでいた。
窓の下枠に掴まり彼女に近いところへと平行移動する。この方法なら、秘密のために彼女の手を握れないジレンマも生じない。我ながら名案だ。
「ナナリー」
「ライさん」
姫君が僕の声に振り向く。いとけなさの残る無垢な笑顔が最高に愛らし、いっ!
「……ライさん?」
「ご、ごめん、一回落ちた」
「おかしなライさん。チャットじゃないんですよ?」
物理的に落ちたんだけどね。二階の窓から。

「ルルーシュも言うと思うけど、代理の先生方に」
「気をつけて、高等部へは近付かないように。外出も控えるように……ですね」
「どうして……ああ、もう来たのか、ルルーシュ」
「はい、息せききっていらっしゃいました。そのあと5分ぐらい、ちゃんとお話ができなくて」
声がずいぶん低いところから聞こえたんです、と彼女はくすりと笑った。床でへたばってたな、ルルーシュ。
「ライさんは、先生方の他にも何かご心配なのですか」
「どうして?」
「そんなお声に思えて」
いつもながら、彼女の耳や感覚は失われた視力を補って余りある。
僕に向けた心もそこにあるから……というのは思い上がりかもしれないが。

386:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:56:39 iJfKQTaC
支援

387:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:56:56 oxH5CFfu
支援
誰か増援頼む!

388:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 22:59:20 GZg66toE
支援

389:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:00:11 8tOhSM30
「ジェレミア卿がね。その、落ち込んじゃってて」
「どうなさったのですか?」
「ええと、とても辛い話を聞いてしまって。それから僕を避けてるんだよ」
「そうですか。それは、気をつけて差し上げたほうがいいですね」
「でも捕まらないんだ」
「いえ、捉まえるのではなくて、心をかけて様子を見るだけになさったほうがいいと思うんです」
ナナリーはゆっくりと、選びながら言葉を繋ぐ。
「私には、大人の方とお会いする機会は先生方しかありませんが、皆さん色んなことを見聞きなさっています。
だから何かあった時には、私たちより沢山の答をお持ちなのではないでしょうか。
それに、大事なお友達のライさんを断りもせず避けるなんて、意味無くなさる方ではないのでは」

言われてみればその通りだ。
大人としてはかなり単純明快な人だけど、直接的な手段で解決できる保証も無いのに、年下の僕が保護者気取りで追い回してどうなるものでもない。
何もかもを己の手の内で即座に片付けようなんて、それこそ思い上がりだろう。
考え込んだ僕に、ナナリーは少し不安を覚えたらしい。
「あ……私、生意気……ですね」
「いや、君はいつも僕に答をくれるよ、ナナリー」

そもそも、ナナリーの小さな世界の幸せこそが、ルルーシュと僕の守るべき第一のものだ。
その世界の中心が、窓辺で柔らかな陽射しを浴びて微笑んでいることをまず大事にしよう。
今この瞬間、全ての答はここにある。
両手を差し伸べて届くところに。

……ほんとに差し伸べるとまた落ちるから、今はしないが。

390:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:00:51 sbHJTQ8/
支援

391:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:01:23 GZg66toE
支援

392:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:01:27 pxrx/xyh
支援

393:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:01:35 oxH5CFfu
支援

394:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:04:15 8tOhSM30
「ライさん」
花びらのような唇が僕の名前を呼ぶ。
「ジェレミア卿がお辛くてライさんを避けるということは、お兄様の事なのですか」
あ。
「お話してくださらないんですね。それはライさんにも……いいえ、私にも悲しいお話なのですね」
しまった。作戦に穴が!ナナリーがちょっと考えればバレるに決まってるじゃないか!
けれど言葉に詰まってしまった僕を察してくれたのだろう。
「きっと、お話の終わりは悲しくなくなります。ミレイさんの呪文、かけましょう!」
彼女は僕だけに届く声でそれを唱え、いつものように話題を変えてくれた。
「そうそう。クッキー、召し上がりませんか。咲世子さんと一緒に焼いたんです」
可愛くラッピングされた包みが取り出される。僕が教えた桜の折り紙で飾ってある。
「甘いもので、ちょっぴりでもお気持ちが癒されると嬉しいです」

ナナリー。この状況で、絶対に欲しいものが目の前にって。これは、僕の罰?
って、スザク向きの台詞のような気がするが、たとえどうあろうと、断るなんて問題外だ!
「あ、り、がとう、貰うよ」
僕はぎりぎりとにじり上がって片腕だけで体重を支え空いた手を伸ばし、何とか受け取った。

「お口に合えばいいのですが……ライさん?なんだか呼吸が変のような」
「そ、そんなこと、無いよ、ナナ、リー」
窓枠に片手懸垂状態ぐらいで息切れだなんて、みっともなくて言えない。
いや待てよ、この状況をナナリーが後でルルーシュに話したら、彼にはバレるのか。
ふ、まあいい。君が床と仲良くした事と引き分けにしてやろう!

脳内で宣言していると、部屋にニーナが入ってきた。
らしくもないと言っては悪いが、頬を上気させ足取りも軽い。
しかし、ここで驚かせたら、いつかのようにまた悲鳴を上げられるに違いない。

「それじゃ、ナナリー!」

395:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:05:11 oxH5CFfu
支援
リロードしたんだ信じてくれ

396:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:05:11 pxrx/xyh
支援

397:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:06:44 GZg66toE
支援
>>395
おのれ…ちょっと可愛いとか思っちまったじゃねえかw

398:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:08:37 8tOhSM30
手を離し、今度の着地はしっかり決めると、背後で声がした。

「何してるんですか」
いつ来たのか、転入生のロロがすぐ傍に立っていた。
バルコニーの逢瀬……には見えなかったか。ちょっと残念。しかしロロは続けて言った。
「窓から見えた人、ライ先輩の彼女ですか」
「え、そんな、恋人だなんて付き合ってるだなんて相思相愛だなんて!」
「そこまで言ってませんよ、僕」
言ってくれてもいいのに。
とりあえずクラブハウスに一緒に住んでる遠縁の親戚でもあるんだと彼には説明する。僕の血液から調べたデータによれば、あながち嘘でもないが。
「そうだ、クッキー食べるか?」
「彼女から貰ったのに、いいんですか?」
「嬉しいことは分けると人数分嬉しくなるって、前に彼女本人がね」
「へえ」
間を空けてから「いい人ですね」と言葉が続く。なにか何処かで覚えがある、変な感触だ。
「美味しい」
今度は妙にしみじみと呟いてる。お茶も欲しい、とか続きそうだ。さっきの違和感は僕の気のせいなのだろうか?
「だろ。ところで同じクラスなのに『先輩』っておかしくないか?」
「僕、年下だから」
「そんなの気にするな。ただのライでいい。さ、授業に行こう、ロロ!」

次の時間はちょうど数学で、ナナリーの言うとおりジェレミア卿の様子を見ることができた。
とりあえず授業に問題は無い。以前、先生に向いてると思ったけど、教え方は上手だし根は親切な人だ。
いつものようにやたら勢い良くないのも、知らない人には好印象だろう。僕にはやっぱり心配の種だが。

399:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:08:45 pxrx/xyh
支援

400:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:09:14 oxH5CFfu
支援

401:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:12:51 8tOhSM30
ただ、ルルーシュを見て顔を赤くしてたという噂があり、シャーリーのルームメイトのソフィとその仲間たちが熱弁をふるい出した。
「間違いないわ!あれは一目惚れしたのよ!でもって、あのS攻めっぽいほうのメガネの先生が嫉妬するの!」
S何だって?それってギルフォード卿のことか?
「設定メモしないと」
「設定って、何の?」
思わず訊くと顔も上げずに「どーじんし」という答が返って来た。すごい集中力で何かがりがり書きなぐっている。
深く追求すると怖そうな雰囲気なので、僕はそこで撤収した。
願わくば、話が大きくなりませんように。

だがそう思った端から、当のギルフォード卿が休み時間にジェレミア卿を問い詰めにかかった。

「最近ますます挙動不審ではないか、オレンジ君」
今この場では、貴方のほうが不審です、ギルフォード卿。
庭の木陰で人目をはばかる風情ありありの密談というのはどうかと思います。
しかも話題の男性二人の片方が、もう一方を木の幹に押し付けんばかりに迫ってるというのは。
あっちの校舎の窓で女の子集団が目をキラキラさせて見つめてます。僕は知りませんからね。

「ご命令どおり、教師らしく授業をしているではないですか。大概にして戴きたい」
校舎の陰から見ていても、溜息まじりに応じるジェレミア卿は相変わらず元気が無い。
「ここでの話ではない。最近とみに貴族社会での交際に熱心と聞いたのだよ、オレンジ君。以前は社交に関心が無いどころか避けていたそうだが?」
NGワード「オレンジ」を連発するギルフォード卿。だがジェレミア卿は表情でさえ反応しない。
「埒も無い疑惑のおかげで暇を持て余しただけです。そんな者を追跡調査とは、貴公も存外お暇なのですか」
「総督閣下の統治に障害、いや汚点となり得るものがあるなら排除したいだけだ。それこそ全力でな」
周囲は明るい陽射しに照らされているのに、この一角は氷点下だ。
止めに入りたいが、僕ではちょっと役者不足だ。若輩に庇い立てされたなどと、却ってジェレミア卿には不名誉になりかねない。
だが、流石にこれは放っておきたくない。弱り目に強烈な祟り目では気の毒すぎる。
どうしようか、と思った時。

402:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:15:12 oxH5CFfu
支援

403:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:15:18 iJfKQTaC
支援

404:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:16:47 8tOhSM30
「ごきげんよう、ギルフォード!ときに、男色に目覚めたと聞いたが本当か?」
あまりにもあけすけな問いかけと共に、ノネットさんが現れた。
「「な」」
ギルフォード卿は呆然とノネットさんを見つめ、ジェレミア卿は超高速で彼から後ずさった。
「何を仰るのです、エニアグラム卿!」
「女生徒が噂をしていた。ギルフォード先生はジェレミア先生をず~っとキツ~い眼で見つめてる、アヤシ~イとさ」
かなりソフトに言い換えてあったが、それでも衝撃はかなりのものだったらしい。
ギルフォード卿が言葉を無くして口をぱくぱくさせてるところなんて初めて見た。そこへ情け容赦無い追い討ちがかかる。
「思えばコーネリア殿下一筋の貴公がかりそめにも他の女と、とは考えにくい。だから浮気は男と!うん、道理だ!」
「納得しないで下さい!」
ギルフォード卿はノネットさんの大声をかき消すように声を張り上げた。
「君も否定しろ、オレンジ君!な、なぜ逃げる!」
「よよよ寄らないで戴きたいっ」
「おっ、逃げたくなるような事があったのか?聞かせろ聞かせろ!」
ノネットさんは傍目にもうきうきとジェレミア卿に向き直る。ギルフォード卿が割って入る。
「そんな馬鹿……し、失礼しました、その、有り得ない事を、学生の戯言から想像されるなど!」
「いやいや、素性を知らないのにずいぶんリアルに描かれていてなあ!悪い虫がついたらイケナイ折檻をするという話だった。したのか?」
「何です?良家の子女がそのような、はしたないというか、みだらがましい妄想を?」
「いや~、すごいぞ!いまどきの娘たちは!」
「そ、そんな!よもやユーフェミア殿下のお耳にも!殿下から姫様に?誤解です姫様ぁっ!」
何か、違うスイッチが入ったらしい彼は、猛スピードで駆け去った。たぶんユーフェミア殿下が汚染されないように見張るつもりだろう。
それにしても、面白い反応だ。彼の違う一面を知ってしまった。特に知りたくなかったが。

「いつもながら愉快な奴だ!そうそう、これは貸しにしておくよ、ライ!」
いつの間に手に入れたのか、それよりいつから僕に気付いていたのか。
通り過ぎざま例の「どーじんし」で僕の頭をぽふぽふ叩き、ノネットさんは軽快に去っていった。
やれやれ、どんな返礼を期待されてるやら。ま、とりあえず助かった。

405:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:17:48 iJfKQTaC
支援

406:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:18:49 t3yv0kxb
支援

407:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:19:31 oxH5CFfu
支援
この場にトーマス卿がいないのが悔やまれる
あの方的に大好きな展開だったろうにw

408:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:19:46 8tOhSM30
「ジェレミア卿、逃げないでくださいね」
「う」

ようやく話ができそうだ。
改めて見ると、少々やつれ気味だ。身なりには寸分の隙も無いけど、表情は翳りがちで目は伏せたまま。
これがあの女の子たちに弱者(っていうのと違うのか?)認定された要因か。

ギャラリーの目の届かない図書館の方へ一緒に歩きながら、僕は外堀から埋めにかかった。

「そもそも、どうして僕から逃げたんですか」
「君を見るたび、殿下のお姿を思い出すのだ。あのように華奢であらせられるのは、ご幼少のみぎりの食生活のためかと思うと……お、おお、おいた、わし……くううぅっ」
泣けちゃうんですか。確かにこれは、政庁周辺でやっちゃ困るな。あそこに「どーじんし」趣味の人がいたら、僕らはどう見られるやら。
「確かに僕ほど背丈はないけど、標準より下ってわけじゃないですよ」
そもそも、この人を含めてブリタニア軍にはやたらでっかい人が多いと思う。彼らから見たら、僕だってチビで痩せっぽちの部類だ。
「体力が無いのは極端にインドア派だからだし」
「人目を忍ぶお暮しのせいで、そのような……ううっ」
「性格ですってば」
大概の事は無駄に全力で前向き判断なのに、ルルーシュの事はそうできないのか。まあ、聞いた内容が悲惨な子供時代だから仕方ないが。
しかし、こんな調子で話していたら、次は僕らが「どーじんし」のネタになる。それは措いても目立ちすぎだ。
誤解について僕からルルーシュに伝えましょうかと提案すると、彼は変装のつもりらしい伊達メガネを外し目を擦りつつ拒絶した。
「いや、これは君に頼る事ではない。まずは拝謁しお詫び申し上げなくてはならぬ」
「謝ることなんか無いですよ。ルルーシュだって気にしてないし」
「そうはいかん。君を信用せぬわけではないが、人づてに済ませることではない。無礼は無礼だ。誠心誠意、謝罪せねば」
確かにそうか。直接話さなくては相手の気持ちなど量れない。
言葉が無くても許される関係だろうと、蔑ろにしてはいけない。自己満足ではなく、相手に対する思いの問題だ。
……ルルーシュがなおざりにしがちな事なんだよなあ、これ。彼の場合は諦めが良すぎて。

409:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:22:57 oxH5CFfu
支援

410:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:23:47 8tOhSM30
「過ぎたことはどうにも出来ぬ。だがそれを言い訳にしてはならんのだ。まして今からでも補える事があるならば」
「全力で?」
うむ、と彼は当然のように頷いた。
「だったら、もっと早く僕に話してくださっても」
「幾つか避けられない用向きがあってな」
「もしかして、さっきギルフォード卿が言われてた社交の類ですか?」
「聞いていたのか」
いずれ交渉ごとをもって地歩を固めるのに、貴族というのは概ね厄介極まりない相手だと彼は言った。
「自分もその階級に属していながら言うのは不本意だが、も、ももも」
「もも?」オレンジの次は桃?
「もの凄くイライラするのだぁっ!」
「耳元で叫ばないでくださいっ」
「すまん。だが2時間もかけて時候の挨拶だけの、空疎そのものの会話をするような人種なのだぞ」
冗談めかして口にしたが、そんな事は氷山の一角で、もっと始末の悪い、うんざりするような事もあるだろう。
何故か分からないが、僕にはそれを容易に想像することができた。
そして彼が、そういう人々に立ち混じって本国の動静を探っていたのだと、ここしばらくの事がようやく腑に落ちたのだった。
基本が直線の武断傾向の人には、ストレスなんてものじゃないだろう。やつれもするか。

「しかし、ギルフォード卿に目をつけられたのは危険では?」
「なに、構わん。どうせ私は大した事はしておらんのだ」
「でも情報は収集されてますよね?前にも、第8皇子様の取巻きが第2皇子様に含むところ在り、とかって」
「秘訣があるのだよ、ライ卿」
分かるか?と言いたげに橙色の瞳が僕を見下ろす。先生モードだ。
しばし考えて、僕は答える。
「黙っていること、でしょうか」
「ご明察」

411:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:25:34 iJfKQTaC
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412:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:26:07 oxH5CFfu
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08/10/29 23:26:38 AtO0tj4q
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414:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:27:18 8tOhSM30
これと狙った相手に水を向け、礼を失しない程度に黙っている。向こうにこちらを取り込む意図があれば勝手に何くれと話したがるものだ。
思わせぶりに対応すれば、相手によってはさらに口を滑らせる。閉鎖社会に生きている人間にありがちな、視野の狭さからくる反応だ。
僕はそういう社会に居たのだろうか?そんな場での駆け引きも、まるで経験を重ねたように理解できた。逆に、ジェレミア卿にそれが出来ることに驚いたくらいだ。
「後ろ暗いところがあると思わせれば、実に効果的だな」
嘆息めいた言葉が、僕の疑問に答を返す。
「皮肉なもので、例の疑惑が却って役立っている。殿下のお為になると思えば、ゼロに感謝せねばならんか」
信じて欲しい人々にさんざん疑われたそうなのに、そんな風に言えるのか。
「ジェレミア卿。貴方って、どこまでも前向きな人ですね」
「当然だ。いずれこれらのご報告も兼ねて殿下にお目通り願うべく、その折は君に取次ぎを頼むつもりだったのだが……まさか任務でこのような事になろうとは」
そこでまた彼はがっくりと肩を落とした。
「好機の筈なのに、人目が多すぎて、迂闊に殿下に近づけんのだ!」
「夜、こっそりクラブハウスに行くのはどうですか」
「あのような噂の立つ環境で、誰かに見られたらどうする!私はいいが、殿下の名誉が!」
「クラブハウスには僕も住んでます。お連れしますから」
「あ、それならいいな」
そ、即決?
「いいんですか。僕の名誉はどうなっても」
「そう言うな。君とてナナリー様とこのような事態になったら困惑するだろうが」
「それはまあ、お察ししますけど」
確かに、ナナリーはルルーシュが頑張ったおかげで野草なんか食べてない。
彼女がそんな苦労をしてたら僕は、純血派結成どころじゃなく、イレヴン殲滅大作戦に乗り出したくなるかもしれない。
とりあえず過去は過去とし(きれてないが)「今」のルルーシュを案じてるだけ、ジェレミア卿のほうが大人ってことか。いろいろ不本意だけど。

415:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:28:17 oxH5CFfu
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416:名無しくん、、、好きです。。。
08/10/29 23:28:57 0l6YjtaP
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417:銀鰻 ◆yFhURPPFHA
08/10/29 23:31:45 8tOhSM30
「もっとも君の場合、ナナリー様については別問題だな」
「どういう意味ですか?」
「気付いていないのか。君、ナナリー様の話題になるたびに表情が変わるのだが」
「え、え?えええ?どんな顔してるんです、僕?」
「……教えてやらん」
ジェレミア卿はやっといつものように笑って僕の頭をがしがしと撫で、では後でと去っていった。

大人って、ずるい。
ちょっと年齢相応な思いをかみしめつつ、僕は教室へ戻った。

ところで、この特別期間中、ルルーシュは可能な限りサボってサボってサボりまくることにしたらしい。
「特区の時の独走を反省したくせに、今度は相談しておいて見切り発進か!もう知らんからな、ユフィ!」


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