08/12/14 20:49:43 0
俺は夜明け前の静けさに差し込む日の光で目が覚めた
気持ち良い朝だ久ぶりに釣りにでも行こうか
こんな日は何か起きる今までの経験で俺の体が騒いでいる
紫色の空気の中愛車を飛ばしホームグランドまで小一時間すでに人が居る
これから始まるショータイムを待ちわびるかのように子供のような瞳で俺を見つめている
俺の出すオーラに引きつられたのだろう
名も無い名竿と名機は俺の激しい腕にしっくり馴染む良き相棒だ
俺はタバコに火着け気分を落ち着かす これから始まる激闘にそなえた何時もの儀式だ
む!来た!相棒が俺の指先にそう伝えた意思とは関係無く体が勝手に奴を捕らえた
デカイ!俺の経験上無い大物だ!いや過去に一度だけ同じ力を体験した
奴との死闘を繰り返し勝利したのだ素晴らしい戦いに俺は奴を友と呼んだ・・・
こいつも友と呼べる戦いが始まる奴の力は想像以上だ・何分たっただろう
指先の感覚が無くなってきた奴もまた疲れている心が折れた方が負ける
す、凄い力だ20cmは有るソイだ俺の五感の中で確信した大物だ!
戦いの結末は近い奴の力が弱まった心が折れたのだ
俺は勝負に出た俺の体も腕も限界に達してる今しか無い
奴を引きずり出した!奴は最後の力で抵抗してる!
腕がきしみ悲鳴をあげている指には感覚がすでに無い!勝負!!・・・・・・
俺はタバコを咥え煙を吸い込んだ勝負の後の儀式みたいなものだ
テトラの穴に広がる波紋を見つめながら・・・・