FFの恋する小説スレPart10at FF
FFの恋する小説スレPart10 - 暇つぶし2ch131:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/21 01:24:58 vghcOMW10


132:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/24 05:45:13 x64WQd070


133:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/24 13:16:18 NXnTwda40
住民の皆さん、ちょっとDFFのWOLスレから失礼します。

DFFでそのキャラクターが飛躍的に掘り下げられ、その言動のブレなさで一定の好評を博した
初代FF1の主人公、通称「WoLさん」のあのキャラクターを核にFF1をノベライズアップでき
ないものかと無謀きわまりないことを思い立ち、
とりあえずその一歩としてDFFとFF1をつなぐ「あのシーン」をノベルチックにまとめてみたん
ですけど、明日にでもここに投下していいですか?

134:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/24 14:49:36 EVuOCHf80
DFFって手を出してない奴多そうだな

135:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/24 22:09:13 D3ClasBm0
いんじゃね?俺読みたいわ

136:133
10/06/25 12:24:53 UAfEAr/40
それでは以下に投下してみます

キャラクターの性質上、ネタ要素や萌え要素に欠ける、どシリアスタッチになるかと
思いますがどうかご容赦ください

137:The Worrior of Light プロローグ1
10/06/25 13:16:59 UAfEAr/40
 あふれんばかりの光の乱れ散るどこまでもすみ切った気層のなか、まばゆいばかりの陽だまりのなかを、
一人の男が、歩いていた。

その身にはマントと腰布を備えた、濃紺の厚い鎧をまとい、両手には剣と盾が握られている。
青年―と言うには大人びすぎ、かといって中年、と言うには若すぎる。雰囲気は壮年のそれであり、男はその外見の
若々しさからは計り知れないほどの歴戦の重みを、見るもの全てに直観させそんないかなる者の目
からもそれ、と知られるような―

 戦士、だった。

 そこは平原を臨む林野と湖畔の接する街道で、戦士はいずこからかやって来た旅人らしきことは窺い知れた。
 しかし、どこから?
 その身にまとう鎧はいずこかの国の戦士団、騎士団のものにしてはあまりにも意匠が凝りすぎている。集団戦の命題として必要な
意思の統一を測るために簡略化され規格化されることが常である軍装(ユニフォーム)とはあまりにも趣を異にして、かけ離れすぎていた。

 まず目を引くその兜から雄牛のそれのごとく天に突き出た角は、戦場の指揮官がときおり示威のために用いる装飾にしては長すぎた。
むしろ、頭頂に突き出た突起とそこから出る飾り毛がそうした装飾の意匠につうじるものとは思えたが、そのなかば冗談のような二本角と
合わさることで、戦士が全体として醸し出す非現実的な雰囲気に奇妙な現実感をも、わずかな彩りとして添えていた。
 身を覆う兜と同じく濃紺の鎧は、パーツのひとつひとつが戦士の細身ながらもたくましい肉体にフィットし、重厚でありながらも武骨さ
を一切感じさせず、兜とともに統一感をもって、戦士の引き締まった身体を際立たせていた。

 おそらく、それなりの身分と財力をもつ騎士がその道の一流の職人にオーダー・メイドし、採寸に慎重に慎重を期したとて、これほどの
一体感は出しえなかっただろう。戦士とその武装の一体感は、まるで両者が両者の意志でもって両者を求めているがごときものだった。

―蛮族の鎧(バーバリアン・メイル)―

 ある限られた領域を城壁で仕切り、その内部に自分たちの秩序を布(し)く文明人ならば戦士の鎧を、あるいは、そう呼んだかもしれない。
己の領域の外で造られ、戦士同様、未知の領域から現れたものとしてみなすならば、その呼称も正しいと言えたかもしれない。

138:The Worrior of Light プロローグ2
10/06/25 13:55:56 UAfEAr/40
戦士の手に目を向ければ、その手に握られている剣もまた、

―蛮族の剣(バーバリアン・ソード)―

そう呼ぶよりほかがなさそうな形状の代物であり、いま一方の手に握られる小振りの盾も
形式の上では丸みを帯びた五角形のカイト・シールドと言えたがそこに刻まれた紋様が
いずこのものとも知れなかった。
 蛮族は文明人とは違い、理論ではなく直観をもってものを造る。
 なるほど、戦士の武装はいずれもそうした精神によって造り上げられたものと思えば、
とりあえずの納得ができないこともなかった。理論は精巧なるものは造り得ても直観とは
違い、神秘なるものを決して造り得ないのだから。

 ただ苦しいといえば苦しいことは、戦士のたたずまいには蛮族に特有な粗野さが微塵も
なく、それでいて、文明人の指導者たる貴族の洗練さが備わっている・・・
そんなこの世のものならざる二律背反が認められたことだっただろうか。


 ふと、戦士がその歩みを止めた。


 それに伴い、周囲の時が止まったかのようにすら感じられた刹那―

―オレは、ここにいるから…―
 風もないのに湖畔が、さざめいた・・・

―…帰るんだ。約束の場所に…―
 雲もないのに太陽が、翳った・・・

―…また、ともに任務を果たすのもいいかもな…―
 どこからともなく、白い綿毛がそよぎ、舞った・・・

―…ふ…興味ないね…―
 光のそそぐ一面の花畑が、揺れた・・・

―…私…これからもがんばれるよ、だから…さよなら…―
 陽気のなか、雪が一粒、溶け消えた・・・

―…楽しいときって、なんであっという間なんだろな…―
 林のほうで、小枝の落ちる音がした・・・

―…繋いでみせる…みんなにもらった強さを…―
 昼下がりの三日月が、一瞬満ちたように思われた・・・

―…みんな!ありがとう!…―
 大気いっぱいに、幼い声が響いた気がした・・・

―…終わらないさ…新しい夢が…始まるんだ…―
 路傍の野ばらが、たしかに、笑った・・・

139:The Worrior of Light プロローグ2
10/06/25 14:26:31 UAfEAr/40
 陽だまりの中、戦士はふたたび歩みかけ・・・そしてまたふたたび、足を止めた。
 そして、わずかにその己の歩んできた背後を、振り返りかけたようにも、見えた。

 戦士は、確かに、逡巡していた。

 はるけき過去の追憶か、白昼の刹那の幻想か、それは知る由もなかったが、たしかに戦士の心は過
ぎ去った何かを追っていた。
 戦士が立ち止まっていた時間はほんのわずかな時間に過ぎなかった。ほんのわずかな時間に過ぎな
かった、ではあるが、戦士には永遠に等しかったかもしれない。

 しかし、戦士は振り返らなかった。心はどうあれ、その身でそれをすることは戦士には許されない
ことだということは戦士にとって、あまりにも明らかに知悉(ちしつ)されたことだったのだ。


―…ここに来る前の物語だけが思い出ってわけじゃないだろ?…―

 止まった時の中で、最初に自らの胸を指差し、湖畔へと還っていった「思い」の言霊(ことだま)
が戦士の胸のうちに木霊(こだま)する。

―…もしオレたちが別々の世界に帰って別々の道を歩むんだとしてもさ…一緒に戦ったこと…たまに
 は思い出してくれよな!…―

 それは太陽のように明るく溌剌とした、それでもどこかに深いかげりを背負った青年が戦士に向け
て口にした願いだった。


―忘れはしない…―


 それは、
 それこそは、
 そこまでずっと沈黙していた・・・ほかならぬ戦士自身の思いだった。


(忘れるものか・・・)


 それは、戦士とひと時たしかに寄り添い、ともに歩み、そして、いつとも知れずに別れ、
いずくへとも知れず帰っていった九つの「思い」たちへの、戦士の確かな誓い。



140:The Worrior of Light プロローグ3
10/06/25 15:01:12 UAfEAr/40
 戦士は振り返らない。
 振り返ってももうそこには「思い」たちの影すらもないことは判っていたのだから。
 しかし、戦士は口を開き、ひとこと、言った。そう言わずには、おれなかった。

 それは「彼ら」への別離のことば。「彼ら」に届かずともそれはそれでいっこうに構わない。
「彼ら」ならば自分が別れにそのことばを選ぶだろうことなど言葉に依らずとも知れたろう。
自分たちの絆はそれほどまでに強かったのだから。



「光は、我らとともにある。」



 みたび、歩み出されたその足が止まることがもはやないだろうことは、その語気と歩みの確かさ
から容易に測り知れた。

 戦士がどこから来たのか?そして何に別れを告げたのか?この世界のものに知るすべはない。
 戦士には判っていた。己にはただ使命のみがあることを。だれかに呼ばれるべき名も追想すべき
記憶がなくとも、それは己が受け入れるべき痛みであるということを。
 そしてそれを永劫の果てとも思われるはるか彼方の過去の己のはじまりにおいて、他ならぬ己自身
で選択したということを。


 戦士は振り返らない。
 振り返らずとも、そして、その記憶を失おうとも彼らは己のうちに在り、己自身もまた、彼らのうち
に共に在ることを知っているから。

 戦士の目の前では林野と湖面が終わりを告げ、今まさに大平野が地平のはるか彼方へと戦士をいざなう
かとも思われたが、戦士はその手前に人の営みの領域を認めた。

 それは湖面にその影を落とす荘厳なる都城だった。

 白亜の壮麗な城壁を備え、その周囲の大自然から趣において孤立し、その人為に成る大方形の上部
からは物見の大櫓と塔が頭を出し、その主の鎮座するであろう中央のひときわ高い塔を際立たせていた。


 戦士は振り返らない。
 そこに己の使命が待っていることは判っていた。


 戦士は振り返らない。
 闇に沈みつつあるこの世界にあって、誰よりも光を渇望するものがそこに待っていることが判って
いたから。



 戦士・・・・・・否、光の戦士の歩みにはもはや一片の迷いもなかった。




141:133
10/06/25 15:07:53 UAfEAr/40
とりあえずは以上です。
ナンバリングを間違えてしまいましたが平にご容赦を;


今回はDFFからテキストをかなり拝借しましたが、次回からはコーネリアでのエピソード
ということで独自性を若干出さざるを得なくなってくるかと思います。
よければ感想とご意見をください。

142:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/25 17:17:08 yyCycHS60
誰も突っ込まないから教えるが、レス乞食やマルチと言って嫌われる行為

143:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/25 18:39:40 ULj5yE7t0
>137-140


144:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/06/26 02:52:01 USXpefL+O
投下時間が妙に空いてるが、まさかリアルタイムで話書いてるのか?
メモか何かに予め書いておいて、まとめて書き込んだ方がいい


145:133
10/06/28 12:45:35 BWNbvGlV0
>>144
一応、そうしてはいるんですが、タイプが遅いのと叩き込む時点で最後の推敲も
ついやってしまうせいで遅くなってしまいました。修行します。

146:133
10/06/28 12:47:06 BWNbvGlV0
>>142
以後気をつけます

>>143
ありがとうございます!!

147:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/01 03:56:18 5FiLMrWA0
ガンガレ

148:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/03 22:14:36 RK95kAkp0


149:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/07 00:38:54 ZbWwzGuu0


150:名無しさん@そうだ選挙に行こう
10/07/10 21:00:38 Sav21tG00


151:名前が無い@ただの名無しのようだ
10/07/12 11:05:28 XxQGZs+s0



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