09/06/09 20:33:50 UnWm7AEc0
昔々、ある家に人気者の兄弟が住んでいました。
兄弟は大人数で、全員が人気者でした。
ある日、11番目の弟が生まれました。
11番目の弟は生まれてすぐにモリモリ食べてグングン大きくなりました。
大きくなるのは良いのですが、大きくなりすぎてしまい、家からはみだす始末です。
他の兄弟の居場所がありません。
神様が言いました。
「11番目の弟よ、おまえには特別な家が必要だ。私が用意するので引越しなさい。」、と。
11番目の弟は兄達に迷惑かけてはいけない、と思い、神様に従って一人だけで引っ越しました。
しばらくしてある日、11番目の弟は久しぶりに昔住んでいた兄達の家をのぞいてみました。
そこで兄達の会話を聞いてしまいました。
「うちの家族には11番目の弟などいない!」
「あいつは我々に望まれずに生まれた、違う子だ!」
「二度とこの家には入れないぞ、入ってきたら追い出してやる!」
11番目の弟は深く深く傷つきました。兄達を恨みました。
体が大きくなったら、あの家では狭すぎるから、自分は引っ越したんだ、そう思ってたのに・・・