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<くーちゃん>釣り針刺さってけが?ほとんど動かず 血痕のような跡も 北海道・釧路
3月2日20時39分配信 毎日新聞
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痛みをこらえてか、じっとしたままの「くーちゃん」=釧路市大川町の釧路川で09年3月2日午後5時33分、山田泰雄撮影
釧路川にやって来た野生のラッコ「くーちゃん」が2日、釣り針と釣り糸に引っ掛かるアクシデントに見舞われた。釣り針が刺さりけがをしている恐れもあり、
釧路市などは3日朝にも詳しい状況を確認し今後の対応を検討する。
【元気だったくーちゃんの写真】ラッコ:橋の下、どんぶラッコ 釧路川に「くーちゃん」
市港湾空港部によると、くーちゃんは午後4時前、水難事故の捜索で出動した釧路海保のヘリの音に驚き川の中を右往左往。同4時半ごろ桟橋に上がったが
、左後脚に長さ40センチほどの釣り糸と重り、釣り針が絡まっていたという。
釧路川の河口付近はこの時期、チカ釣りを楽しむ人が多い。くーちゃんは30分ほど脚をなめていたが、その後はうずくまり、ほとんど動かなくなった。桟橋の
雪の上には血痕のような跡も残っていた。一部始終を見ていた男性は「相当なショックを受けているようだ」と心配そうに見守っていた。
くーちゃんは2月11日に姿を現し、人慣れした様子も見られていた。釧路市動物園の井上雅子主幹は「これ以上、人間の近くにいるのはよくない。釣り針だけ
取り除いて、そのまま沖に帰してやる方がいいかもしれない」と話している。【山田泰雄】