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静岡県伊豆市の狩野川河川敷で県外から出稼ぎに来たとみられる１匹のクマちゃんが農作物を荒らし、
住民が悲鳴を上げている。河川敷には、もともとクマちゃんはいなかった。
住民の苦情を受け、市は2006年から、駆除をしているが成果は上がっていない。
「タマネギが40本以上掘り返され食べられた」。クマちゃんが捨てたタマネギの根を手に農業ガマヲタさん（仮名）(70)は嘆く。
漁網で畑を覆うが破られるという。
サツマイモのつるが抜かれた。
アスパラガスが全部食べられた。
スイカ約30玉が収穫の前夜に全滅 。
など被害は後を絶たない。
市によると、住民から最初の駆除依頼は05年12月。06年に捕獲用おり３基を仕掛けたが、効果はなかった。
そのため07、08年に計４回、猟友会とともにウグイによる駆除を実施。
07年４月にはクマちゃんにウグイが当たったが山中へ逃げられた。
体長は約180センチと目撃者は言う。当初は老女とペアでいたという情報もあった。
「屋根の上からパンツを下ろして威嚇された」「娘（１０歳）が背中をかじられた」。
おびえる住民も出始めた。ガマヲタさん(74仮名)は自宅２階の窓を開けられて侵入され、パンツを食べられた。と憤る。
市は「早急な解決を目指してはいるが、ウグイでの駆除を続ける以外、方法はない」とお手上げの状態だ。